かどの煙草屋までの旅 

路上散策で見つけた気になるものたち…
ちょっと昔の近代の風景に心惹かれます

大正~昭和の洋風住宅(名古屋市千種区覚王山~吹上界隈)

2014-12-20 | 名古屋の近代建築

 揚輝荘・聴松閣の見学を終え、地下鉄の覚王山駅~吹上駅~御器所駅~荒畑駅方面まで住宅街を歩きました。5年ほど前に瑞穂区桜山界隈の大正~昭和の洋風住宅めぐりを敢行したのですが、今回は千種区、昭和区を中心に戦前の洋風住宅を探索しながら町歩きを楽しみました。このエリアは大正以降住宅開発が行われた地区の一つで、全体は和風ながら玄関脇に小さな洋館や応接間を付けた文化住宅形式の住宅が今も残っています。

 まずは覚王山駅から南西へ吹上駅の東春岡通りまで、名古屋市の近代建築調査書を片手に歩いてみましたが、なにせ調査から15年近くが経過しており、多くの住宅が取り壊されて駐車場やマンションに姿を変えたり、新築に建て替えられたりしていました。それでも数は少ないながら、まだ当時の姿をとどめる洋風住宅が現在も残っていて嬉しくなりました。


■急勾配の半切妻屋根が洋館らしさを演出(千種区丸山町)



■軒の持ち送りとハーフティンバー風の妻壁が特徴のかなり本格的な洋館(千種区丸山町)



■住宅街の路地で出会った小さな昭和(千種区丸山町)



■半切妻の屋根と換気ガラリに昭和が薫る(千種区春岡)



■玄関が洋風のいわゆる文化住宅形式の三軒長屋(千種区春岡)



■玄関のバージボード(軒板飾り)は戦前の木造下見板の洋館によく見られた手法です



最新の画像もっと見る

post a comment