「心ゆたかな暮らしを」  ~Shu’s Page

小説のレビュー、家族の出来事、趣味の事、スポーツ全般など、日々の出来事をつづりながら、一日一日を心豊かに過ごせれば・・・

踏み台昇降&階段後ろ上がり

2006年01月27日 | 体・健康
やっぱり、ダイエットしなアカンですよ! まぁ運動というほどのものではないんですが、歩いたり、ジムに行ったりすることのない僕にとっては、事務所ビルの階段を上り下りするくらいしかないんですよねぇ。
 
 でもねぇ、5階建てのビルの非常階段を1階から5階まで、後ろ向きに上がってみてくださいよ! そりゃあもう!「ハァハァ(>o<)」言いますよ。

 運動不足を実感しますよねぇ・・・・その後、踊り場付近で踏み台昇降を両足あわせて5分程度やるだけですが、やらんよりマシでしょう?

 まぁ継続することが大事なんで、頑張っていきますよ!

 ちなみに・・・
 169cm、70Kg、体脂肪率24,7、BMI24,5 「かくれ肥満」ですわね。

 何とか夏には、双方20あたりまで下げたいですよねぇ・・・^_^;

水族館占い

2006年01月26日 | 雑感・日記的な
色んな占いがあるんですねぇ・・・「水族館占い」ですってよ。
選んだ種類で性格がわかるようです。 貴方は何タイプ??

僕は下記のとおりになりました。


すばり、あなたは「イルカ 」タイプ!

一度口にしたことは、周りの協力を得ながら、必ず実行しようと努力するタイプ。
的確な判断力と、まれにみるタフネスぶりに、周囲の人間も信頼を寄せ、
後についてくるはずです。リーダーとしての才能が開花すれば、大きな組織を
築くことができます。

会社勤めをするにしても、証券会社、新聞社、出版社、広告代理店といった変化の多い職種なら長続きするでしょう。

恋は臆病なのですが、一度スキになってしまうと、激しく燃え上がってとなまらない傾向があります。一途な愛といえるのですが、一歩間違えると危険な愛になりかねません。

ケチというわけではありませんが、比較的お金を使わないほうでしょう。生活全般が地味なほうで、ちゃらちゃらした人は少ないようです。

一見おとなしく見えますが、かなり頑固で非妥協的な面があります。表面は穏やかですが、爆発すると恐ろしいところがあります。

相手に合わせるのうまく、交際術にたけていて、友人も比較的多いほうでしょう。


「イルカタイプ徹底分析」


●恋人にするなら 「ペンギン」「ラッコ」「オットセイ」タイプ 。
●結婚 26,7歳前後がベスト。家庭的です
●友達にするなら 「ラッコ」「フグ」「テッポウ魚」タイプ
●将来性を五段階で ☆☆☆☆☆
●上司にするなら  「ペンギン」「マンボウ」「ラッコ」タイプ
●ラッキーアイテム 文房具。アメジスト
●好きなこと寝ること。遊ぶこと。
●お勧め場所  自分の部屋。趣味の部屋。
●趣味 収集。音楽鑑賞。
●運 かなりあります
●お勧め占い ブランド占い


だそうです。 まぁまぁ当たっている方ですかね? これは僕の周りの人々に判断してもらいましょう。

インフルエンザ

2006年01月25日 | 家族・友達
先日書いた「インフルエンザの恐怖」とは、また別の話なんですが・・・
 近頃大流行している「インフルエンザ」で、多くの人が仕事を休んだり、寝込んだりされております。

 皆さんインフルエンザの予防接種とか受けられてます? 我が家は、一度も打ったことはありません!いつも「気合い!」で風邪から身体を守ってます。

 しかし、とうとう上の娘(6歳)が、昨晩からゲホゲホと咳をしだし、夜には38度7分まで熱が上がりました。「もしや?」と心配しましたが、冷えピタをおでこに貼ると、朝には7度台まで下がってました。

 念のため、朝から病院に連れて行って、インフルエンザでなかったら、途中から幼稚園に送っていこうということで、行ったところ、「A型インフルエンザです!」と宣告( ̄Д ̄;) ガーン

 娘の幼稚園は、幼稚園に行くと、お帳面にシールを貼ってもらえるんですよね。 それが皆勤賞だと、学年末にメダルのようなものがもらえるんですよ。年少の時にも、一度だけ熱が出たことがあって、泣く泣く休ませたんですよねぇ。

 年中のときはディズニーランドに泊りがけで行ったので、これまたメダルを逃しました。 「最期の年長こそ!」と意気込んでいたんですが、インフルエンザをおして登園して、他の子達にうつしたら大変でしょう? なので休ませました。

 娘は「インフルエンザ」という意味不明の横文字を宣告されことと、幼稚園を休んだことで大泣きしていたようです。

 でも、後から聞くと、流行り病の時は元気でも登園してはいけないという決まりがあるらしく、シールはもらえるんですって!
 よかったねヽ(^o^)丿

見た見たッ!四ツ葉のクローバー!

2006年01月24日 | 雑感・日記的な
京都ぐるめ ういちゃ♪さんのブログからトラックバックです。

京都市内を走っているタクシー会社に「ヤサカタクシー」という老舗のタクシー会社があります。

 タクシーのてっぺんにのっけているトレードマークは「三ツ葉のクローバー」なんですが、登録・千数百台の中に4台だけ、四ツ葉のクローバー号があるということはニュースや人から聞いたりしていたんです。

 でも、僕も毎日京都市内を結構走っている方だと思いますし、事務所も京都駅に近いんですが、一度も見たことが無かったんです。

 それが何と今日!お昼ごはんを食べて事務所前まで帰ってきた僕の目に飛び込んできた「四つ葉のクローバー号」!! 思わず「パチリッ!」と、激写しておきました。

 これは相当良いことありそうですよ!!

インフルエンザの恐怖 2

2006年01月23日 | 雑感・日記的な
感染症が恐ろしいこと、その割りに予算が少なく、国家的な予防対策には程遠い状況であると前回に書きました。

 やはり、予算が少ないということは致命的で、海外での研究対応体制も極めて貧弱である。日本は海外に研究拠点を持っていない。その為、感染症が発生した地に研究員を派遣しても、せいぜい2週間で帰ってこなければならない状況だ。

 よって、中国、タイ、ベトナム、インドネシアでトリインフルエンザが発生するたびに、5,6人しかいない研究者が現地に飛んでいる。海外にベースがないため、日本にウイルスのサンプルを持ち帰って分析することになる。

 そして、研究者の人材育成が進んでいないことも深刻である。感染症研究は研究体制や設備が脆弱な上、研究者の総数も削減の方向にあり、研究を志す者は極めて少ない。

 人材育成とはベテラン研究者とともに研鑽を積むことにあるが、1人前になるには10年近くを要する。現在の研究者が若手を随伴する余裕も無く、日本の感染症研究は先細りになる可能性が高い。

 「人材育成」といわれて久しいが、「人命は地球より重い」が政府の見解なら、もう少し、その対応に配慮されるべきでしょう。
 あの自由競争を基本とする米国ですら、医学生物学分野、特にヒトの生命にかかわるところは経済競争論ではなく、全て国が担当し、膨大な人、資金を投入している。ちなみに米国疾病管理対策センター(CDC。主として感染症に対応。人員8600名、年間予算8300億円)と、日本の国立感染症研究所を比較すると、人で30倍、予算で170倍である。

 人材確保や予算面での措置が求められるが、特に急ぐべきは、海外における恒常的で、わが国の感染症対策に貢献しうる、日本の調査研究拠点をつくることであろう。
 アジア各国には、感染症へ対応できるノウハウや体制が薄いのである。

 そこで日本が現地に拠点を設けて、一連の初期動作を現地政府と共に行う。それによって、日本周辺国での感染症の拡大を阻止できうるとともに、研究・診断材料やデータを蓄積できる。

 これが日本の感染症研究と対応の充実に大きく寄与し、設備や体制の充実によって、若手研究者を呼び込むことにつながり、志ある優秀な人材を確保できるという好循環をもたらすはずだ。

 何か事が起こる前に1億円使うよりも、事が起きてから100億円を投じることが当たり前のような感覚が日本には根強く残っている。
 5億円あれば感染症対策に十分な海外拠点を一つつくることができ、50億円でアジアの主要各国に展開することが可能だ。

 感染症対策に一国平和はありえない!感染症のリスクが増大する中で、この取り組みこそが日本の国益を守ることに直結し、さらには感染症だけの問題にとどまらず、アジアにおける日本のプレゼンスを飛躍的に高めることに通ずるはずだ。


 と、締め括られております。 実に感慨深いレポートでしょう? このレポートは多くの日本国民に見てもらいたいですし、日本政府の関係者全員に読んでもらいたいです。

 非常に不透明だと言われている「ODA」や「円借款」を使って、「これを建ててやった」、「こんな援助をした」というよりも、実質的に効果を発揮しますし、将来的に必ずアジアの繁栄に役立つでしょう!

 今後の日本政府の感染症対策に大きな関心を持って見ていきたいと思います。

インフルエンザウイルスの恐怖

2006年01月22日 | 雑感・日記的な
仕事で、またまた日帰り長野県行ってまいりました。 今回は岡谷市といって、諏訪湖のほとりにある人口5万人あまりの町です。精密機械が有名ですね!社会科で習いましたね?

 まぁそれはさておき、新幹線のグリーン車に乗ると、必ず雑誌の「WEDGE」と「ひととき」が前の座席の背もたれに挟んであります。

 ひとときは、美しい情景やグルメ、旅のおもしろさなどが書かれており、今月号は京都庭園特集でしたんで、楽しめましたよ。

 まぁそれはさておき、WEDGEです。 この雑誌は非常にバランスの取れたビジネス誌で偏りが少ないと思います。好感の持てる雑誌ですね。

 その今月号のトップ記事に「倉田 毅さん」という(国立感染症研究所 所長)
方が書かれた記事に、注目してみました。題名は、
「高まる重篤感染症リスク 対応の充実を急げ」です。

 書き出しをそのまま写しますと、「高病原性トリインフルエンザが、日本の周囲で猛威を振るっていることから、新型ヒトインフルエンザの大流行が懸念されている。
 その他アジアでは、マラリア、デング熱、日本脳炎、結核等が感染症の温床を形成しており、これはわが国にとっても感染症リスクの高まりを意味する。
 これに対しわが国は、人員、予算、研究拠点、あらゆる面での体制の薄さを指摘されている。
 「人命」が大切であるならば、他人に伝播する感染症への対応の充実が不可欠だ。


 と書いてあります。 これは多くの人に読んで欲しいと思います。 これから将来の日本を、アジアを考えた時の安全確保に喫緊に取り組まなければならない課題だからです。

 要約すると・・・過去30年余りの間に、30以上の重要なウイルス感染症と10あまりの細菌、あるいは寄生虫、原虫感染症が発生しているが、予想されて出たものは、ただの一つも無いのである。

 いま世界の耳目を集めている「トリインフルエンザ」は97年にトリからヒトへ感染し大騒ぎとなった。昨年末までで、患者141名中73名死亡。死者の出ている国はベトナム、タイ、インドネシア、カンボジア、中国等である。

 01年に発生したSARSによって、32カ国で8000人以上の患者、774名の死亡者が生じたことは記憶に新しい。今回のインフルエンザは伝播性においてSARSの比ではない。

 感染症の恐ろしいところは、自国の衛生環境を整えていれば万全というものでははなく、国外から輸入されてくるものも多い。日本の周辺で感染症が発生したら、現況を認識し対応することが喫緊の課題である。

 もしトリないしヒトインフルエンザが発生すれば、鶏は処分し、ヒトへの感染が発生した場合は、正確迅速なウイルス診断を行い、抗インフルエンザ剤を用いて一つ一つ、いわゆるモグラタタキ戦術でたたいていくしかない。

 もしこのバリアが破れて、感染拡大がヒトの間で起こると、日本への侵入は時間の問題だ。

 現状の抗インフルエンザ剤は外国産であり、いつでも欲しいだけ入手できる状態ではない。世界中に伝播する状態になれば取り合いになるだろう。ワクチンは97年、03年のウイルスから作成したので、新しいウイルスにはあまり効果がない。

 ヒト→ヒト感染が起きた場合、そのウイルスを入手して、ワクチンを作らなければならない。有効性、安全性を確認して初めて大量生産ができる。それを再チェックしてから市場に出るわけで、どんなに急いでも最低6ヶ月はかかる。

 ところが、日本の感染症に対する体制は心許ない。もっとも深刻なのは人材の問題であり、国立感染症研究所には300人の研究者と80人の事務スタッフがいるが、トリインフルエンザに対応できる専門家は5,6人しかいない。にも関わらず、一律的に進められる公務員削減によって、5年間で40人減らすことが決まっている。

 感染症研究に当てられる国家予算は癌研究の数分の一である。癌は伝播しないが、感染症は国民の間に一気に拡がりかねない病気であり、顕在化してからでは遅いのである。

 

 長くなってきたので、続きは明日に!!

飲みましたねぇ・・・

2006年01月20日 | 家族・友達
 痛飲とまではいかないものの、お酒が弱い僕にとっては久しぶりに許容量を超えましたね。生ビール(ジョッキ1杯)、よかいち(結構濃い目お湯割りレモン2杯)、(梅酒ロック2杯)まぁそんなもんです(-_-;)

 同級生4人で8時半から駅前の居酒屋の一番奥に陣取り、閉店の12時までキッチリ飲みました。 お店を追い出されて、僕は帰りモードでしたが、「もう一軒行こうか?」となり、引きずられるように、すぐ斜め隣の居酒屋へ。

 こちらは、2時までやっているとのことで、これまた何も食べずに飲みました。 みんな酔いも回り、眠たいのも手伝って、妙なハイテンション^_^; とても34歳妻子もちの集まりとは思えないハシャギぶりでした。

 まぁしかし、「ようこんだけ次々話が出てくるなぁ?」というくらい、嫁さん・子供・仕事・政治・経済・株・スポーツ・昔話・・・・・などなど、よく笑い、叫び、倒れ、もうフラフラでしたわ。

 お店を出たのが、これまたキッチリ2時でしたんで、もちろん電車もバスもなく、「タクシー乗り合わせる?」ということも検討されましたが、「酔い覚ましがてら、歩いてけえるべ!」と、フラリフラリと大声で話しながら、歩いて帰りました。

 家に着いたら2時半、頭はガンガンで、辛うじてパジャマに着替えて、そのまま就寝。 

 起きてすぐにシャワーを浴びて、そのまま出勤しました。

 まぁこんな夜が月に1回ぐらいあってもいいでしょう!?

 

ALWAYS三丁目の夕日

2006年01月17日 | 映画・音楽
ずっと観たかった映画が、「ALWAYS三丁目の夕日」です。前評判どおり良かったですねぇ。 コレを観て涙しない日本人はいないでしょう!!

 キャストが全員良かったですし、チョイ役で、キム兄やピエール瀧とか、麻木久仁子とかねぇ、ピリッと効いてました。

 主役級の「吉岡秀隆」、「堤真一」や「小雪」なんかは、とってもハマってましたし、「薬師丸ひろ子」のちょっとピントのずれた温かいお母さんぶりは、非常に好感が持てました。

 しかし、誰より何より良い味を出していたのが、堤&薬師丸夫妻の子供役の「一平ちゃん」こと小清水一揮くんでしょう!! もう、ホンマにかわいいかわいい坊ちゃんです! 純朴な下町の少年ぶりが良く出てましたし、セリフも表情も抜群でした。 僕の中では助演男優賞モノですよ!!

 昭和33年という、僕らが生まれる十年以上前の日本、戦後から力強く立ち上がり行く日本が、東京タワーの建設に重ね合わせて、見事に描かれております。 
 ストーリー全体として、大変流れが良かったですし、清々しく、観終わった後の爽快感がありました。 

 必ずしもスクリーンで観なければいけない映画ではありませんし、半年ほどしてから、DVDなどでお家で観ていただいても良いですが、是非とも小学校や中学校で、子供たちに見せて上げて欲しい!と思います。

 今、日本に失われつつある、コミュニティ、人と人とのつながりや、思いやり、家族愛など、ハートウォーミングな良い映画だと思います。

 茶川竜之介(吉岡秀隆)と古行淳之介(須賀健太)ですが、吉行淳之介が芥川賞を取っていることぐらいしか、接点が無いように思うのですが、吉行淳之介が昭和24年生まれということを考えると、33年には9歳ですから、ちょうど良い人物設定であったのかなぁ・・・と思われます。

 劇中にも竜之介が「慎太郎や健三郎が何だ!今の文学界は間違っている!」などと酔いながら叫んでいる場面がありますが、二人とも昭和30年代に芥川賞を取っているんですよね。 本当にシャレの効いた映画でしょう?

駅伝っておもしろいですね。

2006年01月16日 | スポーツ
 都道府県対抗女子駅伝は、戦前の予想通り、京都が二年連続10度目のぶっちぎりの優勝でしたね。 昨年のメンバーでも「こら強いわ!」と思っていたんですが、小崎、阿蘇品、早狩という実業団トップクラスの選手に加えて、福士をプラスした、まさに駅伝ドリームチームでしたよね。

  でも、ただ社会人が強ければ勝てるってもんでもないんですよ。 中高生もレベルの高い子が揃いました。 今年の京都チームは、高校駅伝では故障でイマイチ不振だった、立命館宇治の子をはじめ、駅伝初出場の宮津高の子、桂高校の子など公立の女の子。 そして、中学生も全国トップクラスの子が集まりましたね。

 まだまだ、他の県の追随を許しませんよ!!

 京都って、過去24回の大会の歴史の中で、10回優勝してるんですが、二桁順位だったのは2000年度の11位、これ一回だけなんです。 我が県ながらスゴイですよねぇ。まさに郷土の誇りですよ。

画竜点睛を欠く?『海辺のカフカ 上・下』by村上春樹

2006年01月14日 | 小説レビュー
『海辺のカフカ 上・下』by村上春樹

~「君はこれから世界でいちばんタフな15歳の少年になる」―15歳の誕生日がやってきたとき、僕は家を出て遠くの知らない街に行き、小さな図書館の片隅で暮らすようになった。
家を出るときに父の書斎から持ちだしたのは、現金だけじゃない。古いライター、折り畳み式のナイフ、ポケット・ライト、濃いスカイブルーのレヴォのサングラス。小さいころの姉と僕が二人並んでうつった写真…。 「BOOK」データベースより


一気に読みましたねぇ! 感想を率直に言えば、上巻の圧倒的な勢いに引き込まれ、「どんなエンディングが!!?」と期待しながら下巻に入りましたが、何となく尻すぼみな感じを受けました。

 ナカタさんは、とっても魅力的でしたし、佐伯さんもとっても魅力的でした。 この二人は、「物語の謎を解明する重要参考人!?」 まさにキーパーソンだったと思います。 しかし、この二人が、ほぼ同時に死んでしまったことで、「ん?」という疑問が残ったままで、(まぁそれはそれで良かったのかも知れませんが)読み終えた後の爽快感は得られませんでした。 少し残念です。

 読み始めてすぐに「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」と重なりましたが、やっぱり「世界の・・」の方が、僕には良かったですね。 物語を大きく広げて、最後にキッチリと収束していくやり方が、抜群でした。

 カフカは、同じ時間軸で、現実に起こっている二つの出来事が、交互に展開していき、エンディングに向けて、どのようにリンクさせ、「おおっ!」という瞬間まで持っていくのか?とても興味がありました。

 登場人物は、みんな大好きです。
 「大島さん」、「ホシノ青年」、「ジョニーウォーカー氏(結果的にカフカの父ですが)」、「カーネルサンダーズ氏」、みんな、最高に素敵ですね。 「カワムラさん」は、本当に可哀相でした(ToT)
 
 春樹氏は、魅力的な人物を書くのが、とっても上手です!

 そんな見事な演出によって、物語が綴られ、クライマックスを迎えた時、ナカタさんの身体から「謎の蛇のような物体」がニョロニョロと這い出してきたところで、パンパンに膨らんでいた僕の心は「シュ~~~~」と音を立ててしぼんでしまいましたねぇ。誠に残念です。

「画竜点睛を欠く」って感じでしょうか?

★★★☆3.5です。

 そんな「カフカ」ですが、アメリカでは大変な評判らしいですよ

>「インディペンデント、スペクテーター、ニューヨーク・オブザーバー、
>ワシントン・ポスト(「あなたの猫に読み聞かせて」という推奨の言葉がある)
>でも評価され、米の書評誌カーカス・レヴューズに至っては、
>「まさにノーベル賞にふさわしい傑作」と絶賛している。」

 とのことです。

 そして、ニューヨークタイムズ紙が選ぶ、2005年度の「今年の10冊」に選ばれたようです。