3月27日から国連本部で核兵器禁止条約の制定に向けた初の第1回の交渉会議が開催されました。
日本は昨年10月の条約制定交渉の開催を求める決議案には核保有国やNATO諸国などと共に反対したものの、広島出身の岸田外相の強い意向で、今回は参加して“唯一の被爆国として、対立する核保有国と非核保有国の橋渡しをする”と伝えられていましたが、最終的に不参加になりました。
非核三原則を掲げながら、アメリカの核の傘を大きな頼りとしている以上はNATO諸国と同じ立場でしょうが、アメリカの強い意向があった結果でしょう。
この会議はオーストラリアやメキシコなどが主導して110ケ国以上が参加しましたが、核兵器保有国やNATO参加国の殆どや韓国・イスラエルなども不参加でした。また、NATO参加国の中で唯一参加したオランダは、「核兵器保有国の広い支持がない条約はだめだ」として、決議には反対を表明しました。
長期的な国際世論形成に大きな影響を持つ可能性があるこの会議に対し、当初は参加意向を示しながらの最終的な不参加については、今後の国際社会に置ける日本の発言力の低下しか招かず、政府が掲げる“独自外交”もますます空虚なものになることは避けられないでしょう。
次はこの6月に第2回会議を開催し、決議案の採択を予定しているという事でしょうが、果してどうなる事やら??
それにしても印象的だったのは、欠席した日本のテーブルに置かれた折りヅルの寂そうな写真でした。(まさ)
日本は昨年10月の条約制定交渉の開催を求める決議案には核保有国やNATO諸国などと共に反対したものの、広島出身の岸田外相の強い意向で、今回は参加して“唯一の被爆国として、対立する核保有国と非核保有国の橋渡しをする”と伝えられていましたが、最終的に不参加になりました。
非核三原則を掲げながら、アメリカの核の傘を大きな頼りとしている以上はNATO諸国と同じ立場でしょうが、アメリカの強い意向があった結果でしょう。
この会議はオーストラリアやメキシコなどが主導して110ケ国以上が参加しましたが、核兵器保有国やNATO参加国の殆どや韓国・イスラエルなども不参加でした。また、NATO参加国の中で唯一参加したオランダは、「核兵器保有国の広い支持がない条約はだめだ」として、決議には反対を表明しました。
長期的な国際世論形成に大きな影響を持つ可能性があるこの会議に対し、当初は参加意向を示しながらの最終的な不参加については、今後の国際社会に置ける日本の発言力の低下しか招かず、政府が掲げる“独自外交”もますます空虚なものになることは避けられないでしょう。
次はこの6月に第2回会議を開催し、決議案の採択を予定しているという事でしょうが、果してどうなる事やら??
それにしても印象的だったのは、欠席した日本のテーブルに置かれた折りヅルの寂そうな写真でした。(まさ)