かどの煙草屋までの旅 

路上散策で見つけた気になるものたち…
ちょっと昔の近代の風景に心惹かれます

橘町界隈の塗籠商家~その1(名古屋市中区)

2012-03-08 | 名古屋の近代建築

名古屋城の正門と熱田を結ぶ本町通は、名古屋開府以来の歴史のある通りで、特に大須交差点から伏見通に抜ける門前町~橘界隈には、現在も戦前の面影を残す塗籠造の商家が点在しています。
橘町界隈に塗籠の商家が増えたのは昭和12年以降で、道路の拡幅と戦時に備える防火対策工事のため、多くの建物が曳家や新築を余儀なくされ、黒漆喰仕上げの塗籠造の商家が建ち並びました。
現在戦前の塗籠造の商家が残るのは市内でもこの界隈だけですが、最近は古い商店の建て替えや取り壊しが進み、町の風景もかなり変わってしまったようです。



◆神田屋佛具店~通り沿いには戦前からの老舗の仏壇仏具店が多数営業していますが、塗籠造の店舗は少なくなりました
 


◆有限会社柏彌紙店/明治40年(1907)頃
 


◆綿小商店~隣にも戦前の商家がありましたが取り壊され駐車場になっています
 

 
◆(株)楠木/昭和12年(1937)頃
 2階の出格子はサッシに変更されていますが、黒漆喰の塗籠造や両脇の防火壁など橘町の商家の特徴を残しています
 (撮影:2012/02/26) 

 



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1 Comments

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Unknown (よしのや)
2018-12-24 13:53:48
いつも拝見しております
残念なことに柏彌紙店は今月から解体がはじまりました。
所有者は古い建物に理解のある方ですが、諸般の事情により賃貸マンションに建てかえます。

近くに住んでいることもありこの町には愛着がありますがまことに残念です
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