「心ゆたかな暮らしを」  ~Shu’s Page

小説のレビュー、家族の出来事、趣味の事、スポーツ全般など、日々の出来事をつづりながら、一日一日を心豊かに過ごせれば・・・

より具体的でわかりやすい『自閉症の僕が跳びはねる理由2 』by東田直樹

2020年02月27日 | 小説レビュー
『自閉症の僕が跳びはねる理由2』by東田直樹


~考えてもみて下さい。生まれて一度も人に本当の言葉を伝えたことのない人間が、どんなに不安を抱えながら自分の言葉を伝えているのかを―。
皆が自閉症者に感じる「なぜ?」について当事者の気持ちをQ&Aで綴り、大反響を呼んだ前著。
高校生編となる本書では、会話ができず苦しみ、もがく中で気づいた喜びや希望を活き活きと綴る。
『続・自閉症の僕が跳びはねる理由』を改題。文庫化にあたり16歳当時の貴重な日記を収録!「BOOK」データベースより

以前読んだ、『自閉症の僕が跳びはねる理由』では、自閉症の方について、初めて色々なことが学べた本でした。

今回の、『自閉症の僕が跳びはねる理由2』では、より具体例を挙げながら、Q&A方式でわかりやく解説されています。

それにしても、東田直樹さんの文章を読んでいると、「本当に自閉症の方なんやろか?」と疑問に思うぐらい、とてもきれいでわかりやすい文章を書かれます。

発達障害や自閉症の方が家族におられる方は、日々様々な壁や障害にぶつかり、悩んでおられることと思います。そういう方々にとって少なからずヒントになるようなことが書いてあると思いますし、色々な方に読んでもらいたい作品です。

★★★3つです。
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初物づくし!『立木観音参り&ご朱印』

2020年02月24日 | 雑感・日記的な
お友達の方から、「ご朱印帳」を嫁さんと二人分いただきまして、「有難いなぁ~、早速どっかにお参りにいくか!」と、天気も良かったので、立木観音へお参りに行きました。

800段からある階段を上る、なかなかの観音さんです 嫁さんは小さい頃からお父さんに連れて行ってもらって、何回も上ったことがあるそうです。

うちの長女も小さい頃に上っていますが、僕は生まれてこのかた半世紀、一度もお参りしたことがなかったんで、「元気なうちに上っておこう!ご朱印もいただきたいしな!」と張り切って上りました。

厄除けでお参りした「石清水八幡宮」は、裏参道の階段が570段とのことですから、いかに800段がしんどいかわかりますよね。

と、思って上ってみたら、案外それほどしんどくもなく、無事に上りきることが出来ました

ご本尊の観世音菩薩様をお参りして、奥之院まで上がって、鐘も撞いてきました!

そして最後に、生まれて初めての「ご朱印」を頂戴して、下りの階段を「膝が笑ってるわ」と言いながら無事に下りきり、有難く家路につきました。

上で少しお茶をいただいてのんびりしても往復1時間です。また機会があったらお参りしたいですね。
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坂口安吾の魅力たっぷり!『不連続殺人事件』by坂口安吾

2020年02月23日 | 小説レビュー
『不連続殺人事件』by坂口安吾


~戦後間もないある夏、詩人・歌川一馬の招待で、山奥の豪邸に集まったさまざまな男女。
作家、詩人、画家、劇作家、女優など、いずれ劣らぬ変人・奇人ぞろい。
邸内に異常な愛と憎しみが交錯するうちに、世にも恐るべき、八つの殺人が生まれた!
不連続殺人の裏に秘められた悪魔の意図は何か?
鬼才安吾が読者に挑んだ不滅のトリック!多くのミステリ作家が絶賛する、日本推理小説史に輝く傑作。第2回探偵作家クラブ賞受賞作。「BOOK」データベースより


坂口安吾は、『堕落論』を読んで以来の二作目ですが、やはり中々のアナーキーぶりですね。とても文章が楽しいです。

小説の内容としては、上記の説明にも書いてあるとおり、殺人事件が起こって、真犯人を探すという、アガサクリスティのような、読者がトリックを解いていくという内容なんで、僕好みではないんですが、なんせ坂口安吾なんで、奇妙奇天烈なキャラクター設定やセリフ、描写がとっても面白くて、飽きることなく最後まで読んでしまいました。

クライマックスで、真犯人の発表と、トリックの種明かしが披露されるあたりは、そんなに面白くなかったですが、推理小説好きには堪らない作品だったことでしょう。

そして、オマケのように巻末に収録されている短編『アンゴウ』が泣かせます。これは読んでおいて損はありません。

坂口安吾、とても魅力ある作家さんですよね。また色々と予約しているので、何冊か読んでいきます。

★★★3つです。
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やっぱり凄かった!『ボヘミアンラプソディ』

2020年02月22日 | 映画・音楽

全世界が熱狂!感涙!喝采!!伝説のバンド<クイーン>の感動の物語。 『ボヘミアンラプソディ』

嫁さんも、娘二人も映画館で観て「ホンマに良かったでぇ~!お父さんも観たらエエのに」と言われていましたが、何かタイミングを逃していて・・・。

我が家で15年間、使い続けていたPioneerのDVDレコーダーですが、最近すこぶる調子が悪く、いつも観てる途中でブチっと電源が落ちて、また続きのところまで早送りして観て、また切れてという使い方で、だましだまし使い続けていたんですが、とうとう「こら買い替えなアカンな」と、たまたま寄ったリサイクルショップで、PanasonicのDVDプレイヤーが、とてもきれいな状態で、2,980円で売られていたので、「まぁこんな値段なら、いいか!」と買って帰りました。

「それなら、なんか借りて帰る?」と、『ボヘミアンラプソディ』と、『泣き虫しょったんの奇跡』を借りてきました。

早速、ボヘミアンから観たんですが、あらゆることが素晴らしかったです!

キャストの顔が似ていることはもちろんのこと、動きや表情が抜群に良かったです! 


映画『ボヘミアンラプソディ』 アカデミー賞4冠!キャストそっくり比較・撮影秘話【ネタバレあり】さんより

そして効果的に入るQUEENの名曲、キャストのセリフ、展開、そしてエンディングなどなど、どこをとっても抜群の演出ばかりでした。

「こら売れるわ!」と納得の出来です。観終わった後で、もう一度、日本語吹き替え版で見直しましたが、これはこれで良かったですよ。

そして、この映画がどれほど忠実に全てを再現しているかということの証明が以下のYouTubeです。

QUEEN ボヘミアンラプソディ(2018) ライブエイド(1985)日本語訳

完コピも完コピ!見とれすぎて、言葉が出ませんよ!必見です!

前からQUEENの楽曲は好きでしたが、ますます好きになりました

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魂のこもった作品です!『国宝 上・下巻』by吉田修一

2020年02月18日 | 小説レビュー
『国宝 上・下巻』by吉田修一


~1964年元旦、長崎は老舗料亭「花丸」―侠客たちの怒号と悲鳴が飛び交うなかで、この国の宝となる役者は生まれた。
男の名は、立花喜久雄。任侠の一門に生まれながらも、この世ならざる美貌は人々を巻き込み、喜久雄の人生を思わぬ域にまで連れ出していく。
舞台は長崎から大阪、そしてオリンピック後の東京へ。日本の成長と歩を合わせるように、技をみがき、道を究めようともがく男たち。
血族との深い絆と軋み、スキャンダルと栄光、幾重もの信頼と裏切り。舞台、映画、テレビと芸能界の転換期を駆け抜け、数多の歓喜と絶望を享受しながら、その頂点に登りつめた先に、何が見えるのか?
朝日新聞連載時から大きな反響を呼んだ、著者渾身の大作。「BOOK」データベースより


『悪人』から10年、吉田修一氏が世に放つ、渾身の大作とのことで、職場の同僚の薦めもあり、図書館で借りてきました。

歌舞伎って、日本人ならみんな知っていると思いますが、やはり、どこか遠い世界のことで、「いっぺん観たいなぁ~」と、思いながらも、実際に観たこともありませんし、観劇券もお高いですからね(^_^;)

そんな歌舞伎の世界の裏の裏側まで描ききった吉田修一氏ですが、こういう「歌舞伎とは」的な小説を書くと、本家本元から「なぁ~にを!歌舞伎の実際を知らん素人がぁ!」と、歌舞伎関係者の方から言われそうなもんですが・・・。

吉田修一氏のインタビュー記事、『歌舞伎の黒衣経験を血肉に、冒険し続けた4年間 吉田修一さん新刊「国宝」1万字インタビュー』を読むと、四代目中村鴈治郎さんの粋な計らいにより、黒衣の衣装を身にまとい、歌舞伎座の舞台裏で密着取材をさせてもらっていたんですね。 

実際の舞台裏や楽屋で、鴈治郎さんの側に居続け、女将さんやご家族、付き人の方々との交わり、舞台裏の通路などで役者同士が交わす何気ない会話、女形の役者が普段の姿から役に入り込む瞬間、また役から一人の男性に戻る瞬間などを目の当たりにして、その空気感・雰囲気を肌で感じ取った吉田修一氏だからこそ描けた歌舞伎の世界観が見事に表現されています。

歌舞伎の演目や、そもそも『上方歌舞伎』と『江戸歌舞伎』の違いなんてことがあることすら知りませんでしたし、大いに勉強になりました。歌舞伎を知っている方なら、演目の情景や役者の仕草なんかも目に浮かんで、もっと楽しめると思います。

読み始めてからすぐに、「この『~でございます。』という語り口調に何か違和感あるわぁ~。普通でええんちゃうの?」と思いながら読んでいましたが、読み進めるうちに、「あぁ~これは、この歌舞伎の神様的な?後世の講談師なんかが『~と相成りました。』的に語る方がしっくりくるよね」と納得しました。

吉田氏のインタビューにも・・・、

~普通に喜久雄の一人称もやったし、春江で女性の一人称も試してみたし、三人称で神の視点もやってみたけれど、どれもしっくりこなかった。
それこそ七五調もやってみたけど、語りを捜すだけで2、3か月かかったと思います。
歌舞伎役者って、テレビで観ても、あきらかに何かが違うじゃないですか。普段話す言葉を聞いていても、ワンランク丁寧な感じがする。ひょっとするとそのへんかなと気づいて、普通は「~です」と言うところを「~でございます」と書いてみたら、ようやくピタッときたんです。

ということでした。

ストーリー的には、「こんなにジェットコースターのように、良いことと悪いことが繰り返し起こる?」っていうぐら、浮き沈みの激しい展開です。色々な伏線が巧みに仕掛けられていて、それらが下巻で一気に繋がっていく様は見事です。

しかも、「こいつだけは許さん!」というような悪い人(多少の悪役は出てきます)も出てきませんし、みんながみんな温かく思慮深く、歌舞伎や歌舞伎役者というものを大切に大切にしている姿は、読んでいて気持ち良かったです。
キャラクターとして一番良かったのが、もちろん『徳次』ですよね。牛若丸に寄り添う弁慶のように、陰に日向に喜久雄の盾となって活躍してくれます。

構想から4年間にわたって取材と新聞連載を続けた、吉田修一氏の、まさに「集大成」ともいえる大作ですので、歌舞伎に興味のない方も是非一度読んで欲しい作品です。

★★★★4つです。



読み終わったあとで、「あぁ~海老蔵さんも、かんげん君も大変な世界に生きてはるんやなぁ~・・・」と、シミジミ思った次第です。※本年5月に(海老蔵⇒十三代目 市川團十郎 、勸玄⇒八代目 市川新之助を)それぞれ襲名予定。
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運に良いも悪いもない!『運転者 未来を変える過去からの使者』by喜多川泰

2020年02月12日 | 小説レビュー
『運転者 未来を変える過去からの使者』by喜多川泰


~「…なんで俺ばっかりこんな目に合うんだよ」思わず独り言を言った、そのときだ。
ふと目の前に、タクシーが近づいてくるのに気づいた。
累計80万部喜多川泰、渾身の感動作!報われない努力なんてない!「BOOK」データベースより


「最低限を超えれば幸せが『ソバニイルヨ』by喜多川泰 」で書いたとおり、この作家さんの「自然な自己啓発への導き」が好きで、また借りてきました。

作中の「運転者」とは、タクシードライバーとしての「運転者」という役割をもちながら、「運を転ずる者」としての本当の姿を持っています。

ある意味ファンタジー小説ですが、とてもわかりやすく、読みやすく書かれています。

どんな人でも、この世に生まれてきた限り、世の中において自分自身の役割というものがあり、それを一生懸命果たしていくことによって、また次の時代を創り上げていく力になっているということに気付かされます。

それと同時に、自分自身が日々生きていく上で、会ったこともない、どれほど多くの方々や、モノ、そして自然の力、宇宙のエネルギーなどによって生かされているのかということに気付かせてくれます。

この二点に気付くだけでも、周りの景色や空気が変わってくると思いますし、自然と感謝の念が沸き起こってきます。

運がいいとか悪いとか、そんなことは本人の心持ちの問題で、日々色々なことに努力し、チャレンジし続けることが、

「誰にも迷惑かけてないやろ?」とか、「俺は一人で生きている!」などと叫んでいる人には、是非とも読んでもらいたい一冊ですし、日々の生活に目的や目標を見出せない中高年の方々にも読んでもらいたいです。※もちろん若い人には一番読んで欲しい作品です

★★★☆3.5です。
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やっぱり残念、映画版『パンク侍、斬られて候』

2020年02月10日 | 映画・音楽
「愉快痛快!言葉遊び満載!『パンク侍、斬られて候』by町田康」で書いたとおり、映画版が気になって仕方なかったので、GEOで借りてきました。

町田康の破天荒な世界観の描写、奇天烈なセリフの応酬、崖っぷちのキャラクター設定などを俳優陣がどのように表現してくれているのか、楽しみに観てみました。

まぁ、ストーリーがわかっていたこともありますし、結果としてはそれほど笑えませんでした。

小説のレビューでも触れていますが、最終決戦のあたりから、グダグダ感と無理やり終わらせた感があって、モヤモヤが残りました。

綾野剛は格好良かったですし、その他の俳優陣も一生懸命頑張っていたと思います。腹ふり党の皆さんは男性も女性も腹を出して踊りまくっていたのに、何故か№2の存在であるはずの北川景子の衣装だけ、腹を出していなかったことに興醒めでした。

映画版『パンク侍、斬られて候』




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愉快痛快!言葉遊び満載!『パンク侍、斬られて候』by町田康

2020年02月08日 | 小説レビュー
『パンク侍、斬られて候』by町田康

~江戸時代、ある晴天の日、街道沿いの茶店に腰かけていた浪人は、そこにいた、盲目の娘を連れた巡礼の老人を、抜く手も見せずに太刀を振りかざし、ずば、と切り捨てた。
居合わせた藩士に理由を問われたその浪人・掛十之進は、かの老人が「腹ふり党」の一員であり、この土地に恐るべき災厄をもたらすに違いないから事前にそれを防止した、と言うのだった…。
圧倒的な才能で描かれる諧謔と風刺に満ちた傑作時代小説。「BOOK」データベースより


大好きな町田康氏の時代小説作品です。時代小説ですが、レビュー等にも書いてあるとおり、現代語とサムライ言葉が交互に飛び出して、相変わらず『町田ワールド』全開です。言葉遊びがとっても面白いです。

今回はストーリーも秀逸で、起承転結がちゃんとしており、伏線も回収されます。クライマックスまでは良い展開で一気読みですが、最終決戦の場面を過ぎると、ちょっと収拾がつかなくなったのか?訳のわからん終幕を迎えます。

それにしても、充分読み応えのある作品となっており、楽しんでいただけるかなと思います。

ブログを書こうと思って『パンク侍』で検索したところ、なんと2018年6月に映画化されていました!(CMで見かけてような気もしますが、それほど大きな話題にならなかったので、興行的には不発だったのかも?)



原作 - 町田康
監督 - 石井岳龍
脚本 - 宮藤官九郎
音楽 - 森俊之
主題歌 - セックス・ピストルズ「アナーキー・イン・ザ・U.K.」(ユニバーサルミュージック)

ですよ

そしてキャストが、

掛十之進 - 綾野剛
ろん - 北川景子
黒和直仁 - 東出昌大
幕暮孫兵衛 - 染谷将太
茶山半郎 - 浅野忠信
大臼延珍/ナレーター - 永瀬正敏
真鍋五千郎 - 村上淳
江下レの魂次 - 渋川清彦
大浦主膳 - 國村隼
内藤帯刀 - 豊川悦司
ろんの父親 - 町田康



もう、凄い豪華でしょう!?観るしかないでしょ!と思って、アマゾンプライムで検索したところ、ラインナップに入っていませんでした

小説も映画も賛否両論(どちらかといえば『否』の方が多いかも)分かれる作品ですが、是非とも、一読・一見の価値ありですよ!

★★★☆3.5です。
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壮大なフィクション『敦煌』by井上靖

2020年02月07日 | 小説レビュー
『敦煌』by井上靖


~官吏任用試験に失敗した趙行徳は、開封の町で、全裸の西夏の女が売りに出されているのを救ってやった。
その時彼女は趙に一枚の小さな布切れを与えたが、そこに記された異様な形の文字は彼の運命を変えることになる……。
西夏との戦いによって敦煌が滅びる時に洞窟に隠された四万巻の経典が、二十世紀になってはじめて陽の目を見たという史実をもとに描く壮大な歴史ロマン。「内容紹介」より



1988年に、西田敏行、佐藤浩市主演で日本・中国合作映画として発表され、1989年の第12回日本アカデミー賞で複数受賞をした名作です。その原作を井上靖氏が見事に描いている名作です。

井上靖氏の作品としては、『猟銃、闘牛』は読みましたが、正直言って、あまり良いと思いませんでした。しかし、この『敦煌』は、とても興味深く読ませていただきました。

敦煌といえば『莫高窟』が有名ですし、とにかく砂漠と岩山というイメージですね。

小説の面白みとしては、「この先どうなってしまうんやろ?」という思いで、次々にページを捲る手が止まらないというのがあると思います。

この『敦煌』はおおまかに言うと以下のようなストーリーです。

 11世紀の中国を舞台にした歴史小説です。当時の中国であった宋の西方では、チベット系民族の李元昊(りげんこう)が率いる西夏が、この地の覇権を握ろうとしていました。西夏はもともと宋の地方組織でしたが、次第に勢力を増すと、1036年に宋の支配下であった沙州(現在の敦煌)へと兵を進めて制圧し、その翌々年に李元昊が皇帝を名乗り建国します。

 沙州はシルクロードの中継地点として繁栄していましたが、西夏によって支配されると、火の海に包まれてしまいます。大量の価値ある文書が失われようとしていましたが、何者かが近郊の仏教遺跡である莫高窟にある横穴に経典や写経を隠して保存したと言われています(無価値なものが大量に含まれていることから、現在は「とりあえず大量の文書をそこに置いておいた」という説が一般になっているそうです)。

 1900年に再発見された3万から4万点と呼ばれるこれらの文書は、非常に大きな学術的価値があり、歴史や仏教の研究に多大な貢献をしました。実際に誰がどのようにしてこれらの文書を運んだのかは解明されていないそうですが、この小説では、架空の人物と実在の人物を織り交ぜながら、戦火の中、主人公である趙行徳が経典を莫高窟へと運んだ経緯が物語になっています。

 おおまかにいえばフィクションということになるのでしょうが、開封(今の南京)から導かれるように西方へ旅を続ける趙行徳と、彼を導く強者たちのドラマが、まるで史実であったかのように生き生きと描かれる作品です。

「文学ブログ」さんより


まさに上記のとおりで、史実に基づいた壮大なフィクションとして仕上がっています。

★★★☆3.5です。
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『不機嫌は環境破壊!自分の人生は自分でデザインする!』

2020年02月06日 | 雑感・日記的な
先日、講演を聞きました。とても素敵な女性エッセイストの「浜田幹子さん」という方です。

その講演の中で「不機嫌は環境破壊よ!」と、おっしゃった言葉にとても感銘を受けました。

僕自身、不機嫌に生きている訳ではありませんし、どちらかといえば『ゴキゲン』に生きているつもりです

しかし、ある意味では、「ダラダラと惰性のような人生を歩んでいるな」と感じることもあります

弛緩した頭や身体から大切なものが抜け落ちて、持っていた矜持を無くしたり、善悪の分別がつかなくなったり、軽く考えて行動した結果、大小様々な失敗をしながら生きています。

そんな自分が、「ハッ」と、気付いたり、思い出したり、新たな発見をしたり、小さな気付きが出来るようにしておくことが、『感受性を磨く』ということでしょうね。

松下幸之助さんの言葉の中に、こういうことがあるそうです・・・。

「大きな成功や失敗だけが経験ではない。平穏無事な一日にも心して省みれば、貴重な体験が随所にある」
「経験というものには、大きな経験、中くらいの経験、小さな経験と三つの種類があると思うけどな、しかし、君、経験そのものには大・中・小の区別はないで」
 松下幸之助にこう言われて、経営幹部が意味をはかりかねて怪訝(けげん)な顔をしていると、次のように続けて説明したといいます。
「つまり、あるテレビ番組を見た、本を読んだ、人に会って話をした、子どもの病気を心配した…
と人はさまざまな経験をする。
しかし、そうした1つひとつの事象や出来事に大・中・小の差があるんやない。
その経験から受けた感動の強弱によって大・中・小の区別ができるんや。
だから、同じ経験をしても、大きな感動を覚えた人にとっては大きな経験となり、まったく心を動かされなかった人にすれば、それは小さな経験にすぎない」


日常の小さなことに毎日のように驚きと感動を覚える人は、いつも幸せに生きることができる。
大きなこと、滅多にないことにしか、感動できないなら、幸せは滅多に来ないことになる。
大きく感動をするならそれは「大きな経験」であり、何も感じなければそれは「小さな経験」。
経験の中身に大小があるわけではない。
ビジネスにおいては、感動とともに大事なのは気づき。
気づきの少ない人は凡庸(ぼんよう)な人生を歩むしかない。
感受性を磨き、感動と気づき多き毎日でありたい。

『人の心に灯りをともす』さんのブログより

本を読んだり、映画、演劇を観たり、講演を聴いたり、コンサートに行ったり、また色々な人に話したり、話を聞いたり・・・。
感受性を豊かにする努力を怠らないことが『幸せになる、幸せと感じる時間を多くする』近道だと思います。

自分自身の人生を、より良く、より輝くようにデザインする道や方法は沢山あると思います。

まずは『笑顔』これは、いつでも誰でも簡単に出来ます。笑顔で人と接することによって、相手も少しは心がほぐれるでしょうし、不平不満を言って不機嫌な顔をしている人に幸せは訪れません。

常にプラス思考、明るく前向きに、生きていきましょう!
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