二葉鍼灸療院 院長のドタバタ活動日記

私が日頃行っている活動や、日々の臨床で感じたことなどを綴っていきたいと思います。

がん患者学~がんとは何者?!~

2018年05月11日 | 癌(ガン)

 当院には、乳がん、肝臓がん、胃がん、大腸がん等多くはありませんが、ガンを患い、病院において手術や抗がん剤、放射線治療など三大療法を行い、その術後(治療後)の身体ケアのため、あるいは自然治癒力を賦活させるために治療に通院されている患者さんもおられます。

 近年、メディアにおいては芸能人や有名人などのガン闘病記、あるいは死などが報じられるなどしており、やはり、がん=怖い、がん=死、がん=戦い、がん=怒り・悲しみ、などのイメージが出来上がってしまっているのかと感じます。

 確かに、がんを発症すると厄介で、治療や検査という手間がかかることは確かです。

 がんの進行状況によっては、命に危険を及ぼす状態になることもあります。

 発症しないためには、がんを発症しにくい身体をつくっていくこと予防養生といったことが重要となることは、すぐに理解できることかと思います。

 現代は、いろんな形で多くの情報を得ることができる時代です。「これをやればガンにならない」「これを食べるとガンを防げる」「ガンが治った!」などの情報が溢れています。どれが正しいのか、どれが自分にあっているのか、何を選択したらいいのか、本当に信じていいのか、ガンに関する情報だけではないと思いますが、混乱してしまうのが現状なのではないでしょうか。

 また、あるアメリカのある研究では、遺伝的素因あるいは生活習慣など自身の日常生活における行いの素因の他に、偶然、偶発的に発症するガンというものも存在し、比較的多い確率でることも報告されていますので、「自分はこんなにも規則正しい生活習慣をしているのに、なんでガンになるんだ」という事例も、そう考えると納得のいくところです。

 上記の事柄に関して、こちらのブログを参考にしてください

  『がん治療で悩む あなたに贈る言葉~アメリカ在住がん研究者のブログ』

 また、エビデンス(科学的根拠)を求めることは、この医療技術がどれだけの確率で効果があることを知るうえでは大切なことです。しかし、現代科学や医学の研究で全てが分かるわけではありませんし、全ての人、個人個人に効果があるわけではありません。

 そこで、特に「死」を意識するような、ガンという病を持った時に必要なのはナラティブ(物語と対話)だと言われています。患者さん側にしてみれば、自分のこれまで生きてきた歴史(物語)を理解してもらい、この病に対してどう向き合っていきたいかを対話できれば、患者としても素晴らしく満足がいくし、覚悟もできると思います。医療者側としても信頼関係の構築された中で医療技術を提供できます。

 病院や医院、とくに大病院などは、本当にたくさんの患者さんが来院されて分刻みで対応されているので、ナラティブを実現するのは困難な場合も多いかと思います。その点、鍼灸院では、いろんな話をお聞きしながら、施術する場合でも、施術者の手で脈に触れ、腹に触れ、背中に触れ、手足に触れ、対話をしながら施術できることは、ナラティブを実現しやすいと言いますか、そのままナラティブを体現できる施術なのだと思います。

 先ほどからナラティブというお話が出てきておりますが、ガン患者さんは、百人百様の人生劇場を歩まれてきています。また、一人として同じ個体は存在しません。

 現代の日本において、男女ともに死因の第1位はガンです。だからこそ、患者さんの声、患者さんの人生物語に声を傾けて、なぜそのガンが出来てきたのかを医療者、患者さん、そして家族の皆さまが理解していくことが大事なのだと思います。

 そうすれば、ガン再発もかなり予防でき、ガン自体も予防できる世の中となっていくのかもしれないと感じます。

 そんな、がん患者さんの声を下記書籍より抜粋し、いくつか印象に残った言葉をご紹介したいと思います。

 

 『がん患者学Ⅰ 長期生存患者たちに学ぶ』  柳原和子 著  中公文庫 

 昭和8年生まれ、67歳の男性で1992年に重度の進行性胃がんを発症した男性の「頑張ったらだめ、この病気は」より抜粋

 死から目を背けるより、死についてきちんと考えたほうがいいんです。

 この病院(帯津三敬病院)に遊びにくるようになり、多くのガン患者さんと仲良くなりました。病気が病気だから亡くなる方もたくさんいます。私も今までの人生の中で、死をこれほど恐怖したことはなかった。こういう体験をすると人生観が変わりますよね。

 それからの方が、むしろ死を怖がらなくなったかな・・・。

 それは死の恐怖はあるんですけど、そこから目をそらさずに突き抜けていくと、また生に戻ってくるんですね。

 死というのは健康に暮らしている時には、考えずに通り過ぎてしまうものです。人によっては「うちは子どもが自立したし、お墓も買ったし、いつ死んでも平気なんだ」と威勢のいいことを言う人がいます。そうじゃないんですね。死を考えるということは。ぜんぜん、ちがう。

 結局、ストレスの原因は欲なのです。欲があるから人と競争したり、人よりいい暮らしをしたいと思うわけでしょう。ストレスを無くすには欲を捨てればいい。・・・簡単です。

 ところがね、人間というのはなかなか欲が捨てられない。「もうちょっと生きていたい」、これも欲でしょう。

 なかなか捨てられないんだけど、自分の身の丈にあった欲を持てばいいんですよ。不相応な欲じゃなくて。

 僕はこの病気をしてつくづく思うんです。

 お医者さんは病気を良くするのが限度だ。って。良くすることはできても、根本から治すことはできません。治すのは自分であって、医者はその手伝いをするだけ。だけど、そこがよくわかってない人が実に多いような気がします。

 この帯津三敬病院に来ている人たちもそうですけど、いろんなガンの患者さんを見ていると、病気が良くなって、そのままスーッと飛び立っていける人は本当にすくない、と気がつきます。ほとんどいません。

 また良くなったと本人が感じている時が一番危ないんですよ。良くなったと安心して、精神的にも、物理的にも、元の生活に戻ってしまう。だけど、そこから生まれるストレスが病気の原因になっているとしたら・・・元の生活に戻る・・・実際にそれができる人は少ないわけです。

 だいたいの人はそこで帝国ホテルのフォアグラを欲深にも追い求め始めます。

 欲を捨てれば、病気の原因になったはずのいろんなことを処理する決断がつくし、新しい生活を始めようという気持ちになるのにね。

 ガンというのはそういう病気なんですよ。

 力まなくなっちゃったんですね。よく皆さん「がんばれ」なんていって、がんばることが良いことのように言うけど、がんばったらダメになっちゃうんだよね、この病気は。そうじゃなくて、どうやってがんばらずに、楽しく過ごそうかと考える。

 入院患者の中でも、元気になっていく人とそうでない人がいるでしょう。何が一番ちがうかというと、元気になっていく人は皆、プラス思考ですね。病気をしたらこういう出逢いがあったとか、今まで知らなかったことを知ったとか、それだけを聞いていると、なんだか病気をしないと損みたいな錯覚を起こしてしまうくらいプラス思考。

 それは必ずしも持って生まれた性格だけじゃない、本人の努力も大きいんだと思います。

 ガンになんてならないのが一番ですよ(笑)。でも、なったらなったでいいこともある。そういうもんです。

 自分の努力で良くしていけばいいんですよ。

― 抜粋終了―

                    がんばらないことも大切だニャ~

 がん患者さんに限らず、病気にかかっている皆さまにはいろんな状況があり、いろんな環境に置かれていたりしますので、ひとくくりにまとめることは出来ません。病と一緒に過ごしていく人生の一ページでは、他の患者さんの生の声を聞いて、いろんな体験を知ることも大事だというなのだと思います。

 自分のヤマイライフのヒントが見つかるかもしれませんし、心の転換できるきっかけを得られるかもしれません。

 それもまた出逢いなのだと思います。

 冒頭の「がんとは何者?!」との問いには、ガンとは自分の今まで生きてきた人生において、「今」の心と身体を形成するこれまでの経験や人との繋がりにおいて、さらに深く考え気づきを与えてくれる出来事なのかもしれません。

 が、しかし、ガンにならないのが一番であり、予防や養生が大切であることは最重要課題です。

 また、ガンで治療をされた皆さまは再発しないようにすることが最重要課題であり、そこが大切です。

 どんな状況や環境にあっても、心の中から前向きな、積極的な、楽観的なエネルギーが湧き出ていれば豊かな人生を送れるのだと私は思います。

 少しでも皆さまの「ガン予防」「ガン再発予防」のために貢献すべく、鍼灸治療の技術や知識の向上に精進していきたいと思います。

 些細なことでも、どんなことでも結構ですので、何かお悩みや質問等がございましたら、いつでもご連絡くださいませ。

 

 長文、最後までお読みいただき、ありがとうございます

 

   二葉鍼灸療院 田中良和

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「がん」と「こころ」のもちかた

2015年02月02日 | 癌(ガン)

ガン医療に関しては、分子生物学や遺伝子レベルでの発展は目覚ましいものがあり、日々様々な方法で研究が進められています。

ips細胞や、本当はあったのでは?とも思われる事実もある○○○○細胞など、科学や物理の世界での最先端の技術開発が医療の世界にも活かされてきていますし、今後、さらなる進歩を遂げるのではないでしょうか

現在、各医療機関で行われているガン医療において命を助けられる人もいれば、その逆の人も多く存在するのも真実であり、日本の統計では現在、死亡原因の二人に一人はガンで亡くなられているのが現状です。

高齢者が多くなったから仕方ないという話もチラホラ聞こえてきますが、本当にそれだけなんでしょうか

今後、現在の超高齢社会がピークを迎える2025年に向けて地域包括ケアシステムという仕組みが各地方自治体で骨子がまとめられ、来るべき時期に備え、介護や医療、そして地域の高齢者に関るすべての人たちが協力して、高齢者をみていくことができるシステムづくりのために、医療、介護、行政が知恵を出し合い、認知症予防をはじめ多くの課題に向き合っています。

高齢になってくると、どうしても身体的機能が衰えてきます。これは自然の摂理です。いくら運動しても、いくらいい物を食べても、この自然の摂理からは逃れることはできません。
では、何が理想なのか 「身の周りのことは、ほぼ自分でできる」元気な高齢者、「あの人、昨日まで元気に話とったのに~」「朝、部屋に起こしに行ったら息をしていなかった」等のピンピンコロリではありませんが、天寿を健康長寿で全うできる高齢者がたくさんいれば、日本の未来も明るくなるんじゃないでしょうか

逆に「まだまだ、お前たちに任せておけんわい」と、元気に活動される人生のベテランが若者を圧倒するかもしれませんね。

さて、高齢になれば細胞が新生される時のプリントミスも多くなり、血流や免疫力を含めた身体機能が低下してガンを発症する確率が多くなることは想像できることです。が、それでは予防はできないものなのでしょうか 病院で「もう治りませんよ」「これ以上良くなりませんよ」と言われれば、本当にそうなのでしょうか

ここで大切になってくるのが表題にもあります「こころ」の在り方向かう方向なのだと思いますね
「こころ」で全ての病気や症状が治るかと言われると、それはノーだと思いますが、同じ病気をしていても、「こころ」が前向きで、明るく、積極的なほうが、同じ人生を歩むことを考えると、そのほうが楽なのではないでしょうか

人間は他の動物にはないものを神様からいただきました
それは、「こころ」です。本能や感情ではなく、ものごとを思い、考え、判断し行動する能力です。その能力が現在の物質文明を創造し、いろんな夢を形に表現してきました。
その創造や夢は、宇宙にまで広がり、遠くは光の速さで132億年まで、ミクロの世界ではニュートリノなどの素粒子の世界まで捉えられるようになってきました。自然の摂理を利用し恩恵を受けた発明も数多く人間は生みだしてきました。

これすべて、人間の「こころ」が創造した産物とは言えないでしょうか

東洋医学では、人間を取り巻き恵みを与えてくれる(時に試練を)自然を大宇宙とし、人体はその大自然の中に存在する小宇宙であるという捉え方をしています。

ということは、「こころ」のもちかた、在り方、向かう方向によって、どれだけでも自分の中の小宇宙はコントロールし、その可能性を引き出すことができるのではないかと考えるのは私だけでしょうか

ここで、素問八王子クリニック院長で医師の真柄俊一先生の著書、『がん、自然治癒力のバカ力』で書かれていることを少し引用させていただきます。
これは、「天国の青い蝶」というDVDのお話です。

   引 用   

 簡単にあらすじだけをお話しましょう。主人公は重い脳腫瘍に侵された10歳のカナダ人少年ピートです。余命数ヵ月を宣告されたピート少年はただ一つの夢がありました。それは、世界で最も美しく神秘的といわれる蝶ブルー・モルフォを自分の目で見たい、直接手で触れたいということでした。その夢を叶えさせたいと、母親がピート少年を連れ、有名な昆虫学者アランを訪ね、蝶を探す旅へ連れていってほしいと懇願します。
 しかし、車イスのピートが熱帯雨林の旅に耐えられそうもなく、また季節的にブルー・モルフォを見つけるには遅すぎることから、アランはそっけなく断りました。

 それでも、ピート少年の「死ぬ前にどうしても青い蝶を見たい、触れたい」という想いはつのるばかり、その熱意に負けたアランは二人を連れて中南米の熱帯雨林に向かいます。
 ジャングルの中をアランはピートを肩車して歩きながら、蝶を探し続けますが、見つかりません。それどころか、崖から落ちて骨折したりと、さんざんな目にあいます。

 ほとんど蝶をあきらめかけていたころ奇蹟的なことが起こりました

 部落の少女がベンチに座っている時、この村でほとんど見ることができないはずのブルー・モルフォが飛んできて少女が手で捕まえたのです。ピートの想いを知っていた少女は、「あなたに」と言って少年に蝶をプレゼントします。

 ついに夢の叶ったピート少年は、神秘的な青い蝶に触れた後、「君は生きられる、いつか天国で会える」と語りかけ、空に放しました。

 そして、カナダに帰国するのですが、余命数ヵ月だったピート少年の脳腫瘍がいつの間にか消え、治っていたのです。

 ストーリーをたどると、いかにも良くできた作り話の映画と思われるかもしれません。しかし、これは1987年にカナダで実際にあったことを映画化したものであり、実話です。
 ピート少年と昆虫学者アランのモデルになった人たちが来日し、私はたまたまそのドキュメンタリー番組をテレビで見て知り、もちろん映画化されたものも見て、深い感動を覚えました。

 ピート少年の場合は、神秘的な美しい蝶を見たいという夢でしたが、肝心なことは、一心に何かを想い、願い、行動することです。そういう心の持ち方が体に反応し、医学的には"奇跡”と呼ばれるような結果を生むことがあります。実話に基づく映画は、それを見事に表現していると思います。

   終 了   

 心の持ち方と言われても・・・と仰る方もおられるかもしれません。
 私はそんなに強くない・・・そんな心になるのは無理と仰られる方もおられるかもしれません。

ガンの存在は忘れることはできないとは思いますが、それを上回る自分のやりたいこと、興味のあること、夢を実現するために行動すること、その積極的で、ワクワクする楽しい心が体の免疫系や神経系、内分泌系を含めた生体防御機構や修復機能、恒常性維持機構に働きかけ始めるのだと思います。

それは「青い蝶が見たい!」でも、「富士山へ登りたい」でも、「世界旅行へ行きたい」でも、「あの人のためにこれをしたい」「ボランティアで最後は世の中のために貢献したい」、「絵を描きたい」なんでもいいんだと思います。
何か熱中できる、情熱を傾けることができるものをみつけることが、人のあらゆる眠っていた機能をゆり起こすのかもしれませんね

また、上と同じ書籍からの引用です。

   引 用   

 アメリカの著名な心理学者エルマー・グリーンがいます。

 グリーンは、ほかの二人の学者が医学文献の中から集めた四百例にのぼる”がんの自然退縮”を分析し、そこに共通する要素を探り当てようと試みました。そのグリーンの研究について、自らもガンを体験し、患者サポートの会を組織している川又文夫氏が著書でこう紹介しています。

 「(がんが自然退縮した患者の)全員に共通することは、必ず何かの方法を固く信じていたということです。ある人は、ニンジンジュースがガンを殺すと思い続けていましたし、ある人は、グレープフルーツジュースが、また別の人は、高山での生活が、ガンを殺してくれると信じていたのです。四千個のパンが、ガンを殺すと信じた人もいます。もちろん四千個のパンに、ガンを殺す力はありませんがね。 しかし、もしあなたが心からそう信じることができるなら、きっとそうなるに違いありません。パンでガンを殺すことができるのです。

 深く信じる心は、脳の中の視床下部を通じて免疫機能を左右し、高めます。病気に対する態度を変え、心を変え、感情を変えるなら、身体の免疫システムは必ずそれに反応するのです。いいですか・・・。四百人がそれぞれに試みた方法は、じつにさまざまでした。結局、一番大切なことは、どんな方法を試みるかということよりも、何かをどこまで信じられるかということなんです。信仰で治ることがあるのも、そのためなんです。」

   終 了   

「信じること」ここは大事なことです。プラセーボ効果というものは、これも患者の「信じる」心や精神が関り効果を及ぼしているのだろうと思います。

日本でもガン患者の緩和医療現場において、患者をチーム医療で支え、「こころ」の面をもサポートする取り組みが多くの医療機関で行われるようになってきました。アメリカでは、サイコオンコロジスト(精神腫瘍科医)というスペシャリストが対応する取り組みが全米各地で行われているようです。

サイコオンコロジー(精神腫瘍学)は、さらに発展してきました。ストレス、性格、行動パターン、ライフイベント(人生の様々な出来事)、コーピング(対処)などが、身体症状や身体疾患と関連性があることは昔からよく知られたことでした。そして、そのメカニズムについては、これまで自律神経系(交感・副交感神経)や内分泌系(ホルモン系)が話題にされてきましたが、ここにこれら二つの系をすべて包含した意味での免疫系(ネットワーク)があり、これらのメカニズムを解明しようとする方法論である「精神神経免疫学」が学問分野として確立していきました。

その「信じる心」に付け込んでくるビジネスもあることは確かですが、それをここでお話していると永遠に終わらなくなってしまいます この辺りは判断の難しいところもあるのですが、前向きに、または今の自分を受け入れ、信じることができる何かを持つということは、がん患者さんだけではなく、他の病気を持つ人も、いろんな意味で苦しい境遇にある人も同じではないかと思いますね

やはり長くなってしまいましたが

心が変われば、運命も、そして人生も変わりうるということでないでしょうか。

心が変われば、空気も変わり、見える景色も変わり、そして体も心が思うように変わる、ということではないかなと推測しております

長~い文章、最後までお読みいただき、ありがとうございます。

 

  二葉鍼灸療院 田中良和

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第7回がん患者大集会 参加 2

2012年01月05日 | 癌(ガン)
平成23年11月27日(日)に開催された第7回がん患者大集会に参加した報告2です。


 最初に小宮山洋子 厚生労働大臣の挨拶がありました




 パネルディスカッションの途中で、川田龍平 衆議院議員(上)、柿沢未途 衆議院議員の挨拶がありました



リフレッシュタイムとして、歌手のエンエンから3曲の歌の披露がありました。歌手活動の一環として「がん患者支援プロジェクト」へ協力し、歌でガン患者さんの心を癒すことができたらという取り組みを行っています。岐阜や愛知を中心に活動しているそうです。CDを買うと500円はプロジェクに寄付されるそうで1枚買いました。

…っていうか歌も良かったし、可愛かったし…買っちゃいました。

こちらは、エンエンさんの公式ファンサイト です。ご興味のある方はどうぞ



パネルデイスカッションでは、司会の吉野ゆりえさん(自身もサルコーマ(肉腫)にかかり現在も治療中)がコーディネーターとなり、基調講演を行った間野先生、藤原先生、落合さん、そこに、林 昇甫 厚生労働省保険局 がん対策推進室 がん医療専門官が加わり「新薬、新しい治療方法を一日も早く利用するために」ということでディスカッションがありました。また、もう一人の司会である堀さんが、時折、ツイッターからの意見や質問を行うと言った形式でした。

厚生労働省の林さんは、医師であり、2年前までは肝胆膵移植外科であり希少ガンを専門にもされたいたというお話でした。

平成24年はガン対策基本法の見直し時期でもあるため、現在、様々な部分が議論されているとのことでした。がん対策推進室では、実用化研究事業として30億円の予算を概算要求として提出し、「ガンワクチン治療法の開発」に力を入れているとのことでした。この事業を早期に治療法確立へ繋げたいということで動いているようです。また、今後、分子標的薬や抗体薬あるいは適応外薬の開発も着手していきたいとのことでした。

この患者大集会の講演を聴いての私のガンに対する考えは、パート1に書きましたが、コーディネーターをつとめた吉野さんが「研究者、医師、患者、家族、それぞれの立場で皆さん頑張っています。今後は情報交換を密にして連携、協力(三つの力を合わせ十の力を得る)して共通の敵であるガンに向かっていきましょう」とパネルディスカッション結ばれていました。鍼灸師はどんな役割で、どんなスタンスでガン患者と向き合っていったらいいいのかということを考えさせられました。
でも、ガンに向かう様々な立場の人たちの話が聞けて、今後のガンに対する鍼灸治療を行って行く上での方針がはっきりしてきました。


 
最後に、厚生労働省の方に「アピール文」を手渡し、第7回がん患者大集会が終了しました。

いい刺激になった大集会でしたし、東京で過ごしたいい一日でした。





帰りは、電車の時刻まで少し時間があったので、東京駅の黒門横丁 「おさかな処 築地奈可嶋」で一杯やって帰路に着きました。ココは東京の友人から「東京駅周辺にはこんな所もあるよ~」と教えてもらったところです。
料理は、なかなか美味しかったです。刺身が量の割に少し高いかな~なんて思いました(隣で注文している人のを見て注文しませんでした

そんなこんなの充実した一日でした。


二葉鍼灸療院 田中良和
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第7回がん患者大集会 参加

2011年12月27日 | 癌(ガン)
11月27日(日)、第7回がん患者大集会に参加しました。当院にも、現代医学の治療後の体調管理、抗がん剤の副作用の治療にご来院されている患者さまもあります。この分野は私の鍼灸治療道の一つのテーマでもあるため、様々な視点から勉強行うため参加したのでした


 

 第7回がん患者大集会 

 日 時:平成23年11月27日(日) 午後1時~5時
 会 場:東京医科歯科大学 М&Dタワー大講堂
      Ustreamによるサテライト会場による参加
      Ustream・ソーシャルネットワークを利用した個人視聴(スマートフォン参加可能)
 メインテーマ:「いのちに希望を~新薬と新しい治療~」
 主 催:特定非営利法人がん患者団体支援機構
      第7回がん患者大集会実行委員会



 内 容:≪基調講演≫
      ①「がん研究がもたらす新しい治療」
        講 師;間野博行 先生  東京大学大学院医学系研究科 ゲノム医学講座 特任教授
                          自治医科大学ゲノム機能研究部 教授

      ②「抗がん剤が世に出るまで-治験・承認審査・薬価決定-」
        講 師;藤原康弘 先生  国立がん研究センター 中央病院 副院長
                          同病院 乳腺科・腫瘍内科 科長

      ③「希望に勝る薬なし」
        講 師;落合誠一 様  NPO法人パンキャンジャパン患者諮問委員
                         国立がん研究センター「患者・市民パネル」

     ≪リフレッシュ・タイム≫
      EnEnによる癒しの歌

     ≪パネルディスカッション≫
      テーマ:「新薬、新しい治療方法を一日も早く利用するため」
      パネリスト:上記3名+林 昇甫(厚生労働省健康局 がん対策推進室 がん医療専門官)
      コーディネーター:吉野ゆりえ(司会者;自身サルコーマのため治療中)

     ≪アピール文発表と行政へ渡す≫


間野先生のお話は、遺伝子分野のご自身の研究のお話でした。先生もともと臨床医ではじめて担当になった患者が「白血病」の患者だったのですが、抗ガン剤の副作用でお亡くなりになったそうです。その後、数々の抗ガン剤を含めたガン治療がなかなか効果が出ないことを感じ、「専門分野で研究し、新しい治療方法を開発しよう」ということで、研究畑に身を置いたというお話がはじめにありました。これは素晴らしい決断だな~と感じました。



人の細胞には核というものがあり、その中にDNAの鎖を詰め込んだ染色体というものが23対存在します。その中に遺伝子(ゲノム)が存在します。がん細胞というのは、正常細胞の遺伝子が変異を起こし、がん細胞に変身するわけです。間野先生のグループは、この遺伝子変異を特定する技術を開発しました。

そして、まず、ガンにおいては死亡率の高い「肺がん」とくに「肺腺がん」にターゲットを絞って研究し、原因遺伝子変異(ALK-EML4 2番目の染色体にある遺伝子の変異)を発見しました。この遺伝子を持つたんぱく質が存在すると、細胞増殖が通常の100倍に活性化されるということです。

原因遺伝子を特定した肺腺がんにALK阻害剤を投与すると著効であったということでした。が、中には再発してお亡くなりになった患者があり、調べてみると耐性をもったガン細胞が存在しました。その耐性に関しても対応可能になっているということでした。

私が思ったのは、素晴らしい研究であり、この研究で助かる命もあるかと思います。しかし、ガン細胞に耐性が出来ているということは、それを再び薬物で制御しようとすると、さらに耐性を持ち複雑化していく、その繰り返しではないかと思ったのです。抗生物質と同じではないのかな~と感じました。

藤原先生は、抗ガン剤を中心に、新薬の開発から国民の皆さまへ治療として使用されるまでの流れと、その内容、最後に問題点、課題などのお話がありました。
基礎研究→スクリーニング試験→第1~第3層臨床試験(有効性の検証・安全性の確認)→承認申請→承認→薬価決定→販売可能というのが薬物が販売されるまでの流れです。日本ではこの期間約5~6年だそうです。また、一つの薬のための基礎研究に約50億円、臨床試験では約数百億円、全世界で販売しようとすると約1000億円で、莫大な費用と承認までの時間を費やし世の中に流通する確率(新薬開発成功率)は25000分の1という統計報告があるようです。そんなことで日本国内発の新薬は現在ほとんどない状態ということです。

いや~こんだけ費用がかかり、承認されない薬物があるとしたら、承認された薬を患者にたくさん投与しないと製薬会社としてはやっていけませんよね。こんな仕組みが現在の薬づけ状態をつくっているのでしょうね。特に日本人はお薬が好きですからね。
もし、医療費を抑制しなければならないなら、この莫大なお金が動く金融システム自体を改めないと難しいでしょうね。そりゃ~硬貨や銀行券以外の、株や為替などの取引で使われる実際存在しないお金は約6京円(60.000.000.000.000.000)と言われてますから…改めるのは難しいかもしれませんね。

また、藤原先生は最後に、国民皆保険制度の中で遺伝子診断を含めた高額治療を受けて行くのは難しい。また、今後、現在の経済状況の中、高額医療費助成制度も存続されていくか厳しいところにある。ゲノム医療を含めた治療は混合医療でないと実現できない。今後は民間保険会社を利用したり、国民からの浄財により基金を設立して補助していくことも方法の一つである。というお話があった。なるほど~と思いました。



患者代表の落合さんは自身が膵臓ガンの治療を受けながら、ご自身がガン発見時に、何人もの医師に診療を断られ、その不安、恐怖、みじめさを他の人に味あわせたくないということで活動されている方です。

落合さんの講演の中で印象に残っている言葉は、「ガン患者は、今日を生き抜くのに必死です。理屈なんて関係ない。はっきり言うと治験なんていらないと思うことさえある。ドラッグ・ラグが生じないように、適応外薬などをつくらないようなスピーディーに承認できるシステムをつくってほしい」という言葉でした。

「生き抜くのに必死、理屈なんて関係ない」というところが特に。

ドラッグ・ラグの話は藤原先生からもあったのですが、日本では、いわゆる治験(臨床試験)に着手するまでに時間がかかる(人数が集まり難い)、治験の費用が高いなどがあるようです。ドラッグ・ラグとは新薬が開発されてから患者に治療薬として使用されるまでに時間経過の差です。欧米に比較して日本は2年ほど長いとのことでした。適応外薬とは、外国では効果、安全性が証明されているのに、日本では承認されていない薬のことです。

患者は、早く治療して治りたい、そして、元気に生活をしたい。そのために効果的な治療方法を受けたいという気持ちが伝わってきました。下記は、私がこの大集会に参加しての結論的な考えになると思いますが、アメリカでは30年以上にわたる「ガンとの戦い」で敗北宣言を出しました(1971年 ニクソン大統領がガンとの戦いの火ぶたをきる)。全米の医学会、科学界、薬学会の力を結集してです。その結果、現代医・科学ではガンを征服することはできないということです。ガンを治すシステムは身体の中にあり、それを高める治療方法、養生方法が重要だということに気付いたわけです。米国政府が出した「OTAレポート」やアメリカ国立ガン研究所が出した「ガン病因論」にも現代ガン治療の弊害が書かれています。詳しくは関連の私のブログを見てね。
その結果、代替医療が研究され、食養生などの生活習慣を改善し、ガン患者、ガン死亡率ともに欧米は減少してきています。

何が言いたいかというと、現代医学のガン治療を否定しているわけでなく、大きく成長したガン細胞や危険な部分のガン細胞は取り除くことは必要ですが、後は適量の抗ガン剤、放射線と身体の免疫力や修復力を賦活することを行うことが重要ではないかということです。私の周囲でも多くの人が抗がん剤や放射線の副作用で苦しみ、再発して亡くなっています。その現状を見ての話も含まれています。

結論から言うと、薬の承認には慎重を期したほうがいいので、多少のドラッグ・ラグはあってもいいかなと思います。薬だけに頼らず、自分の身体の中から出る薬を信じるような意識も必要ではないかと思うのです。




長くなりましたので、パート2へ


二葉鍼灸療院 田中良和
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なぜ、日本のガン患者やガン死亡率が減らないのか? ④

2010年01月19日 | 癌(ガン)
アメリカでは、ガン治療をめぐる長い葛藤の中、ガン治療に対する捉え方が市民、国ともに変化してきます。最後にその辺りをみていきたいと思います。

病気にかかると現代医療にまずかかる。というのは日本でも考えることなくそうする方が多いと思います。アメリカでは、医療の大きな変化の中、どのような状態にあるのでしょうか。アメリカでは毎年、国民全体が治療を受けた医療機関、医療費などの内容を調査しています。

≪現代西洋医学の側から代替医療が注目され始めたのは、1990年にアメリカで行われた研究がきっかけであった。実に42.1%にものぼるアメリカ人が代替医療を利用しているという調査結果が発表され、医学界に衝撃を与えたのだ。
アメリカにおける代替医療の利用者数は、90年には6000万人であったが、97年には8300万人と38%も急増した。医療機関を訪れる回数に関しても、大きな変化がみられている。現代西洋医学を行う病院や医院への受診回数は、90年から97年にかけては、ほぼ横ばいあった。一方、同じ時期に代替医療への受診回数は大きく増加した(『代替医療』 蒲原聖可 著 中公新書)≫


アメリカの医療界に大きな地殻変動が起きたわけです。国民も様々な情報や真実を知り、より自分にあった、身体に優しい、本来の人間のあるべき姿に戻す医療を選択していったということでしょう。
西洋医学が得意である分野は西洋医学へ、東洋医学を含めた代替医療で信用があり、それにより身体が回復に向かう分野に関しては代替医療へと、国民が自らの意思で選択できるような流れになってきたんだろうと思います。

しかし、アメリカの場合は日本のような公的保険制度とは違い、あくまでも民間の保険会社が医療の分野ではほとんどのシェアを占めます。現在でも医療保険を受けられない、いわゆる貧困層が4800万人もいるとされていますので、そのあたりも考えておかなければならないかもしれません(余談ですが…)。

≪めざましいばかりの代替医療の台頭です。さらにそれを決定的にしたのが1992年でした。この年、アメリカの国民が代替医療に費やした年間費用が、通常医療の病院に支払ったそれを初めて上回ったのです。何であれ、科学的な証明を重視する実証主義的傾向の強いのがアメリカ人です。そのアメリカ人たちが、それまでの現代西洋医学側から、”非科学的”と排斥されていた代替医療へと、自ら選択の方向を変えたわけです。

こうした流れを受け、同じ92年にアメリカ政府もまた画期的な一歩を踏み出しました。日本の厚生労働省にあたるNIH(国立衛生研究所)に「代替医療部」が初めて設置されたのです。そして、それが国立ガン研究所(NCI)などと同格の国家機関である「国立補完代替医療センター」(NCCAM)に昇格しました。この点について、前出の森山氏はその著書の中でこう記しています。

〈この代替医療部は、それぞれの代替療法の有効性を研究し、評価に値するものに対して支援を送ることを目的に設置されました。これまでハーバード大学、カリフォルニア大学、スタンフォード大学など全米13か所の大学や研究所に個別のテーマを振り分け、さまざまな代替療法の検証と推進に力を入れるなど、積極的な活動を行っています。
1992年当初の予算は300万ドルでしたが、2001年には8600万ドルまで増額。2002~2004年は2億ドルに増額する計画が決まっています。…中略…
アメリカは今や官民一体となった、”代替療法先進国”であり、通常療法一辺倒の西洋型医療だけでなく、代替医療を取り入れ「統合医療」への道を歩み始めているのです。〉

こうして見てくると、なぜアメリカでガンの罹患率も死亡率も低下してきたのか、よくおわかり頂けたと思います。しかし、先ほども少し触れたように、アメリカも決して一朝一夕でそうなったわけではありません。現代西洋医学(通常医療)と代替医療との長い闘いの歴史を経ています。≫


アメリカでは現在、莫大な予算で鍼治療を含めた代替医療の研究(検証)がなされています。アメリカの経済は日本よりも厳しい状況下にあり、また、今まで超エリートである知識層が富を築きあげ、貧富の差たるや日本の比ではありません。その人たちが富を築いたから、このような研究もできたことなのかもしれませんが、知識人だけで国が成り立っているわけではありません(おっと、また余談になりました~)。

ガン治療から始まった医療の取り組みは、アメリカの医療を変化させ、人々がより良い医療を受けることができるように長い時間をかけて熟成されてきました。患者中心の医療であり、一人一人にあったオーダーメードの医療ができる基盤が官民ともに出来あがってきたということでしょうか。

鍼灸治療をみると、アメリカの場合は鍼治療が主であり灸治療はほとんど行われていないようです。また、ほとんどが日本式ではなく、中国式の鍼の方法で行い研究されてきています。でも、最近は、日本の繊細で、痛みがなく、浅い鍼も見直されてきているようです。また、欧米の場合では、医師あるいは、医師と同じくらいの教育を受け認定された者が鍼を打ちます。

日本では、近年、鍼灸を含めた代替医療の研究が各大学において研究されており、厚生労働省や文部科学省もそれに助成をしています。日本代替医療学会でも国より援助をもらい代替医療の仕分けのためかどうか分かりませんが研究、検証が行われています。昨年11月には厚生労働省の主導で、東京女子医大の大野准教授のもと、がんに関する代替医療の研究が3年計画で結果を出す目的でプロジェクトが進行中です。東洋医学や鍼灸医学の評価方法の研究などもなされています。

アメリカから、あるいは、日本の代替医療を含めた鍼灸医療の流れをみると、私たち(鍼灸師)が生き残っていくためには何をしなければいけないか考える時期なんだろうと感じます。本当に、事業仕分けではありませんが、国家資格のある鍼灸師にも仕分けや振り分けのされる時代がやってきて、保険や様々な分野での立場に差別化が行われる可能性もあるのかなと考えます。
その差別化の基準は、常に学会などの学術大会に参加し、あるいは業団の講習会に出て自己研鑽をして、自己の鍼灸師としての資質を向上させているかどうかだと思います。学術、技能、あるいは人間性と常に勉強する姿勢が重要なのだと感じます。そして洋の東西を問わず、自分が足らない医学的知識を常に吸収していくことが、来るべき医療あるいは鍼灸界の変革の時に、慌てず、余裕をもって、自分の生活を積極的に守るために必要な条件ではなかろうかと思うのです。

”諸行無常のひびきあり”なんて昔から言われています。人間の身体も、社会も、地球も、宇宙も常に変化しています。それが常です。今まで見てきたガン治療もそうですが、今の現実、そして本来そうあるべき姿や真実を把握し、次の段階へ常に成長していくことが人間の使命であるとも感じます。ガン治療もこれから変化するでしょう。医療界も、鍼灸界も変化するでしょう。そして国民の皆様が本当のこと(真実)を知り行動する時も来るでしょう。

その時に、残るのは未来を見据え、努力の種をたくさん蒔いた人でしょう。そこに芽が出て、葉が生い茂り、綺麗な花が咲くのだと思います。それが、どの世界においても”本物”になるために必要なことだと思いますね。

「ガン治療」というテーマからいろいろ考えてみました。日本のガンが減らない理由の大きな要因が分かって頂けたかと思います。現代西洋医学を批判しているのではありません。医療は人間の身体を扱います。人間の身体も自然の一部です。大自然は人間が創造(想像)する事柄に関係なく、ただ大自然(宇宙)の法則にしたがって淡々と現象が現れてきます、それが真実なのだと思います。その真実に従うことが医療の本来の姿であり、無理のない、心と体に優しい医療だと感じます。それが病氣にならない、健康な人生の実現に繋がっていくのでしょう

「なぜ、日本のガン患者やガン死亡率が減らないのか?」、少し気合いが入り①~④と長くなってしまいました。 最後までお読み頂きましてありがとうございます。

これからも”ガン”に関してはしっかり勉強していきたいと思っております 

引用文献:『がんを治す「仕組み」は あなたの体の中にある」 真柄俊一 著

二葉鍼灸療院 田中良和
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なぜ、日本のガン患者やガン死亡率が減らないのか? ③

2010年01月16日 | 癌(ガン)

アメリカでは様々なガン治療への変化の中で、日本のがんセンター総長にあたる NCI(アメリカ国立ガン研究所)のデヴュタ所長が1985年のアメリカ議会において次のように証言しています。

≪分子生物学の発達などで遺伝子の仕組みや働きが詳しく調べられるようになってショキングなことがわかった。それはガン細胞の中には抗ガン剤対抗遺伝子(反抗ガン剤遺伝子:ADG)とも呼ぶべき遺伝子があることだ。抗ガン剤をぶつけてもガン細胞はこの遺伝子の働きで、抗ガン剤に負けない細胞に自分自身を変身させてしまうことがわかったのだ。ガンのプロとしてこれに大きなショックを受けている」

つまり抗ガン剤ではガンには対抗できない、抗ガン剤でガンが治せないことが理論的に立証されてしまったわけです。

≪NCI所長のADG(反抗ガン剤遺伝子)証言に続いて、1988年にはガン研究・治療期間としてNCI自身が「がんの病因学」というレポートを出し、そこで決定的な指摘をしています。今村氏の著書から、さらに引用を続けます。

〈さきほどホジキン病(注;悪性リンパ腫の一種)の治療が、新しいガンを生むという指摘を紹介した。しかし話はホジキン病だけに限らない。他の多くの抗ガン剤治療も、また放射線治療も、もとのガンのほかに新しいガンを生むことを、1988年にはなんとNCI自身が3000ページの大レポート「ガンの病因学」で指摘した。
デヴュタ所長の指摘や1988年の日本癌学会で問題にだれたのは、抗ガン剤ではガンは治せないということだった。しかし、NCIのこのレポートでは、抗ガン剤や放射線治療はガンを治せないだけでなく、”抗”ガン剤などは抗ガン剤にあらず、正確には新たなガンを増やす向ガン剤で増ガン剤だということが指摘されたのだ。〉

恐ろしい話とは思いませんか。抗ガン剤はガンを治療するどころか、新たなガンを生み出す”増ガン剤”である……。
NCI所長の議会での証言からすでに22年(今年からすると25年)、NCIレポートからでも19年が経過しています。にもかかわらず、日本のガン治療の現場で抗ガン剤、放射線が大手を振ってまかり通っているのです。≫


日本でもガン治療に関しては多くの研究がなされていますが、こと治療成績ということになると、このアメリカでの報告を上回る、科学的根拠や客観的事実があるのかが問題となってきます。また何を目的に治療するのか、というのはガンを縮小させるためだけを目的とするのか、ガンを生んだ身体自体を根本から治すことを目的とするのかにより、どの治療方法を選択するのか変わってくると思うのです。

自分の身体は、医師が治すものでもなく、鍼灸師が治すものでもありません。本人の身体自体にその力があり、身体の健康はご本人の決断に委ねられます。

また、OTA(アメリカ議会技術評価局)という、さまざまな政策の立案にあたって基礎調査を行う専門機関があります。この機関が3年の時間をかけて、ガンの通常療法(現代医学的治療)と非通常療法(代替医療)について調査を実施しました(1987年~1990年)。その報告書(OTAレポート)は300ページにものぼる詳細な報告です。

≪〈3年前(1987年)、アメリカの上下両議員40名は、連名でOTAに非通常療法のことを調査するための専門プロジェクトを発足させた。40名の議員たちはこう主張した。
「通常療法では治らないとされた末期ガン患者が、非通常療法でたくさん治っている。議会はこれらの療法のことを詳しく調べ、国民に知らせる義務がある」
こうして発足したOTAのヘルス・プロジェクトは非通常療法のことを調べるとともに、現在主流となっている通常療法に関しても独自に調査し、両者の比較検討などを行った。…中略…
OTAのレポートは非通常療法による効果を数多く紹介するとともに、通常療法の欠陥を指摘し、NCI(アメリカ国立ガン研究所)やACS(アメリカがん協会)などに厳しい批判と叱責を加えているほどである。抗ガン剤ははたしてその使用を正当化するだけの根拠があるのかという疑問もで持ち出している。これは、「抗ガン剤の抗腫瘍効果は、逆に患者のためにはマイナスにしかなっていないことも多い」ことが分かったからで、こういう現代医療の欠陥に手を打たずに(正確には手を打てずに)きたNCI に対しては「これでは国民のガン・センターとはいいがたい」とまでその責任を追及している。

ガンの治療研究は医学の諸分野の中でも、もっとも熱心に進められている。読者もガン治療も年々、進歩していると思いこんでいる人が多いに違いない。そういう人には、OTAレポートの次のような指摘は不思議に思われるかもしれないし、大きなショックに違いない。
「ガン療法(通常療法=現代医学的治療)には過去、数十年ほとんど見るべき進歩がなかった。〉
つまり、1971年にニクソン大統領が号令を発した「ガン征服戦争」は、まったくの敗北に終わったことを決定づけ、ダメ押ししたのがOTAレポートです。≫


このOTAレポートには、このようなことも書かれています。

≪「生存期間や病気のない期間の伸長、さらに生の質(QOL)の向上を図ることが、望ましいガン治療の姿であるのはいうまでもない。現在までのところは生存期間の伸長できる療法は、ガン細胞やその腫瘍に直接的な効果があり、腫瘍の場合はそれを退縮させることのできる療法だと考えられている。確かに場合によって腫瘍を小さくすることが、その腫瘍のある位置、腫瘍の大きさゆえに患者を苦しめている苦痛を軽減させ、生存期間を延ばし、さらに生の質をも向上させる場合がある。しかし、多くの抗ガン剤は激しい副作用を伴っていて、腫瘍を縮める効果が必ずしも生存期間の伸長という治療の本当の目的にはつながっていない」〉

日本の抗ガン剤治療に関しては、

少し回りくどい説明ですが、要するに現代西洋医学のガン専門医たちは「ガンを小さくすること」を治療の第一義にしていますが、それが患者さんのためになってはいないということです。これは現在の日本にもそのまま当てはまります。抗ガン剤治療は「四週間にわたって腫瘍が縮小した」ということだけで「効果あり」とされ、専門医は得意になります。しかし、その間、患者さんが直面するつらい副作用に対してはもちろん、四週間後に再び腫瘍が大きくなっても、そのことは知らん顔です。≫

副作用に関しては様々な対症療法が行われるようになってきましたけれども、依然、ガン細胞以外の細胞には非常に強いダメージがあるということには変化がありません。

また、抗ガン剤の認可を行っている厚生労働省では、

≪厚労省の紀平担当技官に「抗ガン剤はガンを治せるのか?」と質問。すると回答は①ガンを治せないのは常識…には驚きます。さらに②猛毒物である、③強い発ガン性物質、④多臓器に発ガン、⑤ガン細胞は耐性を持つ…なども”周知の事実”とアッサリ認めたのです。また同省保険局の麦谷医療課長も「抗ガン剤はいくら使っても効かない」と公言しています。≫

抗ガン剤の認可基準が、4週間投与し、10人中1人のガン細胞が縮小すれば認可されるのです。4週間投与するとガン細胞は抗ガン剤に対して耐性を持ちます。ということは、4週間後のガン細胞は衰えた周囲の正常細胞をよそに大きくなっていきます。抗ガン剤治療後、標的のガン細胞が大きくなろうが、他に転移しようが、抗ガン剤の薬としての認可基準には関係ないということです。

OTAレポートによると、東部共同ガン研究グループ(ニューヨーク大・シカゴ大・アインシュタイン大・など20近くの大学病院、研究所などが参加)の治療実験では…

1年7か月かけて、743人の肺ガン患者(Ⅳ期)を対象に広範な実験を行いました。
①マイトマイシン、シスプラチン、ビンプラチンなど三種の抗ガン剤を同時に与える組
②シスプラチン、ビンプラチンの2種を与える組(幾組もの抗ガン剤の与え方)
③カルボプラチン ④イプロプラチン などどれか1種しか与えない組
に分けて治療実験が行われました。結果は…

抗腫瘍効果→①20%の患者に効果 ②は13%に効果 ③は9% ④は6% という結果。

検討されたのはこれだけではなく、
①・②→副作用がひどく、白血球減少症からくる細菌感染症や不造血性貧血(血球の再生ができないために血中のすべての細胞が減少してしまう状態)のため、薬投与数週間で亡くなる人もあった。ひどい副作用や命にかかわる副作用が多く、命にかかわる副作用は③・④の7~11倍も出た。

生存期間→①=22.7週、③31.7週だった。

腫瘍を小さくする効果の大きい薬(その組み合わせ)ほど副作用もひどく、生存期間も短いということが言えます。OTAレポートでも「抗腫瘍効果が必ずしも患者のためになるものではない」と報告されています。

≪ここに、抗ガン剤治療の本質が明らかにされています。ガン専門医たちが「ガンを小さくすること」に躍起になり、多種の抗ガン剤を投与すればするほど、ガン細胞とともに患者さんの命も縮まるわけです。≫

また、放射線治療についても、OTAレポートでは
≪このOTAレポートは放射線治療の危険性についても指摘しています。〈「腫瘍が再び大きくなり始めるまでの期間も、また生存期間も長かったのは、それまで放射線治療を受けていなかった患者たちだった」この記述からは放射線の副作用がうかがえる。なお、この実験は、実験に使った薬の働きを確かめるために、それ以前はどんな抗ガン剤治療も受けなかった患者ばかりを集めて行ったので、放射線治療の逆効果も浮き彫りになったと考えていい。〉≫

現代医療の治療を受けてガンが治った人もいると思いますが、それは抗ガン剤が治したのでも、放射線が治したのでもなく、身体に張り巡らされている免疫系を主とした防御ネットワークの働きが治し、それが抗ガン剤や放射線の作用を同時に抑えられたからだと思うのです。実際、ガンによる死は増加しているのですから。

長くなりましたが、もう少し、最後のパート④までお付き合いください。
最後の流れ、そして代替医療、鍼灸治療を行う私はこの問題をどう考えていくのか、そんなことを書いていきたいと思います。

引用文献:『がんを治す「仕組み」は あなたの体の中にある』 真柄俊一 著
       『いまの食生活では早死にする 改定最新版』 今村光一 著
       『ガン勝利者 25人の証言』 今村光一 著
       『消費者に隠された100の真実 知ってはいけない!?』 船瀬俊介 著

二葉鍼灸療院 田中良和
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なぜ、日本のガン患者やガン死亡率が減らないのか? ②

2010年01月16日 | 癌(ガン)

≪ニクソン大統領はウォーターゲート事件の責任をとり1974年に辞任、代わってフォード政権となりました。このフォード大統領の業績でよく知られるのが、1975年のベトナム戦争終結に断を下したことですが、同じ年、大統領は別の決断を下していました。

当時のアメリカはがんや心臓病、糖尿病、肥満などの生活習慣病を患う人が急増し、国民医療費も急速に膨れ上がっていました。医学が進歩していると考えられていたアメリカで、医学の研究に莫大な研究費を注ぎこんでいるにも関わらず患者が増え続けている。何かが間違っているのではないか?―そう考えたフォード大統領はその疑問を究明すべく、アメリカ上院会議に「栄養問題特別委員会」という機関を設置したのです。

関係するあらゆる分野の有能な専門家を集結させ、国家的な大調査を指令しました。そしてその委員長に任命されたのが、1972年の大統領選挙でニクソン大統領に敗れた民主党の大統領候補ジョージ・マクガバン上院議員でした。…中略…

さて、フォード大統領に命じられたマクガバン氏ら栄養問題特別委員会は、さっそく19世紀以降におけるアメリカの病気の変化と、それに対応する食生活の変化を歴史的に追跡し始めました。すると150年前には腸チフスや結核など、細菌による伝染病で病死する人が多く、がん、心臓病、脳卒中などの病気が皆無に近いことがわかりました。
さらにヨーロッパなどの先進国を調査しても、150年前はがんや心臓病などはほとんど見当たりません。調査地域を広げて世界各国を見てみると、アフリカやアジア、中近東などの、いわゆる発展途上国では過去はもとより、現在もそうした病気が少ないと分かりました。

欧米諸国の150年前と、現在との違いは何か? 現在の欧米諸国と、発展途上国との違いは?―そこに共通するのは”食生活の違い”に他なりません。
栄養問題特別委員会は、アメリカだけではなく世界中から資料を集め、多くの国から学者を呼び寄せて証言を求めるなどして、人々の食生活と病気や健康状態との相関関係を分析しました。証人喚問に応じて資料レポートを提出した各国の医師、生物学者、栄養学者など専門家だけでも、実に3000人を超える大がかりな調査になりました。
そして、2年の歳月を費やし、1977年に完成したのが「マクガバン・レポート」だったのです。総ページ数、約5000ページ。正式には「アメリカ合衆国上院栄養問題特別委員会報告書」と言いますが、委員長だったマクガバン氏の名を取り、今では世界中でそう呼ばれています。≫


追求しはじめたことは、反省を踏まえ、観方を変えてアプローチする。それもとことんやり通す。ここがアメリカのすごいところでもあるのかもしれません。その結果、食生活や栄養問題がクローズアップされ、これが国民の本当の健康に繋がっていくのですから。

この「アメリカ上院栄養問題特別委員会がこれほど熱心に審議調査を続けた理由は、

≪「<ガン、心臓病をはじめ多くの病気が増えている。そして進歩したとされるアメリカの医学を活用し、しかも巨額の医療費が注ぎこまれているのに、アメリカ国民は病気ばかり増えてますます不健康になるばかりだ。この原因を解明し根本的な対策を立てないことには、アメリカは病気で滅んでしまう。われれわれは何か重大なことを見落としていたのではないか。また現代の医学が進歩していると考えていること自体も間違っているのではないか」≫

と委員長であるマクガバン氏の言葉が全てを語っているようです。

そして、この報告書では審議調査の結論として重要な結論がいくつか出されたました。その中のもっとも重要な結論は
≪(1)ガン。心臓病、脳卒中などアメリカの六大死因となっている病気は、現代の間違った食生活が原因になって起こる”食源病”である。この間違った食生活を改めることで、これらの病気を予防する以外に先進国民が健康になる方法はない。
(2)現代の医学は薬や手術といったことだけに偏り過ぎた、栄養に盲目な片目の医学であった。栄養に盲目でない医学につくり変える必要がある。≫

の二つでした。

このマクガバン・レポートは当時の世界各国、とくに先進国の学界にも、一般の国民にも大きなショックを与えました。それは当時、医学界や栄養学界なども気づかなかった大きな問題を、公式の立場から初めて指摘したからでした。

この報告書の中で、トロウエル博士(イギリス王立医学会議)が、イギリス政府から派遣されて、アフリカ(ウガンダなど当時の英国領)で顧問医師として勤務していた1930年~60年に3年間「先進国ではごく普通の病気になっているが、私の在勤中のアフリカ諸国にはほとんどこんな病気はなかった」と証言されています。

こんな病気とは、便秘、盲腸炎、大腸憩室炎、痔、潰瘍性大腸炎、大腸ガン、大腸ポリープなどの消化器疾患、肥満、糖尿病、虚血性心疾患、動脈硬化症、静脈血栓症、胆石、痛風、腎結石、脳卒中、高血圧などの代謝・血管病、橋本病、アジソン氏病、低血糖、リウマチ性関節炎、多発性硬化症、変形性骨炎、悪性貧血、乳がん、などの内分泌疾患、などです。

残念ながら、それ以降、文明が入ってきたアフリカにはこのような病気が徐々に増えていったようです。

また、博士は「アフリカの黒人たちを徴用してイギリス軍に入れる。するとイギリス的な病気(つまり上記のような病気)にちゃんとなる」と言っており、病気は人種的な体質の違いで起こるのではないことを多くの事例から証明されています。

≪「現代病は、現代医学では治らない」と、マクガバン・レポートは明言しています。ガンは現代病の代表であり、マクガバン・レポートはニクソン前大統領のガン征服戦争に、別の視点から回答を出したとも言えるのです。アメリカ政府はレポートに基づいて矢継ぎ早に新政策を打ち出すことになります。

その辺の事情を、前出の『アメリカはなぜ「ガン」が減少したのか』の著者、森山氏はこう記しています。
〈マクガバン・レポートは「病気は菌によってだけ起こるものではなく、食事や栄養の摂り方の歪によっても起きる」ということを初めて公の場で明らかにした文章として大きな意義を持っています。アメリカ政府は1977年以降、マクガバン・レポートの結論に基ずいた政策を打ち出すようになりました。
例えば1979年には、アメリカ厚生省が健康政策の数値目標を定めた「ヘルシー・ピープル」を作成しました。これはアメリカ国民の健康レベルについて数値目標を設定し、その目標に到達するための疾病予防・健康増進対策を体系化したものです。ヘルシー・ピープルは1991年から始まった「ヘルシー・ピープル2000」へと続き、現在は「ヘルシー・ピープル2010」が実施されています。…中略…

1982年、アメリカ国立科学アカデミーが「食と栄養とガン」という研究報告書を作成。食習慣の改善がガン予防に繋がると明記されており、アメリカ国民はもとより、世界中の人々が食と栄養の重要さを認識するきっかけを与えました。報告書は、ガン予防に効果のある成分として食物繊維、抗酸化ビタミン、カルチノイド、グルタチオン、リン脂質、イオウ化合物、フェノール酸をあげ、またガン予防にマイナスに働くのはカロリー、脂肪、塩分の摂りすぎや、高温過熱を施した食品であると指摘しています。

1990年にスタートした「デザイナーフーズプロジェクト」は、植物性食品によるガン予防効果に焦点を当てた国立ガン研究所の試みです。ガン予防に有効と思われる食品の約40種をピックアップし、それぞれの重要度を示すピラミッド形の図を作成して、積極的な摂取を呼びかけました。〉

こうして見てくると、ガンに対するアメリカの取り組み方の真剣さ、徹底ぶりがよくわかると思います。マクガバン・レポートをきっかけにした諸政策は、ガンなどの予防に焦点を置いた食生活の見直しです。≫


さて、ここまではマクガバン・レポートの発表から、その後のアメリカの政策を見てきました。食生活の改善がガンを予防するということです。それはガンになってからでも同じであり、免疫力の強い身体をつくるためには、まず食事、栄養摂取が重要だと言うことです。

この部分が欠けていたのでは、ガンを治すこともできないし、ガンを予防することなど到底無理なことであると思います。

さて、パート③では、ガン治療に焦点を当ててみて行きましょう。

引用文献:『がんを治す「仕組み」は あなたの体の中にある』 真柄俊一 著
       『いまの食生活では早死にする 改訂最新版』 今村光一 著

二葉鍼灸療院 田中良和
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なぜ、日本のガン患者やガン死亡率が減らないのか? ①

2010年01月16日 | 癌(ガン)
日本のガンに罹る人、あるいはガンによる死亡率は年々上昇しています。2004年統計での年間死亡総数は102万9千人、そのうちガンで亡くなった方は約32万人と3人に1人がガンで亡くなっています。2015年には2人に1人がガンで亡くなると予測されており、ガン患者も2004年統計に比し250万人も増加すると予測されています。これは厚生労働省の統計です。
また、その原因は高齢化にあると考えられています。なぜ、ガン患者、ガン死亡率とも増えると予測できるのか 増加の根本の原因が高齢化がベースにあるというのは本当かと疑問に思います。

また、私自身も父を胃ガンで亡くしており、私の周囲にもガンに罹る人を多く見聞きします。家族がガンによる治療を受けていたことや、患者様の中にも現代医学でのガン治療(手術・抗がん剤・放射線治療)を受けていた方に接し、こんなに副作用で苦しんで、本当にガンが治るのか 医師はガンをよく”叩く”と表現しますが、本当にそれで身体は治っていくのか ガンを治すのは薬や手術ではなく、患者の身体ではないのか など様々な疑問が湧いてきましたので、いろいろ勉強させて頂いています。

冒頭に書いたように、日本ではガンが増加しています。しかし、欧米ではガンが徐々に減少しています。この差はなんなのでしょうか。欧米にあって、日本にないものはなんなのでしょうか。20世紀初頭のアメリカには、現在のようなガンや心臓病、糖尿病などの病気はほとんどなかったと言います。そこからの疾病構造の変化から、様々なアメリカの取り組みや、日本の国民にはほとんど知られていない情報を交え考えていきたいと思います。

≪アメリカ癌コントロール協会日本支部代表・森山晃嗣氏は、その著書『アメリカはなぜ「ガン」が減少したか』で、こう述べています。
〈アメリカでは1990年以降、国民のガンの罹患率、死亡率ともに減少しています。…中略…最も衝撃的だったのは、1998年に米国ガン協会(ACS)や疾病抑制予防センター(CDC)などの合同研究チームが「アメリカのガンの罹患率と死亡率が低下している」と初めて発表したときです。研究チームは人口統計調査や死亡確認書などをもとに、1973年から1995年までのガン罹患・死亡率の推移を測定して報告書を作成しました。
それによると、アメリカ国民のガン罹患率は1973年から1989年まで毎年平均して1.2%ずつ増加していたのに、1990年を境に減り始め、1990年から1995年までは毎年平均0.7%ずつ減少。死亡率も5年間で2.6%低下しました。…中略…1996年以降の調査はまだ発表されていませんが、1992年から1998年までは罹患率、死亡率とも年平均1.1%の減少という報告があります。〉森山氏は続けてこう訴えています。
〈これはどうしたことかと疑問を抱いたとき、私は「アメリカにあって、日本にないものはなんだろう?」と考えてみました。そして最も大きな違いとして思い当たったのが、両国における代替療法の位置ずけだったのです。〉≫


アメリカも長い間をかけて”ガン”の研究や治療法開発に取り組み、様々な方法を探った時期があっての結果です。それもアメリカはトップの大統領をはじめ政府、議会、医学界が一丸となって徹底的に追及し、正面から疾病に向き合う姿勢がありました。

日本においても近年、代替医療(鍼灸を含めた)に関する国公立大学での研究に文部科学省や厚生労働省から援助が出ています。また、東洋医学研究所 所長 黒野保三先生が研究所HPの平成22年1月 コラムでも書かれているように、厚生労働省の主導で、東京女子医科大学 大野 智准教授を中心とした「がん代替医療の科学的検証研究」という研究班を立ち上げました。3年後に結論を出す目的で作業に入ったということです。このように国においてもやっと代替医療に目を向けてきたというのが日本の現状です。

≪アメリカにおける通常療法と非通常療法の闘い、言い換えれば現代西洋医学と代替医療の闘いは、実に長い歴史を有しています。何しろ人類史上初めて人間を月面に送った世界の超科学大国アメリカですから、現代西洋医学と代替医療の闘いも圧倒的に西洋医学側の優勢で進んできました。ところが、それがおかしいということに自ら気づいたのです。…中略…(和田 努氏と帯津良一医師との対談集『ガンの治療法はこれほどある』の引用)
〈科学がすべてを解決してくれると考える信仰があるようです。ガンという病気は近い将来、科学が解決してくれると信じている人は多いのではないでしょうか。
科学が、ガンを制圧してくれると信じたのは”科学の国”アメリカでした。ラルフ・W・モスというアメリカの科学ジャーナリストが書いた『がん産業[1] がん治療をめぐる政治的力関係の構図』にはこんふうに書かれています。

「がんの征服がもっともらしく語られ始めたのは、20年ほど前のことである。当時アメリカは月に人間を送りこんだところであり、まるでそれに続けと言わんばかりの雰囲気だった。およそ絶対不可能だと思われていたことを成し遂げた国であれば、人類が最も恐れる病気もまた征服できないはずはないという楽観的風潮に包まれていた」

アポロ11号の宇宙飛行士が、人類初の足跡を月面に印したのは1969年7月10日のことです。人間を月に送りこんだ科学の力は、ガンを征服することは可能だと考えたのでした。アポロ11号の成功は”アメリカン・ドリーム”という感じでした。私たち日本人も、月面を飛び跳ねるような宇宙飛行士の不鮮明なテレビの映像に釘づけになったものです。

米国議会は「全米ガン征服諮問委員会」を設けました。委員のラルフ・ヤーボロー上院議員は諮問委員会の最終報告書に寄せられた序文の中で、ガンとの全面戦争に突入すべきであると述べています。
「ガンは征服可能な病気である。ガンの研究分野におけるわれわれの進歩は恐ろしい病気を早期に発見し、コントロールするという点で今まさに重要かつ刺戟的な発展の最中にある」…中略…
アポロ計画は間もなく撤退されることになりました。アメリカとしては膨大な浪費とみられていたアポロ計画から手を引く必要があったようです。アポロ計画と引き替えのように打ち出されたのが「がん征服戦争」だったのです。1971年1月の一般教書でニクソン大統領は医療、医学研究、とりわけ、がん治療研究のために特別な支出を提案し、宇宙開発に向けていた力をがん征服のために向けると演説しました。

1971年12月、ニクソン大統領は「がん関連法案」(ナショナル・キャンサー法)に署名しました。いわゆる、がん征服国家戦略がスタートしたのです。ナショナル・キャンサー法にはこう書かれていました。
「建国200年祭すなわち1976年までに、全米レベルでの征服が達成されるべきものとする」と。
そして、ニクソン大統領は、「核開発や月面到着で見せたあの実力を結集しよう」と呼びかけました。しかし、アメリカ建国200年祭の1976年までに、がんは征服されたでしょうか。答えは明白です。アメリカでも日本でも、そしてほかの国々でも、がんは相変わらず、多くの人びとを死に至らしめる病気であることは変わりないのです。あれだけ大々的に打ちあげられたアメリカのがん征服国家戦略も、際立った成果が上がりませんでした。人びとが夢みたような画期的な抗がん剤も生まれませんでした。〉

和田氏が「戦争」と呼んだように、実際に超科学大国アメリカでは、全米医学界、薬学界の総力を挙げ、基礎研究から新しい抗がん剤開発に至るまで、あらゆる分野でがんを征服しようと挑みました。それから30年近く経ったのち、「サイエンティフィック・アメリカン誌」は「がんとの闘い」というタイトルで特集を組み、「戦いは負けた」と結論づけたのです。≫


アメリカでは今から30年以上も前からガンへの国を挙げた取り組みがなされていました。人間が創造した高度な科学水準をもってガンに挑みましたが「戦いは負け」という結果でした。このアメリカが行ってきた道程を、アメリカという過去にいい例があるにも関わらず、そこから学ばず同じことを繰り返しているのが、今の日本のガン医療であるような気がしてならないのです。これでは、このような情報を知らない国民の大事な命が危険に晒されると言っても過言ではないのかもしれません。

この辺りも、日本のガン患者や死亡率が減らない原因であるように思うのです。

さて、これを受けてアメリカはどう進んでいったか、パート②でみていきたいと思います。

引用文献:『がんを治す「仕組み」は あなたの体のなかにある』 真柄俊一 著
       『がんの教科書』 中川恵一 著

二葉鍼灸療院 田中良和  
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癌(ガン)に対する見方・考え方・捉え方

2009年07月29日 | 癌(ガン)
癌(ガン)は科学的な検査技術や治療技術が開発、発展してきたにも関わらず今もなお増え続けている生活習慣病です。また、西洋医学での三大療法と言われる手術、放射線、抗がん剤などの治療を受けても再発する人がかなりの確率で存在するのもまた現状です。

西洋医学を否定することはありません。かなり進行したものに関しては必ず西洋医学的処置が必要となります。それに検査技術の進歩により早期にガンを発見できるようになり、そのおかげで助かる人もいることは確かです。

しかし、本来大切なのは、「なぜ癌になったのか」「原因はなんなのか」「生活習慣はどうだったか」「自分の心の状態はどうであったか」「過度のストレスを感じていなかったか」など、その人自身の人生史がガンを治癒に向かわせる重要なポイントであろうと思います。その部分の改善なくして、ガンは改善、自然退縮もしないことでしょう。もしガン自体が小さくなったとしても再発、転移する可能性も高くなるんではないでしょうか。

ガンが見つかった場合は、適切な処置を行い、その後は、自分の生活習慣や心の在り方などを改め、体に優しい生活にしていくことが、ガンからのメッセージでもあると感じます。

≪ガンの原因にストレスがあることが科学的に証明されなくても、ガンとストレスの間に密接な関係があるという事実があれば、それはきわめて重要な意味をもつことになります。この事実によって、ガンの予防や再発防止のために基本的な生活様式を変更する必要性が明確になり、さらには治療効果の向上にも繋がっていくのではないかと私は思っています。

ガンの原因究明は科学的な側面からよりも、むしろ個人の体験の中から行うほうが有効であり、治療の方法が見つかる可能性もそのあたりに潜んでいるのではないかと考えています。

ガンを物質とみなすのが西洋医学です。確かに、ガンは物質と捉える方が、医者にとっても患者さんにとっても都合がよいのです。医者はガン細胞についてだけ話をし、医者と患者さんが協力して撲滅することを目的とするわけですから、話が明快で取り組みやすいでしょう。

しかし、今のところ、科学だけでガンを撲滅することは不可能と言えます。進行ガンにおいては、一時的にガン細胞を減らすことはできても、完全に消滅させることはできません。治療が効果的で、ガンが消失したという症例は、科学の領域を超えた何かが働いて治癒をもたらしたものと考えざるを得ません。もちろん、ガンと診断するまでの段階は科学的手法で十分です。十分どころか、診断においてこそ科学の力が発揮され、頼りになります。

ところが、治癒する過程は、科学の領域を超えた非科学的(あるいは超科学的)な世界ではないでしょうか。それを個人差というより、いろいろな要素を含んだ患者さんの個人差であり、患者さんの個人差が治癒過程をも左右すると思います。西洋医学ではこのことは扱いません。医学のデータは個人の意識や感情といったものを一切排除した、すべての人に共通する横並びのものでなければならないからです。科学的根拠に基づいた医学とは、人間を物質とみなしたデータ至上主義の医学なのです。

今の医療は、EBM(Evidence Based Medicineの略=科学的根拠に基づいた医学、と訳されています)を基にして、ガイドラインに沿って行こうと目指しています。すべての医者はこの線で医療に取り組んでいるわけで、私自身もその中の一人ですが、本当のところ、この現状は怖いことだと思います。今の医療の世界では、私たち人間は理性も感情も関係ない共通した物質として扱われているのですから。

私は、患者さんの生き方の中に、ガンの本当の原因となる重要なものがあるのではないかと考えて、ガン患者さんの心の中ののぞき見るような質問をしてきましたが、長年の経験から、ガンが治ったという現象を起こすのは、患者側の要素がもっとも大きいと考えたのです。今では、どんな治療にしろ、治療を受けるだけでは、ガンとりわけ進行ガンは治らないとさえ断言することができます。

医学による治療を受けるにしても、治療が終わってから、患者さんが自分自身で改めなければならないことがあります。ガンが生活習慣病と言われるのは、患者さんが自分の生活を改めなければならない病気だということなのです。生活習慣を変えることによって、再発も防ぐこともできると私は考えています。≫

『ガンをつくる心 治す心』 土橋重隆 著


土橋先生は、外科医であり、日本消化器内視鏡学会認定医です。2000例以上の食道静脈瘤の内視鏡的治療や腹腔鏡下胆嚢摘出術など多くを手がけ、その道のスペシャリストです。患者さんを治すために積極的に新しい治療方法を取り入れ、磨いてきた先生が、西洋医学的治療を突き詰めれば詰めるほど、そこに限界があることを実感し、糖尿病、高血圧、ガンなど病院では治せない慢性病が増加し、病院へ来る患者さんの数も増加していることに疑問を持ち、「なぜ、人間は、病気になるのか?」という根本をテーマにして現在にいたるそうです。その後、帯津三敬病院にて終末期医療を体験され様々な刺激や発見があったことがこの書籍に書かれています。

鍼灸学会も現在EBMに基づいてということを大きなテーマに掲げています。これは私たち東洋医学を行うものにとって一つの要素として大切なことではあると思います。しかし、上記にもあるように、人は一人一人違うんだ、病を診るのではなく患者さんを診るんだという東洋哲学的思考を忘れてはいけないと思います。東洋医学の本来の長所をさらに発展させるためのEBMであればよいのです。

話はガンに戻りますが、当院にも西洋医学的治療を受けたガン患者様が再発予防に人数は多くないもののご来院されています。鍼灸治療がガンを消失させる!なんてことは現在の私の力量では言うことができません。しかし、鍼灸治療が「ガンにならないための体づくり」のために活用できたり、「手術、抗がん剤や放射線の副作用の改善」や「ガンの再発予防」には適していると思います。

鍼灸治療は、それ自体がガンをはじめ病を治すのではなく、私たちの治療はあくまでも、体が治そうとするきっかけの刺激を与えているに過ぎません。私たちが治すのではなく、患者様の体が心が正常にしようと働くのです。そう考えると病治癒の主役は患者様自身なのです。

身体への施術はもちろん、ガンの患者様は、恐怖、怒り、不安、憂慮など様々な精神的ストレスを抱えています。「ガン」と聞くとイコール「死」に直結させたり、「常に進行するもの」と思ってしまいます。そこに消極的思考に陥ってしまう原因があります。また、ガンを物質ととらえてしまえば、この精神的部分(心)はまったく関係なくなりますが、人の体は心が大きく支配しています。その心の在りようで体はどうにでも変化すると言っても過言ではありません。体が辛いことははたいへんですが、自分の心は自分でコントロールできます。病にコントロールされることはありません。常に希望、喜び、感謝、笑顔、思いやり、優しさ、そのような積極的思考や行動をしていれば、自分の心は常に体を正常な方向へ向かわせるべく働くでしょう。そのようなことを診療中あるいは診療後に患者様とお話できるのも鍼灸治療院のいいところだとも思います。

西洋医学と東洋医学(鍼灸)の長所を生かし、患者様のその時々の状態、状況、環境により上手に東西両医療を活用していけば、患者様、国民にとっては「ガンにならない体づくり」「再発しない体づくり」が実践でき、健康で豊かな生活になっていくのではないかと思います。

病気を治す主役はあくまでもご自身であり、適切な身体的処置と生活習慣の改善、心の積極的な在り方、これだけ揃えば”鬼に金棒”もう怖いものはないでしょう

長々とお読み頂きまして、ありがとうございます
感謝

二葉鍼灸療院 田中良和
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