木偶房 日日録

江上之清風 山間之明月

「経営位置」を「比」で考える

2011年02月12日 | 書画記
謝赫の「画の六法」という画論のなかに、「経営位置」という言葉があります。
これは今で言うと、構図あるいはコンポジションのことだそうです。
絵を描く時に、キャンバスのどこにものを配置するかを
決めなければなりませんが、何を手がかりにしたら良いのでしょうか?

私は、キャンバスを一定の比で分割し配置する方法をとっています。
その比は5種類あると考えます。
第1比  1:2
第2比  2:3
第3比  3:4
第4比  5:7=1:√2
第5比  5:8=1:1.618
第1から第3までは、ピタゴラス比で
第4は対角線比で
第5は黄金比です。
私見では、全ての絵画はこのいずれかの比の組み合わせで
成り立っていると思われます。
例えば、ヴィンセント・ヴァン・ゴッホの絵画は、1:2です。
絵の画像を表示できないのが残念ですが、
こうした見方でいろいろは画家の「経営位置」を見るのも
一つの楽しみです。

私は、最も月並みな2:3をよく使いますが、最近3:4に挑戦しています。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 大雪の中 | トップ | 春の訪れ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

書画記」カテゴリの最新記事