次は「草紙洗小町」(謡曲画誌より、作者及び成立:未詳)は、小
野小町を主人公とする謡曲。
その内容は、小町を陥れようとする大伴黒主が密かに小町の和歌
を万葉集に書き込み、歌合わせの場でそれを提出して小町の和歌が
盗用であると主張。しかし、小町がその万葉集を水で洗うと黒主が
書き足した部分が消え企みが顕かとなる。
小町を題材とした謡曲は“小町物”とよばれ、ほとんどが零落した
老齢の小町が描かれている。しかし、この謡曲は華々しく活躍する
若き小町が描かれた珍しいもの。
展示されていた謡曲画誌は享保20年(1735)に出版され、読み物
用として仕立て直し挿絵を添えたもの。作者は儒学者の中村三近子
(1671〜1741)、絵師は橘守国(1679〜1748)。
国立公文書館(千代田区北の丸公園3-2)
野小町を主人公とする謡曲。
その内容は、小町を陥れようとする大伴黒主が密かに小町の和歌
を万葉集に書き込み、歌合わせの場でそれを提出して小町の和歌が
盗用であると主張。しかし、小町がその万葉集を水で洗うと黒主が
書き足した部分が消え企みが顕かとなる。
小町を題材とした謡曲は“小町物”とよばれ、ほとんどが零落した
老齢の小町が描かれている。しかし、この謡曲は華々しく活躍する
若き小町が描かれた珍しいもの。
展示されていた謡曲画誌は享保20年(1735)に出版され、読み物
用として仕立て直し挿絵を添えたもの。作者は儒学者の中村三近子
(1671〜1741)、絵師は橘守国(1679〜1748)。
国立公文書館(千代田区北の丸公園3-2)