二葉鍼灸療院 院長のドタバタ活動日記

私が日頃行っている活動や、日々の鍼灸臨床で感じたことなどを綴っていきたいと思います。

東北地方太平洋沖地震 ③

2011年03月16日 | 社会
今日、3月16日からは冬型の気圧配置となり、被災地では雪となっているようです。気温も0度から氷点下になる様子です。体育館や施設で避難生活を送っている皆さまの健康が気にかかります。
どうぞ、お大事にしてください。寒さを何とか乗り切って頂きたく思います。

さて、様々なイベントや大きなスポーツ大会が中止になる中、23日から春の選抜高校野球選手権大会が開催されることとなりした。こんな時に…と思う方もいるかもしれませんが、日本が停滞しないように、そして、さらにそこで団結できるように、春を告げる象徴の大会である選抜大会が開催されることは、私はいいことだと思います。

選抜には被害が甚大であった宮城県から東北高校が出場します。選手は全員無事であるようです。しかし、練習もできず、食料も少ない現状で、少し前の監督さんの談話では「今は野球のことは考えられない」でした。残念に思いましたが、それも仕方のないことです。しかし、本日のニュースでは大会開催ならば参加するとの発表がありました。

嬉しいことですが、心境も複雑だろうと思います。選手や関係者の方々のご決断に敬服します。

選手たちは、給水作業や様々なできることを被災地でお手伝いしているようです。その話を聞いた時は、同じ高校野球をやっていたものとしても、今回の地震や津波を思っても、本当に目頭が熱くなる思いでした。

被災地の方々には常にエールを送っていますが、東北高校にも、

頑張れ 東北高校野球部

とエールを送りたいと思います。

多くの皆さんが、災害を克服すべく被災地で活動されています。原子力発電所で、あるいはその周辺で活動する皆さん、あるいは瓦礫の山を整理し、不明者を捜索されている皆さん、命がけで行っている作業に心から敬意を表します。皆さん自分の仕事を全うしているだけかもしれませんが、おそらく誇りと情熱を持ってこの状況の打開に務められていることと思います。本当にありがとうございます。

また世界各国から駆け付けて頂いた皆さま、支援をいろんな形で行って頂いている世界の皆さまに感謝したいと思います。ありがとうございます。

一日も早く、被災地が被災地であることを忘れられるようになり、地域の皆さんが普通の生活ができるようになることを願って止みません。

政府や行政でも不眠不休で活動されていると思います。真実の情報を国民に知らせ、しっかり国民を観て、声を聴いて、心を汲んで対応して頂きたく思います。政府の皆さんも国民の一人であり、日本は国民一人一人が結集したものですから。

筋肉は強い運動を行うことで線維が切れ、その衝撃に耐えうるべく筋線維を強化するため修復します。その線維が修復する際、隣の筋肉細胞と融合して大きくなります。そして太い筋肉が出来てくるのです。今は日本という筋線維である「心」を融合する時です。皆が助け合えば大きな力となって、これからの日本を支えていけるような気もします。

①②③と、私がマグニチュード9.0という、前代未聞の大地震である東北地方太平洋沖地震をみて、「今」感じたことを書かせて頂きました。

最後までお読み頂き、ありがとうございます。

二葉鍼灸療院 田中良和
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東北地方太平洋沖地震 ② 

2011年03月16日 | 社会
様々な報道がなされ、日を追うごとに亡くなられた方々が増加し、被災地の悲惨な状況が報告されています。そんな中でも安否が確認されたり、救出劇が報道され、本当に嬉しく思う瞬間もあり、そのような報告が増加するといいなと、心から思います。

さて、現在、深刻な問題となっているのが、わが国のエネルギー供給の三分の一を担う原子力発電です。どのようなメディアにおいてもクリーンエネルギーとして宣伝されていました。二酸化炭素温暖化説を取り上げ、クリーンエネルギーと宣伝していました。

今回の事故により、本当にクリーンエネルギーかどうか、国民の皆さまは理解できたのではないかと思います。そして、原子力発電の仕組みも報道各局で説明されていますので、理解できたと感じます。

世界からも大きな注目を集めています。ロシアや中国などは日本の原発に関する情報開示が不十分だと言っています。ドイツは、今回の日本の事故をわが国のことと捉え、17基ある原子力発電所のうち、老朽化している原子炉を止めました(止めても熱が冷めるまで3年、放射能が半減されるまで1年はかかります)。そしてドイツは自然エネルギーの開発に拍車をかけるそうです。

この原子力発電の問題は、被災地あるいはその周囲の人を始め、日本全体の健康や生死(精子とも言えるかな)に関わる問題です。地震後の二次災害を防がなくてはなりません。
現在、日本には福島第1原発を含め55基の原子力発電所が稼働しています。これにまだ原子力発電所をつくる計画もあるのです。欧米はその危険性、対費用、エネルギー効率の悪さ、放射性廃棄物の処理などを考慮し、原子力産業、開発からは撤退する方向に動いています(原子炉を建設するのに8000億円、使用後の処理にその3倍はかかるようです)。

日本においても老朽化している原子炉はたくさんあります。また、その核廃棄物を利用してエネルギーをさらに作ろうと、青森県六ケ所村に建設された核廃棄物処理施設は事故につぐ事故でまだ稼働にいたっていません。また、大事故を起こした福井県にある高速増殖炉「もんじゅ」も同様です。

静岡県で震度6の地震が起きましたが、あそこは、ユーラシアプレート、北米プレート、フィリピン海プレートの接点部分に位置します。そこにあるのが浜岡原発です。その原発の原子炉にも老朽化しているものがあります。さて、東海地方は、今回クラスの地震が常に取りざたされている地域です。もし、ここにこのクラスの地震が起きたらどうなるでしょうか。やっぱり想定外なんでしょうかね。

新潟県中越での地震で柏崎原発が被害を受けた時にも、地震の規模が想定外だと言っていました。それで済むのでしょうか。

まず、エネルギーを作っている場所が壊れたからと言って、周囲20キロも30キロもの地域の住民が避難しなければならない、そんな危ういエネルギーを使っているのだと私たち自身が認識しないといけないのでしょう。

報道を聞いていると、”人体には影響のない程度の放射線量”というのが強調されて話されているような気がします。今は、被災地や周囲の人たちは物資がない状況なので何も対策はできないかもしれませんが、放射線に対する対策が必要となるでしょう。
よく言われているのがヨードを摂取することですね。これは放射性ヨウ素というのが喉頭や甲状腺に蓄積されやすく、ガンを発症してしまうための予防策です。コンブなど海藻類をよく食べることや、味噌なんかも中に含まれる微生物が放射能予防作用に関わっているらしく、チェルノブイリ原発事故後にロシアからの発注が多量にあったそうです。

この原子炉、大地震にも耐えられるように設計されているとか、ミサイルを受けても壊れないように設計してあると聞きましたが、今回の事故をみるにつけ、もろいものだと思います。本日には核燃料プールが露出したとか、燃料棒自体が危ない報道も見受けられます。この燃料棒にある3~5%に濃縮したウラン235の分子に中性子を当てて核分裂させ、それをひたすら際限なく行う(臨界)わけです。その時放出される熱エネルギーを冷却水で冷やすことによって水蒸気を発生させタービンを回しエネルギーが生まれます。

この核分裂は目に観えない所でおきています。この部分から放射性廃棄物が出ます。プルトニウム(地獄の王ブルートにちなんでつけられた物質名)などが含まれます。プルトニウムに内部被曝されると100%肺癌になることは分かっています。口や鼻から入り体の中から被曝することが非常に危険なのです。そして、この被曝は小動物ほど大きく影響が出ます。人間でも子どもや赤ちゃんほど放射能汚染に関しては強く影響を受けます。この核分裂では現代科学ではまだ発見されていない未知の放射性物質が含まれているのです。科学で分かっていないことなんかたくさんあるんですよ。まさしく想定外という言葉がぴったしなのかもしれません。

おそらく爆発があった現場には、放射能値が高すぎて、ほぼ近寄ることができないだろうと思います。機械も使えないんですよね。機械が放射能で使いものにならなくなりますから。作業は手作業となります。

また一度出た放射能はそんなに簡単になくなりません。どこかに移るだけです。雨や雪などに付着して土地や地下水源すら汚染する可能性もあるでしょう。まず、人的被害を抑えることが肝心ですが、自然界に放出された放射能はすぐにはなくなりません。その対処もこれから政府は考えていかなければならいでしょう。

この大惨事の事故を契機として、エネルギーの在り方や国民の安全という観点から、原子力発電というものを見直す必要があるのだと感じます。

命と健康は人生においての掛け替えのない宝なのですから。

最後まで読んで頂き、ありがとうございます(感謝 感謝)。

あともう少しパート③へ。

二葉鍼灸療院 田中良和
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