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素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

キクイモ

2014年09月24日 | 日記
 「キクイモが倒れそうや」と外から妻の声がした。中国南東部の海岸まで北上した台風16号が直角に進路を変えて接近してくるという予報もあり、植木鉢の確認をしていたのである。窓から見ると3m余りにまで伸びたキクイモが風でユラユラと揺れていた。隣の家の方に倒れていったらやっかいなので何とかしなければならない。「やれやれいつまでも迷惑なキクイモや」と思わず口に出た。
 キクイモの存在を知ったのは5年程前に法隆寺へ行った帰りに立ち寄った地産地消を売りにしている店であった。「天然のインシュリン」というふれこみで並んでいた。当時、妻が血糖値上昇を気にしていたこともあり、試しに買ってみた。効用のほどはさだかではないが、くせもないのでスライスしてサラダや甘酢漬けでよく食べた。こちらの方では見かけなかったので奈良県の特産かなと思っていた。

 交野で初めて見たのは環境フェスタでの有機農業をしている団体のテントであった。そこで、どこでも栽培できる強いものだということを教えてもらった。「ただし、ものすごく背が高くなるので畑の隅に植えないと他の作物がやられてしまう」と念を押された。

 家でも2年ほど作ってみたが、思うようにイモが収穫できなかったので今年はやめていたのにかかわらず、いつの間にか勝手にグングン成長してきた。土の中にイモが残っていたのだろう。そうとは知らずに植えていたキュウリやトマトを圧迫する勢いだったので抜こうとしたが、妻が「せっかくだから、せめて花を見てから」と言ったのでそのままにしておいた。

 この温情が仇となった。この夏よく聞いた『これまでに見たことのない』という前置きがつく成長ぶりでキュウリはそのため全滅。トマトも半減というありさま。
  花も高い所で咲き、見栄えもしない。とりあえず隣に倒れ掛かって迷惑かけないようにして花の季節が終わったら畑の大改修をしようと思っている。キクイモの栽培は専門家にまかせ店で買うにかぎる。これがここ5年で得た教訓。
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