日曜日の朝、投票のための個票を息子に渡した時「中田の勝ちに決まっているから行かなくてもいいやろ」とつぶやいた。「それでも、選挙は参加することに意義があるから棄権はしないほうがいい」と一言。
3期務めた現職の中田氏、今回は自由民主党、民主党、公明党、連合大阪の推薦と過去3度の市長選で対立候補を擁立してきた共産党の支援もとりつけ、市議会議員15人中12人が支持表明をするという今までにない盤石の構えで選挙に臨んでいた。その背景にあったのは大阪維新の会の府会議員の山本さんが出馬の意欲をしめしていたからである。
北河内では古くから有名な地方紙が昨年から交野チャリティマラソン、交野病院建設をはじめとして市長にまつわる金銭疑惑を書き立て、8月の告示が近づくに連れエスカレートしてきた。それに反比例するように山本氏への期待をにじませる記事が増えてきた。無視をしてきた中田陣営もついに反論のビラを入れるなど場外乱闘はいつになく激しかった。
いよいよ、両者リングに上がって火花を散らすかという段になって、中学生とのLine問題で山本さんが「丸刈り」という捨て身の反省の姿勢を示しながらも維新の会を除団されリングに上がることなく消えていった。これで中田さんの無投票当選かと思われた矢先、告示2週間前に市議会議員の黒田さんが出馬宣言をした。
この黒田さん、前回の市長選では早い時期から出馬に意欲的だったが告示直前に出馬を断念して驚かせた。結果、中田さんは共産党推薦の候補との一騎打ちになり勝利をおさめた。この時、巷では一期、二期では財政再建のため目立った動きのできなかった中田氏、再建の目途が立った3期目で積極的な施策に転じ新たな道筋をつくって黒田氏に禅譲するという約束がなされた。という噂がまことしやかに流れた。
4年の歳月の中で、国、府ともに政治状況は大きく変化した。その渦に巻き込まれた中での今回の市長選であったように思う。民主党議員秘書から転身した黒田氏だが市長選よりも府会議員になることを模索して民主党に離党届を提出をし除籍処分になっていたことからもそのことが窺われる。
結婚式のスピーチでよくある「人生には3つの坂があります。1つは上り坂、2つ目は下り坂。そして3つ目が”まさか”という坂です。・・・」の「まさか」の連続の市長選であった。
まさか、中田さんが4期目を目指すとは
まさか、山本府議が市長選に意欲を示すとは
まさか、丸刈りになるとは
まさか、黒田さんが立候補するとは
日曜日の夜、外出していた息子が帰って来て「ガラガラやったわ、関心低いのと違う?」と一言。選挙に行ったことをそれとなくアピール。それっきり我が家では市長選の話題は消えた。
今朝の新聞に最後の「まさか」があった。この時、勝負事に関する言葉が浮かんだ。
★油断大敵
★勝負事は下駄を履くまでわからない などなど
でも、油断という言葉では片付けられないものがあった。偶然の積み重ねからくる人の心の動き方の不可思議さとでも言えるもの。
「勝った」とはいえ基盤のしっかりしていない黒田さん、市政運営に苦労することは必至。国、府に加えて市でも政治のゴタゴタの種は尽きることなし。
騒々しい下界眺めて幾星霜
3期務めた現職の中田氏、今回は自由民主党、民主党、公明党、連合大阪の推薦と過去3度の市長選で対立候補を擁立してきた共産党の支援もとりつけ、市議会議員15人中12人が支持表明をするという今までにない盤石の構えで選挙に臨んでいた。その背景にあったのは大阪維新の会の府会議員の山本さんが出馬の意欲をしめしていたからである。
北河内では古くから有名な地方紙が昨年から交野チャリティマラソン、交野病院建設をはじめとして市長にまつわる金銭疑惑を書き立て、8月の告示が近づくに連れエスカレートしてきた。それに反比例するように山本氏への期待をにじませる記事が増えてきた。無視をしてきた中田陣営もついに反論のビラを入れるなど場外乱闘はいつになく激しかった。
いよいよ、両者リングに上がって火花を散らすかという段になって、中学生とのLine問題で山本さんが「丸刈り」という捨て身の反省の姿勢を示しながらも維新の会を除団されリングに上がることなく消えていった。これで中田さんの無投票当選かと思われた矢先、告示2週間前に市議会議員の黒田さんが出馬宣言をした。
この黒田さん、前回の市長選では早い時期から出馬に意欲的だったが告示直前に出馬を断念して驚かせた。結果、中田さんは共産党推薦の候補との一騎打ちになり勝利をおさめた。この時、巷では一期、二期では財政再建のため目立った動きのできなかった中田氏、再建の目途が立った3期目で積極的な施策に転じ新たな道筋をつくって黒田氏に禅譲するという約束がなされた。という噂がまことしやかに流れた。
4年の歳月の中で、国、府ともに政治状況は大きく変化した。その渦に巻き込まれた中での今回の市長選であったように思う。民主党議員秘書から転身した黒田氏だが市長選よりも府会議員になることを模索して民主党に離党届を提出をし除籍処分になっていたことからもそのことが窺われる。
結婚式のスピーチでよくある「人生には3つの坂があります。1つは上り坂、2つ目は下り坂。そして3つ目が”まさか”という坂です。・・・」の「まさか」の連続の市長選であった。
まさか、中田さんが4期目を目指すとは
まさか、山本府議が市長選に意欲を示すとは
まさか、丸刈りになるとは
まさか、黒田さんが立候補するとは
日曜日の夜、外出していた息子が帰って来て「ガラガラやったわ、関心低いのと違う?」と一言。選挙に行ったことをそれとなくアピール。それっきり我が家では市長選の話題は消えた。
今朝の新聞に最後の「まさか」があった。この時、勝負事に関する言葉が浮かんだ。
★油断大敵
★勝負事は下駄を履くまでわからない などなど
でも、油断という言葉では片付けられないものがあった。偶然の積み重ねからくる人の心の動き方の不可思議さとでも言えるもの。
「勝った」とはいえ基盤のしっかりしていない黒田さん、市政運営に苦労することは必至。国、府に加えて市でも政治のゴタゴタの種は尽きることなし。
騒々しい下界眺めて幾星霜