12月7日に行われたJ1J2入れ替え戦ヴァンフォーレ甲府対柏レイソル、甲府ホームの第一戦は、甲府が2-1で激勝した。
冬の夜でありながら満員の観客が訪れ、地元山梨のNHKは7時のニュースが終わる19:30からこの試合を生中継したそうだ。
甲府の選手達は、山梨県出身か、他のチームで一花咲かせられなかったような選手が目立つ。選手達は技術で劣る分を運動量と組織戦術で勝利を勝ち取った。10日に柏で行われる試合に勝てば、来年はJ1である。
そんな甲府もかつては、三年連続最下位、今でもJリーグ記録になっている25連敗を喫したりと弱小チームであった。スタジアムは閑古鳥が鳴き平均千人ちょっとという、7日の試合の観客数の10分の1程度しか入らない時期もあった。
その頃に、私は甲府に観戦に訪れた事があるのだが、駅前通りにフラッグ一本も立っておらず、商店にはポスターすら貼られていない状態だった。
当然のようにクラブは経営危機に陥ったのだが、その危機を境に地元は協力的になり、クラブ経営は持ち直した。今では、フラッグもなびき、ポスターも貼られている甲府駅前である。スタジアムのピッチ内に出されるスポンサー看板の数も、J全体でもトップクラスだそうである。
そんな今ではヴァンフォーレな甲府駅前通りに、山梨名物ほうとうの美味い店を昨年見つけた。
おとめ組コン最終日の昼公演を見終えた夜、友人と入ったその店はほうとうの種類も豊富で、ボリュームもあった。ほうとう以外でも、酒のつまみ類も美味揃いで山の幸を堪能出来た。山梨の地酒はないのが残念なのだが新潟などの地酒もあるし、「夜の部は観ないの?」と明るく声をかけてきた店員さんに代表されるように、店の雰囲気も良かった。甲府の駅前通りを左側の歩道を歩き始めればすぐのこの店、その後山梨県を訪れる度に途中下車して寄っており、今年も友人連れて二回行った。それぞれ同行の友人どちらの方にも好評であった。
山梨の地酒と言えば、やはりワイン。葡萄の名産地だけあってワインも美味しい。おとめ組コンの時も甲府駅でワインを買って飲みながら帰ったのだが、私が山梨の旅の道中でワインをよく買うのは小淵沢駅である。
長野県との県境に近い、八ヶ岳高原の麓の小さな町である小淵沢は、中央本線の鈍行の旅をしていると乗り換えでよく降りる駅だ。新宿方面の上り列車に乗っていると大抵はこの駅で乗り換えとなり、私はホームの売店でワインを買って、山に沈む夕日の車窓を眺めながらワインを飲んでいるのである。キザだが、これをやらないと中央本線の旅の締めが曖昧になる気さえしている。
先日、娘。秋ツアーで甲府での公演があった。多分、来年の秋もまた行われるだろう。その時は、ライブを観に行きたいと思う。そして、またほうとう屋で「夜の部は観ないの?」と言われるのだ。
ヴァンフォーレ(ちなみに風と林の意味、言うまでもなく風林火山からきている)の試合も観に行きたい。ブルーとワインレッドのツートーンのユニフォームは、果たしてJ1の舞台に上がれるか?さあ、今日第2戦!
今回のBGM オサヴリオ / 飯田圭織