素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

青春18切符は今日まで!デジブック 『関西本線で亀山へ』

2012年09月10日 | 日記
 朝、天気予報を見た。日本海に秋雨前線が相変わらず停滞している。雨雲を見ると近畿の北と南にある。中央の奈良から三重にかけてが一番降水確率が低い。そこで、星田から学研都市線で木津に出て、そこから関西本線に乗ろうと大雑把に決めた。

 星田駅でおふさ観音と安倍文殊院のぼけ封じめぐりのチラシを手にしたのでこれもいいかと思い。木津から笠置まで行って、笠置の磨崖仏をめぐってから奈良方面にまわり桜井線に乗って桜井から畝傍あたりを散策してみようと考えた。

 木津駅に到着すると、向かい側のホームから加茂行きがすぐ出るからお急ぎくださいというアナウンスがあり、車掌が笛をくわえてドアをしめるタイミングを見ていたので飛び乗った。

 加茂駅は一駅なのですぐに着いた。関西本線はここが起点となっていることを初めて知った。大学生の頃、奈良方面に出かけるときはいつも関西本線を使っていたので名古屋~奈良と思っていた。学生時代の時に乗った関西本線の記憶は薄れてしまってほとんどない。なつかしいという思いだけは残っている。

 もう1つ、志摩の実家には木津から国道163号を走り伊賀上野へ抜け伊賀一の宮から西名阪道(国道25号)に乗るルートを使うことが多く、月ヶ瀬口駅までは関西本線と並行していく。数限りなく行き来きをしたがただの一度も列車が走っているのを見たことがない。どんな感じで走っているのやろという素朴な疑問を持っていた。

 そんなこんなで青春18切符を無駄にしないという降って湧いたような機会に関西本線に乗ってみようという選択枝が生まれた。加茂駅で停車駅の表示をみると笠置は次の駅。そこの往復では物足りなさを感じ終点の亀山までの所要時間を尋ねた。1時間26分で12時06分に着くということなので奈良方面はやめて終点まで乗ることにした。

 一両のワンマンなので立つ人もいるぐらい車内は混んでいた。加茂から笠置を過ぎるまでは木津川に沿って国道163号の対岸を走っていくので見慣れた場所であっても風景が異なる。特に笠置トンネルができるまでは交互通行しかできなかった難所、七曲りの岩がごつごつとしている景色を久しぶりに見ることができた。

 伊賀上野を過ぎると国道25号と並行する。車からは線路は見えないが、列車からは西名阪をところどころで確認できる。今度道路を走る時はあのあたりを関西本線が走っているのだと思うことだろう。ちょっとした発見が多くあった。

 加太(かぶと)駅を出て峠を越える。西名阪道では加太トンネルと関トンネルで抜けるのだが、一度だけ好奇心で昔の峠越えの道を走ったことがある。狭くて、未舗装で大変だったことを思い出した。山間部を抜けると関の駅である。国道1号線に合流するところで、昔から交通の要所であった。関から終点の亀山まではすぐ。車窓からの景色が町になる。

 亀山駅には予定通り12:06に着いた。帰りの列車の時刻を見ると毎時14分。13時14分まで亀山城祉までの散策をする。改修工事中であったので少し残念ではあったが雰囲気はわかった。帰りは子供の時よくやったように運転席の横に立ち移り行く風景を楽しんだ。座席からとはまた違う。飽きないものである。

 たまにはこんな旅もいいなと思った次第。加茂からの列車は大和路快速で、奈良、法隆寺、王寺、天王寺から環状線へと走るので遠回りで帰ることも可能だったが、普通に木津で乗り換え学研都市線で帰った。星田駅に着いた時パラパラと雨が降り出したので正解であった。 

デジブック 『関西本線で亀山へ』
コメント
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