二葉鍼灸療院 院長のドタバタ活動日記

私が日頃行っている活動や、日々の臨床で感じたことなどを綴っていきたいと思います。

当院ホームページリニューアル

2011年05月31日 | 予告
いろいろブログに書くことはあるのですが、とりあえず予告というより、お知らせです

当院ホームページをリニューアルしました

内容は大きく変わってないのですが、2011年、この変化の年にホームページもリニューアルしてみたのです

文章など少し直したり、見やすいようにもう少し工夫していきますが、感想などありましたらメールしてくださいね

お願いしま~す

 リニューアルホームページアドレス 

  http://www.futabashinkyu.com/



二葉鍼灸療院 田中良和
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輪島へ ~自然を満喫~

2011年05月30日 | 地球環境・大自然
母の実家を後にした水戸御老公一行は…とは、違いますが、母の姉のお家へ向かいました。

ここでは何が目的かと言うと、母のお姉さん二人の元気な姿をみることもそうなのですが、食料調達が目的なので~す お米や野菜、山菜、梅干し、その他もろもろ頂くのです。私の三大好物のジャガイモは外せないのですが


 ※ちなみに私の三大好物は~、鰯・明太子・ジャガイモです



 タケノコちゃんで~す



 母とその姉は、身支度をして山菜採りへ
 帰ってきた二人は納屋で山菜をキレイに、調理しやすいようにしています。

私は「ちょっと山の中へ散歩行ってくるわ~」

ということで、母姉さんのお家の裏にある獣道から山の中へ…




 
これ道 獣は通ってるっていう道をかき分けて散歩したのでした。久しぶりに歩いたって感じがしましたね。

山の上へ奥へ奥へ進んでいきました。


 竹とタケノコ、親子の写真で~す


 山水


 やっと道が開けて思う

  人があまり通らない、通ったことがない、道なき道を進むのは
  不安もあるが、好奇心をもかきたてる。  
  そして、道が不安定で、踏み場が分かりづらい時は、自分の足元を
  しっかりと見つめ、踏みしめていく必要がある。

  そこに道ができるのだと。次の人が通るための目印ができるのだと。
  次に自分が歩むための目印でもある。

  人が来た道を歩むことは、そんなに難しいものではないし、
  そこに明確な道がついていれば、何も感じることなく通り過ぎるのかもしれない。
  
  その道は確かに自分が歩んでいる道であるが、そこには好奇心なるものは
  大きく存在はしないな~。
  
  どちらの道が自分には合っているのか

  自然の道を歩くのも、人生を歩くのと共通するところあり。

なんてことを思いながら歩いていましたとさ。


 道がほぼなくなる所まで歩いたら、ため池を発見
 川の流れを辿っていったのだけどね。

人工的な音が皆無の場所なので、自然の音に耳を澄まして、しばし瞑想 自然の音を感じてみました。

近い鳥の鳴き声… 遠くの鳥の鳴き声… 虫の飛ぶ羽音… 木と木が風で擦れる音、葉と葉が風で擦れる音、水が流れる音、風が横ぎる音…、魚が飛び跳ねる音…

短い時間でしたが、自然と融合し、自然からのメッセージを感じ、自然の一部だという感覚を味わってみました

人工物に囲まれた現代社会では味わえない感覚、本来の生物としての感覚を感じることができて、何か気持ちよかったですよ。



 下界に降りて、散歩していたら近くの神社があったので参拝

鍼灸師仲間のY先生の影響か 最近、神社を目にすると自然に参拝してしまうんですよね。お伊勢さんはまだ一度も参拝したことがないので、今度行きたいと思っている、そんな思いもあるのかもしれませんね。

帰りは、ねぶた温泉で一っ風呂浴びて、大量の農産物を積んで金沢への帰路へついたのでした。

なかなか精神的にはゆっくりでき、肉体的にはハードな一日でした。

二葉鍼灸療院 田中良和
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輪島へ ~朝市~

2011年05月30日 | 
5月15日(日)、時間が少し空いたので、母に「輪島(実家)に連れてけ~~~~」と言われていたので、輪島へ行ったのでした。


 能登有料道路(もう少しで無料になるよ)西山パーキングエリアでお花


 輪島の朝市
 輪島に到着したのが9時過ぎだったので、まだ人は多くなかったかな。
 でも観光客はけっこういました
 漫画家の永井 豪(輪島市出身)の記念館もあるよ
 「永井先生は、本日、千枚田で田植えです」って駐車場で案内してる人が言ってました。


 朝市でお店を出す、親戚のおばちゃん&母上

その後、親戚のおばちゃんは、売れ行きが良かったらしく、早々と店を閉めて、母の実家がある場所まで送っていったのでした。


 母の実家は、山と海の狭間のような場所なのです。


 輪島市小池(おいけ)町という地名なのですが、ここのジャガイモが絶品なんですよ
 上の写真はジャガイモではありませんが…


 田舎でしょ~


 小池神社で手を合わすと… 能登キリシマがキレイに咲いていましたよ




 キレイな色ですね~

第二部へ移りま~す

二葉鍼灸療院 田中良和
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一日一日、「今」という時

2011年05月27日 | 言葉のちから 心のちから
忙しい時も、常に自分の心を見つめ、瞬間瞬間を反省し、次の瞬間には、小さくでもいいから成長していきたい、一歩踏み出したい…と常々思っています。


☆ 一日一日にけじめをつける ☆

≪今日という日は、すべての人に平等に訪れるかけがえのない一日である。自己の人生にとって初めて訪れた日であり、また、決して再び訪れることのない日である。

だから、この一日を粗末にする人は、毎日を粗末に過ごし、一生を粗末に過ごすことに通ずる。

一日一日にけじめをつけていこう。今日のことは、今日やってしまおう。これは、忙しいとか暇があるとかの時間の問題ではない。志の問題である。

「明日にしよう」という弱い心に、自ら鞭を打て。明日という日には、また明日やるべきことが待っている。≫

 『土光敏夫 信念の言葉』  PHP研究所 編



土光敏夫さん、というと、戦後の日本経済を牽引し、日本の政策決定に大きな影響を及ぼしてきた経済人です。

戦後の大変な時期に多くの苦労をしながら80歳後半まで現役で働き、91歳に亡くなられるというエネルギッシュな人でもありました。

知識や口先ばかりでなく、日本や国民、社員のことを真から思い、その志のために実践されてきた人物の言葉というのは心に響きますし、本当に貴重で重い言葉ですね。

一日一日にけじめをつける、日々新たに事に臨むことは、できているようで、できていないものです。自分を振り返ってですが…

 「今日やれることは、今日やる」 これを心がけるだけでも違いますね

悔いのない一日を過ごしましょ~ね

二葉鍼灸療院 田中良和
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不妊症と鍼灸治療 3 (3)

2011年05月26日 | 不妊症
今回は、子宮や卵巣の簡単な解剖学的なことや、東洋医学ではどう捉えられているかなどを勉強していきたいと思います。


≪子 宮

子宮は赤ちゃんを育むところですね。

縦は約7cm、横は4cm、重さは50gの逆洋ナシ型というのが子宮のプロポーションです。また、子宮の外側から、漿膜層、筋層、内膜層に分かれています。この内膜層において妊娠する、しないの営みがなされ、赤ちゃんの元である受精卵が育っていきます。
この内膜層はさらに、基底層と海綿層、緻密層に分かれ、海綿層と緻密層のことを「機能層」と言い、この部分が増殖したり剥がれ落ちたりするわけです。


≪卵 巣

卵巣は言わずとも知れた、卵胞が成長し、卵子が排卵するところですね。

おおよそ親指くらいの大きさ…と言っても人によって親指の大きさは違うので数センチといったところでしょうか。左右一つずつ子宮の横に存在します。


≪血 管

~動 脈~
卵巣に栄養を与える卵巣動脈は、腹部大動脈より直接、繋がっています。
子宮に栄養与える子宮動脈は、腹部大動脈から総腸骨動脈、内腸骨動脈を経由して、繋がっています。子宮に入った子宮動脈は、上下に分かれていきます。

二つに分かれた子宮動脈の上の血管は、子宮側壁で卵巣動脈からの血流と吻合します。要は交流するということです。当たり前かもしれませんが、繋がっているんですね

~静 脈~
血液の帰り道である静脈は…
卵巣で、右卵巣静脈は直接、下大静脈へ繋がり、左卵巣静脈は左腎静脈に繋がり、そこから下大静脈へ流れていきます。
子宮や膣の静脈叢は内腸骨静脈へ繋がり、そこから下大静脈へ流れていきます。


≪神 経

子宮、卵巣を始めとする骨盤内臓器は、仙骨のS2~S4から神経の枝を出す陰部神経、同じ部分から出る骨盤内蔵神経、さらに、胸椎から腰椎にかけてのTh11~L4から枝を出す下腹神経により支配を受けています。

陰部神経は、体性神経と言って、骨盤内組織の運動神経と知覚神経を備えた神経です。しかし、この神経はその中に、交感神経性の線維や副交感神経性の線維も含まれています。どこの神経もそうなのですが、内臓に関わる神経はその働きが複雑なため構造も複雑なんですな~これが。

骨盤内蔵神経は、自律神経性の神経線維であり副交感神経性です。また、骨盤の中で仙骨から出た神経が集まって骨盤神経叢をつくっています。

下腹神経は、こちらも自律神経性の神経線維であり交感神経性です。こちらも脊髄から出た神経が集まってお腹の下の方で下腹神経叢を形成しています。

子宮や卵巣周辺も、これら自律神経の集まりがたくさんあることも分かっていますので、自律神経と生理周期、あるいは妊娠などは深~イイ関係があるということもガッテンですね。

鍼灸刺激は、胸椎部、腰椎部、仙骨部にある経穴(ツボ)を重視して使用します。骨盤内臓器の疾患に関しては治療する部分としては欠かせない部分です。ここに刺激をすることで、ポリモーダル受容器などの刺激を受け取る部分から、自律神経を介して、反射的に子宮動脈などの血行を促進することは、様々な研究で現象として発表されています。


ここまで、子宮、卵巣、その動脈、静脈、そして神経について簡単にみてきましたが、要は、すべてが繋がりを持って働いているということです。鍼灸刺激は、適度な刺激(筋膜に圧を加えるような刺激)を与えることで、交感神経の過緊張を改善し、副交感神経優位な状態に保つという作用があります。そのことにより血液循環も改善され、免疫機能のアンバランスも整ってくるんです。


さて、東洋医学的には、生殖器系をどう考えていたのか、いつも簡単で申し訳ありませんが、勉強しておきましょう。


≪東洋医学的 生殖系

東洋医学では、皮膚や筋肉、舌や脈などの体表観察から身体の状態を診て、また、身体に現れている症状などを考え、今、体がどんな状態で、どのように対処(治療、養生)していったらいいか考察するわけです。その一つの方法として、古来より伝わってきた診断方法が、身体を五臓六腑に分けて、その関係性をみていく方法です。

「五臓六腑に沁みわたる

なんて表現をすることがありますが、内臓や腸管など身体の中身全般を指す言葉であり、東洋医学の伝承によって使われている言葉なんですよね。

さて、五臓六腑というのは、五臓が…肝・心・脾・肺・腎、六腑が…胆・小腸・胃・大腸・膀胱・三焦 なんですね。六腑の三焦(さんしょう)って聞いたことないと思いますが、これを説明していると本題からづれてしまいましので外します。五臓六腑は表裏関係にあり、臓が陰で腑が陽となります。上の順番のように、「肝」が陰で、それに対応する陽は「胆」と言ったようにです。ちなみに「三焦」に対応するのは「心包(しんぽう)」です。


さて、ここで子宮など生殖器系はどう考えられていたかというと…

「奇恒の腑」の一つに位置付けられていました

「奇恒の腑」というのは、上記の五臓六腑と関係を持たない器官として分けて考えられていました。
 脳・髄・骨・脈・胆・女子胞(子宮など)の六つがそれに相当します。

これらは、五臓のような複雑な生理機能を有さず、六腑のような消化・吸収・排泄などの機能も有していない、または五臓六腑とは直接関係を持たないものを指しています。「胆」に関しては、考え方が少し複雑ですので機会があれば別で話したいと思います。
生理機能としては、陰精を貯蔵、蓄積することです。

「女子胞(子宮など)」は…胞宮、胞臓、子宮、子臓などと呼ばれ、女性の内性器を包括して表現しています。月経、妊娠、受胎の機能を持ち、ちょっと専門的になりますが、衝脈、任脈の始まるところです。

陰精とは腎精のことでもあります。

精とは…「米を磨いてできたエキス成分」という意味で、転じて「人が生きていくうえで必要不可欠なもの」という意味です。
この精は、先天の精と後天の精に分けられ、前者は、親から引き継がれた生命現象の根本のことを言い、後者は、空気による呼吸や食物の消化活動によって、身体を形成し、活動のエネルギーとなるものを指します。

精気とは…人体を構成し、生理機能を営み、外敵から身体を防衛する力であり、身体に偏りなく分布していることが健康な状態であると言われています。

腎精とは…人体の成長、発育をコントロールし、生殖活動の源泉となる「生殖の精」を指しています。「生殖の精」は腎に蔵されるとされているので「腎精」とも呼ばれています。

東洋医学では、奇恒の腑は分けて考えられていますが、「精気」という意味において「腎」と深い繋がりを持っています。そして、生殖機能を考える場合、もう少し深く繋がりをみていくと、「肝」「脾」「心」とも密接に関わっていくのです。そして親から引き継がれ、あるいは、空気や食物から得られた「精気」を「女子胞」にいかに貯蔵、蓄積していくかということが「妊娠」し「出産」するための身体づくりとして大切になるのです。

発生学的に人の身体をみても、胃や腸などの腸管から、生殖器も、肺も、肝臓も、そして脳も分かれて進化してきたようです。そして、生殖器系は腎臓などとともに排泄機能の一つとして進化してきました。

このブログで、解剖学的、東洋医学的、そして、ちょっと発生学的にみてきて、だ・か・ら、何が言いたいのかと申しますと、まず人間は生命維持のためにエネルギーを使うということです。そして、その自分の「命」自体が活力があるところに「妊娠」し、「受胎」し、「出産」する力が向けられるということですね。また、全て繋がりを持って一つの個体として人間というものが営まれているということです。


最後に長文になってしまいましたが、お付き合い頂きまして、ありがとうございます

一人でも多くの皆さまが、赤ちゃんという 宝 を授かりますように

二葉鍼灸療院 田中良和
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不妊症と鍼灸治療 3 (2)

2011年05月21日 | 不妊症
何ゆえか原因不明で記事が…

消えてしまった

女性の生理機能に関しては、気力が回復次第…いつになるのか…書きたいと思います。



二葉鍼灸療院 田中良和
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不妊症と鍼灸治療 3 ハーフタイム

2011年05月19日 | 不妊症
不妊症の患者さまは、高度生殖医療を含めた西洋医学的治療、その他、漢方やお茶、サプリメントなど様々な妊娠の可能性があるものを試されています。

また、生活習慣の改善も重要事項であることは、言うまでもありません。これは不妊症だけに限ったものではありませんが…

鍼灸治療も妊娠しやすい母体をつくり、卵子や子宮内膜の状態を良好にする一つの手段ではありますが、魔法ではありませんので、全員が全員、鍼灸治療をしたからと言って妊娠されるわけでもありません。妊娠する時期も「いつ」とはハッキリ言えません。その辺りが治療者としては葛藤するところではあるのですが。

しかし、「40歳で妊娠しました」なんてニュースを聞くと、不妊治療をされているご夫婦には、何か希望が湧いてきますよね。

2010年 10月に双子を出産したカナダ人歌手のセリーヌ・ディオン(42)は、母体づくりと妊娠の維持安定のため鍼治療を行い、6回目の人工受精で妊娠したことを、夫のレネ・アンジェリル(68)が語っています。

セリーヌに触発され、

2010年 10月に妊娠を発表したマライア・キャリー(40)は、以前、流産を経験しており、体外受精をしたかどうかは明らかにされていませんが、黄体ホルモン注射などと並行して鍼治療を行っていました。夫のニック・キャノン(30)が
「マライアは、一日1回、全身に鍼を打ってもらっていたんだ。心身のストレスをかなり取り除いて良い状態にしてくれたらしく、彼女の役に立っていたみたいだね。僕たちはこれが(鍼治療が)効果があったと思っている」と語っています。


どんな鍼治療をしたのかは分かりません。欧米で行われている治療は、ほぼ中国鍼です。今では痛みの少ない日本式の鍼も使われているのですが、主流は中国鍼です。

しかし、鍼治療が妊娠の手助けになったと世界に発信して頂いたことは、ありがたいことです。日本でも多くの鍼灸師がこの認識を持って治療に取り組んでいますので、不妊症に悩まれている方は、是非、しっかりと不妊症や女性の身体について勉強している鍼灸院へ通院してみてはいかがでしょうか

鍼灸治療は、魔法でも何でもありません。この治療だけで全ての人が妊娠するということでもありません。しかし、身体をより健康な状態に向かわせ、妊娠しやすい身体をつくるためには、たいへん有効な手段の一つであると思います。これは自然妊娠、タイミング、人工受精、体外受精、顕微受精、どの場面にも何らかの良好な刺激になると思われます。

セリーヌとマライア、この2人の対照的なのは、夫の年齢です。セリーヌの夫は68歳、マライアの夫は30歳。男性には何か勇気づけられる自信をなくす、どちらともとれる年齢の差ですね。

マライアの夫、ニック・キャノンは妊娠を確認したマライアの表情を見て…

「マライアの表情は”プライスレス”」

と言っています。かっこいい表現ですよね。

でも、本当に何物にも替えることのできない笑顔というか、幸せな表情をしていたんでしょうね。

一人でも多くの人が、赤ちゃんを授かりますように
そんな気持ちで、私もいつも治療させて頂いております

二葉鍼灸療院 田中良和
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不妊症と鍼灸治療 3 (1)

2011年05月19日 | 不妊症
4月の中旬に、不妊症治療で当院の鍼治療に通院されていた患者さまより嬉しいお知らせがありました。

3月の終りに無事、元気な女の子を出産されたとのことでした

移殖成功後も当院へ通院されていたのですが、やや難産だったようです。出産前の2ヶ月ほどは、治療をしませんでしたので、もう少し通って頂ければ、すんなり出産されたかもしれませんね。

でも、本当のおめでたいことで~す

これからも、どうぞ、その感動を忘れずに、愛をいっぱいに子育てに励んでください。また、体が疲れたら鍼治療を受けに来てくださいね!!

ご出産された方は37歳、タイミング6ヶ月、人工受精6回、胚移植4回行うが良い結果が出なくて、当院へ来院。週2回ほどの治療を2周期は体調を整えるため、その後、胚移植を行い、2回目で、めでたく妊娠されました。

その他にも、嬉しい報告。ここ最近ではお二人が妊娠されました

お一人は、29歳。専門職。
当院来院、3年前に結婚。2年前から子どもを望むが、なかなかできない。不妊専門のZクリニックに受診。1年間タイミング療法、半年前より5回の体外受精を行うが良好な結果が得られなかった。10月初旬の採卵で3個卵が採れ、3個とも胚盤胞まで育つ。そのすぐ後、中部地方のX市より金沢へ転居。11月中旬に移殖を行う予定で、やれることをやっておきたいと当院来院。移殖まで7回の治療。自然周期にて移殖。着床維持のため鍼治療を継続。妊娠反応陽性。その後も順調に妊娠維持。つわりの治療で3ヶ月を過ぎても通院されていた。現在、妊娠29週に入り逆子が判明し、その治療も行っている。

(妊娠 ~考~)
要因としては、①29歳という年齢的時期、②この方の仕事はストレスが強かったが、鍼治療を行うと身体がリラックスすると治療後の感想をよく言われていたので、自律神経の調整によるストレスの軽減、などが大きな要因と推察する。また、この方はチョコレートのう胞も左右に小さいのがいくつかあり(左に2cmのもの)、血液循環の改善も見られたかもしれない。後は、週2回、定期的に通院できたこと、当院では、移殖前日か当日に治療に来て頂くようにしているが、その刺激も何らかの効果を及ぼしているのかもしれない。


もうお一人も、29歳。販売業。
不妊専門ではない産婦人科にて、1年ほどタイミング療法、当院来院3・4周期前に人工受精を2回行うも良好な結果が得られなかった。その後、胃の調子が悪かったり、足の冷え、肩こりがひどいので、身体の調整のため当院を来院。1週間に1回ペースで治療。年末・年始は仕事が忙しかったり、慌ただしかったりと治療間隔も少しあいた。9ヶ月経ち(この間、人工受精・体外受精は行っていない)良好な結果が得られないので、不妊専門産婦人科に転院。ここでも数ヶ月はタイミングを行う。当院来院10ヶ月目から、再び真面目に定期的に治療を行った。11ヶ月目でタイミングにて妊娠反応が出るが維持できなかった。12ヶ月目、続けて妊娠反応が出て、現在、13週目に入る。つわりの治療のために現在も来院されている。肩こりは時々訴えるが、胃の調子は良好である。

(妊娠 ~考~)
妊娠するまで1年と長かかったが、自然妊娠できたということは、29歳という年齢的なもの、また、妊娠する3周期前から、不妊専門病院に転院しており、納得のいく詳しい説明を受けることができ、正確な排卵時期を指導して頂いたことが大きかったように思う。また、肩こり軽減、胃の調子が良好になり、体調としては自律神経のバランスが整い、そのことにより、ホルモン系の潤滑な働きを促したことも考えられた。この方も治療後、非常にリラックスできるとのことであった。

鍼治療は、体の中に刺すわけだから局所的な、免疫、神経はじめ多くの反応が考えられるが、もう一つの刺激は脊髄から脳へ上行して、そこから、その局所あるいは身体全体へ信号が還元されるわけである。鍼治療は局所を刺激するが、その刺激は、脳や全身に効果を及ぼし、身体の統合性や制御、恒常性維持機能に働きかけることで、不妊症の患者さまにも効果を及ぼすのではないかと思います。

女性の生理周期にしても、常に視床下部と下垂体前葉、卵巣と子宮が一体となって働いており、それは液性の調整を通じて卵巣・子宮から脳へネガティブフィードバックされ、その情報はホルモンを媒体として、下垂体、そして再び卵巣・子宮へと還元される。これが留まることなく循環しているのです。東洋医学の古典の言い方をすると「環(たまき)の端無きが如く…」です。

パート②では、その女性の生理周期について、少しお話したいと思います。

これからも多くの人に、天からの授かりものである、赤ちゃんというお宝を多くのご夫婦のもとに届けられますように、その支えとなれますように精進していきたいと思っています。

二葉鍼灸療院 田中良和
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メイプルバター  カナダからの恵み!

2011年05月18日 | 日常
カナダへ出張に出かけた患者さまからメイプルバターを頂きました。

診療の際、カナダへ出張にお出かけになるということで、話が盛り上がり…というのも、カナダは私が一度行ってみたい国の一つなんです。ベスト1です

外国へ行ったことがない、鎖国政策を行っている私ですが、意外にカナダのことは詳しいのです。

そんな患者さまからのカナダの恵みを頂いたわけです。

メイプルシロップは大好きです。というか甘いものには目がない(お酒も大好きで~す)私にとっては、何とも心を打ち抜かれたお土産でした。

メイプルバターは初体験です


 メイプルバターで~す

さて、口に入れると…
お・お・おいすぃ~~のです。

普通はパンなどにつけて食べるのですが、私は…スプーンですくって食べてしまいました。

カナダ ありがとうって感じです。

ちなみに
メイプルバターは、メイプルシロップをさらに煮詰めて、111.5度まで温度を上昇させたところで、急速に氷水などで冷却しながら、かき混ぜていくうちにバター状になったもので、乳脂肪などは全く含まれていません。

そんなメープルバターを、お取り寄せしようかな~と悩んでいる今日この頃です

二葉鍼灸療院 田中良和
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親睦会&知事表彰お祝い&慰労会

2011年05月18日 | 日常
5月8日、長い長い長い一日はまだ終わらず、石川県鍼灸マッサージ師会の新役員の皆さんの親睦会と、木本先生の知事表彰のお祝い、そして、長年、会長を続けられ石川県の鍼灸業界を引っ張ってこられた林先生の慰労会が行われました。

そう、いつも会の裏方を仕事をして頂いている事務職員の方、そして、今年から新しく入る事務職員の方もお呼びして親睦させて頂いたのでした。

会場は、金沢エクセルホテル東急 2階のレストラン

あわびづくしフェアの真っ最中だということで、それを堪能しながら親睦を深め、祝いました。

あわびのステーキ~美味しかったです
違う、あわ…何でもありません




 知事表彰の木本先生に花束贈呈 ピンボケ~すいません


 前会長 林先生にも花束贈呈 んん~ピンボケ


 キャメラマン 副会長の杉田先生 逆光






 酔耀会 宮川先生 ヨッ新組織局長


 今年度も理事の 酔耀会 太田(信)先生

この親睦会には、豊島 新広報局長、松邑 新青年女性部長、粟 新理事、石田 新理事、7名の酔耀会のメンバーが集まっちゃいました。

ということで、この流れに乗り酔耀会のメンバーで2次会へ。そこへ、若い方の太田先生が、はたまた、少々遅れ安井先生が合流。いや~これがまた、業界のこと、鍼灸医学のこと、熱く、熱く、暑苦しく議論となるわけですな~これが でも本音を語り合える仲間がいる、刺激し合える仲間がいるって、ありがたいことなんですよね
しっかし、お店の方、他のお客様ごめんなさ~い

またまた、その流れで金沢近辺のものだけで3次会へ。

なんということでしょう 時計の針が0時を…
懲りない面々です

そんな充実した一日でした。

二葉鍼灸療院 田中良和
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石川県鍼灸マッサージ師会 保険講習会

2011年05月18日 | 鍼灸
5月8日(日)、長い長い一日を締めくくるのは保険講習会でした。

本日は、石川県後期高齢者医療広域連合の方からお二人に来て頂き講習をして頂きました。

☆ 石川県鍼灸マッサージ師会 保険講習会 ☆
 
  日 時:平成23年5月8日(日)  午後3時~3時40分
  会 場:石川県社会福祉会館 4階 中ホール
  演 題:後期高齢者医療の療養費取扱いについて
  講 師:石川県後期高齢者医療広域連合
          業務課 主査  山岡 真 様
          業務課 主事  山下貴光 様


「後期高齢者医療給付の状況と財源」「はり・きゅう・マッサージ請求の留意点」「保険者からの通知、調査」などについて話して頂きました。

平成21年度の後期高齢者の医療給付は、石川県全体で約1200億円だったそうです。その内、鍼灸の療養費の給付は、約1億5千万円、あん摩・マッサージ・指圧は、約1億3千万円でした。金額だけみると1億5千万円って驚くかもしれませんが、医療給付の割合からいくと、0.1%なんです。

多いか少ないかって言ったら少ないですよね。

しかし、公金、税金を頂いているわけですから、私たちも常に患者さまにより良い医療を提供できるように、向上心を持って努力していかなくてはいかんのです。自分で勉強しているから、とか、儲かっているから勉強しなくていい、講習会や研修会、学会などに参加しなくていい、というのは、医療人としては失格だと私は自分に言い聞かせています。

勉強するかしないか、そのような志を持っているかいないか、これから、それぞれの意識に対して色濃く変化が訪れる時代です。これは鍼灸マッサージだけに限ったことではないのですが…

すべて 自分の心しだい ということですね。

そんな心が鍼灸師の社会的位置や立場、認知度に繋がっていくんです。さて、どんな心を持つ人がこの業界には多くいるのでしょ~か

二葉鍼灸療院 田中良和
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等尺性収縮後リラクセーションテクニック(PIR)

2011年05月17日 | 鍼灸
5月8日(日)、石川県鍼灸マッサージ師会の第1回中央学術研修会が開催されましたので参加しました。

☆ 第1回 中央学術研修会 ☆
  
  日 時:平成23年5月8日  午後1時~3時
  会 場:石川県社会福祉会館 4階 中ホール
  演 題:等尺性収縮後リラクゼーションテクニック(講演&実技)
       ~PIR(Post Isometric Relaxation)~
  講 師:荒木 茂 先生  (公社)石川県理学療法士会 監事
                  石川県リハビリテーションセンター


今回の講師、荒木先生は理学療法士でもあり、鍼灸マッサージ師でもある先生です。石川県立盲学校の出身だそうです。


 講師の荒木先生


 臨戦態勢を整えている司会の中田先生

今回の講習内容である「PIR」は、簡単に言ってしまえば、硬くなっている、過緊張している筋肉を見付け出し、相反抑制を利用して、その緊張を取り除く方法です。

相反抑制というのは、主動筋(その動きの主になる筋肉)を収縮させると、その拮抗筋(その反対の作用をする筋肉)が抑制(弛緩)されるというものです。このような法則を利用して、硬く緊張した筋肉の逆の作用をする筋肉に収縮(等尺性)をかけることによって、目的の筋肉を柔らかく弛緩させるというものです。

これを「Ⅰa抑制」とも言います。

筋肉が収縮すると筋紡錘が刺激を受け求心性のⅠa線維を伝わり、抑制性の介在ニューロンを介して、脊髄前角細胞を抑制することによって、拮抗筋の緊張が低下するというものです。

これとは逆にストレッチなどの作用は、「Ⅰb抑制」と言われます。

筋肉を持続的に伸長すると、筋肉と腱の移行部にあるゴルジ腱器官が刺激を受け、Ⅰb線維を伝わり、脊髄後角に入り、介在ニューロンを介して自己筋(伸長した筋肉)の脊髄前角細胞を抑制することによって、伸長した筋肉や、その動きに共同する筋肉の緊張を低下させます。拮抗筋は逆に促通(興奮が高まる)します。

身体ってうまいことできてますね~


 実技の様子

そうそう、注意しておくことは、ゆっくり静かに筋肉を伸ばすということです。急激に強い力で筋肉をストレッチすると「伸張反射」という働きにより、急激に筋収縮を起こすことになり、筋肉を傷める原因にもなりますからね

どこの筋肉が硬いかを診るには、他動運動に対する抵抗感、End-Feelの量、両側の比較などに気をつけて、硬い筋肉がどのようになっているかをテストにより検出します。

そして、痛みの原因となっている筋肉はどこにあるのかを推測する時に大切なのが、トリーガーポイントという捉え方です。その痛みは、痛んでいる部分が悪いのではなく、関連痛として生じた痛みだということです。

例えば、腰が痛い、肩が痛い、膝が痛い、と訴えて、その局所を治療するとしますが、なかなか効果がみられない、効果があっても直後だけで長続きしない、という時に、「この痛みは何なんだろう」と考える…そこにヒントがあるんですね。



 実技の様子

今回の研修会の目的は、この「痛みの本当の原因はどこにあるのか?」という一つのヒントを掴んでもらうことだったんです。

PIRの手順としては、①対象筋に合わせてポジショニングをとる ②対象筋を病的バリアの感じられる所まで静かに伸張 ③対象筋を軽い力で10秒間、等尺性収縮(息を吸いながら) ④息をはかせながら力を抜き、次のバリアが感じられるまで静かに伸張 ⑤次にその位置で等尺性収縮、そして伸張 ⑥これを3~5回繰り返す です。

ポイントは、伸張する時、筋肉がぴくぴくしたり、力が入らないようにすることです。

最初の30分くらいは説明があり、その後は、頸部周囲の筋肉、股関節周辺の筋肉に関して重要なものをピックアップして、たっぷりと実技して頂きました。
特に、股関節周囲の筋肉などはたいへん参考になりましたね。

この手技を行う場合でも、筋肉の解剖、ことに起始・停止、あるいはどのような形状で筋肉が走行しているか、などが頭に入っていないと、筋肉をイメージしながら施術することができません。筋肉については、酔耀会や三策塾でも勉強しており、なかなかタイムリーな演題でした。

また、ストレッチや手技を行う場合は、「この筋肉」でいいのですが、鍼灸を行う場合は、「この筋線維」「この筋膜」という考え方ですので、さらに繊細な指の感覚と意識が必要になるんですよね。

私は患者さまを診る場合は姿勢を重視します。しかし、「背骨のここが歪んでいるから…」と考えるのではなく、「この歪みはどうして起こるのか…」と考えるようにしています。先天的な側彎症は別として、背骨の変形や歪みには必ず、どこかに原因があると私は考えています。

また、姿勢症候群なるものが痛みに多く関係していることがあり、緊張しやすい筋肉や弱化しやすい筋肉の組み合わせは、ほぼ決まっているとのことでした。

たいへん勉強になりました。一つの臨床のヒントさえ掴むことができれば、その講習会や研修会は有意義な時間となります。


 あっ 実技を見ていたら気になる後頭部が
 奥様の愛情こもった断髪式の結果だそうだ。
 「愛の断髪式」という名の最新ヘアーカットで~す

さ~て、次の講習会が終了したらパーっと飲むぞ

二葉鍼灸療院 田中良和
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石川県鍼灸マッサージ師会 平成23年度通常総会&表彰式

2011年05月17日 | 鍼灸
5月8日(日)、(社)石川県鍼灸マッサージ師会の平成23年度 通常総会&政治連盟総会&表彰式が行われました。

☆(社)石川県鍼灸マッサージ師会 平成23年度 通常総会ならびに表彰式 ☆

  日 時:平成23年5月8日(日)  (総)午前10時~11時  (表)午後11時~12時
  会 場:石川県社会福祉会館  4階 中ホール



 開会の挨拶をする(社)石川県鍼灸マッサージ師会 新会長 常盤先生


 議事録を作成する酔耀会 安井先生


 議長の太郎田先生と副議長の酔耀会 太田先生



今年度も、2月に臨時総会を行っているためスムーズに議事が進行しました。今年度より会長はじめ理事の顔ぶれも若返り、蘇りました。新しく入った人も多く、それぞれ部署も局長が入れ替わりました。要はフレッシュに生まれ変わったとでも言いましょうか…

若くなったことは、この会もそんな時期に来ているのかもな~と感じますね。まあ、天の運行に背かずに、流れにのって、しかし、全力で事に当たっていくことが大切なんでしょうね。

私は、昨年までは、会報を作成する広報局長なる仕事を任されていましたが、今年度からは総務局長の仕事を任されることになりました。最近、細かく表に出ないような仕事が多いんですよね。私は野球部でもキャッチャーを長年やっていて、あまり派手なポジションではないし、マスクをかぶって顔を隠しているし、そんなことを思えば、性にあっているのかもしれません
プラス副会長なる役職も頂き、ちょいと早いんではなかろうか…と思うのですが、一所懸命やっていきたいな~と思っているのでした。

通常総会の後は、石川県鍼灸マッサージ師政治連盟の総会が続けて行われ、平成23年度の表彰式にうつりました。


 お忙しい中、表彰式にご出席頂きました来賓の皆さま



知事表彰が1人、50年表彰が6人、会長表彰が7人でした。私も会に在籍10年以上と、若干、会員の皆さまのために仕事をさせて頂いたということで会長表彰を頂きました。まあ、順番と言えば順番なので、表彰されたから何ってことはないのですが、役員改選の年に頂けたということは、何か意味があるのかもしれませんね。


 会長あいさつ



 急遽、表彰式の司会を任されることになった酔耀会 豊島先生


 知事表彰を受ける重鎮、木本先生


 谷本 石川県知事と木本先生 記念撮影


 謝辞


 ご来賓の挨拶。左から谷本知事、以下、当会顧問の馳 衆議院議員、岡田参議院議員、下沢県議会議員、山田県議会議員


 表彰者とご来賓の記念撮影

総会、表彰式と続き、これで日程が終りと思いきや、お昼からは、本年度第1回の中央学術研修会、保険講習会と続くのでした~忙しすぃ~

二葉鍼灸療院 田中良和
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日本人について考える ③

2011年05月13日 | 地球環境・大自然
日本という大地で生活する日本人ですが、自国から見るより、他国から客観的に、先入観なしに、日本人というものを観ると頷ける場合がけっこうあるかもしれません

それでは、パート②でも出てきた日本の開国当時で、色濃く日本が残っていた江戸末期へ時代を設定しましょう

1853年(安政三年)8月、日本に着任したばかりのハリスは、下田近郊の柿崎を訪れて…

「この土地は貧困で、住民はいずれも豊かでなく、ただ生活するだけで精一杯である。それは装飾的なものに目をむける余裕がないからだ。それでも人々は楽しく暮らしており、食べたいだけ食べ、着物にも困っていない。それに家屋は清潔で、日当たりも良くて気持ちがいい。世界のいかなる地方においても、労働者の社会で下田におけるよりも良い生活を送っているところはあるまい

と記しています。

欧米では工業が発展した頃より、雇う側と労働者など貧富の差が一段と増していたようで、労働者の待遇は悲惨だったようです。

オールコックは、日本の農村地帯を見るにつけ…

「肥沃な土壌と良い気候と勤勉な国民がここに在った」
「封建領主の圧制的な支配や全労働者階級が苦労し呻吟させられている抑制については、かねてから多くのことを聞いている。だが、これらのよく耕作された谷間を横切って、非常な豊かさの中で所帯を営んでいる幸福で満ち足りた暮らし向きの良さそうな住民を見ていると、これが圧政に苦しみ、苛酷な税金をとりたてられている土地だとは信じがたい。むしろ反対に、ヨーロッパには、こんなに幸福で暮らし向きの良い農民はいないし、またこれほど温和で贈り物の豊富な風土はどこにもないという印象を抱かざるを得なかった」


と記しています。

雇用者にやらされている時と、自分たちが率先して行い、幸福を感じている場合の仕事内容は、他の人からみると一目瞭然ですよね。

香港主教 ジョージ・スミスは長崎滞在中、大村湾に面する時津まで遠乗りに出かけた、その情景を…

「いっそう進んでいくうちに、切り立った山と海の景色から、肥沃な谷々のゆたかで緑濃い景観の連なりへと変わった。谷々は農作物が満ち溢れ、ゆるやかな斜面からさして高くない丘の頂きまで広がる米、ライ麦、アブラナによって覆われていた。杉や樅(もみ)に似た木が黄金色に輝く自然のほほえみの中に見事にはめこまれたエメラルドのように点在していた。椿、バラ、さらにはあるゆる種類の常緑樹が、行く手に花房のように垂れかかり、その多くは舗装のよい広い道の道幅いっぱいに広がっている。村人たちがあらゆる方角から現れて、好意のしるしを示すやら、お菓子とかお茶とか水を差しだすやらして我々を歓迎した」

と記しています。

読んでいるだけでも、美しい自然、その土地の中で生かされながら、勤労している民衆の姿が浮かんできます。また、非常に好奇心旺盛で、明るい感じも受けますね。

どこの国にも貧しい僻地というものはあるもので、東北縦断の旅の際、福島県の産地へ入ったイザベラ・バードは…

「私は日光出発以来、見てきた明白な貧しさ、真のきたなさと辛苦に対して、心の用意が全くできていなかった。しかし、私たちにとって、悲惨な種類の貧困とは通常、怠惰と酒びたりとに結びついている。しかし農民の間では、前者は知られていないし、後者は稀である。彼らの勤勉には限りがないし、安息日もなく、仕事が無い時に休日をとるだけ。彼らの鋤による農作業は、その地方を一個の美しく整えられた庭園に変え、そこでは一本の雑草も見つからない。彼らはたいそう倹約家だし、あらゆるものを利用して役立たせる。土地にたっぷり施肥するし、作物の輪作も知っており、進歩した農業技術から学ぶべきことがあるとしても、それはほんの少しである」

人の観方というのは自分の主観を入れるものです。アマゾン川奥地の原住民の生活を見て、「貧しく、汚い生活」と思っても。現地の人にとっては、自然に則した最高の生活なのです。

1857年、オランダ以外の欧米外交代表として初めて江戸入りするため下田を発ったハリスは、その道中で見た光景をその日の日記に…

「彼らは皆よく肥え、身なりもよく、幸福そうである。一見したところ貧者も富者もない。―これがおそらく人民の本当の幸福の姿というものであろう。私は時として、日本を開国して外国の影響を受けさせることが、果たしてこの人々の普遍的な幸福を増進する所以でるかどうか、疑わしくなる。私は質素と正直の黄金時代を、いずれの他の国におけるよりも多く日本に見出す。生命と財産の安全、全般の人々の質素と満足とは、現在の日本の顕著な姿であるように思われる」

と記しています。

日本人の幸福さ、正直さ、質素倹約ぶり、にも関わらず”足るを知る”不平、不満のない気持ち、そんな空気が、「日本を開国させてしまってもいいものか」とアメリカのエリートに考えさせてしまう、当時の日本人の空気ってすごいと思いましたね。

欧米と日本の労使関係の違いを、シーボルトと、司法省顧問をつとめたブスケの言葉にみると…

シーボルト  江戸参府の途中、中国地方の製塩業を見て…

「日本において国民的産業の何らかの部門が、大規模または大量生産的に行われている地方では、一般的な繁栄がみられ、ヨーロッパの工業都市の、人間的な悲惨と不品行をはっきり示している心身ともに疲れ果てた、あのような貧困な国民階層は存在しないという見解を繰り返し述べてきたが、ここでもその正しいことが分かった。しかも日本には計り知れない富を持ち、半ば飢え衰えた階級の人々の上に金権をふるう工業の支配者は存在しない。労働者も工場主も、日本ではヨーロッパよりも一層きびしい格式をもって隔てられてはいるが、彼らは同胞として相互の尊敬と好意によってさらに堅く結ばれている」

ブスケ  彼が書いた『日本人の住まい』という中で…

「都市にあっては、富裕階級の居住する区域は、わがアメリカにおけるほど明確なる一線を画していない。…ほとんどの都市に普通にみられることは、もっとも貧困な階層の居住する区域に近接して富裕階層の邸宅が建っている、という事実である。東京では、極端に粗末な小屋が櫛比して立ち並んだ町通りや横町があり、そこにはもっとも貧困な階層に属する人々が住んでいる。…しかしながら、このような貧民区域であっても、キリスト教圏のほとんど全ての大都市に見られる同類の貧民区域の、あの言いようのない不潔さと惨めさとに比較するならば、まだしも清浄なほうである。これは確かなことだが、日本の金持ちは、貧困階級を遠方に追い払ってしまうために、自分の邸宅の周辺を残らず買収しようなどとは、普通思わないのである。貧困階級が近くに居住したところで、いっこうに苦にならないからである。実際に、日本の貧困層は、アメリカの貧困層が有するあの救いようのない野蛮な風俗習慣を持たない」


と記しています。

日本では立場によっての厳格な線引きがあったとしても、その身の上を差別することはなかったようですね。100%ではないにしても、江戸時代末期から明治初期にかけては、そのような傾向にあったことは確かなようです。

明治初年に来日し、大森貝塚を発見したアメリカの生物学者モースは…

「なぜ日本人が我々を南蛮夷狄(なんばんいてき)と呼び来ったかが、段々判って来た。日本に数カ月も滞在していると、どんな外国人でも、自分の国では道徳的教訓として重荷となっている善徳や品性を、日本人が生まれながらにして持っていることに気づく。最も貧しい人々でさえ持っている」

と、日本人の優雅と温厚に感銘し、このような言葉を残しています。

これらを総合的に一言で、強引にまとめると、

「日本人とは、肥沃な大地、良好な気候、山紫水明の恩恵を天地から受けながら、その恩恵と正面から向き合い、活かし生かされる中で、その中から知恵を見出し、質素倹約、正直、助け合い、幸福感や道徳観などを自然と学び、その叡智を子孫に伝承することによって形成されてきた」

と、私見でありますが、考えてみました。

そうやって、日本人というもの考えていくと、東日本大震災での行動というのは、自然なことであり、戦後忘れさられていた何かを「今」取り戻す「時」に来ているのだろうと思います。

だいぶ長くなってしまいましたが、お付き合い頂き、通読して頂き、ありがとうございます

二葉鍼灸療院 田中良和
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日本人について考える ②

2011年05月13日 | 地球環境・大自然
日本人は日本の大自然によって形成される…そう考えると、今回の大震災において、これからもどんな被害や影響が出るのか見当もつかない、原子力発電の問題を考える必要もあるのではと思います。

福島第一原子力発電所の問題については、テレビや新聞、インターネットなど様々なメディアを通じて情報が流れています。そして原子力発電というものが、どういう仕組みでエネルギーを生むのか、そして、その大きなリスクは何なのかということも国民の知るところとなりました。

日本や世界をめぐるエネルギー関連事業や、その建設に関しての裏側をみるときりがなく、それだけで多量の文章になってしまうので今回は省かせて頂きまして、環境面から考えてみたいと思います。

現在も、海へ、大気中へ、放射性物質が漏れ出しています。漏れ出しているというか、原子炉が原因となる大惨事を防ぐため意図的に放出されています。土壌も海洋も放射性物質を希釈し、分解する力はあるのかもしれませんが、人間が創りだした毒を自然に垂れ流していいものかと思うのです。これは事故後のことだけでなく、正常に運転している原発に関しても言えることだと思います。

農業や漁業、畜産業の風評被害もあり、それで生計を立てている人たちには、ご苦労なんて簡単に言えないほどの苦痛を味あわれていると感じます。しかし、身体の中に入れ、食し、身体を形作る元となる「食」に関しては、確たる保障がなければ国民の皆さんが不安になるのも当然の成り行きでしょう。

原発は、これからの14基つくる予定だそうです。菅首相はエネルギー計画の見直しを発表しました。これは非常に大事なことです。また、今後、東海から南海にかけての大地震が起こる可能性も大きいようで、静岡県の浜岡原発の運転停止も決まったようです。ここもプレートが重なっているだけではなく、糸魚川・静岡構造線や中央構造線という大きな活断層もあり、非常に危険性の高い場所であるようです。

大自然を汚染してまでも、経済のため、裕福な生活のため、原発からのエネルギーが必要ですか
食べ物や水という人間の生命そのものを汚染するということは、自分を汚染するということですが、それでも原発からのエネルギーが必要ですか
300年も保管しなければいけない、放射性廃棄物を常に産む原発からのエネルギーが必要ですか
人の生命にどのような影響を与えるか解明されていない放射性物質を出す原発を、自身がガンや白血病になる、あるいは、子孫が奇形になるリスクを背負ってエネルギーを得る必要がありますか

ということを、自分自身に問うています。

話は少し変わって、

「祭り」は、今も各地で行われています。古の昔より続いている「祭り」が多いのではないでしょうか。「祭り」というと屋台…なんて何か、遊ぶことと繋げて考える人が現代には多いのかもしれません。しかし、「祭り」は、五穀豊穣を大自然に対して、祈り、感謝し、崇高する行事であり、命や魂、霊、御霊をなぐさめるものです。日本は八百万の神と言われ、どんなものにも神様が宿ると昔から言われています。常にその気持ちを忘れないように「祭り」を行っていたのではないでしょうか。日本人は、感謝と祈りを大切にする民族なのだと感じます。

米粒には7人の神様がいるって言われましたっけ 8人でしたか

原発の話に戻ってしまいますが、あのような大事故にも関わらず、原発建設予定地では、すべての工事がストップすると思いきや、「追加地質調査」という名目で発破作業が行われている所もあります。エネルギー計画の見直しが決定した現在はどのような状況かは分かりませんが…

それが、以前もブログで紹介した中国電力が計画を推し進める「上関(かみのせき)原発」(山口県熊毛郡)です。

この建設予定地は田ノ浦と言って、瀬戸内海国立公園内に位置し、昨年、名古屋で開催された”COP10”では、「生物多様性のホット・スポット」「世界遺産に匹敵する奇蹟の海」として注目を集めました。また、国の天然記念物で絶滅危惧種のカンムリウミスズメも棲息し、希少な海藻であるスギモクの群落も広がっています。この海域にしかいない生物も棲息が確認されているようです。この海域は海洋生物のサンクチュアリ(聖域)とも評されています。

そこへ、今回、大事故を起こしたような原発を建設するのです。建設が始まっているのです。海水を摂取して冷却水として使用し、処理されているとしても汚染された真水を再び海洋に流すわけです。生態系は保てますか誰が考えても分かることだと思います。

この地の海洋を挟んで真向かいに位置する祝島(いわいしま)の人たちは、全ての人と言っていいほどに、農業と漁業で生計を立てています。島民は島を挙げて大反対しています。中国電力側からの5億円超の漁業補償金を蹴ってでもです。今回の事故の被害で、三陸周辺の漁業や農業はどうなっているでしょうか
周辺住民が建設反対に反対するのは、子孫へ受け継いでいくべき大切なものがそこにあるから何だと思います。失うことによってたやすく回復できない、失ってはならないものです。

農業や漁業は国の生命線です。1億2千万人の命がかかっています。そうした産業に危険性を及ぼす原発は必要なのでしょうか 農業や漁業の安定、安全は国の防衛でもあります。食していかなければ人間は生き残っていけません。自国で、自国民の食べ物を賄えることができることは、防衛にも繋がります。

時は江戸末期、黒船来航以来、各国との和親条約、修好通商条約により開国を余儀なくされた日本には多くの外国人が訪れました。
その中の一人、カッテンディ―ケという人は…

「日本の農業は完璧に近い。その高い段階に達した状態を考慮におくならば、この国の面積は非常に莫大な人口を収容することができる」

と日記に記しています。

また、オールコックという人は…

「自分の農地を整然と保つことにかけては、世界中で日本の農民にかなうものはない」「江戸近郊の農村では、いたるところに熟練した農業労働と富を示す明らかなしるしを見かけた」

と日記に記しています。

さらに、ハリスという人は…

「私は今まで、このような立派な稲、またはこの土地のような良質の米を見たことがない」

と日記に記しています。

3年間、長崎商館長を務めたメイランも…

「日本人の農業技術はきわめて有効で、おそらく最高の程度にある」

と言っています。

まとまりのない話ですが、強引にまとめると、

「日本人とは、大自然への畏敬の心と他人を敬う心を持ち、天地の恵みにより形成されてきた」

と私見ではありますが、考えてみました。

長くなっていますが、興味を持たれたかたは、もう少しお付き合いをお願いします

それでは、パート③へ

二葉鍼灸療院 田中良和
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