二葉鍼灸療院 院長のドタバタ活動日記

私が日頃行っている活動や、日々の鍼灸臨床で感じたことなどを綴っていきたいと思います。

エジソンに学ぶ

2011年11月29日 | 言葉のちから 心のちから
学びはどこにでもあるものですね。職業柄、学び続ける向上心が必要です。でも、その心が時々鈍る場合には、自分を啓発することも大切だと思います。

師匠のようにありたいけど、やはり自分に負けることが多い。

そんな時には、書物からの一言が、意外に「ハッ」と心に響くことがあるんですね

 トーマス・エジソンから学ぶ 

発明王・エジソンが電球を発明する際のこと。核になるフィラメントの素材を何にするか、これが問題でした。

木綿糸でやってみる…すぐに燃え尽きNG
金属でやってみる…これもNG
動物の皮でやってみる…NG
植物でやってみる…NG

そんなこんなでエジソンは電球をつくるのに素材だけで6000種も試しているのです。6000回と言えば、赤ちゃんのオムツ替えの回数に匹敵します。毎日7回ずつ替えるとして、1年間で2555回。2歳過ぎに卒業する計算で、ズバリ6000回です。6000回の数字の重みがこれで伝わるでしょうか?(笑)

さすがに、エジソン、6000回もオムツ替えをすると、もうオムツがなくなってきた。もとい。さすがに6000回も実験すると、もう試すものがなくなってきた。困ったエジソン。

しかし、そんな時こそインスピレーションがやってくるのです!

「きたぁぁぁあああァァァアアア!!! あいつのヒゲだ!!!」
あいつのヒゲなら絶対フィラメントになる!エジソンはそうして友人のヒゲまで実験しているんですね。実験メモにちゃんと残っています。しかし…友人のヒゲ…NGでした。
「ヒゲだめだったか…」
エジソン君、そう落ち込むなよ!普通に考えたら、ヒゲは無理だよ!
エジソン、ふと、顔をあげると机の上にあった竹の扇子が目に入った。むむむむむ。竹…あっ、竹まだ試してなかった…。

大急ぎで竹をフィラメントに使ってみると、なんと200時間も灯ったのです。こうして世界中に灯りをもたらした電球は生まれたのです。


『朝にキク言葉』 ひすいこたろう 著


~エジソンの熱意~

発明王エジソンは、小学校では先生から劣等生あつかいにされ、たった三ヶ月で退学しています。だから、学校では勉強らしい勉強はしていなかったのですな。
ただ、エジソンは、子どものころから、物事に対する研究意欲は盛んだった。つまり自然現象や世の中のことを、ただぼんやりと眺めてはいなかった。すべてに対し”なぜ”という疑問を発したのですね。

時には、鳥を捕まえてきて、なぜ空を飛べるのかと、羽の構造を熱心に調べた。またある時は、止まっている蒸気機関車の下にもぐりこみ、油まみれになりながら、機械のしくみを調べていて、運転士にひどく叱られたと言います。それほど熱心だったわけですな。

そこに、多くの発明を生み出す根本があったのでしょうね。いわゆる学問上の先生はいなかったけれど、自然の事物の中に、自分の先生を見つけ出した。
つまりね、みずから開拓していこうという熱意に満ちて、心して物事を見、そこから学びとろうとするなら、道は無限に開かれている。心がまえしだいで、立派な師は無数にあるということだと思うのです。


『人生談義』  松下幸之助 著


情熱から生まれるやり遂げる力、信念から生まれる継続する力、その力+力で生まれる無限の可能性そしてヒラメキ

よく師匠に修業時代も、今も、そんなことを教えて頂いたと、エジソンのエピソードから再認識しながら…

日々の仕事や人生に勇気が湧いていキターーーーーのでした。


二葉鍼灸療院 田中良和
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シニアライフフェアいしかわ2011 第20回県民健康祭 

2011年11月28日 | ボランティア活動
11月12(土)・13日(日)に開催されたシニアライフフェアいしかわ2011 第20回県民健康祭に石川県鍼灸マッサージ師会が、「鍼灸、あん摩・マッサージ・指圧コーナー」を出展し、県民の皆さまへの普及貢献活動を行いました。

 シニアライフフェアいしかわ2011 第20回県民健康祭 
 日 時:平成23年11月12日(土)・13日(日)
 会 場:石川県産業展示館4号館
 主 催:県民健康祭実行委員会、北國新聞社、富山新聞社、石川県医師会、北國新聞文化センター
 活動人数:7名(3名+4名)
 体験者数:140名(2日間合計)


ブースが狭いこともあり、ベッドがやっと2台入るスペースでした。ですから活動人数も一日約3名ずつの活動でした。私は少し気になったこともあり、13日の第18回かなざわ市民マラソンのケア活動が終了した足で、会場へ向かったのでした。そして2時間ほどお手伝いさせて頂きました。

この催しは、様々な健康に関する体験や説明、それに関連する講演会などの出展があります。本日は午後から雨も上がりましたので来場者には良かったのではないでしょうか。その他にもフリーマーケットや東北のB級グルメのお店の出展もあり、会場は賑わっていました。


 会場前の広場にも、食べ物のお店が出ていました。






 私もこのラーメン「亀之助ラーメン」を食べましたよ
 ラーメンの写真…撮るの忘れました しょうゆベースで美味かった


 分かりにくいですが、こんな感じの「鍼灸、あん摩マッサージ指圧ブース」でした


 ベッド2台で
 
 施術の様子

7名のボランティア活動に参加された先生はベテランから中堅、若手までの鍼灸師、あん摩・マッサージ・指圧師が集まりました。私は人数に入っていません。お手伝いですから。入るとすると中堅に入るんですかね。

体験される、お話を聞いていかれる皆さまの話を聞いていますと、やはりマッサージ施術の体験はあるが鍼灸はしたことない方が未だ多いのです。しか~し、皆さん「どんなことをするのか」「どんな効果があるのか」興味があるのも事実のようです。

午後4時で活動は終了なのですが、活動に参加されていた会長から「K先生送って行って、朝から忙しかったから、先生ゆっくり休んで」という優しい言葉を頂き、3人のベテラン先生にお任せして、能登の穴水からボランティア参加されたK先生を金沢駅まで送っていったのでした。

ここでも県民の皆さまの笑顔を見ることができ、幸せでした。
そして、鍼灸マッサージの、地道ですが、普及貢献活動ができたと実感(自己満足)しました。

いや~私ごとですが、本当に休日なのに、毎週、毎週、よく動けるもんです。こんな身体に生んで頂いた父母に感謝ですね。そして、少年期に身体を鍛えて頂いた野球に感謝ですな。
マグロのように、はたまた、ネジを巻き続けないと止まってしまう人形のように動き回っているのでした~。いやいや、上には上がいますので(どこを目指しているのか)、まだまだ体力・気力が続く限り動いていきまっせ


二葉鍼灸療院 田中良和
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第18回かなざわ市民マラソン ランナーケア活動

2011年11月18日 | ボランティア活動
11月13日(日)、金沢市が主催する第18回かなざわ市民マラソンのランナーケア活動へ参加しました。

金沢市鍼灸マッサージ師会がこのマラソン大会へ、ランナーへの鍼灸マッサージでのケア活動をはじめて何年になるのでしょうか~。はっきりしたことは分かりませんが、私が地域貢献部長になる前からですから、かれこれ7年くらいになるかもしれません。継続して、市民が多数参加するマラソン大会で活動させて頂いております。

 第18回かなざわ市民マラソン 

 日 時:平成23年11月13日(日) 開会式 午前7時20分  閉会式 午前11時  雨天決行!
 会 場:金沢市営陸上競技場スタート・ゴール
 コース:3km・5km・10km
 主 催:金沢市
 マラソン参加人数:約4000人
 活動参加人数:12名
 鍼灸マッサージテント利用者:100名



やっぱり週末は雨。天気予報では午前中に強く降る模様…と言っていましたが、バッチリ大当たりでした。
それにしても週末の金沢の天気は本当に天気が悪いです。


 途中の激しい雨 スタート前

当会は、選手の受付が午前6時30分ごろから始まるので、早く来る選手に合わせて毎年、午前6時に集合し準備を始め、6時30分ごろには活動ができるようにしています。ということは4時起きくらいですね。たまに早起きもいいもんです。

陸上競技場へ向かう車のフロントガラスに、ポツリ~ポツリと~って歌ではありませんが、雨が落ちてきました。やっぱり雨だけど、まあ、雨降ったもんは仕方ないから頑張ろうと気持ちを切り替えて活動をさせて頂きました。

今年は晩秋のという言葉が似合わないくらい暖かい日が続いています。今回は雨が降ったので若干肌寒かったですが、いつもほどの寒さはありませんでした。また、テントも新しく、やや大きくなったように感じて活動しやすかったです。また、今年からアシックスやミズノが協賛店として物販販売もされていましたのでテントの位置も変わり、非常に目立つ場所に設置して頂きました。



鍼灸マッサージ師会会員のケア活動にもどんどん若い先生方が増加しています。いいことですが…だいたいいつも顔触れは同じです。これは研修会などでもそうなのですが、やる人とやらない人がハッキリしています。これは若い先生方だけではないです。市民に鍼灸、あん摩・マッサージ・指圧というものを広めるために普及貢献活動を行っているのですが、学術講習会や普及貢献活動に参加した会員、積極的に協力して頂ける会員には何か差別化としての違いを示す必要もあるのでは…とも思います。具体案は…いつの日か話します

まあ、その話をすると、ただでさえ長いブログが、さらに長くなってしまいますので、やめときます


 開会式に顔を出し、鍼灸マッサージテントを訪れて頂いた、下沢金沢市議会議員。当会の顧問です

かなざわ市民マラソンは老若男女、小学生から高齢者まで、そしてファミリーでと、気軽に、楽しく参加できるマラソン大会です。雨が降るとなかなか鍼灸マッサージテントを利用して頂けないことが多いのですが、今年は途中激しい雨になったりしたにも関わらず、100名ものマラソン参加者にケアを施すことができました。


 5kmスタート



 
 こちら開会式にご挨拶をされ、ご自身も3kmに出場した、山野之義 金沢市長
 走る前にお体のお手入れ。あたしがマッサージと鍼で施術中

ランナーへの施術内容は、鍼、マッサージ、ストレッチング、テーピングなどです。

このような場では、多少日ごろの臨床とは違うとは思いますが、いろんな先生方がどのように対応して、どのように施術しているかが勉強になります。そして、何せ市民の皆さまに自分たちの仕事を通じて喜んで頂けるのがいいのです。

ケアする場所は、腰から背中、膝、足首、太ももなどの下半身が多かったですね。

去年も、一昨年も、このテントを利用して頂いている人から、初めての人までいろんな人がテントを利用されました。「楽になった」「痛みがとれた」「いいタイムが出た」「いつも施術をしておくと後が(筋肉痛など)楽だ」「はりって痛くないんですね」(これ普及貢献活動でいつも出てくる言葉)「普段から鍼灸マッサージを利用したい」などの言葉を頂きました。



  
 活動の様子


 忙しい時は行列ができました


 久しぶりに走った、星稜高校野球部後輩の田島君

このような地道な地域貢献活動は、自分の治療院の直接的な利益に結びつく効果はないかもしれませんが、国家資格を有する私たちが、行政が主催するイベントに参加させてもらうところに大きな意味があります。また、本当に地道ですが、そこから鍼灸治療、あん摩・マッサージ・指圧治療を治療院へ受けに来るケースもあります。そこから大きく広がっていく可能性もあるのです。

今年も12名の会員の皆さま(ここに私も入っています。自分にも労いの言葉を込めて)、お忙しい中、朝早くから、ありがとうございました


 最後は、記念撮影


2015年には、金沢市が42.195kmを走破するフルマラソン(シティマラソン)を予定し、もう実現に向け、様々シティマラソンを視察してコース取りなどを決めてたりしているのだということでした。金沢でのフルマラソンはどこがコースになるのか楽しみです。

ここで本日の活動が終わりと思いきや、その足で産業展示館4号館へ向かったのでした~


二葉鍼灸療院 田中良和
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物故者法要&故奥村三策先生頌徳碑 参拝(平成23年度)

2011年11月18日 | 鍼灸
11月6日(日)、午後から金沢市鍼灸マッサージ師会主催の、物故者法要と故奥村三策先生頌徳碑への参拝がありましたので参加しました。


 平成23年度 物故者法要ならびに故奥村三策先生頌徳碑参拝 

  日 時:平成23年11月6日(日)  午後2時~3時
  場 所:覚林寺(金沢市 卯辰山)
  参加人数:18名(金沢市鍼灸マッサージ師会 石川県鍼灸マッサージ師会 金沢市視覚障害者協会 会員)
  供 催:金沢市鍼灸マッサージ師会 ・ 金沢市視覚障害者協会


週間天気予報では晴れとなっていた天気もふたを開けてみると雨。それもかなり強く一日中降っていました。まあ、年間降水量ではトップの金沢市ですから仕方ないかもしれません。「弁当忘れても傘わすれるな」…ですからね。最近は週末はほとんど雨です。

今日は晴れて欲しかったな~。

理由は、この物故者法要と頌徳碑参拝のために、わざわざ奥村三策先生のお孫さんに当たる方、そして、その子どもさん、奥村三策先生からすると曾孫さん御家族が、そいれぞれ横浜市、伊勢市からお越しになるからでした。この日のために覚林寺と連絡をとりましたところ、住職の奥様から、

「少し前になりますけど、奥村三策先生の曾孫さんって方が頌徳碑を参拝しにお見えになりましたよ。もし、その行事を行うなら、一度お声をかけてみたらいかがですか」

とご助言を頂き、連絡させて頂き「それでは」ということで快諾して頂き実現したのでした。


 奥村三策先生のお孫さんと曾孫さん

 


縁って不思議だな~と思います。何やら曾孫さんもネットで金沢市鍼灸マッサージ師会が頌徳碑参拝を毎年行っていることを知ったのだとか。

ということで、晴れて欲しかったんですが、雨の金沢もいいでしょう。寒くなかったですからね。

今年は私が参加した法要・参拝では過去最も人数が多かったように思います。まず、覚林寺の木村住職から法要のため、先達の皆さまに読経を頂きました。その後、皆で手を合わせ先達の御魂に感謝をささげました。

終了後、住職より有難い法話を頂きました。

昔の、新潟県「三条大地震」(1828年〈文政11年〉に現在の三条市、燕市、見附市付近を震源としたマグニチュード6.9の地震)の折、被災地の親友・山田杜皐に良寛が宛て手紙の内容に関するお話でした。

その内容の文章の中の、

『災難に逢う時節には、災難に逢うがよく候。死ぬ時節には、死ぬがよく候。是はこれ災難をのがるる妙法にて候』

という文章のお話です。

被災された方々への言葉としては、不適切で人を傷つける、ひじょうに不見識な言葉ではありますが…しかし、この山田さんは良寛さんの親友で、禅の指導も受けていたと考えられることから、良寛さんの真意を理解することが出来ただろうということでした。

自然災害などが起こる時には、人間の力では止めることができません。それに遭遇した時には、このように心の状態であることが、心を救うということなんじゃないか…という内容のお話でした。

なんと深い…。でも、自分が遭遇したらこう思えるだろうか

今年も東北を中心とした東日本大震災がありました。相当な人間関係がないと人には言えない言葉だと思います。自分の心に留めて。自分に何かあった時には、このように思うよう心がけることはできるかもしれません。

いいお話でした。


 木村住職



先達の法要が終了後、お寺のすぐ近くにある故奥村三策先生頌徳碑に傘をさしながら参拝いたしました。

ご先祖に手を合わせるというのは、本当に心が洗われますね。



  



 最後は記念撮影


気持ちを新たに刷新することができた行事でした

横浜市の奥村さん、伊勢市の奥村さんご一家には、本当に遠いところを来沢頂き、ご参加頂きまして、感謝、感謝です。

来年は奥村三策先生の生誕100年と金沢市鍼灸マッサージ師会の創立100周年が重なるとか…何やら忙しくなる気配ですか~

「その時が来たら、そのようにやるがよろし」ですかね


二葉鍼灸療院 田中良和
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時間の捉え方

2011年11月17日 | 言葉のちから 心のちから
早いもので今年も残すところわずかとなってきました。

年末に近づくと、「一年あっという間だったね~」「年をとるごとに一年が早く感じるね」なんて会話がよく聞かれますし、患者さまともそんな話をすることが多々あります。

さて、時間は皆に平等に与えられているものであって、その時間の過ごし方は人によって、その人の環境によって変わってくるのだと思います。当たり前ですね。
私は、「地球が木星くらいだと一日何時間になるんかな~」「それくらい時間がほしい」なんて思うこともあります

 長短久速は心が決める 

 怠惰の冬日は、何ぞ其の長きや。勉強の夏日は、何ぞ其の短きや。
 長・短は我にありて、日に在らず。

 待つあるの一年は、何ぞ其の久しきや。待たざるの一年は、何ぞその速やかなるや。
 久・速は心に在りて、年に在らず。

【怠けて過ごしていると短い冬の日でも、なんと長いことか。
 勉め励んでいると、長い夏の日でも、なんと短いことか。
 この長い短いは自分の心持ち次第であって、日そのものにあるのではない。

 また、何かを楽しみに待っている一年は、なんと待ち遠しいものか。
 何も待つことのない一年は、なんと速く過ぎていくことか。
 この久しい速いは心持ち次第であって、年そのものにあるのではない。】


『佐藤一斎 一日一言』  渡邉五郎三郎 監修



さて、今までの一年、一日はどうだったかと自分なりに考えると、やることが、た~くさんあって感謝と悲鳴をあげながら過ごしてきました。

時間の捉え方は、自分の心持ち次第。

だったら、これからどう過ごすのか

私は、元気に、笑顔で、一所懸命、そして大きな夢に向かって「今、この時」を過ごしたいですね

人生は自分のみぞ知る ですかね


二葉鍼灸療院 田中良和
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第48回 加賀・三策塾(学術研修会) 参加

2011年11月17日 | 鍼灸
平成23年11月の加賀・三策塾が開催されましたので参加しました。

今月は、いつも座長を務める中田先生が前日から東京の方へ、全日本鍼灸マッサージ師会の本部の用事で出張されていましたので、私に白羽の矢が…ということで、本日の座長をさせて頂くことになったのでした。座長になると予習しなくちゃならないことがたくさんありますので、またこれが勉強になるんですけどね。

 第48回 加賀・三策塾 

 日 時:平成23年11月6日(日)  午前10時~正午
 会 場:石川県立盲学校
 内 容:①鍼灸医療安全対策マニュアル 通読 「鍼灸医療事故発生後の対処 P44~56」
      ②筋肉の触診実技~筋触診マニュアルを教科書にして~ 「僧帽筋上部、頭板状筋)
      ③鍼灸業界・学会・医療など最新ニュースと報告



 座長のあたし

本日はいつもの部屋が使用できなかったため、音楽室で講習会を行いました。まあ、集まるスペースがあれば勉強する場所はどこでもいいんですけどね。

加賀・三策塾が終わった後、金沢市鍼灸マッサージ師会が主催で物故者の先達方の法要と故奥村三策先生頌徳碑の参拝がありますので、最初に、石川県鍼灸業界の学術研修会や東海北陸保険会議などの報告とイベントのお知らせを常盤会長はじめ長先生、あたくしからありました。

常盤会長は、途中退席して奥村三策先生のお孫さんと曾孫さん御家族が遠方より法要&参拝にお越しになるということで会食に向かったのでした。


 常盤会長

今回は、鍼灸医療安全対策マニュアルの通読を少し長めに行い、筋肉の触診実技を短めに行いました。

鍼灸院では事故は起こらない、あるいは、まさかそんなことが起きるはずがない、などと思っていたら大間違いです。どんな仕事も常にリスクを伴うし、事故は気付かないところに潜んでいます。東洋医学は未病を治することが本分であり、本来は予防医学です。何でこんなことを書くかというと、治療院運営の場合も一緒で、施術者、患者さんともに事故(身体で言うと病気ですね)が起きないほうがいいのですから、事前にそこに目を向け、事故の芽(身体で言うと病気の原因ですね)を小さいうちに摘んでおくことが大切だということです。

そんな意味での安全対策マニュアルの通読であり、そのノウハウとうか、知識を得ておくと、万が一の場合には迅速に対応でき、最小限に影響をとどめることができるということです。福島の原子力発電所に対する政府や原子力安全委員会、保安院、東京電力の対応を観ていると実感するわけでもありますね。

ですから、ここの部分を勉強しておくことは大事なことなんです。

筋肉の触診は、僧帽筋上部と頭板状筋でした。肩こりだけでなく頭痛などとも関連があるこれらの筋肉。薄い筋肉は軽く柔らかく触診しないとつかめないし、やや深いところにある筋肉はイメージしながら強く触らないとつかめません。普段、臨床されている先生方は十分筋肉については理解されていることと思いますが、復習すると、意外に発見があり、臨床に大きく役立つのです。

身体を動かすのは筋肉です。筋肉を理解することは重要です。私は若いスポーツ選手をよく診るので、それは大きく実感します。人体は約200個の骨格をもとにして、大小約650個もの筋肉がひっついて身体を動かしています。ですから筋肉を勉強し、触診しておくことは、患者さんの動きをイメージして、診察し治療していくには重要な情報です。

ですから、基本的な筋肉の触診と勉強は大事なんです。


 実技の様子


本日も、いろいろ勉強になりました。

加賀・三策塾終了後、13日に行われる、第18回かなざわ市民マラソンのランナーケア活動に参加する金沢市鍼灸マッサージ師会の会員を集めて、活動に関する説明会がありました。この説明会も地域貢献部長をやっている私の担当で~す。

そして、午後から物故者法要、故奥村三策先生頌徳碑参拝へと向かったのでした。(昼食のラーメン食べてからね)

本日も、忙しく動きまわった一日でした。感謝ですね


二葉鍼灸療院 田中良和
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星稜高校野球部 久しぶりに練習を観にいく

2011年11月14日 | 高校野球
11月3日(木祝 文化の日)、9月、10月は休みなく動き回っていたので、なかなか星稜の練習を観にいくことができませんでしたが、久しぶりに時間が空いたので練習に参加してきました

今年のチームの特徴は…いつもならスパッと答えられるのですが、今年のチームはイメージが湧いてきません。そこまでしっかり戦っていないというのもあるのかもしれません。

いい言い方をすれば、型にはまらない、伸びしろのあるチームということでしょうか。まだまだ本来の力を出し切っていません。その辺りの個々の考え方というか、野球に対する貪欲さというのも変革する必要があるのではないかと思います。今年の冬眠の間にね。

心が変われば…かならず運命が開けます

秋季大会に負けた後は、走りこみとノックの嵐だったとか…確かに選手からは、下半身を中心に疲労が十分に伝わってきましたね。まあ、それだけやって当たり前なのですが



 意思疎通をはかり、ノック開始



 オ~ニ~ノック~






 内野~ノック~





 外野~ノック~ ばてるの早~い


紅白戦




   
 三軍に分かれて、盛り上がる


 最後はストレッチ

~練習に来ていた3年生~



 西川君の投球 中日ドラゴンズでも頑張れ



 女房役だった宮野君。卒業後は西川君の近くで頑張ようです


 内野手だった中島君。卒業後は関東のほうで頑張るようです


曇って雨が降っていようが、必ず晴れの日が来る。
一所懸命、目標高く、鍛練していれば、必ず天は見ている。
ほんの少し、いつもより少し努力しよう。
雨の後には虹も出るさ。

虹を撮りながら考えてみました。




彼らの今後の成長を楽しみにサポートしていきたいと思います
 

二葉鍼灸療院 田中良和
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文化の日は早朝から清掃

2011年11月14日 | ボランティア活動
11月3日(木祝 文化の日)、故奥村三策先生頌徳碑の清掃がありましたので行ってきました。

金沢市の鍼灸マッサージ師の先達の皆さまの法要と、故奥村三策先生頌徳碑の参拝を控え、頌徳碑周囲の清掃をやりましょうということで、金沢市鍼灸マッサージ師会の理事5名で行いました。

奥村三策 先生は、金沢生まれの鍼灸マッサージ師の大先輩で、視覚障害者でありながら、西洋医学の必要性と東洋医学の臨床から生まれる研究を多数され現在でも、頌徳碑が建立されるほど鍼灸マッサージ界への業績が多大な先生です。

その奥村先生のお孫さん、曾孫さん御家族も、6日に行われる参拝にご来沢されるとのことで、少し気合を入れて清掃させて頂きました。


 卯辰山にあり、通り沿いに頌徳碑はあるのですが、よそ見していると通り過ぎてしまうのです
 金沢市鍼灸マッサージ師会として、金沢市に案内板の設置を願い出る予定…

 
 掃除の模様


 清掃前



 
 清掃後


清掃をしながら「ふと」思う。

自分の家を掃除するわけでもなく、どうして自分の得になるわけでもない場所を清掃するのかな~なんて。

それは、そこを訪れた人が気持ちよく、あるいは通りかかった人が爽やかにそこを訪れ、喜んでもらうことにあるのだと思いますね。そして、掃き清めるということは、そのこと自体、御先祖や神さん、仏さんへの感謝の気持ちになるんでしょうね。得ではなく徳、すなわち陰徳を積むということなんでしょうね。利益を考えず、ひたすら行うことも大切なのでしょう。

~ 鍵山 秀三郎 ~

誰でも、「こうすれば、こうなりますよ」という約束されたことや保証されたことに対しては取り組みやすい。では、約束されていたり、保証されていることをやって、はたして人間は夢や希望が湧いてくるかというと、決してそうではないと思うんです。

むしろ何の約束もない、保証もないことに対して何かをするというところにこそ、夢や希望が生まれてくると、私は信じています。もちろん、何にも成果を得られないくらいたいへんなことはありません。しかし、そこにこそ喜びが生まれてくるのです。

今の時代、何にもならないことをやろうとする人がいません。まったくゼロではないけれど、ごく少なくなってきています。そして、みんな保証されたこと、約束されたことのみをやろうとしています。そこに人間のエネルギーを喪失させてしまう大きな要因があると、私は思っています。

『人生を掃除する人 しない人』  桜井章一・鍵山秀三郎 著


世の中、何にもならないことなどはないと思いますが、利害関係で動いている人が多いのも事実です。
利を考えるとしたら、その何にもならいと思われることが、誰かの笑顔や喜びに繋がれば言うことはありません。私の場合は、そこまで深く考えているわけではなく、必要とされるところにホイホイと行く…そんな感じですかね



 ちょっと珍しい昆虫に遭遇したので撮影 昆虫の苦手な方、ごめんなさい
 ナナフシは世界で2500種類ほどいるらしい。これは、その中のトゲナナフシという種類かな
 ナナフシとは違うのか


心も清められた、文化の日の朝でした。


二葉鍼灸療院 田中良和
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「人工透析患者さんのかゆみ」 平成23年11月 東洋医学研究所コラム

2011年11月14日 | 東洋医学研究所 コラム
東洋医学研究所のコラムが更新されました

 『人工透析患者さんのかゆみ』 

      東洋医学研究所 外部主任  中村 覚 先生

      『人工透析患者さんのかゆみ』 研究所コラムはこちらをクリック!



今回のブログは、アレルギー疾患を研究し、コラムでは”ストレスとかゆみ”について書いてきた中村先生が担当です。

かゆみって、痛みとはまた違った苦痛がありますよね。痛みを伝達する神経と、かゆみを伝達する神経は同じですので、かゆみがひどければ痛み同様、苦痛になるのは当然のことかもしれません。「掻かないほうがいいですよ」「掻いたらダメ」なんて言われると、もっとストレスがたまり、かゆみが強くなってきます。アトピー性皮膚炎や皮膚病があるとその辛さも増強されます。

今回は中村先生が臨床の場で、腎臓の機能低下による人工透析の患者さんを診療している中で、”かゆみ”が改善する患者さんもいることに気付き掻いた…ではなく、書いたものです。

人工透析を受ける患者さまは、全国に約30万人。そのうち60%ほどの方々が程度の差こそあれ”かゆみ”を訴えるとのことです。かゆみの治療には抗ヒスタミン薬などのかゆみを抑える薬が使用されるそうですが、人工透析の患者さまに関しては抵抗性を示す(効果がない)例が多いそうです。

今回のコラムは、疫学、人工透析患者さんのかゆみの成因、かゆみの原因としてのオピオイド(脳内などに作用を及ぼす外因性、内因性の物質)について書かれています。

東洋医学研究所コラムをご覧頂きまして、健康について考え、健康を実現して頂ければ幸いです


二葉鍼灸療院 田中良和
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流行してほしいウイルス

2011年11月11日 | 言葉のちから 心のちから
さて、もうすぐインフルエンザが流行する季節となってきました。

ここで日本に、世界に蔓延してほしいウイルスをご紹介します


 流 行 

  世界のどこかで
  今も 戦争がおこっている

  日本の何処かで
  いじめも起きている

  やさしさの
  インフルエンザが
  流行しないかしら

  思いやりの症状が
  まんえんすればいいのに


 『 百 歳 』  柴田トヨ 著



100歳の詩人、柴田トヨさんの新しい詩集から、ちょいとご紹介いたしました。

柴田トヨさんの詩集は、患者さまからご紹介があり、読んでみると、すごくきれいで素直な心になれました。
100歳になって、なお、自分らしい生活をされている柴田さんはスゴイなと思います。苦労もされたでしょうけど、いい笑顔と、いい年輪の重ね方をされているな~と思います。私も見習おっと

日本に、世界に「やさしさウイルス」が流行し、全世界的に感染するといいですね

そして、体中から「思いやり」症状が発症し、その症状が皆に強く発現するといいですね

「やさしさウイルス」や、重度の「思いやり」症状に対しては、ワクチンも予防接種も抗ウイルス剤も必要ありませんからね


二葉鍼灸療院 田中良和
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飛騨高山

2011年11月10日 | 
10月30日(日)、今日最後の予定…高山へちょいと用事があったので、雨が降っていましたが行ってきました。

用事は野暮用です

到着したころには、もう日が暮れていました。




 夜の高山

ちょいと用事を終了し、金沢へとって返しました。


金沢へ帰るには少しお腹がすき過ぎだなと思い、『ときせん』という川沿いの和食のお店で 飛騨牛のほうば味噌定食 を頂きました。




 飛騨牛のほう葉味噌定食…確かそんな名前だと思ったのですが…

なかなか美味しかったですよ

腹ごしらえも終え、ブラックブラックガムを噛みながら金沢へ帰ったのでした。

金沢へは午後9時に到着。なかなか充実した一日でしたとさ。


二葉鍼灸療院 田中良和
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しいのきコンサート2011

2011年11月10日 | 日常
10月30日(日)、”ピアノと絵本の読み聞かせ”のコンサートがありましたので行ってきました。

千坂公民館での鍼灸マッサージの活動を終え、すぐに着替えて向かったのでした。

そんな趣味があるの~って、私も意外に芸術的なんですよ。 というか患者さまがピアノを演奏しており、御案内がありましたので行くことにしたのでした。

 しいのきコンサート2011 

 日 時:2011年10月30日(日)  第一部 午後1時~  第二部 午後3時~
 会 場:しいのき迎賓館(1階 しいのきプラザ)
 入場無料
  ※東日本大震災復興支援コンサートでもあります。
 
 ~パッヘルベルのカノンほか 全4曲 癒しと共感の音楽と絵本の世界を…~

 出 演:甲斐みわ(piano)
      うつのみや かおり(絵本読み聞かせ)


音楽と絵本の融合。お二人がコンビを組んで活動されるようになったのは昨年からだそうです。


 甲斐さん


会場は非常に明るいスペースで、ここでは定期的にアンサンブル金沢の人たちが演奏するみたいですね。心地いい空間です。

絵本の読み聞かせということで、家族連れや母子の姿が多かったですね。すごく温かく和やかな雰囲気でしたよ。こんな空気の中で育てば、きっと心もからだも、ゆったりとした感情豊かな子どもに成長するんだろうな~なんて思いました。

子どもではなく、本当は大人がもう少し癒され、余裕を持たないといけないのかもしれません。

最近、幼児虐待、児童虐待、虐待の度が過ぎてしまい尊い命が失われる事件が多発しております。また、殺人事件の報道も毎日のようにみられます。子どもが…なんて言いますが、その子どもが育つ環境をつくっているのは大人であり、子どものサインを拾ってあげられないのは大人です。

子どもは大人の鏡でもあります。

子どもが育つ環境をつくる大人が、その大人から自分を見つめて、余裕のある心と、温かい笑顔、おおらかな包み込むような包容力を養っていくことが大切なんだと思います。

そんな大人の心を癒してくれるのは、子どもの笑顔や無邪気なしぐさや動きなんだと思いますね。

音楽や絵本(文や文字)には、大人や子どもを癒す力があると思います。この会場も本当に柔らかい空気に包まれ、子どもたちが楽しそうに、嬉しそうに動き回っていましたからね



 なんかいい感じだったので撮っちゃいました


心地よい、温かい心を頂き、会場を後に…そのまま、一路、高山へ向かったのじゃった~


二葉鍼灸療院 田中良和
コメント (2)
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千坂校下(公民館)健康フェア

2011年11月10日 | ボランティア活動
10月30日(日)、金沢市鍼灸マッサージ師会の普及貢献事業として行っている千坂校下(公民館)健康フェアの「鍼・灸・あん摩・マッサージ・指圧」の体験コーナーへ参加しました。

お天気は、すこし雨が降っていましたが、お昼から本格的な雨になる模様でした。金沢は最近、週末になると天気が悪いんですよね~

 千坂校下健康フェア 鍼灸あん摩・マッサージ・指圧体験コーナー 

 日 時:平成23年10月30日(日)  午前10時~午後2時
 会 場:千坂公民館
 活動人数:3名(金沢師会会員)




 藤田先生、田中、角先生


千坂校下の健康フェアで普及貢献活動して何年になるのでしょうか…思い出せませんが、毎回、好評です。

今回は、毎年のごとく、この地域に近いということもあり、地域貢献部長のあたくしと、初参加、若手の藤田先生、そして、私とともに、ほぼフル出場の大ベテランの角先生とともに活動させて頂きました。おおよそ3時間半の間で35名の皆様に体験して頂きました。

まあ、これだけ長くなっていると、「昨年やってもらった」とか「一昨年やってもらった」など顔を見たことある皆様が多かったように思えます。そんな人には、積極的に鍼灸治療を体験して頂きます。鍼灸治療こそ、本当は体験して、健康づくりに取り入れて欲しい治療方法なのですからね。

マッサージも大切ですよ。最近は、足裏ナントカ、リラクゼーション…、整体、カイロなどと、人の身体を触る、いわゆる治療行為を行うのに国家資格がない、無資格・無免許者が大手を振って商売をしています。これは違法なのです。あはき法という法律によって定められているのです。患者さまや一般の人は、そんなこと理解できないですよね。

ということで、そんなことを、しっかり活動の中で話をし、パンフレットを配る地道な活動でもあるのです。

「治ればいいがいね~」って言いますが、先輩の例え話を借りると、”自動車の運転が上手であれば、無免許の人でも自動車に乗って、バスの運転手やタクシーの運転をしても、「運転が上手だから」いいのでしょうか”ということです。事故に遭ってからでは遅いと思いませんか

まあ、そんな活動も鍼灸治療を知って頂くことと同じくやっているわけです。
私たちも、患者さまがより良い医療を受けることができ、少しでも健康へ向かって頂くため、知識と技術、あるいは人間性を常に練磨し、精進しなければいけないのですけどね。

いい地域貢献活動になったと思います。

これで本日の予定終了と思いきや、本日のあたいの予定は夜までびっしりだったんだとさ~


二葉鍼灸療院 田中良和
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平成23年度 東海北陸保険会議(鍼灸マッサージ)

2011年11月10日 | 鍼灸
10月22日(土)・23日(日)、毎年持ち回りで開催されています鍼灸マッサージの東海北陸保険会議が、今年は石川県の担当で開催されましたので参加しました。

 平成23年度 東海北陸保険会議 

 日 時:平成23年10月22日(土)・23日(日) (22日)午後1時30分~5時 (23日)午前8時30分~11時30分
 会 場:金沢エクセルホテル東急 5階 エクセレントルーム
 担 当:(社)石川県鍼灸マッサージ師会・(社)石川県針灸師会



 受付は鍼灸マッサージ師会 事務の津田さんと後さんです


石川県、富山県、福井県、愛知県、岐阜県、三重県、静岡県の7県の鍼灸マッサージ保険担当者、執行部の先生方と中央の本部からは保険局長など42名が集まり、昨今の鍼灸マッサージの保険取り扱い状況や今後の対策などを話し合うための会議が、今年は石川県担当で開催されました。

会議の準備段階で鍼灸マッサージ師会の会長から「田中先生、議長お願いしますね」という話がありました。「んん~議長~」と少し驚きました。議長なんてやったことありませんからね。これも、いい試練だろうと思い少し緊張しながら会議に臨んだのでした。



 
 議長っぷりはどうだったのか


各県が抱える昨今の問題は同じようなことでした。詳細は述べませんが、それぞれの各県、ハード、ソフト両面で、少しずつ保険取り扱いの方法も行政や保険者との関りが違います。ですから統一見解は出せないのですが、それぞれの県の取り組みや考え方が今後の参考になったことは確かだと思いますね。

(公社)全日本鍼灸マッサージ師会の保険局長である川村先生から、中央の活動状況が発表されました。中央では鍼灸マッサージに関する業団がいくつかありますが、その4団体が集まって連携しながら鍼灸マッサージの保険向上に向けて話し合われ、活動している話がありました。また各地方でも保険に関し様々な問題が発生しているようです。

でも業者団体の最後のひと押しというか、力になるのはやはり政治の力です。活動は学術面を重視したい(そのようになっていませんが…)私にとっては本当に苦手な分野なのですが、政策や制度の中に鍼灸マッサージが入っていくためには、この政治の力ってのが必要不可欠なんですよね。国民の民意を沸騰させる力が鍼灸マッサージ師にあれば政治家はいらないのですが、そんな力もありませんしね。政策、制度のことは専門の交渉人である政治家に任せるわけです。
しかし、鍼灸マッサージ師はこの政治に対する力が弱いのです。その辺りの協力要請のお話もありました。

鍼灸保険に関する、私の個人的意見を書くと、私たちの保険は医師の同意書(診断書)が必要であり、療養費の給付と言って本当の医療保険ではありません。ですから、少しでも医療費の位置づけの中で地位の向上を図っていかないと今後、非常に厳しくなるかもしれないということです。そのためには、鍼灸マッサージ師自身のモラル、社会常識、臨床能力などの学術・技能の向上が必要ということだと思います。

もう一つは、先日、オーストラリア在住で、金沢へ帰郷されて鍼灸治療を受けにいらした患者さまと話していたのですが、公的保険か民間保険かは聞き忘れたのですが(おそらく民間だと思います)、保険対象の医療の中に鍼灸治療があるそうです。そして保険者がリストを持っていて、その中から鍼灸師を選ぶそうです。どこでもいい、というわけでなく、保険者が選別した鍼灸師に対して保険需給対象となっているそうです。
ここからは、もしものコーナーです
もしも、経済状況がさらに悪化して、日本が債務不履行に陥った場合、おそらく年金や保険などがカットされるでしょう。その時、鍼灸の保険は…さーそうなると民間の保険会社が登場し、「うちは鍼灸を保険で使えますよ」となるとします。そして、その選定には、「どこの鍼灸院でもいい」なんてことにはならないでしょう。その際の基準になるのは、全日本鍼灸学会の認定鍼灸師であり、最低でも東洋療法研修試験財団の生涯研修修了者となるのでは、なんて妄想しています。

そーならないほうがいいんですけどね。なってもいいように(認定をとるため研修を受けるのは、こんなことが本当の目的ではないのですが)、今から将来を観て行動している者が最後には得をするのだと思いますね。


 


 出席者の皆様、お疲れ様でした。集合写真です


1日目終了後は、午後6時から懇親会です。


 司会は石川県鍼灸マッサージ師会 組織局長 宮川先生~(酔耀会で~す)


 開催県、石川県鍼灸マッサージ師会 会長 挨拶

 
 全日本鍼灸マッサージ師会 川村保険局長の挨拶
 石川県鍼灸マッサージ師会 林 相談役の かんぱ~い

     
 懇親会の様子

懇親会の後は、二次会、三次会、四次会…えっ本当 本当かどうかは本人のみぞ知る
しかし、盛り上がり…ましたよ

大丈夫か 翌日は8時半から会議だぞ

それが、大丈夫なんですね~。お蔭さまで、23日帰宅して、午後2時から翌朝6時まで、一回も起きずに熟睡させて頂きました

そんなこんなで、初議長という、いい経験もさせて頂いた東海北陸保険会議でした



二葉鍼灸療院 田中良和
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TPP って何?! 2

2011年11月08日 | 社会
TPPって、ちょっと分からなかったので調べてみました。その続きです

米韓FTAには、いくつかの恐ろしい仕掛けが組み込まれています。

①「ラチェット規定」…パート1に書いてあります。

②ISD条項(国家と投資家の間の紛争解決手続き)を飲まされている。

ISDとは、「ある国家が自国の公共の利益のために規定した政策によって、海外の投資家が不利益を被った場合、世界銀行傘下の ”国際投資紛争解決センター” という第三者機関へ訴えることができる制度。

ええ~どういうことって思いますが、問題点も指摘されていて、

この条項に基づいて投資家が政府を訴えた場合、数名の仲裁人がこれを審査します。
しか~し、審理の関心はあくまでも「政府の政策が投資家にどれくらいの被害を与えたのか」という点だけに向けられ、「その政策が公共の利益のために必要なものかどうか」は考慮されないそうです。
さらに、この真理は非公開で行われるため不透明で、判例の拘束を受けないので結果が予測不可能である。ということです。

やりたい放題できるということでもありますね。

さらに、さらに…

この審査が不服であっても上訴できない。仮に審査結果に法解釈の誤りがあったとしても、国の司法機関は、これを是正することができない。…のです。

世界銀行傘下というところで胡散臭いニオイがしますが、相当な良識と、高い公平性がなければ、何でも好き勝手できるし、力の強い大企業の思うがままということではないでしょうか

このISD条項は、アメリカとカナダ、メキシコの自由貿易協定であるNAFTA(北米自由貿易協定)において導入されました。

その結果、国家主権が犯される事態となった例をみると…

カナダでは、ある神経性物質の燃料への使用を禁止していました。同様の規定はヨーロッパやアメリカのほとんどの州にあります。ところが、アメリカのある燃料企業が、この規制で不利益を被ったとして、ISD条項に基づいてカナダ政府を訴えました。審査の結果、カナダ政府は敗訴し、巨額の賠償金を払った上、この規制を撤廃せざるを得なくなりました。

おかしくないですか これが協定がある場合の世界の常識なんです。いや、こんな企業の在り方でいいと思いますか

あるアメリカの廃棄物処理業者が、カナダで処理をした廃棄物(PCB)をアメリカ国内に輸送してリサイクルする計画を立てていたところ、カナダ政府は環境上の理由から米国への廃棄物輸出を一定期間禁止しました。これに対し、アメリカの廃棄物処理業者はISD条項に従ってカナダ政府を提訴し、カナダ政府は823万ドルの賠償金を支払わなければならなくなりました。

おかしくないですかそりゃ~企業ですから従業員を養っていかなければいけませんが、一企業のために国民の安全を守ることができないんですよ

メキシコでは、地方自治体が、ある米国企業による有害物質の埋め立て計画の危険性を考慮して、その許可を取り消しました。すると、このアメリカ企業はメキシコ政府を訴え、1670万ドルの賠償金を獲得することに成功しました。

ISD条項とは、各国が自国民の安全、健康、福祉、環境を、自分たちの国の基準で決められなくする「治外法権」規定なのです。韓国はこの条項を受け入れさせられました。

多くの世界の識者が、この条項はグローバル企業が各国の主権、民主主義を侵害することを認めるものだと問題視しています。

アメリカの狙いは、このISD条項をTPP交渉にねじ込み、自国企業がその投資と訴訟のテクニックを駆使して儲けることのようです。日本はISD条項に関して断固として拒否しなければたいへんなことになるのではないかと思います。

しかし…日本政府は…
「我が国が確保したい主なルール」の中に、このISD条項を入れています(民主党経済連携プロジェクトチームの資料)。

その理由は、日本企業がTPP参加国に進出した場合、その進出先の国の政策によって不利益を被った際、問題解決として使えるからだということです。一グローバル企業が他国の主権を踏みにじってまで利益を追求していいと思うのでしょうか

また陽があれば陰もあります。その逆もまたしかり。日本政府の方がグローバル企業、特にアメリカ企業に訴えられて、国民主権を侵害されるリスクの方が大きく、そのことを政府やTPP推進者は軽視しています。交渉の場に着いて本当に話を有利に進めることができるでしょうか日本が参加して得られるものは、ほんの少しですが、守らなければならないことは、た~くさんあります。

それどころか、政府は、日本の国益を著しく損なうISD条項の導入をむしろ望んでいるのです。政府は誰のことを思って、TPPに参加するのでしょうか。そして、報道で推進派や反対派が出ていますが、推進派は何が日本の国益になり、何がリスクになるのか、10日、APECに首相が発つ「今」になっても明確に国民に話していません。

米韓FTAについてオバマ大統領は一般教書演説で「アメリカの雇用は7万人増える」と話しました。今までの話の流れから行くと、裏を返せば、韓国の雇用を7万人奪ったということです。

それに対し、前韓国大統領政策企画秘書のチョン・テイン氏は、「主要な争点において、我々が得たものは何もない。アメリカが要求することは、ほとんど一つ残らずすべて譲歩してやった」と嘆いています。この無残な結果に終わった米韓FTAのことは韓国国民には、殆ど情報が知らされていなかったようです。今の私たち日本と同じようです。

その代わりに、オバマ大統領は、李明博韓国大統領を国賓として招き、盛大に歓迎してみせました。そりゃ~そうでしょう、自国の利益を差し出して、瀕死状態の米国の経済を助けているのですからね。そうして真実の部分はホワイトハウス劇場という演劇でかき消されてしまいます。

さて、米韓FTA、その協定にほとんど同じ内容のTPPへの参加。そんなところに日本が参加する必要があるでしょうか真実を報道しないまい大手マスメディアは誰のために、何をやっているのでしょうか政府、官僚をはじめ、多くのメディアも、すでに1年前よりTPP交渉参加という結論ありきで進んでいるようです。最近の報道や政府要人の発言がそれを物語っています。国民に説明し、議論することさえせず、水面下で決定してしまう。これが民主主義でしょうか一部の大企業の利益のためなのでしょうか

交渉に参加してしまえば、国民は、これから起こりうるあらゆる理不尽な外国企業(アメリカ企業)の行いを覚悟しなくてはいけなくなるかもしれません。日本のあらゆる分野の仕事が、利益が蹂躙されていきます。アメリカが戦後、日本人を洗脳してきたようにジワジワっと気付かぬうちにということではなく、もっとアグレッシブに様々なことが起きて来るかもしれません。不況といえども日本は経済大国であり、多くの資産を持っているのですから。

そしてアメリカは、それほど経済、金融において切羽詰まっているのです。こんな理不尽なことがいつまでも続くと思ったら大間違いです。必ず報いを受ける時が来るでしょう。その時、日本は自立していないと、必ずどこかの国が崩れると時を同じくして崩れていくのではないでしょうか衰退していくのではないでしょうか 

本当に国民には、知らされてないことが多い…。
というか、国民が、社会や経済で起こる事柄に対して、常に何でと考える必要性があるのだと思います。

少しTPPについて、私は理解したつもりです。

※「TPPって何?」「TPPって何? 2」ともに、中野剛志 京都大学大学院工学研究科准教授の『米国丸儲けの米韓FTAから日本はなぜ学ばないのか』の記事から、ほとんど抜粋させて頂き、私の意見も少し入れてみました。

この11月・12月はいろんな意味で重要な月になるのではないかと、私は思っています。


二葉鍼灸療院 田中良和
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