〜『夜は短し歩けよ乙女』『有頂天家族』『きつねのはなし』代表作すべてのエッセンスを昇華させた、森見ワールド最新作!旅先で出会う謎の連作絵画「夜行」。
この十年、僕らは誰ひとり彼女を忘れられなかった。「BOOK」データベースより
森見登美彦氏の作品なので、楽しみに読みましたが、やや消化不良です。
「夜行」と「曙光」という銅版画がキーになっているんですが、版画とは彫った部分が白く残り、それ以外の部分は黒くなりますよね。
それを反転すると絵が裏返るという訳で、この「夜行」という世界の裏側に「曙光」の世界があり、それは繋がっているということです。
こうして文章で書いても、あんまり意味がわからんと思いますが、いま自分達が生きている世界には、正反対のもうひとつの世界が存在していて、同じ人間が全く逆の運命を辿って生きているという話です。
まぁ、森見登美彦氏が描きたかったストーリーはおぼろげに見えてきますが、いかんせん書ききれなかったという感じですね。
登場人物のそれぞれのストーリーも中途半端な終わりかたですし、イマイチ納得出来ません。
せっかくの摩訶不思議な新しい世界観が生まれようとしていたんやから、もう少し煮詰めて、整合性を取れるようにしてから世に出して欲しかったです。
★★☆2.5ですね。
この十年、僕らは誰ひとり彼女を忘れられなかった。「BOOK」データベースより
森見登美彦氏の作品なので、楽しみに読みましたが、やや消化不良です。
「夜行」と「曙光」という銅版画がキーになっているんですが、版画とは彫った部分が白く残り、それ以外の部分は黒くなりますよね。
それを反転すると絵が裏返るという訳で、この「夜行」という世界の裏側に「曙光」の世界があり、それは繋がっているということです。
こうして文章で書いても、あんまり意味がわからんと思いますが、いま自分達が生きている世界には、正反対のもうひとつの世界が存在していて、同じ人間が全く逆の運命を辿って生きているという話です。
まぁ、森見登美彦氏が描きたかったストーリーはおぼろげに見えてきますが、いかんせん書ききれなかったという感じですね。
登場人物のそれぞれのストーリーも中途半端な終わりかたですし、イマイチ納得出来ません。
せっかくの摩訶不思議な新しい世界観が生まれようとしていたんやから、もう少し煮詰めて、整合性を取れるようにしてから世に出して欲しかったです。
★★☆2.5ですね。