「心ゆたかな暮らしを」  ~Shu’s Page

小説のレビュー、家族の出来事、趣味の事、スポーツ全般など、日々の出来事をつづりながら、一日一日を心豊かに過ごせれば・・・

浅いか?「三匹のおっさん」by有川浩

2015年03月31日 | 小説レビュー
~還暦ぐらいでジジイの箱に蹴り込まれてたまるか、とかつての悪ガキ三人組が自警団を結成。剣道の達人・キヨ、柔道の達人・シゲ、機械いじりの達人の頭脳派・ノリ。ご近所に潜む悪を三匹が斬る!その活躍はやがてキヨの孫・祐希やノリの愛娘・早苗にも影響を与え…。痛快活劇シリーズ始動。「BOOK」データベースより


Amazonのレビューでも色々な方が書いている通りの評価です。

あまりうまくいってなかった家族が6つの短編集のような話を通して、最後には「良かったね」となる感じです。

一つ一つの話の「起承転結」が当たり前のような形で完結していくので、とても安心感があります。

逆に言えば、全くハラハラドキドキがありません(^_^;)

まぁ、時間がある方はどうぞ。

★★☆2.5です。

つらくて深い「出口のない海」by横山秀夫

2015年03月29日 | 小説レビュー
~人間魚雷「回天」。発射と同時に死を約束される極秘作戦が、第二次世界大戦の終戦前に展開されていた。
ヒジの故障のために、期待された大学野球を棒に振った甲子園優勝投手・並木浩二は、なぜ、みずから回天への搭乗を決意したのか。
命の重みとは、青春の哀しみとは―。ベストセラー作家が描く戦争青春小説。「BOOK」データベースより


第二次世界大戦末期に開発された、人間魚雷「回天」のお話です。

戦争末期には「何でこんな作戦を?」と、首を傾げたくなるような作戦が展開され、多くの若者が命を散らしました。

特攻隊は、その最たるもので、行きの燃料だけ積んで飛行機ごと敵艦に突っ込むというのが有名ですが、「回天」は、潜水艦から発射されて自分で方向を見定めながら、一気に海中を突き進み、敵艦の横っ腹に激突する海中特攻兵器です。

飛行機の場合は、飛び立った後で、不具合が出て、途中で不時着したりして、生き残る可能性もわずかながらありました。実際に生きて帰ってこられた方もおられます。

しかし、回天は発射されたが最期、脱出装置がないため、敵艦を捉え撃沈せしめるか、外れた場合、そのまま海底に沈んでいき、酸欠で死に至るという、絶体絶命の恐ろしい兵器です。

その回天隊員に志願し、日本のため、家族を守るために命を散らしていった若者の悲劇の物語です。

市川海老蔵が主演で映画化されています。

今年は、終戦から70年を迎える節目の年です。私たちの祖父の時代に、本当にこんなことがあったんだということを今一度噛みしめ、平和の有り難さ、二度と戦争を引き起こしてはならないという誓いをあらたにしたいと思います。

★★★3つです。

さぁ!どこまでやれるか?「近畿大会」

2015年03月26日 | 家族・友達
昨年秋の京都市予選、今冬の京都府予選を何とか勝ち抜いての、次女たちの近畿大会が今日から始まります!

昨年の長女たちの代から二年連続の近畿大会出場ですから、見事なもんです(*^^*)

僕は残念ながら、年度末で仕事が立て込んでいるために、心の中から大阪中央体育館にパワーを送ります!

o(^-^o)(o^-^)oガンバレガンバレ!

半オチの「半落ち」by横山秀夫

2015年03月23日 | 小説レビュー
~「妻を殺しました」。現職警察官・梶聡一郎が、アルツハイマーを患う妻を殺害し自首してきた。動機も経過も素直に明かす梶だが、殺害から自首までの二日間の行動だけは頑として語ろうとしない。梶が完全に“落ち”ないのはなぜなのか、その胸に秘めている想いとは―。日本中が震えた、ベストセラー作家の代表作。「BOOK」データベースより


タイトルが有名過ぎて、皆さんも聞いたことはあると思います。
もちろん映画化もされていて、寺尾聰が好演してますね。

さて、ストーリーの方ですが、とても緊迫した流れでズンズンと進んでいきます。

警察→検察→新聞記者→弁護士→裁判官→刑務官

という、一般的に犯罪を犯すと流れていくルートに沿って、その部門の人たちが、それぞれの人間模様を持ちながら、被告である梶に関わっていきます。

この人物描写が見事で、すぅーっと物語に入っていけますね。一日で一気に読み終えました。

小説のレビューでは賛否両論で、僕も同じように心のなかで賛否両論です。

クライマックスまでは見事に引っ張っていってくれて、「んで!最後はどうなんのよ!?」って思ったら、あんな感じよラストなので、まぁ「そうやったんやねぇ、へぇ~」ってな感じです。

でも、読んで損はない作品だと思いますよ!ミステリーや推理小説としてではなく、ヒューマンドラマとして読んでくださいね。

★★★3つです。

久しぶりの東京!テンション上がるわぁ!

2015年03月21日 | 家族・友達
明日の結婚式に出席するために、前泊で東京に乗り込んできました!

約3年ぶりの東京なんで、若干テンション高めです(^_^;)

これから、先輩と合流して、美味しいラーメンを食べに行きます!
楽しみ楽しみ(*^^*)

読み手によっては・・・「流星ワゴン」by重松清

2015年03月21日 | 小説レビュー
~死んじゃってもいいかなあ、もう…。38歳・秋。その夜、僕は、5年前に交通事故死した父子の乗る不思議なワゴンに拾われた。
そして―自分と同い歳の父親に出逢った。時空を超えてワゴンがめぐる、人生の岐路になった場所への旅。
やり直しは、叶えられるのか―?「本の雑誌」年間ベスト1に輝いた傑作。「BOOK」データベースより


もう少し読むのが早かったら(T^T)

いま、まさにリアルタイムで連続ドラマが放映中!明日最終回!しかもキャストが良い!

「西島秀俊」、「香川照之」、「井川遥」、「吉岡秀隆」ですってよ(T_T) 絶対いいはずっ!観たかったぁ!

また、ネットに上がっているのを観ますわ。

さて、ドラマはさておき、小説のストーリーとしては、基本ファンタジーなので、もちろん現実的ではないのですが、ものすごく「身につまされます(ーー;)」

が、読み手によっては、あまり心に響かないかも知れません。それは、揺れ動く親子間(父と息子)の微妙な真相心理、すれ違う夫婦感情、継父と息子の難しさなどが、重松清さんの筆力によって絶妙に描き出されているからです。

とてもメッセージ性が強く、色々なことを考えさせられます。非常に良くまとまった良作だと思いますよ。

僕は、「息子」でありますが、すでに父はこの世にいません。また「息子」もいません。現在、小学生の息子を持つ父親が読めば、涙が止まらないでしょうね(T0T)

皆さん、「後悔」する前に、親に、子に、奥さん、旦那さんに対する言葉の一つひとつ、態度の一つひとつを見つめ直し、一日一日を大切に過ごして下さい。m(__)m

★★★3つです。

少し薄いか?「レイクサイド」by東野圭吾

2015年03月19日 | 小説レビュー
~妻は言った。「あたしが殺したのよ」―湖畔の別荘には、夫の愛人の死体が横たわっていた。四組の親子が参加する中学受験の勉強合宿で起きた事件。親たちは子供を守るため自らの手で犯行を隠蔽しようとする。が、事件の周囲には不自然な影が。真相はどこに?そして事件は思わぬ方向に動き出す。傑作ミステリー。「BOOK」データベースより


物語全体が暗くて、登場人物全員に対して、ほとんど好感も持てず、モヤッとした気持ちのまま読み終えてしまいました。

途中で「はっはーん、これは多分、この人とこの人とが・・・( ̄▽ ̄;)」と、勝手にアタリを付けたりして読んでいきましたが、見事に裏切られました(T_T)

さすがは東野圭吾!と、思うのですが、全体的に深みがなく、あまりオススメできる作品ではないです。

★★2つです。

涙の卒業パーティー(T_T)

2015年03月17日 | 家族・友達
また、この季節がやってまいりました(T_T)

昨年の今頃は、6年生やった次女のバレーボールの卒団式で、涙涙(T_T)だったんです。

今年は長女が、無事に中学校を卒業し、バレーボール部も晴れて卒部となりましたので、顧問の先生方と、保護者、子どもたちと、みんなで近所の居酒屋さんに行きました。

初っぱなから、保護者の方が作って下さったDVDの上映会があり、ウルウル(T_T)

さらに、娘たちの作文発表で、もう大変な(T_T)(T△T)(T^T)(T0T)となりました。

時間が経つのはあっという間で、19:30~23:30の閉店まで、とっても思い出深い卒業パーティーとなりました。

本当に事あるごとに泣き笑い、苦労に苦労を重ねた三年間でした(^_^;)

でも、バレーボールをやりきった8人の部員全員が、「『高校に行ってもバレーボールをやります!』と、思ってくれているのは、ホンマに嬉しい」と、顧問の先生方も喜んでおられました。

良い思い出をたくさん作ってくれた娘たちに感謝感謝です!
(*^人^*)

伊坂氏が描く青春群像劇「砂漠」

2015年03月14日 | 小説レビュー
~入学した大学で出会った5人の男女。ボウリング、合コン、麻雀、通り魔犯との遭遇、捨てられた犬の救出、超能力対決…。
共に経験した出来事や事件が、互いの絆を深め、それぞれ成長させてゆく。自らの未熟さに悩み、過剰さを持て余し、それでも何かを求めて手探りで先へ進もうとする青春時代。
二度とない季節の光と闇をパンクロックのビートにのせて描く、爽快感溢れる長編小説。「BOOK」データベースより


伊坂幸太郎氏が描く「大学生のお話」で、とてもステキな作品です。

伊坂さんは、本当にキャラクター設定やセリフ回しが秀逸ですね!

ストーリー内容は、現実では、とても起こりそうにない事件が次々に起こり、大変な事になります。
でも、爽やかに軽やかに収まっていく様子は伊坂作品ならではです。

最後に「あ~そうやったんや!」と気付かされ、「またやられた」と、「アヒルと鴨のコインロッカー」のような感じです。

個性的なキャラクター達の何気ないセリフ回しや、温かい友情にホロッときたり、クスッと笑ったり、ハートウォーミングな内容です。

数ある伊坂作品の中でも、ベスト5に入れたい名作ですね!

★★★★4つです!