今夜も本をまくらに。

山歩きが好き、落語が好き、おいしい物が好き、中島みゆきが好き、
でもやっぱり活字がなければ生きていけない私。

遥かなる北の大地 後半

2014年07月13日 | 「暮らし」のひきだし

3日目です。大人ばっかりで動物園? なんて言われながらやってきました。
旭山動物園は入場者数日本一の動物園で、いろいろな工夫や取り組みをされているのですが、私の関心ごとは、絵本作家のあべ弘士さんが昔ここで飼育係をされていたということです。


随所にみられるあべさんのキャラクター



夏は水の中を泳ぐばかり


飛び降りてこないかとひやひやしました。


精悍な彼。あべさんのモデル?


今夜は北海道最後の夜、何か北海道らしいものを食べようと、すすきのにくりだし、さて何が食べたいか協議するもまとまらず、なぜだかお肉ということになり、北海道でお肉といえばジンギスカン?みんな首を横に振る・・・ やっぱり牛よねってどこが北海道?

そんなこんなで、途中で見つけた三越のお姉さんにおいしいお肉のお店を教えてもらいいざ! しかしデパートと全然関係のない案内を親切にしてもらって、さすがに観光地だなぁと感激したのでした。


目の前の鉄板で、パフォーマンスたっぷりに焼いてくれる。


海鮮焼きも新鮮でおいしい。

牛は北海道産にしましたが、固くはないんだけど、とかジューシーさにちょっとかけるとか、贅沢な皆さんの意見でした。
でも担当のシェフは年は若いのですが、話題も豊富でいろんな勉強もしているみたいで、いずれ自分の店を持ちたいと、野望もある将来有望な青年でした。

最終日です。
朝からは札幌駅構内でお土産を買ったりして過ごし、お昼を食べたらいよいよ帰宅。
さあ、これからが私の中で今回の旅のハイライト・・・
電車で帰ります。札幌から京都まで。寝台特急、トワイライトエクスプレス、夜行列車です。
今や、飛行機でも新幹線でも1分、1秒を競う世の中、そんななかで約一昼夜かけて帰ろうというよほどの暇・・・いえいえなんと優雅な旅でありましょうか。


いや~見るのも乗るのも初めてです。




大阪まで、遠いですねぇ。


スイートなら言うことないんですが。


でもまあまあの広さです。





サロンです。ここで夕日、朝日を見るはずだったのですが。


食堂車、ディナーをいただきました。

最初は珍しくて、あちこち見て回ったりしていましたが、じきに飽きてきます。車窓の景色もそうそう変わるわけでもなく、台風の影響で夕日も望めないし、日が暮れて食事も済むと早々にベッドを拵えて寝る準備。そうそうシャワーもあるんです。順番制で、30分350円くらいでしたか、そのうちお湯が出るのが6分間。
慌てて洗いましたが、6分て結構長いですね。

本を読むのにも疲れて、休むことにします。・・・が眠れないものです。列車ってこんなに揺れるものだった?下のベッドだからレールの振動がダイレクトに響くのだと思ったら、上の人も同じように激しい揺れで気分が悪くなったって。

うつらうつらしていたら、いつの間にか停車しています。外をのぞくと酒田とあります。深く考えず振れのないこの間に寝てしまいました。
明朝の車内放送でびっくり! なんと酒田で3時間も停車していたんだそうです。台風の影響とのこと。
おまけに運行再開しても30kmくらいでの走行で遅れはいかほどになるのかわからないと・・・

こんなところで台風の影響を受けるなどなど思いもよらず、みんな集まって、どうするどうすると言ってもしようがなく、会社や仕事関係先にそれぞれ連絡を取り仕事の段取りや、謝罪などしております。
この時点でみんな今日中の帰宅をあきらめた模様、潔いこと!!

またまた時間を持て余す・・・持ってきた本もほとんど読んでしまったぁ。それよりお昼はどうなるの?
聞くところよると、夕食と朝食の2食分の食材しか積まれていないらしい。ふ~ん。

お昼を過ぎたころ車内放送があり、新津駅でカンパンとお茶を積み込みそれぞれ1個ずつ配給するとのこと、その時15分ほど停車するのでお買い物をされる方はお降りくださいと。

よく考えたら1食くらい(もしかしたら2食)抜いたところでどうってことないのに、危機感というか人につられるというか、いつの間にか駆け足で売店に向った自分が少し恥ずかしいです。



支給品。缶パンでした。

そのあと京都大阪まで行く乗客は富山でサンダーバードに乗り換えを勧められ、それに従い結局、約9時間遅れでPM8時過ぎ京都駅に無事帰ってくることができました。

トワイライトエクスプレスが京都駅に着いたのは結局何時だったのか、詮索するのはよします。
予約してからトワイライトが来年の3月で運行終了というニュースを見ました。
まあ、良くも悪くも最初で最後、貴重な経験をさせていただきました。


車窓より、立山連峰。



平成26年7月6日~10日


コメント (6)
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遥かなる北の大地

2014年07月12日 | 「暮らし」のひきだし
北海道に行って来ました。
残念ながら山ではありません。ただの観光旅行、それもガイドブックをそのままなぞったような定番コースです。
今回の旅のテーマは何でしょう・・・特になさそうです。
またしても行き当たりばっ旅でしょう。



関西空港から12時過ぎの飛行機で千歳空港へ向かいます。




レンタカーを借りて、ドライブをしながら本日のホテルに向かいます。

スキー場があるだけで他には何もありません。

あくる朝はトマムでの唯一のイベント?雲海を見にゴンドラで雲のテラスに行きます。
朝4時20分ゴンドラ出発、ということだったのでまだ薄暗いだろうしお化粧もいい加減でいいかな、なんて言っていたのですが・・・びっくり!!3時過ぎぐらいから外は明るいのです!
夜明けが早いんですね~ 山へ行くんだったらいくらでも早立ちができますね。


テラスで雲海の出現を待つ人々。しかし残念ながらこの日は見られませんでした。気温や気象条件が悪かったみたいです。早朝にもかかわらず寒さはあまり感じませんでした。

2日目の観光は富良野、富良野と言えばドラマ「北の国から」でもそれだけではありません。緒方拳、中井貴一出演の「風のガーデン」寺尾聡、大竹しのぶ出演の「やさしい時間」などのロケ地となりました。いずれも倉本總脚本です。



ドラマでは黒木メイサが世話をしていたイングリッシュガーデン、今もきれいに手入れされています。


落葉松?ですね。



気持ちのいい木立の中を行くと


喫茶店「森の時計」ドラマのために作られ、今も営業されています。


カウンターにはミルがずらっと。

ロケ地めぐりを終えて

いかにも


富良野ですね


ラベンダー、ラベンダー・・・

富良野にサヨナラすると美瑛、見渡す限りの広大な畑が続く続くいつまでも。
麦の黄色、ジャガイモの白い花、牧草の緑とパッチワークのようです。
その合間に「ケンとメリーの木」だとか「セブンスターの木」だとかCMなどに使われた木がある、らしいのですが見つけることはできませんでした。みんな同じ木に見えます。

今夜のお宿は白銀温泉の旅館、そこへ行く前に寄ったのが、「青い池」

お天気が良かったらもっときれいなんでしょうね。
ここも有名な観光地なのか一方通行の道は人の行列でした。

本日の富良野の最高気温は31℃だとか、日陰に入ると涼しいのですがさすがに一日歩き回って疲れたと思ったら、今日は朝の4時から行動しているのでした。
温泉にゆっくり浸かって後半に備えましょう。



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図書ボランティア

2014年07月03日 | 「図書ボランティア」のひきだし
今回で、1学期の本読みもはや最後となりました。早いです。
4年生に読みに行って来ました。
梅雨ですが雨が少しも降らないので、雨の本はやめにして、
1冊目は


ブクログより

イラストを見たとき、わかりました。
100%オレンジの方たちです。
下手なのか、上手なのかわからないイラスト(すみません)
絵本も書かれるんですね。
内容もこぼした牛乳がいつまでもこぼれ続け、道路にあふれ海になり、と奇想天外です。
単純に楽しめる本です。



ブクログより

ぼくが今よりずっと小さくて、おじいちゃんは今よりもっと若かったころ、毎日毎日いろんなことがあって、時には困ったことや、心配なこともいっぱいあった。
でもそのたびにおじいちゃんは「だいじょうぶ、だいじょうぶ」と呪文のように言ってくれた。
その言葉にぼくはどれだけ助けられたか・・・

月日はたって、ぼくはあの頃より大きくなり、おじいちゃんはずいぶん年を取った。
今度はぼくがおじいちゃんに行ってあげる番だ「だいじょうぶ、だいじょうぶ」

いとうひろしさんのお話は読んだあと本当に心が温かくなります。
最後のほうで読んでいて、ぐっときてしまい声が詰まりそうになりました。いけない、いけない。


最後

ブクログより

時間が余った時のためにというにはもったいないインパクトのある本です。
確か姉妹作がありました、「どこいったん」という本。同じく帽子にまつわるお話。
今回は海の中、魚が主人公。

どんなに欲しくっても、たとえばれなくても、人も物をとってはいけません。という説教じみたお話ではなくて、ユーモラスにそして落ちは結構怖い・・・
また長谷川さんの関西弁の訳がとぼけたイラストにマッチしてよろしいんですわ~


私、どうしたんでしょう、今日読みに行くクラスは1組だったんです。しかし行ったのは2組・・・何の疑いもなく読んで帰ってきました。
帰ってから何気なく予定表を見ると、えっ違うやん!
1組はだれが読んでくださったのでしょう。確認すると1組の予定の人はまた別の人と変わっていて、とりあえずその方が読んでくださっていました。
あ~とにかくよかった。
そんなこんなで今学期終了です。


よしおくんがぎゅうにゅうをこぼしてしまったおはなし/ 及川賢治・竹内繭子

だいじょうぶ だいじょうぶ / いとうひろし

ちがうねん / ジョン・クラッセン 訳・長谷川義文


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スリーピング・ドール

2014年07月01日 | 「本」のひきだし

ブクログより


ディヴァーの作品はもうどんな順番でもいいや、と手に取った本作品は、またしてもキャサリン・ダンスが主人公の話。

シリーズ化になってしまったダンス、人間の所作や表情を読み解く「キネシクス」分析者、別名歩く嘘発見器とも。

物語は、いきなりダンスによる容疑者の取り調べから幕が開く。
その容疑者、カルト指導者ダニエル・ペルが脱獄した。ダンス率いる捜査チームと、ペルの手に汗握る攻防。

捜査の手を巧みにかいくぐり、するりと逃げたり逆に裏をかいて襲いかかったり、狡知なペルに振り回される捜査チーム。ハイスピードで展開される、追跡と逃亡に息つく暇を与えない。

今回のキーワード「カルト」そして「スリーピングドール」ドールは実は眠っていなかった・・・

キャサリン・ダンスは恋多き女性、同じく捜査官だった夫を交通事故で無くして日も浅いが、周りにはいつも魅力的な男性がいて、いい感じに進展するがいつも最後はうまくいかない。今回も手痛く裏切られてしまう。

でも息をつく間もないようなハイスピードな展開の中、ちょっと息抜きのようなダンスの恋愛事情、結構私は好き。
頑張れ!ダンス。


スリーピング・ドール / ジェフリー・ディヴァー
★★★★☆

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