ちょっとマンネリですが・・・

ダラダラ過ごしている毎日のことあれこれ・・・・

技術を超えた、“自分だけのスタイル”をモノにした・・・

2010年10月19日 | Weblog


「天才になる瞬間」齋藤孝著より。

美術史に名を残した天才画家、ゴッホのことだった。30代になったゴッホが大きな影響を受けたのが、日本の浮世絵だった。弟への手紙の中で、「色彩が、それ自体で、あるものを表現している」と述べていた。

そして、ゴッホはやがて色彩自体が自分の芸術を表現する方法を、手に入れている。さまざまな黄色で描かれた作品は多い。しかも絵具を厚く塗りこめるような大胆なマチュールだった。

それまではほかの画家が誰も試みなかった表現手法を手に入れたときがブレイクスルーのときだったのだ。ゴッホが描く絵は彼にしか描けない作品になっていた。

別に卓越した絵の技術がなかったが、自分独自の強烈なスタイルを手に入れたことで今もなお有名な画家なのだろう。たんに一見して技術的に上手いとかきれいな作品だという以上に、感動を与えてくれる。