「心ゆたかな暮らしを」  ~Shu’s Page

小説のレビュー、家族の出来事、趣味の事、スポーツ全般など、日々の出来事をつづりながら、一日一日を心豊かに過ごせれば・・・

大繁盛のカレーうどん店『みくりやうどん』

2019年04月29日 | グルメ
今日も娘のバレーボールの応援に、湖南市(甲西町)まで来ました。

琵琶湖カップといって、滋賀、京都、三重、和歌山などから、たくさんの高校がきてます。

まずは予選リーグを戦って、午後から上位チームと下位チームに別れてトーナメント戦を戦います。

娘たちのチームは、何とかギリギリ上位リーグに残ったので、ホッとしながら、近くのお店にお昼ゴハンを食べに行きました。

会場近くのカレーうどん店の『みくりや』さんに着くと、12:00前なのにすでに並んではる人がありましたが、幸い二人だけだったので、先に通してくれはりました。

何にしようか迷いましたが、特大のえび天とエビフライが載ったものを注文しました(^^)d

運ばれてきた実物のインパクトに戦きながらも、スープをすすると、「辛いっ(×_×;;)))」

やはり、専門店のカレーは、いささか辛めでした(^_^;)

それでも食べ進めるうちに、段々と辛さにも慣れてきて、旨味が出てきます。不思議ですねぇ~(^_^;)

キッチリと完食すると、すでに店内では「お客様、20名お待ちでぇ~す!」の声が( ̄□ ̄;)!!

「よう流行ってんなぁ~(^_^;)」と、噴き出した汗をぬぐいつつ、お店をあとにしました。

体育館の中で、冷えきった身体の芯から温もり、なかなか良かったです!

替玉無料の魅力o(^o^)o

2019年04月28日 | ラーメン
娘がバレーボールの合宿で、野洲市に来ているので応援に行って来ました。

たくさんのチームが来ていて、総当たりせんで一セットマッチを繰り広げたました。

お昼休憩になったんで、近くのラーメン店『チャーシュー麺専門店 くらお 野洲店』に行きました。

お昼時やったんで、GW中にも関わらず、大繁盛してましたよ!

「これは、名店の予感!?」と思って、煮卵醤油ラーメンを注文をしました。

背脂醤油のサッパリとした旨味のスープに、ストレートの細麺が良く合います。

ふとメニュー表を見ると、「替玉無料」の文字が\(^-^)/

バリバリと麺を吸い上げ、勢いそのままに、「替玉お願いします!」と店員さんに(^_^)v

すぐさま、茹がきたてのシャッキリとした麺が届けられ、今度はユックリと味わいながら、煮卵とともに完食しました。

次回はトンコツに挑戦したいと、また来たくなる美味しいラーメンでした!

80点です。

コンサートに行って来ました!

2019年04月27日 | 雑感・日記的な
今年で5回目の参加となる『盲導犬チャリティーコンサート』に行ってきました!

吉永修子さんという方が主催されているんですが、知り合いのシャンソン歌手の方が出演されるので、毎回楽しみに行ってます。

毎回、豪華なゲストが登場されて華を添えられます。

今年は、前田美波里さんで、とっても良かったです!

ピーターさんの時も良かったですが、やっぱり一流の人はオーラが違いますよね!

ステージの最後に登場されて、アンコールを含めて四曲歌われるですが、それはそれは華々しくて、きらびやかで、眩しいくらいです!

また、来年の開催も楽しみですo(^o^)o

手応えを感じつつ(^_^;)))『宝酒造杯 京都大会』

2019年04月20日 | 囲碁
一年ぶりの『宝酒造杯』です!

今までは15級という一番下のクラスで出場していたのに、今回は師匠から、「そんなんアカンで
(*`Д´)ノ!!!
たとえ負け越しても、上のクラスで打たな上達せえへんよ!」と、指導を受けて、9級で出場することにしました。

練習もそこそこに、模様の作り方や、布石の方向性には、ある程度の自信を持って臨みましたが、やはり一桁級の方は、こちらの断点や詰めの甘さを逃すことなく、キッチリと打ってこられます(^_^;)

結果としては、一勝四敗でした(T_T)

五局目は、野球で言うなら、8回表まで2―0で、二塁を踏ますことなく優位に試合を進めていたのに、8回裏に、フォアボールとエラーが重なり満塁となったところで、甘く入った球を逆転満塁ホームランを打たれ2―4(ToT)
9回表に1点差まで詰め寄るものの、ひっくり返すところまで及ばず、3―4×で無念の敗退となったって感じですかね?

大場を積極的に打っていき、地を拡げることは本当に巧くなったと思いますが、接点での見落としや、生き死にの見定めなど、細かくなってきたところでの判断力がまだまだですね。

ある程度、戦える自信はつきましたが、もう一段レベルアップするには、しっかりとした経験が必要だと感じました。

また、持ち時間30分の配分も苦しいところがあって、これも経験値不足は否めません(×_×)

また、気持ちを新たに、来年の大会まで、課題の克服に精進したいと思います!

9:30~17:00まで、死力を振り絞って打ち続けた疲れを、一緒に参加した先輩(二段戦に出場)と二人で、居酒屋で打ち上げをして、お疲れさんとなりました(^_^)

コメディタッチだが深みもある!『バッタを倒しにアフリカへ』by前野ウルド浩太郎

2019年04月19日 | 小説レビュー
『バッタを倒しにアフリカへ』by前野ウルド浩太郎

~バッタ被害を食い止めるため、バッタ博士は単身、モーリタニアへと旅立った。それが、修羅への道とも知らずに…。
『孤独なバッダが群れるとき』の著者が贈る、科学冒険就職ノンフィクション!「BOOK」データベースより


図書館の人に「とってもおもしろいですよ!そして最後には涙涙(T_T)ですよ」と、薦められて読みました。

若き昆虫学者が、アフリカ・モーリタニアの厳しい自然環境のもとで悪戦苦闘しながらバッタ研究を続ける日記なんですが、ただの研究日誌ではなく、文章がとても読みやすいです。

コメディタッチで描かれているのですが、ハートウォーミングな物語で、ドラマチックでもあり、読み物としても十二分に通用する作品です。

モーリタニアの人々はもちろんのこと、フランス人や日本など、登場する方々のキャラクターがとても良いです。
特に研究所のババ所長が素晴らしい!こんな人の下で働ける研究員たちは幸せですよ。

また、京都大学の松本総長(当時)が素晴らしい!懐が広い人格者ですね。同じ京都に縁がある方として誇りに思います。

さて、内容の方ですが、ファーブルに憧れて、昆虫研究者になり、特にバッタをこよなく愛している前野ウルド浩太郎氏が、多くの人々に支えられながら、自然相手の様々な困難を乗り越えていく、ある意味ではサクセスストーリーです。

映画化されてもいい素材だと思いますね!

夢を描き、夢を抱えて、夢の世界に飛び込んで、そして夢を現実のものに変えていく姿は美しく、そして尊敬に値するものです。

作中には、アフリカでの過酷な暮らしが明るく描かれていますが、アフリカとフランス、そして日本とを行き来する中で、物資が当たり前にあることに慣れすぎていて、有難味が薄れている現代の日本人にささやかな警鐘を鳴らしてくれます。

日本や先進国と比べて、様々な生活環境の面で物資が行き届いていないアフリカの人々・・・。

実験やフィールドワークがことごとく失敗し、偉大なる自然の前に立ち行かなくなって、「もう無理だ・・・」と、諦めかけた前野氏に、ババ所長がスライドを見せます・・・。
「もし、あなたの給料が低いと考えているのなら、彼女はどうか?」と、物乞いをしている女の子の写真が表示された。 「もし、あなたの交通手段に文句を言うのなら彼らはどうか?」と、吊り橋を渡る人々の写真が表示された。 文字を書くのにパソコンを使う人と地面の砂に書く人、ナイキやアディダスなどの靴の選択肢を持っている人とペットボトルを潰し、それを靴代わりにするしか選択肢のない人……。 「あなたが不満をもっているのなら、周りを見回してあなたが置かれている環境に感謝すべきだ。幸運にも私たちは必要以上に物をもっている。際限なく続く欲望に終止符を」とメッセージが添えられていた。
「いいかコータロー。つらいときは自分よりも恵まれている人を見るな。みじめな思いをするだけだ。つらいときこそ自分よりも恵まれていない人を見て、自分がいかに恵まれているかに感謝するんだ。嫉妬は人を狂わす。お前は無収入になっても何も心配する必要はない。研究所は引き続きサポートするし、私は必ずお前が成功すると確信している。ただちょっと時間がかかっているだけだ」 と励ましてくれます(TοT)

そして、前野氏は思うのです、 「歌の歌詞ではないが、上を向いて歩けば涙がこぼれないかもしれないが、上を向くその目には、自分よりも恵まれている人たちや幸せそうな人たちが映って自分の不幸な現実を見てしまい、みじめな思いをするだけだ。しかし、一方で下を見れば、自分よりも恵まれていない人が世界には大勢いる。その人たちよりも自分が先に嘆くなんて・・・。これから辛いときには、下を見て今の自分の幸せな部分を噛み締めよう」と。

実際に、日本の帰国した際に、何でも揃っている現実に困惑したりする筆者の姿が書かれています。

よく海外に行って日本に帰国すると、「やっぱり日本が一番」と感慨深く思うでしょう?それは自国の地に帰り着いた安堵感からきてるのだと思いますが、もう一歩考えを巡らせて、贅沢すぎる自分を戒め、人や物を大切にする心を呼び覚ましたいものです。

いずれにしても、本著を読んで、色々と思うことがありましたし、是非とも若い人々に読んでもらいたい作品です。
★★★3.5です。

後半の疾走感はさすが!『疾走』by重松清

2019年04月16日 | 小説レビュー
『疾走』by重松清

~広大な干拓地と水平線が広がる町に暮す中学生のシュウジは、寡黙な父と気弱な母、地元有数の進学校に通う兄の四人家族だった。
教会に顔を出しながら陸上に励むシュウジ。
が、町に一大リゾートの開発計画が持ち上がり、優秀だったはずの兄が犯したある犯罪をきっかけに、シュウジ一家はたちまち苦難の道へと追い込まれる…。
十五歳の少年が背負った苛烈な運命を描いて、各紙誌で絶賛された、奇跡の衝撃作、堂々の文庫化。 「BOOK」データベースより


上下巻750頁超えの大作です。いろんな人のレビューを読んでいると、重松清氏渾身の作品であるようです。

物語を読んでいると、どうやら岡山県倉敷市が舞台となっているようです。倉敷といえば、『倉敷チボリ公園』というテーマパークもありましたね(-_-;) しかし、干拓地に出来たリゾート施設でもありませんし、ストーリーとの関連は全くありません。

また、主人公が『福原秀次』という少年なんですが、漢字で出てくるのは数えるほどで、作中では『シュウジ』、『シュウちゃん』というカタカナ表記で呼ばれており、とても不思議な気分で読み進めました(^_^;)。

さて、内容の方ですが、なんせ表紙が不気味で、『疾走』というより『叫び』の方が合ってるんちゃう?と思う表紙です。ストーリーの方は推して知るべしです(-_-;) 主人公のシュウジは、幼い頃はそれなりにほのぼのと過ごしていましたが、ある事件をきっかけに、「こんなに悪いことばかり次から次へと重なる?」というぐらい、とんでもない泥沼に沈み込んでいってしまいます。

※以降はネタバレです。

・兄:町一番の秀才→地元有数の進学校で落ちこぼれ→カンニング発覚→引きこもり→連続放火犯→逮捕→医療少年院
・父:放火魔の息子を出した為に地元で仕事が無くなる→遠いところで仕事→そのまま失踪
・母:旦那の借金と生活を支える為に化粧品販売→酒に溺れる→売掛金を回収できず→起死回生のギャンブルで大当たり→ギャンブル三昧→借金を重ねる→失踪

「『疾走』というタイトルには『失踪』の意味も含まれているのでは?」とも深読みしてしまうぐらい、家族を含めてシュウジの周りの色んな人が消えていきます。

壊れていく家族の姿と、同じように自分自身の心と身体も病んでいく・・・、地元の町も干拓から開発、夢のようなリゾートバブル、そして、おきまりのバブル崩壊・・・と、悲しい運命を辿ります。

そんなシュウジを常に見守ってくれている神父さんや、姉のように母のように、そして一人の女性として温かく包んでくれたアカネ、そして遠く東京の地で暮らしているエリが心の支えになり、何とか自らの人生を全うしようとします。

上巻の転落、沈滞、暗黒などの表現がピッタリなドロドロとしたストーリー展開から、下巻に入った途端、物語は一気に加速し、まさに「疾走」するが如く展開していきます。

地元を飛び出し、大阪、東京へと舞台が移っていきますが、アカネの旦那である暴力団幹部の新田が絡んできたあたりから、かなりエグイ展開になりますので、女性や子どもには薦められません(-_-;)

クライマックスはハラハラしますが、エンディングは輝かしい光に包まれ、わずかながらも救いが用意されています。

物語の要所要所に、旧約・新約聖書の引用が出てきますが、「へぇ~聖書ってこんな記述があるんやなぁ~」って考えさせられる記述もありました。

作中に、「『孤独』、『孤立』、『孤高』とは、同じように見えて全然違う」という語りが登場します。結局人間は、『個』であるのです。
「ひとり」と「ひとり」が、それぞれの人生を生きていて、その「ひとり」が別の「ひとり」と繋がって「ふたり」になり、そして社会がつくり上げられていっていることについて、当たり前のように思っていました。

しかし、心の繋がりという意味では、誰とも関わることも繋がることもなく、「ひとり」で生きている人っているかもしれんな・・・(-_-;)と、思うと、シュウジの心の闇を溶かして、繋がってくれたエリやアカネ、そして神父さんのような救いの存在があって欲しいと願います。

クライマックスで、シュウジは残念な最期を迎えてしまいますが、もし逮捕されて、裁判にかけられて、少年院に入ったとしても、罪は罪として償った後に、以前読んだ「『北斗 ~ある殺人者の回心』by石田衣良」のように、自分を支えてくれる人たちとともに、光のあたる温かい人生を歩めたかも知れません。

後半は一気読みでしたが、前半がややしんどかったので、

★★★3.5です。

拡散しすぎて焦点がボヤけた感じ『マークスの山 上・下巻』by髙村薫

2019年04月11日 | 小説レビュー
『マークスの山 上・下巻』by髙村薫

~「俺は今日からマークスだ!マークス!いい名前だろう!」―精神に「暗い山」を抱える殺人者マークス。
南アルプスで播かれた犯罪の種子は16年後発芽し、東京で連続殺人事件として開花した。
被害者たちにつながりはあるのか?姿なき殺人犯を警視庁捜査第一課七係の合田雄一郎刑事が追う。直木賞受賞作品。「BOOK」データベースより


小説好きなら、誰もが一度は耳目に触れたことのある作品名だと思います。そして髙村薫氏の名前も見たことがあるでしょう。

上下巻あわせて750ページのミステリー大作です。殺人犯であり脅迫者である水沢(マークス)と、それを追う刑事・合田の物語です。

読んでいくうちに犯人の目星はすぐに立ちます。「さて、これを警察がどのうように追い詰めていくのか?また、チーム『M・A・R・K・S』の抱える闇と謎をどう解き明かすのか?という意味ではミステリー小説といえるでしょう。

しかし、読み終えた後の納得感は少なく、時間だけを浪費させられたというような徒労感がありました。

なんせ登場人物が多い。特に警察関係者の変なニックネームが出てくる度に緊張感が削がれ、盛り上がりに水を差します。

またチーム『M・A・R・K・S』のRがわからず、最後までモヤモヤしましたが、林原をリンバラと読ませるとは、不親切であると思いました。

色んな登場人物にそれぞれ味付けをしており、セリフや行動にも余計な描写が目立ち、色んな要素が混ざり合って、何の味かわからなくなってしまうような、まさに焦点がボヤけた感じがしました。

もっとシンプルに、もっと大胆に、対立軸を際立たせると良かったのかも知れません。広げすぎた為に、こぼれた荷物も多く、伏線も回収されず、水沢が脅迫に至った経緯や、最後のネタばらしが故人の遺書によって暴かれる形など、結末ありきの展開に少々強引さを感じました。

期待が大きかっただけにエンディングもイマイチで落胆の方が大きかったです。

★★☆2.5です。

オチなき物語『空中庭園』by角田光代

2019年04月02日 | 小説レビュー
『空中庭園』by角田光代

~東京郊外のニュータウンで暮らす京橋家のモットーは、「何ごともつつみかくさず」。
タブーを作らず、出来るだけすべてのことを分かち合おうとする。
でも、タブーのないはずの家族の間で本当はみんなが秘密を持っており、一見すると明るく平凡な家庭は、実際はとうに壊れてしまっている。
もう何年も複数の愛人を持つ夫、女手一つで育ててくれた母親の影響から逃れるために計画的に妊娠・結婚へと持ち込んだ妻……
異質でありながらも家族であるしかない、普通の家族に見える一家の光と影の向こうに覗くのは乾いた絶望か。
ひとりひとりが閉ざす透明なドアから見える風景を描いた、連作家族小説。第3回婦人公論文芸賞受賞 「内容紹介」より


小泉今日子の主演で2005年に映画化されており、第3回婦人公論文芸賞受賞作品であり、直木賞の選考でも多数の票を集めたが、反対派の意見も強く、その年の直木賞受賞作は該当作なしになったという曰く付きの作品です。

角田光代さんの作品は、対岸の彼女以来の二作目です。

今作は、家族5人(祖母、父、母、娘、息子)と、父の愛人達の連作短編集です。

家族全員が誰にも言えない何らかの秘密を抱えていながら、家の中では普通の家族として朗らかに生活しているという、一種のサスペンス的な要素を含んだ物語です。

それぞれの話が短編なので、人物紹介的に話が進んでいって、その秘密が明らかになっていきます。

しかしながら、それぞれのストーリーにオチはなく、「じゃあ最後にドーンと来るんやろ!?」と期待しましたが、全然でした。

みんながみんな中途半端に終わっていって、最後までつかみどころのない小説です。
何故、直木賞候補に最後まで挙がったのかわかりません。

しかしながら、実際の家族といのは、案外、オチもなく淡々と、そして小さな秘密を抱えながら過ごしていくものかも知れませんね。

★★☆2.5です。

ちなみに映画の方の『空中庭園』は、愛人役で永作博美が好演しているようですので、観てみたい気もしますね。