かどの煙草屋までの旅 

路上散策で見つけた気になるものたち…
ちょっと昔の近代の風景に心惹かれます

NHK朝ドラ「花子とアン」ロケ地in明治村~修和女学校/北里研究所本館

2014-04-09 | 明治村散歩

 明治村(愛知県犬山市)の近所に住む明治村大好きの近代建築ファンなので、映画やドラマに明治村の洋館が登場するとついつい気になってしまいます。以前にもこのブログでNHK朝ドラ「ごちそうさん」のロケで使われた明治村の洋館を紹介しましたが、4月から始まった「花子とアン」も同じ時代設定(明治末~昭和)なので、ひょっとしたらと思って見ていたら、主人公が編入する女学校として北里研究所本館が登場しました。ドラマを見ている皆さんにも建物の由来を知ってもらえたら、よりドラマが楽しめるのではと思い、今回も明治村の洋館が登場しだい紹介していきますのでどうぞお楽しみに!

 物語は「赤毛のアン」を日本に紹介した翻訳家 村岡花子をモデルにしたもので、山梨の貧しい農家に生まれた主人公安東はなが、東京の女学校で学んだ英語をきっかけに、欧米文学の翻訳家としての夢を実現させ、やがて「赤毛のアン」との運命的な出会いを果たすまでを描きます。ドラマは第2週から、はなが編入した東京の修和女学校に舞台を移し、ヒロイン役も子役の山田望叶から吉高由里子にバトンタッチ、女学校での波乱万丈のストーリーが展開しそうで、これからの放送が楽しみです。


■北里研究所本館・医学館/大正4年(1915)
ヒロイン安東はなが入学した修和女学校の設定で建物外観が使われています。
建物は細菌学の権威として知られる北里柴三郎が研究所の本館として建てたもので、中央に塔を頂くドイツバロック風の西洋建築。
研究所としてはかなりおしゃれな外観で、女学校の設定にはぴったりだったようです。





■北里研究所本館内部~ドラマ本編では学校内部は別セットで撮影されていました。
 

  


■はなが父・吉平(伊原剛志)に連れられ上京、修和女学校へ行く途中の背景として使われたレンガ通り。
洋館が並ぶレンガ通りは、市電も走っていて「ごちそうさん」にも頻繁に登場した人気スポットです。
今回は一番手前の札幌電話交換局の並びに千早赤阪小学校講堂と京都七條巡査派出所をCG合成し、
その前に京都市電を走らせるという手の込みようで、よりリアルな明治の町並みを再現していました。
 


■京都七條巡査派出所/明治45年(1912)



■千早赤阪小学校講堂/明治30年(1897)
 


■実際に明治村内を走っている京都市電





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