「
全国女子駅伝 京都が3連覇、激戦制す 」
スゴイ戦いでした! 最後は本当に涙がでるぐらい感動しましたよ!
今日は軽く仕事だったんで、「見たいなぁ~ちゃんと見れるかなぁ?」と、思ってましたら、大変都合よく時間が空き、1区から3区、途中少し途切れはしましたが、5区ぐらいからは、じっくりと腰をすえて最後まで見ることが出来ました。
前回、前々回と連覇した京都でしたは、福士、阿蘇品、小崎などなど、実業団のトップ選手が顔をそろえて、「地元の利に加えて、勝って当然!」と言われたチームでした。
しかし、今年のチームは実業団は早狩一人で、あとは大学生、高校生、中学生という大変若いチーム編成であっただけに、優勝候補の一角に名前は挙がるものの、兵庫、岡山などが優勝に一番近いチームとして紹介されていました。
予想通り、兵庫・岡山は1、2区で抜け出し、「あ~こら決まったな。兵庫のブッちぎりちゃうか?」と、思ってました。
一方、我らの京都チームは、1区の早狩選手が粘りながらも先頭集団からやや遅れた位置で頑張っていたら、アナウンサーが「京都転倒!京都倒しました!」って言いまして、「マヂでっ!」と思って、映像は確認できなかったんですが、「ああ・・・こらもうアカンわ。」と思い、半分諦めてました。
14位ということで、少し出遅れた感じがあったんですが、「まぁしょうがない!でも後半盛り返して、なんとか1桁順位でゴールして欲しい、できれば入賞圏内で・・・」と思って応援してました。
その後、2区、3区と粘りの走りで10位前後集団の位置をキープして中盤を迎えると、4・5・6・7区を受け持つ、立命館高・大生カルテットが、本当に頑張りましたよ!!
4区で立命館大学の樋口さんが区間賞で5位まで押し上げ、5区の立命館宇治高の夏原さんも区間4位の好走で順位も4位に押し上げ、6区の同じ立命館宇治高の竹中さんもトップから16秒差まで縮める好走で区間賞!7区の立命館大学の小島さんが区間新記録で、トップの岡山と1秒差まで縮める激走を見せました!
この中盤の頑張り!一人ひとりが120%以上の力を発揮した激走がなければ、京都の優勝はなかったでしょう!!
「まぁそれでも兵庫や岡山は強いわな・・・何とか3位以内でゴールして欲しい」と控えめに願う僕の期待を大きく裏切る中学生、綾部中学の山崎さんが、初めて首位に立ち、タスキをアンカーの佛教大学・木崎さんにつなぎました。
この時点で、2位岡山と12秒差、3位兵庫とは28秒差、そして宮崎と続き、アンカーの10km長丁場の戦いとなりました。
がぜん、アナウンサーも解説の人も、野口みずきさんも興奮し始め、「こんな争いは見たことがありません! 宮崎までの4チームすべてに優勝の可能性があります!アンカー勝負になりましたっ!」と、絶叫モード!
47都道府県のアンカーは41人が実業団で、6人だけ大学生でした。やはり10kmを走れる選手はなかなかいないのでしょう! その6人の中の一人が京都の佛教大学生、木崎良子さんなんですよ!
京都の木崎さんの走りはピッチ走法で着実な走り、一方、岡山の選手は大きなストライド走法で下りを得意としてましたんで、西大路通を下る9区の戦いは岡山有利と見られてました。
解説によると、下りで突き放せれば岡山有利、逆に五条通までくらい付けば京都有利、そして岡山の選手はインタビューで「トラック勝負になれば負けません」と断言しており、何となく岡山有利の様相。
案の定、序盤で岡山が木崎さんを捕らえ、並走体制で中盤まで行きましたら、解説の人が、「こういうような、けん制しあう展開ですと、後ろの兵庫が一気に追いつきますよ。」と、言われたとおり、五条通手前で一気に2人を捕らえました。
「これは一気に抜き去るか!」と、思った瞬間、今まで力をためて、迎撃体制を整えていたかのような木崎さんは、スッと兵庫の背後に付き、ピタッと付いたまま五条通へ・・・虚を突かれた岡山の選手はジリジリと遅れました。
もう、このへんから僕のテンションは一気に頂点に達し、「いけぇ~!木崎ぃぃ!」とうなりまくってました。
そして、さすがに28秒差を下りで一気に詰めた兵庫の選手に疲れた見え始めたところで、五条通が阪急電車の高架をくぐるDOWN&UPを利用し、一気にギアチェンジした木崎さんがスパート!
これで少し遅れた兵庫を尻目に、光華女子学園前から最後の上りで、これまたギアチェンジした木崎選手の見事な走りが輝きました!
そして、西京極に左折して入るあたりには優勝を確信しましたよ。
トラックに入ってきた京都のユニフォームを見た地元の観客は大歓声で木崎さんを迎え! 最後の最後まで力強い走りで見事な京都の3連覇に貢献されました。
あの小さな細い体のどこにそんなスタミナがあるのか?!と思うほどの木崎さんですが、1区から8区まで皆が、自分の持てる力を120%出しきったタスキを受け継いで、持てる力を見事に出し切った結果だと思います。
有名な選手がいない中での優勝ですから、「本当に京都は強かった!」、「総合力で優勝した!」と、心から感激しました。
本当に皆様お疲れ様でした。