かどの煙草屋までの旅 

路上散策で見つけた気になるものたち…
ちょっと昔の近代の風景に心惹かれます

豊田合成(株)名古屋工場(旧菊井維布)/名古屋市西区

2010-09-21 | 失われた建物の記憶

ノリタケの森を訪れたついでに、すぐ北東にある豊田合成名古屋工場に向かいました。
前回8年前の平成14年に訪れた時には大正期に建てられた赤煉瓦造りの古い工場が現存していたのですが・・・はたしてまだあるのか?
やはりというか、不安は的中。見事なばかりの更地になっていました。
それも周囲の状況から、おそらく取り壊されたのは今年に入ってから、まだ最近という感じで、ひと足遅かったようです。
跡地は何になるのか、工場の煉瓦の外壁のごくごく一部が鉄骨に支えられ保存され、塗り壁状態でぽつねんとたたずんでいました。
さみしい~~


かつては赤煉瓦の向こうに名古屋駅の高層ビル群が望めました(2002年5月撮影)
大正の赤煉瓦と平成のインテリジェントビルが同居する稀有な風景はもう二度と見ることはできません。

 


きれいさっぱり更地になった工場跡。
大正期操業の工場は時代の流れとともに100年近い歴史に幕を下ろしました。

 


赤煉瓦工場の記憶を唯一伝える「赤煉瓦の塗り壁」
壁一枚にも満たない鉄骨に囲まれたこの物体、果たして残す意味があったのか?

 

 



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