Berryz工房 『WANT!』 (MV)
ここのところハロプロに感じている部分である「人工的」なテイストが、これでもかと言わんばかりに炸裂している一品。音も、衣装も、メイクも、映像も、全て人が手がけている以上は「人工的」である事は当たり前なのだけれど、街は人工的に感じても、町は人工的には感じない。そういう感覚に近い。渋谷は人工的だけれど、京都の寺社にはそういう観念が頭に浮かばない、そういう感覚というか。
ところどころ、いい感じに聴こえるフレーズもあるので曲としては悪くはないと思うけれど、多分そういう部分は歌い手の魅力が引き立てているのだとも思う。特に雅の歌声と桃子の歌声。
私の個人的な嗜好に過ぎないけれど、Berryz工房は生音が合っているように思える。なんというか良い意味で例えるなら、学際バンドの「未熟だけどなんか底抜けに楽しい」感覚、あれを思い出すのだ。別にこれはベリは学際レベルという意味ではなく、無垢な理屈抜きな楽しさみたいな。
ハロプロは凄い、ハロプロは他のアイドルとは一味違う、そんなキーワードを作り手が頭から一旦リセットしたら、もう少しキャラクターに合ったものが生まれそうな、そんな気がする。今年はベリシングルはハロ本流からいい感じに外れて来ていただけに惜しい。発売後もそんな気分が残る作品であります。
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僕もへリーズ工房は生音の方が絶対合ってると思いますが、
この手の音が好きな人は多いと思うのです。
最近のハロプロはエレクトロ風味になってきてますよね。ちょっと前は意地でもその時流には乗らないよっ!という感じだったのですが、こういう路線をやる事によって新規ファンを掴みに来ているんだと思います。