素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

天気をにらみながらの修復作業

2012年09月06日 | 日記
 6年ほど前にプランターや鉢が増えすぎてどうにもこうにもならない有様になった。それらを置くための新しいスペースをつくる以外解決策はない。しかし、限られた敷地である。置けるところにはすでに置いている。プランターや鉢を処分するということは妻の頭の中にはかけらもない。考えた末に見つけたのが家の西側にある中途半端な側溝である。ここをうまくふたすればプランターがかなり置けるのではと考えた。幅が40cmほどで長さが6mぐらいある。深さが40cm余りあるのでブロックを縦に置いて柱のようにして木のざら板みたいなものをのせることにした。

 荒材に防腐材の入った塗料をぬり首尾よくできて混雑は解消された。それ以後もプランターや鉢は増え続け余裕のあった棚の上はいつしかびっしりと一杯になった。日当たりの悪いところなので乾きが遅く木の腐食を心配したがのけるのも面倒なので放置しておいた。

 今朝、外に出た妻が大変なことになっていると声をかけてきた。見ると腐ったりした木が重みに耐えられず自然に折れてプランターや鉢が溝に落ち込んでいた。「来るべき時が来た」という思いと「こんな環境で、6年余り持ちこたえてきた木の強さはすごいな」という思いが交錯した。

 全面改修を覚悟して、側溝の部分のプランターや鉢を取り除くことから始めた。これらを一時的に置く場所を見つけるのがまず大変であった。次にはジメジメした場所に生息する虫たちのあわてぶりにつきあわなければならなかった。ムカデが5匹、ありにナメクジ、ダンゴムシ、やもりなどのんびり過ごしていたのにいきなり棲みかをひっぱがらされたわけだからナメクジ以外は右往左往。「太平の眠りを覚ます蒸気船」という狂歌が浮かんできた。「私は黒船。ごめんね。」と右往左往を無視して作業を進めた。天気のほうも不安定だったので途中で雨に降られたらかなわないという思いで一杯であった。人間こうなるととんでもない力が湧いてくるものだ。

 木を取り除きくぎを抜いたり適当な長さにしたところで一段落。木の代わりに今度はどうするかということをホームセンターを歩きながら考えた。側溝の鉄製のふたなら簡単だがコストはできるだけ抑えたいという思いもあるので却下。基礎工事の時使う鉄筋が目に入り、これならいけるかもと2mの長さのものを12本購入した。予想以上にうまくいった。

  針金で固定し終わった頃にポツポツと雨が落ちてきた。火事場の馬鹿力というが、避難していたプランターや鉢を猛スピードで戻した。何とか天気が崩れる前に終えることができた。すっかり土台の部分は見えない状態になってしまった。果たして何年持つことやら。

 全てが終わった数分後に激しい雷雨に見舞われた。間一髪セーフであった。天気の安定を切に望む今日この頃である。 
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