今夜も本をまくらに。

山歩きが好き、落語が好き、おいしい物が好き、中島みゆきが好き、
でもやっぱり活字がなければ生きていけない私。

さくら

2022年10月21日 | 「本」のひきだし

ブクログより


西加奈子のでまだこんなの読んでなかった。デビューして2作目らしい。
帯のキャッチフレーズがすごい。
担当編集者に脚本家の岡田恵和さんや読者の方々・・・
普通はこの帯の解説で読もうか読むまいか判断することが多いのだけれど、今回は読まずに読みたかったぁ。

夫婦がいて、長男・次男・長女をもうけて、普通の平均的な一家の物語で、次男の目線で物語は進められている。
そんな家庭に女の子のサクラという犬がやってきて、5人と一匹は日常の些末な出来事はあるものの、平穏で幸せな生活を送っている。
やがて子供たちは思春期を迎え、自我に目覚め、いろいろ抱えるものも多くなっていくけれど、明るく陽気なお母さんと物静かな優しいお父さんと、一家のアイドル、サクラとの絆は揺るぎのないものだった。

でもでも長男の事故をきっかけに、それこそガラガラと音を立てて、今までの生活は崩れてしまった。
結末近くになって明かされる事実、それによっていろいろなことが腑に落ち、今までのつけのような不幸が家族を襲う。

折しもこの結末近くから布団の中で読みだして、止まらなくて読んでしまい、なんともやるせない気持ちで寝ようとしたけれど、頭の中に本の内容がぐるぐるめぐり、寝られない。
悶々としながらとにかく頭をリセットしようとラジオ深夜便を聴きながら朝方眠ったみたい。

本当に何の予備知識もなく読みたかった。


さくら / 西加奈子

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