ちょっとマンネリですが・・・

ダラダラ過ごしている毎日のことあれこれ・・・・

愛用者がいままでどおりのブランド・コミュニケーションを望んだ。

2010年10月04日 | Weblog
「ブランド広告」内田東著より。

ここでは、桃屋のCMについて触れていた。三木のり平のアニメーションCM、「なにはなくとも江戸むらさき」が放映されはじめたのが、なんと1958年だという。東京タワーの完成と一緒だった。

のり平のイメージと桃屋のイメージはまったく切り離せないものになっていた。ところが、三木のり平は1999年に亡くなってしまった。桃屋の顔とまでなったのり平は消費者から同じキャラクターでのCM継続の要望が多かったようだ。それが、上記フレーズにあげたものだった。

さいわいなことに、本人はいなくてもアニメーションンなら登場させることはできるのだ。しかし、問題は声だった。ところが、息子ののり一は親父そっくりの声だったという。それで問題なく継続できたのだ。

桃屋も長い年月ををかけて作り上げたのり平路線を継続できたのはラッキーだったのだろう。やはり一度消費者に受け入れられたブランドイメージは簡単に止めてしまえば、それまでの努力が無駄になるということかな。

CMではないが、アニメと声優で思いだしたのが「ルパン三世」だった。当初(1971年)からルパンの声優を務めていた山田康雄氏が1995年に亡くなってから、ものまねの栗田貫一が正式にその後を継いでいた。さすが声はよく似せていて実にスムーズに引き継がれたものだった。イメージをいかに大切にしたかがうかがえる。