「心ゆたかな暮らしを」  ~Shu’s Page

小説のレビュー、家族の出来事、趣味の事、スポーツ全般など、日々の出来事をつづりながら、一日一日を心豊かに過ごせれば・・・

リズムちゃう?リズム♪

2014年11月29日 | ゴルフ
今日は「練習気分」やったんで、ひとりで練習に来ました。

はじめは「どないなっとんねん!」という球ばかりでしたが、スイングに入るリズムの「コツ」のようなものをつかみましたわ(^_^)v

あと10球ほど、仕上げにドライバーを打って帰ります( ̄∇ ̄*)ゞ

爽やかに痛快!でも深い!『陽気なギャングが地球を回す』by伊坂幸太郎

2014年11月27日 | 小説レビュー
『陽気なギャングが地球を回す』by伊坂幸太郎

~嘘を見抜く名人、天才スリ、演説の達人、精確な体内時計を持つ女。
この四人の天才たちは百発百中の銀行強盗だった…はずが、思わぬ誤算が。
せっかくの「売上」を、逃走中に、あろうことか同じく逃走中の現金輸送車襲撃犯に横取りされたのだ!奪還に動くや、仲間の息子に不穏な影が迫り、そして死体も出現。
映画化で話題のハイテンポな都会派サスペンス。「BOOK」データベースより


作品をイメージする為に、映画化されているキャストをお知らせします。

佐藤浩市、大沢たかお、鈴木京香、松田翔太、この四人ですよ!観たくなるでしょ!?
『陽気なギャングが地球を回す』 映画予告編

レビューでは、「『俺たちは天使だ』のような雰囲気」


と書かれています。これでイメージが浮かんだ人は同年代もしくは、年上の方ですよね!

映画は観ていませんが、とっても楽しそうな作品です。

小説では、実に鮮やかに爽やかに、個性的な四人が活躍します。本当に伊坂作品らしい、軽妙・絶妙、後味スッキリです。

でも、その中にも、何か語りかけてくるような、考えさせられるような、登場人物の明るさの中に一筋の影が見えるような・・・、何とも伊坂さんらしい深みもあります。

「むむぅ~・・・」と、謎解きを楽しんだり、考えながら読むのではなく、スラスラと頭の中に浮かぶイメージのまま読み進めていくだけで、綺麗に見事に完結してくれます。とても気持ちのよい作品ですね!

続編の「陽気なギャングの日常と襲撃」も読みましたが、一作目ほどでないですが、これはこれでオモシロイです。

響野の喫茶店に行って、祥子さんに話を聞いてもらいたい気持ちになりますわ(*´-`)

★★★★4つです。

最後に、伊坂名言を二つほど
1、「弱肉強食とほざいているおまえの友達は自分より強い奴に殺されることを良しとしているのか?」
2、「自信がない人ほど偉そうに決断して、頭ごなしに命令する。」

岐阜の名店「寅ちゃんラーメン」

2014年11月25日 | ラーメン
娘の遠征で、岐阜県の輪之内町まで来ました。

お昼ゴハンを「どこで食べる?」と、あたりを走り回っていると、黄色の派手な店構えと、店主とおぼしき「寅ちゃん」のキャラクター画が目立つ「寅ちゃんラーメン」に入りました。

メニューも多彩で、何を注文しようかと迷っていると「焦がしラーメンがオススメですよ!」と、アルバイトのお姉さんが言ってくれたので、焦がし味噌の唐揚げ・ごはんセットにしました。

写真のとおり、結構なボリュームで「完食できるのか!?」と、思いきや、シャキシャキのもやしと、柔らかいチャーシュー、もっちりとした縮れ細麺、そして濃厚なスープがマッチして、とても美味しかったです!

もちろん完食しましたよ(^^)b

ちょっと踏み込んだか!?『グラスホッパー』by伊坂幸太郎氏

2014年11月22日 | 小説レビュー
『グラスホッパー』by伊坂幸太郎氏

~「復讐を横取りされた。嘘?」元教師の鈴木は、妻を殺した男が車に轢かれる瞬間を目撃する。
どうやら「押し屋」と呼ばれる殺し屋の仕業らしい。鈴木は正体を探るため、彼の後を追う。
一方、自殺専門の殺し屋・鯨、ナイフ使いの若者・蝉も「押し屋」を追い始める。
それぞれの思惑のもとに―「鈴木」「鯨」「蝉」、三人の思いが交錯するとき、物語は唸りをあげて動き出す。
疾走感溢れる筆致で綴られた、分類不能の「殺し屋」小説。「BOOK」データベースより)


伊坂幸太郎の5作目は「グラスホッパー」です。

僕の読んだ、伊坂作品4作をトータルで考えてみると、うまく形容できませんが、「ドライ&フンワリ」、「キャッチー&ポップ」、「テンポよく&淡々と」etc・・・とした世界観を持っていると思います。

読んでいても、「もう少し踏み込んだら?」、「もうちょっと残酷でもいいのかも?」と、「もっとハラハラドキドキを!」と、問いかけたくなるような気持ちを少なからず持ってました。でも、あえてそこまで踏み込まない所こそ、僕が色んな人に伊坂幸太郎作品を勧めている理由の最たるもんなんですがね・・・

この『グラスホッパー』は、そういう要望に少し伊坂さんが応えようとしてくれたのか?少しダークサイドに足を踏み入れて、「殺し」・「血」・「拷問」など、バイオレンス情景が頻繁に出てきます。

エンディングも、「爽やかに」、「そうね・・・そうなって欲しいと思ってたよ」と、心地よいため息が出るような終わり方をしてくれる作品が多いのですが、今回は、「んっ!?むむむっ!?」と、少し考えさせられます。

それにしても、全体を通して、すごい疾走感というかスピード感、そして「どうなんのよ!?」という緊張感がありましたし、クライマックスでは「おおっ!そうくるかぁ!」の連続でした

すごい数の伏線が、色んな所に散りばめてあって、最後に一つの模様としてつながっていく・・・。伊坂さんは、本当に頭がいいですね!天才です!素晴らしいです!

★★★★4つです。


そしてやはり、この名作も、来年公開予定で映画化がすすめられています。↓

生田斗真主演で伊坂幸太郎の小説「グラスホッパー」が映画に!

主人公の鈴木を生田斗真、鯨を浅野忠信、蝉を山田涼介(Hey! Say! JUMP)が、演じるようです。山田涼介君の演技力は知りませんが、生田斗真、浅野忠信とくれば、楽しみですね。 

槿と比与子、この二人をを誰が演じるのか!?(比与子は、菜々緒との噂)、上の3人よりも、ある意味では非常に重要なキャストですよね。僕の中では槿(あさがおと読む)は、西島秀俊、大沢たかお、渡部篤郎あたりにやってほしいですね。

勧善懲悪『ラッシュライフ』by伊坂幸太郎

2014年11月20日 | 小説レビュー
『ラッシュライフ』by伊坂幸太郎

~泥棒を生業とする男は新たなカモを物色する。 父に自殺された青年は神に憧れる。 女性カウンセラーは不倫相手との再婚を企む。
職を失い家族に見捨てられた男は野良犬を拾う。 幕間には歩くバラバラ死体登場―。
並走する四つの物語、交錯する十以上の人生、その果てに待つ意外な未来。
不思議な人物、機知に富む会話、先の読めない展開。巧緻な騙し絵のごとき現代の寓話の幕が、今あがる。「BOOK」データベースより


僕の大好きな映画「五指」に絶対入れる作品の一つに、タランティーノ監督の名作『パルプフィクション』があります。

時系列をバラバラに組み替えて、個性的なキャラクター達が次々と事件に巻き込まれていく、そしてラストに向かって一つの物語に収斂されていき、最後の最後で「あぁっ!そう繋がってたんか!」と、なる、とっても面白い映画です。

伊坂さんが、タランティーノから影響を受けたかどうかわかりませんが、今作も、時系列組み替え作品として語り継がれる?とっても面白い作品です。

ストーリーがわかりやすく、好感が持てるキャラクター設定に加えて、日常の雑踏の中にありそうでない、非現実的な世界をサラッと描いてくれています。

途中で「おいおい、そんなうまいこといかんやろ!」と、突っ込みたくなる展開もありますが、そこはご愛敬で。

ますます、伊坂幸太郎が大好きになる秀作!僕の好きな伊坂作品の中でとも、かなり上位に入りますよ!

★★★★☆4.5です!

ラッシュライフの中には、沢山の名言がありますが、代表的なものをいくつか・・・、
「人生については誰もがアマチュアなんだよ。誰だって初参加なんだ。人生にプロフェッショナルがいるわけがない。はじめて試合に出た新人が、失敗して落ち込むなよ」

神様というのは内臓だと思う。自分で勝手に生きていて、誰かに生かされていると思うことはないが、内臓がとまってしまうとアウトで、その内蔵をコントロールすることはできない。そういう関係で。つまり、自分が内臓に対してできることは、「声に耳を傾けて、最善を尽くし、祈ること」

これは買うべし!「Chromecast(クロームキャスト)」

2014年11月18日 | 映画・音楽
嫁さんがアイフォンで映画を観ることができる「dビデオ」に契約をしているんですが・・・、

dビデオとは、
>「洋画、邦画、アジア映画、海外ドラマ、国内ドラマ、韓国ドラマ、アニメ、音楽、BeeTVオリジナル番組など約23,000タイトル、約100,000コンテンツの豊富なラインナップがどれだけ見ても月額500円(税抜)。国内会員数NO.1を誇る定額動画配信サービスです。」

とのことです。

まぁ、いつでもどこでも携帯の中にレンタルビデオ屋さんが入っているようなものです。
それで、僕がすすめる小説(東野圭吾や伊坂幸太郎作品)から映画化されたものなんかをチョイスして観たりしているようです。

しかし、いかんせん携帯画面の中なので、役者の微妙な表情とかは判別しにくく、とっても目が悪くなりそうなもんです。

たまたまインターネットで「クロームキャスト」のことを知ったので、「これを買ったらスゴイことになるんちゃう?」と、早速、ヨドバシカメラで購入しました。4,536円です。

家の中にWi-Fi環境があれば、どのテレビにつないでもバッチリ動画が観れます。


さっそく、「アヒルと鴨のコインロッカー」を家族そろって観ましたよ




僕自身は、小説で結末もカラクリも何もかも知っていて観たんですが、それはそれなりに面白かったです。瑛太も濱田岳も素晴らしい役者さんです
「あらすじを知らずに観たら、ホンマに面白かったやろなぁ~」と思いました。おススメ映画です。



世界観が素敵です『オーデュボンの祈り』by伊坂幸太郎

2014年11月13日 | 小説レビュー
『オーデュボンの祈り』by伊坂幸太郎

~コンビニ強盗に失敗し逃走していた伊藤は、気付くと見知らぬ島にいた。
江戸以来外界から遮断されている“荻島”には、妙な人間ばかりが住んでいた。
嘘しか言わない画家、「島の法律として」殺人を許された男、人語を操り「未来が見える」カカシ。
次の日カカシが殺される。無残にもバラバラにされ、頭を持ち去られて。
未来を見通せるはずのカカシは、なぜ自分の死を阻止出来なかったのか?卓越したイメージ喚起力、洒脱な会話、気の利いた警句、抑えようのない才気がほとばしる!第五回新潮ミステリー倶楽部賞を受賞した伝説のデビュー作、待望の文庫化。「BOOK」データベースより

おもしろいと思った作家さんの作品は全て読みたくなる性分で、伊坂幸太郎作品をドンドン読んでます。

そこで、「ここは、原点に帰るべき」との思いから、デビュー作の『オーデュボンの祈り』を読みました。

前から「村上春樹の香りがする」と、思っていましたが、村上春樹作品の中でも僕が一番大好きな作品『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』と雰囲気が似てます。

作家さん同士は「誰々に文体が似てる」とか言われることは心外かも知れませんが、世界観が似てるし、キャラクター設定もかぶる感じがします。

いずれにしても、二人とも大好きな作家さんです!

特に伊坂さんは同い年なので、育ってきた時代背景が共通するのか?読んでて共感する部分も多くあります。

これからも深イイ物語を世に出し続けて欲しいもんですね。

★★★☆3.5です。

最後に伊坂名言をひとつ
「人間の悪い部分は、動物と異なる部分すべてだ」

兄弟、家族の絆、やっぱりイイ!『重力ピエロ』by伊坂幸太郎

2014年11月11日 | 小説レビュー
『重力ピエロ』by伊坂幸太郎

兄は泉水、二つ下の弟は春、優しい父、美しい母。家族には、過去に辛い出来事があった。その記憶を抱えて兄弟が大人になった頃、事件は始まる。連続放火と、火事を予見するような謎のグラフィティアートの出現。そしてそのグラフィティアートと遺伝子のルールの奇妙なリンク。謎解きに乗り出した兄が遂に直面する圧倒的な真実とは―。溢れくる未知の感動、小説の奇跡が今ここに。 (「BOOK」データベースより)


伊坂幸太郎作品の第2弾は、映画化もされている『重力ピエロ』です。

東野圭吾と伊坂幸太郎は、どちらも大好きな作家さんですが、東野圭吾よりも文体に好感が持てます。

スラスラと読み進められますし、押し付けがましさや、嫌みが全くありません。

この作品からは、家族の絆の強さや美しさを感じさせてくれます。

ともすれば、非常に重たい内容になってもおかしくはない、題材ですが、そこは伊坂幸太郎氏が、爽やかに軽快に物語を進めてくれます。

読み終えたあとの爽快感はかなりのものがありますね。

とてもおすすめの作品です。

★★★3つです。

最後に伊坂名言を
「本当に深刻なことは、陽気に伝えるべきだ」

身につまされます・・・『赤い指』by東野圭吾

2014年11月08日 | 小説レビュー
『赤い指』by東野圭吾

~少女の遺体が住宅街で発見された。捜査上に浮かんだ平凡な家族。一体どんな悪夢が彼等を狂わせたのか。
「この家には、隠されている真実がある。それはこの家の中で、彼等自身の手によって明かされなければならない」。
刑事・加賀恭一郎の謎めいた言葉の意味は?家族のあり方を問う直木賞受賞後第一作。「BOOK」データベースより


非常に東野圭吾らしい小説だと思います。最後に「ああ・・・そうやったんかぁ・・・」と、、いろいろな感情が溢れてきます。

『家族の絆』を様々な角度から思い出させてくれる、ハートウォーミングなミステリー小説です。

お母さんを大切にしましょう(ToT)

★★★3つです。

難しい・・・『虐殺器官』by伊藤計劃

2014年11月04日 | 小説レビュー
『虐殺器官』by伊藤計劃

~9・11以降の、“テロとの戦い”は転機を迎えていた。
先進諸国は徹底的な管理体制に移行してテロを一掃したが、後進諸国では内戦や大規模虐殺が急激に増加していた。
米軍大尉クラヴィス・シェパードは、その混乱の陰に常に存在が囁かれる謎の男、ジョン・ポールを追ってチェコへと向かう…彼の目的とはいったいなにか?大量殺戮を引き起こす“虐殺の器官”とは?現代の罪と罰を描破する、ゼロ年代最高のフィクション。「BOOK」データベースより

34歳の若さで夭逝した、天才SF作家さんのデビュー作品です。これも同僚のすすめで読んでみました。

まず、題名からして「どんな内容やねん!?」と、思わせてくれるんですが、読み始めると、さらに難解になってきます。

軍事用語や略語?(長い英語名称の頭文字をつないだ呼称) が多く出てきて、ストーリーよりも、そちらを追いかけ、理解するのに時間がかかります。

読み終えるのに1週間ほどかかりました(^-^;

「近未来の世界情勢は、このようになっているであろう」と、いう想像をさせてくれます。

感想は「スゴい!」という一言ですね。決して万人受けする作品でありませんが、高い評価を受けられているのも納得です。

登場人物のストーリーやドラマチック感には若干欠けるところがありますが、これは作品の性格上、ある程度は仕方のないことかもしれません。

★★★3つです。