二葉鍼灸療院 院長のドタバタ活動日記

私が日頃行っている活動や、日々の臨床で感じたことなどを綴っていきたいと思います。

すべては自分自身の中にある

2008年03月31日 | 言葉のちから 心のちから
こころの弱い卑怯な人になると、「なにか自分には運命が向いていない」だとか、「世の中がまだ本当に認めてくれない」だとか、もっとあきれたやつになると、「整備が整っていない」だとか「誰々が手伝ってくれない」とか、何かうまくいかない時に、自分以外のもののせいにする人がいますが、とんでもない了見違いですよ。
やれ運命がつまらないの、人生がつまらないのって人は、その考え方がつまらないんです。いいですか、幸福も健康も成功も、ほかにあるんじゃないですぜ。あなた方自身のなかにあるんだぜ
        『中村天風 一日一話』 中村天風財団[編] より


3月の終わり、平成19年度の終わりである3月31日(月)に、朝、ぱらっと開いた本の中から脳裏に入り込んできた一言。

明日からの平成20年度にふさわしい、今年度を締めくくる言葉かもしれません。日々振り返り、思うとおり行かないことを運命や他人など、自分以外のせいにすることがあったと反省、反省です。

明日より、日々新たに、一日一生で、自分の中に潜在する幸福や健康や成功に意識を向けて、元気に明るく一日を送りたいと思うのであります。
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『慢性関節リウマチは治る ~リウマチ治療の新常識~』

2008年03月28日 | 鍼灸
3月23日(日)、(社)日本鍼灸師会青年部北陸ブロック学術講習会に参加してきました。

◎日 時:平成20年3月23日 13時30分~16時30分
◎場 所:富山県鍼灸マッサージ師会館 3F
◎演 題:『慢性関節リウマチは治る リウマチ治療の新常識』
◎講 師:松野博明 先生  松野リウマチ整形外科院長
      日本リウマチ学会 リウマチ専門医・指導医


午前中は金沢で金沢市鍼灸マッサージ師会の理事会があり、車で行こうと思っていましたが、会議がながびいたため、急遽、特急で富山まで行くことにしました。救いだったのは天気が良かったことです。30分遅れで到着しましたが、最後には質問もでき、リウマチ治療の考え方や最新治療も勉強でき、有意義な時間を過ごさせて頂きました。

リウマチとは、免疫の異常により主に関節の滑膜に炎症を起こす病気のことです。白血球が活性化され炎症を起こす物質を放出することにより、関節の腫脹や痛み、朝の関節のこわばりなどの症状を発症し、進行すれば軟骨や骨を破壊し、変形を来たし日常生活が困難となる場合があるたいへんな疾患です。

免疫異常であることは分っていますが、どうして発症するのか原因不明の疾患でもありますので難病指定されています。

講習会では、どのような免疫異常が起きているのか、そのメカニズムについての説明、リウマチに関しての研究が進み、以前とは比べものにならないほど治療選択の幅が広がり、技術も進歩しているお話がありました(薬物治療、手術(人工関節・滑膜切除術)など)。また触診でのリウマチ診断のポイントなども教えて頂きました。

印象に残ったお話をいくつか書きたいと思います。

◎最近のリウマチに対する薬物治療の流れとしては、リウマチと診断された時点で早期に強い薬物を投与して、症状を抑え重症化するのを防ぐ方法をとるそうです。以前は、薬物としての効果は強くないが、出来る限り副作用の少ない薬物の投与から始め、徐々に強くしていくという方法だったということでした。

◎リウマチ診断の血液検査の指標として、昨年7月より認められたCCP抗体というものがあり、CRPやRFと比べリリウマチ患者の陽性率が高く、この抗体が検出されれば約9割の確率でリウマチであるということです。

◎リウマトレクス・メトトレキアート(MTX)などの抗リウマチ治療薬と生物製剤であるレミケード・エンブレイルを上手く投与すると、症状が改善されるだけでなく、Ⅹ線像などの骨破壊も改善される報告もあるということでした。

◎リウマチも遺伝子異常が関与しており、遺伝子治療の研究も進んではきているが、人体に応用できるには20年以上かかるだろう。

◎炎症を抑制するために使用される非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)は使用方法を誤ると、消化管障害などの重度の副作用を発症します。米国ではこの薬の服用により1万人以上が亡くなっているという報告もありました。

◎LCAP療法という新しいリウマチの治療方法があります。簡単に言うとリウマチ版の透析だそうです。血液から炎症の原因となる活性化した白血球を特殊な除去フィルターで取り除き、また体に血液を戻すというシステムです。薬物治療とは違うので、従来の治療と併用できるのが長所。薬物では効果のない患者に効果があったという報告もありました。先生の病院でも行っているそうですが、保険が効かないので5回治療すると80万円ほどかかるそうです(高額療養費が適応されても8万円ほどかかる)。

リウマチに関し多くを勉強させて頂きました。現在、西洋医学で行われている主流の治療の知識を得ることは、鍼灸院へ来院する患者さんのためには重要なことであると思います。病院では、どのような治療をされていたのか、どんな薬を服用しているのか、症状はどのようなものか、その症状は薬による副作用ではないか、など患者さんを問診する上で大切になってきますし、治療方針を決めるうえでも大切です。

今回、勉強させて頂いた感想は、活性化したものを除去したり、炎症作用を抑えつけたりする治療が本当に身体に良い治療なのかと思いました。症状が強い人、痛みや変形で生活困難な人にとっては一次的に不可欠であり重要な治療であることは確かですが、根本的に症状が寛解し、体全体の状態が良くなってくるのか疑問が出てきました。

MTX(リウマトレクス・メトトレキアート)などは、元々は白血病・悪性リンパ腫・肉腫に使用されていた抗がん剤で、リウマチにはがん治療に比べ少量が投与されるそうです。確かに炎症症状や骨破壊に対して効果があるかもしれませんが、私たちは、このような情報もしっかり把握し患者さんを診ていかなければいけないと思いました。

◎有名な画家、ルノアールやルーベンスもひどいリウマチだったようです。ルノアールは自分の作品の所々に変形した手を描いていることがあるという話もされていました。

日本全国で70万人と言われているのがリウマチ患者数で、毎年、1万5千人が新たに発病しています。当院にもリウマチの患者さんが来院されていますが、皆さん鍼灸治療に対して好感触を持っておられ、症状も進行しておらず、治療後は痛みも軽くなることが多いように思われます。ちなみに、西洋医学的治療も併用されている方がほとんどです。

少しでも、患者さんの苦痛を取り除くことができるように、患者さんのリウマチ進行度をしっかり把握し、何が適切な処置かを判断できるように、まだまだ勉強、勉強です。今回もいい勉強をさせて頂きました。
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少年野球(夕日寺クラブ)の練習試合

2008年03月28日 | 少年野球
3月20日(木・祝 春分の日:夕日寺小学校グランド)、夕日寺クラブの練習試合を見に行き、子供たちがどんな動きをしているのか見てきました。投球フォームや打撃フォームに無理なところがないか、元気にプレーしているかを重点的にみて来ました。

相手は、向粟崎イーグルスと上荒谷ヤンキースでした。

3月後半と言ってもまだ肌寒く、家を出るとき少し寒いと思い真冬の格好で出かけたのが正解でした。風は寒気の影響か冷たく、雨が降りそうな天気でした。しかし、子供たちは元気いっぱい、元気ハツラツで大声を出して野球を楽しんでいました。

いつも少年野球の子供たちを見るたびに、どこまでフォームを修正していいものか悩みます。しかし、成長期の子供たちにでも正しい体の動かし方、肘や肩に無理がかからないような投げ方、一人一人の体力や性格に応じた指導の仕方があるのだと思います。

私は学生時代、あまり選手としては上手な方ではありませんでしたので、自分が行ってきた野球の感覚と、医学的、あるいは物理的な知識から得たものをミックスさせて、体の動かし方や打撃、投球の意識の仕方などを教えてあげるようにしています。

経験からだけでなく、医学的、物理的に、運動する身体を捉えていくことは大切なことであると思います。そこには成長ということを考えた捉え方も重要であり、まだまだ勉強することばかりです。星稜高校の選手たちにも言えますが、出かけていくことで子供たちに刺激をもらい、さらに勉強しなければ!と反省、そして向上心を高めて頂けることに、いつも感謝しています。

このグランドの隣は、今年、新しく素晴らしいグランドに変身した星稜中学校野球部のグランドもあります。練習試合をやってましたのでチラッと観ましたら、なかなかいい選手がいるので、これからの成長が楽しみだな~と思いました。



頑張れ 未来のプロ野球、大リーガーを目指して

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なにもうらやむ必要はない

2008年03月22日 | 言葉のちから 心のちから
そうして、ご住職様はこう言いました。
「他人をうらやましがる必要など何もない。神様はいつも平等で、その人、その人の人生を、一人ずつちゃんとお世話してくれています。あの人に苦労だけあげて、いいものは何もやらないということはない。そのかわり、あなたにもあなたがすべき苦労があって、あなたが得るべきいいものや幸せを授けてくれるのです。

だから、みんな平等なのです。

人の表面的な幸せの部分だけうらやましがって、それをくださいと言って、そのかわり、その背景の苦労は一切いりませんというのは、それこそ不平等。だから表面が欲しいなら、裏面もひっついているから、一緒に持たねばなりません、それが平等ということです。平等にしてほしいなら、両方手にしてくださいな。

それが嫌だ、怖い、私にはそんな人生耐えられませんというなら、背景の分らない他人のことを、表面だけ見てうらやましがったり、あの人だけズルイと批判したり、あの人だけいいめにあってしゃくだ、などと思わないことです。

わかりますか・・・・・
神様は平等だからこそ、一人一人にそれなりに得るべきものを与えているのです。平等だからこそ、その人、その人なりの人生が、それなりにいくように見守っているのです」

『本当に大切なものは いつも 目に見えない』 佳川奈未 著
                                より抜粋


治療の現場でも最近は精神疾患の患者さんが多く、いろんなことを学び患者さんが前へ向いて歩いていけるように話をすることを心がけています。そのためには「自分がどのような心で日々を過ごすか」が重要になってきます。

自分がここに生まれ、様々な人に出会い、人生の様々な場面で選択をせまられ、自分が選び現在の人生を歩んでいます。神仏は人の人生の過ごし方を寛容に見守る存在であり、敵にも見方にもならなりません。しかし、自分の心の在り方、人生の実践の仕方によって、敵にも見方にもなると言っても良いのかもしれません。

世界67億人、それぞれの人生があります。どのような人生にも意味があり、一人しか歩むことのできない人生にこそ価値があるということでしょう。自分の人生を一所懸命、使命を果たすべく一歩一歩踏みしめていくことこそ大切であり、それが分れば、他人の人生の価値がわかるということでしょうね。
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星稜野球 始動!!

2008年03月17日 | 高校野球
3月16日(日)、朝から気持ちの良い天気。最高気温18℃と太陽が眩しいが、風はまだ冷たい野球日和。最近何かと忙しく試合、練習をなかなか見に行けなかったのですが、本日は朝から夕方までじっくりと見てきました。今日は今春になり初めての練習試合となりました。星稜vs門前高校(石川)がダブルヘッダーで行われ2連勝で初戦を終えました。



相手は積極的で上手ないい選手が存在し、今年はいいチームになりそうだな~というのが印象でした。かたや星稜は実力に差があるとはいえ、自分たちの思ったようなゲームができなかったのではないかと思いました。テスト休み明けであり、外の練習に出て3日ほどであったので、体が思うように動かないのは理解できますが、気迫・声などは不調なんてものはありません。調子が悪かったら悪いなりに真剣に全力を出すことが勝利に繋がっていきます。言い訳をつくるようなチームには甲子園は程遠いと思います。

しかし、選手たちは日々成長します(私も)。日々反省し、課題を持ち、努力を継続すれば必ず道は開けてきます。星稜野球の目標は”人間力の野球”です。すべては一人一人の心が体を動かすのであって、その集合体がチームなのだから、自己中心的な選手が少なく、同じ目的意識(絆)を持ったチームが強力な力を発揮するのだと思います。高校野球を通じて深い人生を学べることは貴重な時間であり、幸せなことだと常々感じます(私も昔は…)。

現在は大きな怪我をしている選手はいないので安心していますが、これから調整段階の選手の身体をしっかり診ていきたいと思っています。
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第5回中央学術研修会 参加

2008年03月17日 | 鍼灸
3月9日(日)、石川県鍼灸マッサージ師会が開催する第5回中央学術研修会に参加し勉強してきました。

 ◎日 時:平成20年3月9日(日) 午前10時~午後3時
 ◎会 場:石川県視聴覚障害者情報文化センター
 ◎講 師:朝日山 一男 先生 
       神奈川衛生学園専門学校専任教員
      (日体協公認アスレチックトレーナー・
                   健康運動実践指導者)
 ◎演 題:
   「東洋医学を応用したいきいき健康づくり教室の実際」


内容は小田原市や川崎市で市の助成を受けて行われている介護予防教室を開催するまでの行政、医師会、専門学校、地域での取り組み方や考え方などの説明がありました。また、それに関連したトレーナー活動の話がありました。神奈川県ではスポーツ鍼灸セラピー神奈川というトレーナー活動を行ってきた団体を中心に、鍼灸マッサージ師会、鍼灸師会、専門学校が協力して、様々な行政部門に働きかけトレーナー活動を展開してきた実績は素晴らしいものだと思いました。また、医学、トレーナーに関する学術講習会やボランティア活動が日曜日には必ず開催されており、鍼灸師の生涯教育の場にもなっています。会員数が多いこともあり規模は大きく真似をするのは難しいですが、良いシステムだと思いました。

興味のあった話では、神奈川県体育協会の中にトレーナー部会という部門をつくったこと。ここは医師、理学療法師、柔道整復師、鍼灸師が同じスポーツの現場で活動を行うことを目的として、県のスポーツ実践者をサポートしています。その具体例の一つに、トレーナー部会を通じて登録している鍼灸マッサージ師が、トレーナーを置いていない県立高校部活動へトレーナー派遣を行うことを実践してこられたお話がありました。派遣されトレーナー活動を行うのは1週間に1回、2時間ほどであり、県より3万5千円の助成がつきます。昨年は15校ほどの派遣でしたが、今年は現時点で50校ほども希望が出ているということでした。

午後からは、介護予防教室での実際の取り組み方、そして福岡大学の向野先生が考案した経絡テストを利用した、経絡ストレッチの実際が行われ、参加された皆様、ゆっくりの動きではありますが、やや汗をかきながら体を使っての勉強となりました。椅子や、ラバーバンド、ボールなどを使った、高齢者でも安全で簡単な運動法を教えて頂きました。





調査によると国民全体で鍼灸治療を経験したことのある人は7%だという話もあり、逆に考えると、まだまだ需要があるということにも繋がっていくのでしょう。ですから鍼灸を業とする人は、常に勉学に励み、技術を磨き、新しい情報を常に取り入れるためのアンテナと、それを応用する柔軟性を持つことが必要なのだと思います。人の体を治療する人間の責任でもあります。

すべての努力は国民の健康のため、苦しんでいる人が笑顔になるため、私たちの「生きがい」「仕事の意味」はそこにあると思いますね。そんなことを学術講習会や勉強会に参加しながらいつも思います。日々勉強です
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自分の人生に恋をする

2008年03月07日 | 言葉のちから 心のちから
「自分の周りの起きてくる出来事を、素直に受け入れる覚悟をすることが、『自分の人生に恋をする』ということだ。恋をしている相手のことは何でも好意的に解釈しちゃうのが、人情というもんだよね。だから、自分の人生に恋をする人は、どんなトラブルに巻き込まれても、自分を困らせる『人生』という恋人に対して、『困ったやつだけど、そこがまた、かわいいんだよなぁ』という寛大な気持ちで受け入れることができるはずなんだ。ほんの少し発想を変えるだけでいいんだよ」

              飯田史彦 著 『生きがいの宝箱』より


個人個人の状況、環境によって、あるいは、人間的な成長度によって人生の捉え方は違ってくると思いますが、良いこと悪いこと含め全ての『人生』に意味があると解釈し、どうせ100年ほどの人生なら”恋をして”いきたいものです。

ほんの少し心や考え方の発想を変えることは、様々な状況で行き詰っている人には大切なことですね。
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第8回合同学術研修会

2008年03月07日 | 鍼灸
3月2日(日)、第8回合同学術研修会に参加してきました。

≪内 容≫

◎症例報告;上肢痛に対する鍼灸治療の一例  
                   田村智恵 先生
◎RSDとCRPSの説明  中田和宏 先生
◎鍼灸・医療最新ニュースと情報交換


症例報告では、右上肢の痛みとシビレを訴えてきた看護師の方の症例で、整形外科での検査、診察での徒手検査などから頚椎症性神経根症とみて治療が行われました。ストレスを強く感じるなど精神的な疲労も多い職業ですから、その辺りも考慮に入れた治療をされていたと思います。症状は一進一退であるが、激務をこなしながら2年半も治療を続けているということは、鍼灸治療が健康の維持に働いていると思われた症例でした。

このCRPSは鍼灸院を来院される可能性のある疾患だと思われます。打撲・捻挫など外傷を契機に発症する難治性の神経因性疼痛です。診断基準としては ①外傷などの侵害刺激やギブス固定されていた時期がある ②原因となる外傷などから予想される程度をはるかに超えるような強い疼痛、アロデニア(異痛症:風が当たる、洋服が触れるなど通常では痛みを起こさないような触刺激で強い痛みを発する)や痛覚過敏がある ③浮腫を伴った疼痛、皮膚血流の変化、および発汗機能異常のいずれかを認める ④以上の症状を説明できる他の疾患が存在しない であり、鍼灸臨床例も説明して頂きました。

情報交換では、4月に行われる”健康づくりフェア 鍼灸マッサージ体験コーナー”へのボランティア募集などのお知らせがありました。

学べる場があるということは、ありがたいことだといつも思います。
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シンスプリントについて

2008年03月05日 | スポーツ障害
当院は野球選手が多く来院しますが、最近はサッカー、バスケットボール、クラッシックバレー、ハンドボール、バレーボールなど多くの若い選手たちが痛みを訴えて来院します。様子を見ていると、このところ多い疾患が”シンスプリント”です。

『シンスプリント shin splints 』
日本整形外科学会篇『整形外科学用語集』によると「過労性脛部痛」とされており、一般的には、運動および運動後に、下腿の中下1/3の脛骨(shinとは、むこうずね のこと)内側部に慢性的な疼痛が出現し、また同部に圧痛があるものとされています。

ランニングやジャンプを行う全ての競技によく見られるスポーツ障害の代表の一つです。この他に下腿に痛みが起こるスポーツ障害は、脛骨疲労骨折や慢性コンパートメント症候群などがあります。

発症年齢は、運動量が格段に増加する高校に入ってからが多いようです。高校に入るとほとんど毎日が今まで経験したことのないハードな練習となります。体の使い方が上手くできないと下肢にかかる負担はさらに増すものと思われます。さらに基礎体力作りの時期でもありますので、筋肉、その付着部、そして骨などには強い負荷がかかってきます。

≪病 因≫
・ランニングやジャンプ動作により足関節を底背屈しますが、その際、この動作に関わる、ヒラメ筋、長趾屈筋、後脛骨筋、深下腿筋膜の伸張による引っ張り張力が機械的な反復刺激となり、脛骨内側中下部に炎症を起こすと考えられます。
・足のアーチの低下(偏平足)や回内足、脛骨の内反などの身体的要因
・練習時間や練習量などの問題
・グランドや体育館などの地面や床の状況
・シューズの問題
・他の部分の痛みや、違和感を我慢してかばっての運動継続

≪症 状≫
・運動量の増加に伴い、運動時や運動後に脛骨の中下1/3内側後縁の疼痛。
・その部分を押さえると圧痛が強い。
・慢性の難治例では膨隆が見られることがある。
・多くは慢性化し、上級生やベテランでも走ると痛い、押すと痛いという症状を持っていることが多い。
・足底腱膜炎、アキレス腱炎を併発していることもある。
・~Walshらによる疼痛ステージ分類~         
 ステージⅠ:運動後にのみ疼痛あり
 ステージⅡ:運動中に疼痛はあるが、スポーツ活動支障なし
 ステージⅢ:運動中に疼痛あり、スポーツ活動に支障あり
 ステージⅣ:安静時にも慢性的な持続する痛みあり     

≪診 断≫
・整形外科では、Ⅹ線、骨シンチグラム、MRI検査などを行う。
・上記の示すような場所に症状と圧痛があればシンスプリントであると思われる。
・シンスプリントの延長線上に疲労骨折があるかないかはハッキリしませんが、下腿や足の様々な部位に起こる疲労骨折とシンスプリントは関連はあるとは思われまる。
・足を地面についただけで痛む場合、あるいは脛骨の中央や内くるぶしに運動痛や圧痛が強い場合は、整形外科で一度診察して頂いたほうが良いと思われます。疲労骨折があったり、跳躍型の疲労骨折では慢性化、悪化しやすい場合もあるからです。

≪治 療≫
・まず、運動量を減らすか、または、ランニング、ジャンプなどを休止して頂きます。中にはチームの関係上どうしても練習を続けながら…という場合もありますが、治りは遅くなりますよ
・急性期(強い炎症期)には冷却。
・上記ステージⅢくらいの状態であれば、早期に対処すれば治りが早いと思われます。ほとんどの選手が出来る限りギリギリまで我慢して練習しています。少しでも痛みが回復するとすぐにでも練習に入りたい勢いです。回復してきたら徐々に運動量を増やしていくことが大切でしょう。
・身体を診ながら、なぜ痛みが起こったのかを理解してもらい、身体のバランスをみていきます。以外に足関節や股関節が硬く動きが悪かったり、姿勢が悪かったり、上半身と下半身が連動して上手に使えてなかったりしますので、その辺りを診ながら全身調整の鍼治療を行い、局所の鍼治療とパルス通電、関節のストレッチ、適宜テーピングなどを行います。
・痛みの状態にもよりますが、はじめは週2回か3回、その後徐々に治療間隔を伸ばしていき、1ヶ月あれば良い状態になってきます。
・治療の間に、姿勢の大切さ、身体感覚や重心の考え方、走り方など痛みの原因の一要因と思われるものを選手と一緒に考えていき、ケガのしにくい体を目指していきます。
・圧痛などは両足に反応が出ていることが多く、治療はほとんどの場合、両足に行います。

骨・筋肉ともに伸び盛りで、まさに筋肉が発達する、あるいは身長も伸びる成長期の選手は、様々な場所に負荷がかかりやすいようです。ことに練習量が多くなった時期や、ランニング、ジャンプなどの基礎練習が多くなった場合には発症の割合が高くなるのでしょう。

予防には、下肢の筋力強化と、ウォーミングアップ・クールダウンの徹底、痛みのある場合は早めのアイシングなどです。楽しく、全力でプレーするためには、自分の身体もしっかり見つめてあげることが大切であるし、ケガをしたら何が原因なのかしっかり把握することも大切でしょう。

頑張れ 明日を担う若きアスリートたち
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後期高齢者医療制度について&保険登録会員懇談会

2008年03月01日 | 鍼灸
2月24日(日)1時~4時まで、石川県社会福祉会館中ホール 4階にて、今年4月より医療保険制度が変わる、後期高齢者医療制度についての説明を石川県の運営主体となる、後期高齢者医療広域連合よりお二人を招いて行われました。その後、それに伴い、私たち鍼灸マッサージ師会でもレセプトなどが変更になりますので、その説明など保険登録会員懇談会が行われました。

後期高齢者医療制度のポイント、自己負担について、保険料についてなどの説明がありました。制度の説明を聞きながら私は少し違った方向から、この後期高齢者医療制度を考えていました。

説明会の冒頭に医療を取り巻く現状の話として、国民の医療費が平成17年度で約33兆円。年間1兆円づつ伸びる傾向にあり、その大きな要因が高齢者の医療費だということでした。そんな単純なものかな?と思っていました。

高齢者が増えれば、それは医療費は増えていくのは当然だと思います。そこで私たち鍼灸師の出番かなと思います。鍼灸治療は「未病を治す」予防の医療です。定期的に行えば確実に身体は良好な方向へ進んでいきます。そうすれば大病の予防の一手段となり、医療費も抑制していくものと考えられます。

後期高齢者医療制度に変わったからと言って、医療費は抑えられるのでしょうか?なぜ変える必要があるのかいま一つ理解できません。この制度を導入した大きな要因は混合診療の解禁にあるでしょう。

日本の国民皆保険制度は世界に冠たる保険制度です。その公的制度に民間の(外資の)市場原理を導入するきっかけを作ってしまいました。質の高い、安全で安心な医療を受けるために、混合診療導入が必要であるように言われますが、そうでしょうか?

混合診療を導入しなくても、特定療養費制度(基本は保険診療であるが、それ以外は自己負担で良いですよ)というのがあり、そこの申請の幅を広げたり、改革していけばいいだけのことだと思います。また、効果のある薬剤なら厚生労働省が臨床試験などの治験を迅速に進めればいいだけの話ではないかと思います。

混合診療が認められることは、国民が最新の検査や治療を受ける医療の幅が広がるかもしれませんが、そこには厚労省を通さず、製薬会社・保険会社・ヘルスケア関連サービス会社などが関連した「儲け主義」が入ってくることも頭に入れておかなければいけません。薬価も決定は売るほうにあります。そのための医療保険商品も増加するかもしれません。

要は、検査や治療全てにおいて国民が全責任を負うというものです。しっかり理解し納得した上で医療を受けなければならない時代が来るということです。市場原理の考え方が医療にも入ってくるということだと思います。

数年前、司法制度改革があり、最近では三角合併、会社法の改正があり、外国企業が日本で活動しやくなりましたので、地方の経営が難しい公立病院などは(株)病院になるかもしれません。

薬害肝炎の場合でも、国を相手にしているから現在は和解の方向に進んでいますが、製薬会社に関しては何も解決していません。このバックに大きな株主が控えた製薬会社と原告が戦うとなると、原告の人たちの体が心配でなりません。司法制度改革はここでも企業側に生きてくるのです。

また、熱く語ってしまいましたが、郵政にしても、社保庁にしても、国民保険制度にしても、国民の資産を減らすような、やってはいけない民営化(株式会社化)があるのだと思います。メディアではまことしやかに言われているところを鵜呑みにしてはいけないところがあるのです。

まとまりのない話になったかもしれませんが…

いろんなことを考えながら、皆様の健康のために、一日一日、楽しく元気に過ごして頂けるために、鍼灸治療を広めていこうと思いを深めたのでした。

最後まで、お読み頂きまして ありがとうございます
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