「心ゆたかな暮らしを」  ~Shu’s Page

小説のレビュー、家族の出来事、趣味の事、スポーツ全般など、日々の出来事をつづりながら、一日一日を心豊かに過ごせれば・・・

おめでとう『カーリング女子:銅メダル』

2018年02月25日 | スポーツ
本当によく戦い抜きましたよね(^o^)
イギリスとの、ジリジリするような『我慢比べ』を制し、見事な3位、銅メダルを獲得してくました!

世界ランキング的には、下位の日本チームが、本当によく頑張りましたよね!
笑顔とチームワークは金メダルものでしょう(^_^)

その他にも、たくさんのメダルを獲ってくれた、平昌オリンピックを充分に楽しませてもらいましたね(^^)d

選手の皆さん本当にお疲れ様でした!

軽〜く読んでね『あなたには帰る家がある』by山本文緒

2018年02月23日 | 小説レビュー
〜夫は花になど興味がないが、秀明は「紫陽花の花が咲き始めましたね」と言ってくれた。
平凡な家庭の主婦・綾子が恋をしたのは、そんな理由からだったかもしれない。
そして秀明が恋に落ちたのも、仕事を持つ妻にはない、夕餉の支度をする幸福そうな綾子の姿を見たからなのかもしれない。
妻の恋、夫の恋をきっかけに浮き彫りにされるそれぞれの家庭の事情―。
「結婚」の意味を問う、恋愛長編小説。「BOOK」データベースより


山本文緒さんの作品は三作目です。本作も、とても読みやすく、あっという間に読めてしまいました。

「不倫の末路の怖さ」と、「結婚後の夫・妻それぞれの役割とは」ということを論じています。が、結論から言うと、「それほどでも・・・」という作品です。

二組の夫婦を中心に、色んな人が出てきますが、やはり人物描写、心理描写、セリフの重みに深みがなく、薄っぺらい印象を持ちます。
読んでいて、しんどい作品ではありませんので、時間のある主婦の方や、これから結婚を考えている若い人たちに「結婚ってこんなこともあるよ」という参考程度にはなると思います。

★★★3つです。

祝『磁器婚式』(^_^)

2018年02月22日 | 雑感・日記的な
というらしいです(^_^;)

「〜年代物の磁器が美術品として高い価値を持つように、磁器婚式という呼び方には『年代と共に値打ちを増す夫婦』という意味が込められています」

早いもので、今日で結婚20周年です。

20年間の日々を思い起こすと、やっぱり色々ありましたねぇ。

日々健康で、娘達も元気に学校に通ってくれてるだけでも有難いことです。

尻窄み『クリーピー』by前川裕

2018年02月21日 | 小説レビュー
〜大学で犯罪心理学を教える高倉は、妻と二人、一戸建てに暮らす。
ある日、刑事・野上から一家失踪事件の分析を依頼されたのを契機として、周囲で事件が頻発する。
野上の失踪、学生同士のトラブル、出火した向かいの家の焼死体。
だがそれらも、本当の恐怖の発端でしかなかった。
「奇妙な隣人」への疑惑と不安が押し寄せる、第15回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作。「BOOK」データベースより


前半の「これからどうなんのよ?」という不安な恐怖感から、期待はドンドン高まって後半に入りますが、一気に尻窄みになります(-_-;)
まさに『竜頭蛇尾』、『大山鳴動して鼠一匹』というか・・・。

読みやすい文章で、スラスラ読めますが、伏線の回収や、真相の驚愕度は、かなり低いです。

まさに不気味な隣人が、もっともっと不気味であって欲しかったのと、最後まで震えさせて欲しかっただけに残念です。

★★☆2.5ですね。

可愛いねぇ「藤沢五月」(女子カーリング)

2018年02月18日 | スポーツ
カーリング女子の日本代表スキップ(司令塔)、藤沢五月の笑顔がキラキラして美しいですよねぇ(^o^)

とてもクールに戦況を読み、刻一刻と変化する氷の状態に神経を使い、そして正確無比のショットを繰り出す。本当に頼りになる司令塔ですよね(^^)d

また、四人でハウスの中にあるストーンを見下ろしながら、
「どうするぅ〜」
「そうだねぇ〜」
「こっちからだとぉ〜」
「うん!うん!」
「そうしよっかっ!」
ってな感じで、仲良し女子が、「これからどこ行く?カラオケにするぅ?」って、街角で話しているような会話を笑顔でしている姿に微笑みがこぼれます。

いよいよ、これから対戦するチームは格上ばかりなので、大変厳しい闘いが予想されますが、何とか勝って、上位4チームに残って、メダルを獲って欲しいですね!

本当に美しい物語『無伴奏』by小池真理子

2018年02月17日 | 小説レビュー
〜その果てに待つものを知らず、私はあなたを求めた―。
多感な響子は偶然に出会った渉に強く惹かれるが、相手の不可解な態度に翻弄される。
渉に影のように寄り添う友人の祐之介と、その恋人エマ。
彼らの共有する秘密の匂いが響子を苛み、不安を孕んで漂う四角形のような関係は、遂に悲劇へと疾走しはじめる。
濃密な性の気配、甘美なまでの死の予感。『恋』『欲望』へと連なる傑作ロマン。「BOOK」データベースより


読み終えたあとで、ものすごい充実感というか、「小説を読んだなぁ・・・。」と、フゥーっと小さな溜息が漏れるのは、小池真理子さんの作品ならではですね。

石田衣良さんの解説文の冒頭に「興奮して眠れなくなってしまった。この解説を書くために、久しぶりに『無伴奏』を読んのだ。おもしろかった。勢いがついてとまらなくなってしまった。そこで『恋』を読み、それでもとどまらずに『欲望』を読んだ。それがこの明け方である。・・・(中略)
もし、あなたが小池真理子の「恋・三部作」を一冊も読んでいないのなら、ぜひこの『無伴奏』から手に取ってほしい。」とあります。

上記は発刊順なので、その方が正しいのかも知れませんが、僕は『恋』→(二重生活)→『欲望』→『無伴奏』の順でしたが、別にどれから読んでも良いと思います。一つ読めば、また次の小池真理子作品を読みたくなるはずですし、どれを読んでもハズレはありません。

調べてみると、成海璃子、池松壮亮、斎藤工の共演で映画化もされています。
成海璃子は満島ひかりでもいいでしょう!というか、満島ひかりの方がピッタリきますね。(*´-`)

さて、小池真理子さんの作品全体に言えることですが、「恋」それも心の底から人を愛するということは、こんなにも鋭く尖っていて、真っ直ぐで、それでいて氷のように冷たく、透き通っていて、危うくて、脆くて・・・、という言葉を散りばめても書き尽くしても語りきれない、情景描写・台詞・仕草・色・音・その全てが危ういバランスの上に立って描かれています。

よって、読んでいる側は、物語の展開、主人公の行動、言葉、周りとの関わり、伏線の回収などについて、常に「ハラハラ、ドキドキ」というよりも、「ジリジリと焦がれる」ような焦燥感とともに、美しい物語に酔いしれるという複雑な感情にドップリと浸かれることでしょう。

物語の最後の『終章』の中で、勢津子の店を出たあとから、
J.Sバッハの『無伴奏チェロ組曲第1番』
が静かに流れだし、仙台の街に一人佇む響子の姿に、何とも言えない感傷的なイメージとともに、仲の良く笑いあっていた四人のセピア色の映像に切り替わり、ゆっくりとエンドロールが上がってくるような錯覚を覚えました。(実際の映画でも、そんなエンディングなら最高に美しいでしょうね( ;∀;))

とても美しい物語でした。

限りなく4に近い、
★★★☆3.5です。

よくやった!ありがとう羽生選手!

2018年02月17日 | スポーツ
http://www.sankei.com/smp/pyeongchang2018/news/180217/pye1802170035-s1.html

今日は休みやったんで、準備万端、テレビの前で祈ってましたよ(^人^)

直前の怪我で苦しんだ中、ぶっつけ本番で臨んだオリンピックの舞台で、しっかり結果を残してくれました!

しかも、宇野晶磨の銀メダルと合わせて、本当に嬉しい瞬間でした。

二人ともパーフェクトな演技では無かったですが、結果として、誰もパーフェクトな演技が出来てない中で、どれだけ持ちこたえられたか、という大会でしたね!

本当に二人とも、大舞台で結果を残す活躍に、心から拍手を送りたいです!

ありがとう羽生選手、宇野選手!

気を抜いたらアカンね(^_^;)

2018年02月16日 | 体・健康
2月12日に、無事に母の満中陰法要を済ますことが出来ました。

やっぱり、年末からずっと、気を張り詰めてたんでしょうね(^o^;)

終わってホッとしたんでしょうか?火曜日から急に悪寒がし始めて、夕方から微熱も出て、「これは風邪かも?」と・・・、

水曜日もダラダラと微熱があり、身体の節々も痛み始めてきたのですが、休むほど熱も上がらず、だましだまし出勤してました。

木曜日になって、朝は比較的マシだったんで、「治るかな?」と思いきや、夕方からまた熱が出てきたので、「明日の朝、病院行くわ・・・。もしかしたらインフルエンザかも(-_-;)」

翌朝、9:00から病院にいきました。風邪で病院にいくなんて初めてのことでした(^_^;)

早速、鼻の穴に細い綿棒のようなものをグリグリされて、しばらく待ってると診察室に案内され「インフルエンザではありませんでした」と、アッサリ言われました(^o^;)

嬉しいような、ガッカリしたような、複雑な気持ちでしたわ(^_^;)

抗生物質と咳止めをいただいて、昼から出勤しました(^o^;)

人生初のインフルエンザかと思ったんですけどね(^_^;)

小学生〜中学生向け『君の膵臓をたべたい』by住野よる

2018年02月14日 | 小説レビュー
〜ある日、高校生の僕は病院で一冊の文庫本を拾う。タイトルは「共病文庫」。
それはクラスメイトである山内桜良が綴った、秘密の日記帳だった。
そこには、彼女の余命が膵臓の病気により、もういくばくもないと書かれていて―。
読後、きっとこのタイトルに涙する。「名前のない僕」と「日常のない彼女」が織りなす、大ベストセラー青春小説!「BOOK」データベースより


まぁ〜・・・、中盤までが面倒くさいこと(^_^;)

さくらと彼の言葉のやり取りが、彼の一人称で語られるんですが、本当に面倒くさいです。

彼の性格や頭の中のモヤモヤ、ダラダラした思考回路に辟易します。

ようやく170ページあたりから、物語は加速し始めますし、クライマックスあたりでは涙を誘う描写が「これでもか!」というくらいに怒濤の攻めを見せます。

しかし、涙がこぼれるところまではいきませんでした(-_-;)

やはり、40歳を過ぎた中年のオッサンの心を揺さぶるまでいかないのは、二人のやりとりが幼すぎるのか?それとも僕の心が荒んでいるのか・・・。

いずれにしても、前評判ほどの感動はありません。

主人公は高校生ですが、小学生〜中学生ぐらいの年頃の子達が読むのに丁度良い作品かも知れません。

★★☆2.5です。

良心の呵責『海と毒薬』by遠藤周作

2018年02月11日 | 小説レビュー
〜腕は確かだが、無愛想で一風変わった中年の町医者、勝呂。
彼には、大学病院の研究生時代、外国人捕虜の生体解剖実験に関わった、忌まわしい過去があった。
病院内での権力闘争と戦争を口実に、生きたままの人間を解剖したのだ。
この前代未聞の事件を起こした人々の苦悩を淡淡と綴った本書は、あらためて人間の罪責意識を深く、鮮烈に問いかける衝撃の名作である。
解説のほか、本書の内容がすぐにわかる「あらすじ」つき「BOOK」データベースより


娘が読書感想文を書いて、賞をもらったというので、読んでみました。

戦争末期の日本において、米国人捕虜の生体解剖を行った研修医の話です。

何故この本で感想文を書こうと思ったのか?なかなか奥深いものがありそうです。

作品について調べてみると、1986年に映画化されてます。
勝呂:奥田瑛二
戸田:渡辺謙
のダブル主演みたいなんで、観てみたい気もしますね。

さて、「良心の呵責に苛まれる」と、よく言われますが、人間誰しも「わかっちゃいるけどやめられない」と、自分の心に嘘をつき、あれやこれやと理由をつけて、自分の行動を肯定しながら大なり小なり悪さをしたり、サボったりしながら生きていますよね。

巻末の解説にも書いてますが、人は神の存在を感じ、救いを求めながらも、『悪』を内包しているのです。

都合の良いときだけ『神頼み』をするくせに、「神様、どうかこの一時だけ目を瞑って下さい」と、本当に都合よく生きてる自分に恥ずかしさと情けなさが込み上げてきます。

海の中に一滴の毒薬を垂らしても、海はその広い心で浄化し、解毒してくれます。

世界中に溢れる『悪意』という毒薬を神様が浄化してくれている内に、我々人類は気が付いて、心を平穏にしなければなりません。

僕の好きな言葉、「修身―斉家―治国―平天下」ですよ。

その前に「格物―致知―誠意―正心」なんですけどね。

色々と脱線しましたが、物語としては、少し物足りません。

しかし、自己反省の意味を込めて
★★★3つです。