ちょっとマンネリですが・・・

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自分が良かったと思うことは、広く人に伝えようとする。

2007年11月01日 | Weblog
「つきあい好きが道を開く」樋口廣太郎著より。

これは京セラ名誉会長の稲盛和夫さんの最大の特徴らしい。ある会社の社長が「あなたの会社の特許関係者は何人いますか」と聞かれて「22、3人」と答えた。すると稲盛氏は「かつてはうちにも同じくらいの人数の専門家がいたが、今は少なくて済んでいる。・・(中略)・・視点を広げて米国の特許事務所とも契約するといいですよ」と言ったのだ。

米国の特許事務所に仕事を頼んでみたら、対応が非常に早い上に、間違いも極めて少なかったというのが理由だったようだ。その結果社内の特許関係部門の人員を大幅に減らして、他に転用できるようになったので、その会社の社長にも「あなたの会社でも一つやってみたらどうでしょう」とアドバイスをしてくれたそうだ。

普通なら、自分のところが成功したことなど、聞かれもしないのに積極的に教える人はいない。稲盛氏はツキを自分だけのものにしないで、他人にも分け与えていたのだ。それだけ人間としての器の大きさがあるというエピソードでもあるだろう。

この本の筆者の樋口氏も稲盛氏に対しては、常に礼儀正しく、謙虚で、明るい性格だと述べている。かつて京都にJリーグのチームを作る際にも、稲盛氏が登場したら、すぐに話がまとまってしまったという。仲間づくりの達人でもあるらしい。やはり本当にリーダーとなるべくして生まれた人は、違うものを持っているとも感じさせる。