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ハロプロメンバーを応援してアイドル音楽を愛するエッセイブログ

楽天的と仙台的

2006-03-29 21:59:38 | サッカー

 楽天の地元開幕戦にDEF.DIVAの4人が現れて、今年の楽天応援歌「Let's Go!楽天イーグルス」を歌ったという記事を、今朝の朝刊で知った。楽天の応援歌といえば、モーニング娘。の「THE マンパワー!」だった筈なのだが、あれは昨年限定だったようだ。
 ちなみに、DEF.DIVAは楽天ユニフォーム姿で現れたのだけど、意外にもなっちが似合っていました。

 私は、去年仙台に二回行っていまして、一回は娘。コン仙台公演なのですが、もう一回は野球とサッカーを観る旅でした。
 一日目の昼間、小雨が降りしきる中を楽天の試合を観に行き、夜は地下鉄の終点駅泉中央まで足を延ばし、サッカーJ2ベガルタ仙台対京都パープルサンガを観に行きました。
 その二試合を比べて感じた事は客層の違いでした。野球(楽天)は子供より大人の割合が多く、サッカー(ベガルタ)は家族連れが多かった事でした。なんとなく雰囲気的には、サッカーの方がスポーツ観戦慣れしている人が多い印象で、スタジアムに一体感があり、野球の方はまだ楽天が出来たばかりとあってか、コアなファンよりも「一度、楽天を観てみよう」という一見さんが多かったような印象を受けました。
 その雰囲気と客層の違いの理由として、楽天は地元だけではなく色んな町から観に来ているのではないか?という推測が浮かびました。それを裏付ける理由として、試合後の仙台駅前の東北各都市方面への高速バス乗り場の混雑、そして翌日仙石線に乗って石巻・塩釜を旅した際に、松島海岸駅で降りた観光客に楽天グッズを見につけた人が少なからず居た事、などが挙げられます。東北の野球ファンが仙台・松島観光と兼ねて楽天の試合を観る、すなわち一種のイベントなのではないでしょうか。

 プロ野球は、球団の所属選手数が多く経費がかかるので、運営的にも「都市型ビッグイベント」的なやり方が合っているのでしょう。逆にプロサッカークラブは、極論すればホームタウンの土地だけで有名な存在でも充分というスタンスです。
 ビッグイベントであるためには、一見さんも取り込まないといけないし、そういったライトファン層はさほどお金を使わないので、より多くのファン獲得を目指す戦略になります。
 それに対して、サッカー(Jリーグ)的手法では何度も会場に足を運んでもらう、いわゆるリピーターを育てる商売になってきます。リピーターになるほどのファンであれば、グッズをたくさん買ったり何かとお金を使ってもらえるので、必ずしも膨大な数のライトファンを獲得しなくても運営が成り立ってくるわけです。
 簡単に言ってしまうと、前者(プロ野球的手法)はファンを育てるものだとしたら、後者(Jリーグ的手法)はヲタ(サポーター)を育てる手法とも言えると思います。

 思えば、かつてハロプロはプロ野球的手法をとってきました。
 大会場でライブを行い、テレビには積極的に出る。しかし、会場に足を運んでも、米粒みたいな大きさの娘。メンバーを観るか、諦めてスクリーンを観ているようなライブは、決して安くはないチケット代を払って観に来る現場のファンを軽視している!と言っても過言ではなかったように思えます。
 そんなハロプロも、今はライトファンの絶対数が減った事もあり、Jリーグ的手法に移行してきているように見えます。ファンの数は昔の何分の一かになっても、今のファンは推しメンバーのグッズをたくさん買い、ライブにも何度も足を運びます。

 今のハロプロメンバーが、プロ野球の試合にゲストで呼ばれても、どこか違和感を感じるのは、一般層に対するハロプロの存在やイメージ以上に、ハロプロの売り方が変わってきたからなのではないかと、そんな気がした楽天ゲストでした。4、5年前なら、違和感なく球場の雰囲気に溶け込めたかもね。(※ 実は2000年の日本シリーズ、福岡ドームの試合の始球式にモーニング娘。が呼ばれた事がある)

  今回のBGM  カーニヴァル / カーディガンズ
           Carnival  /  The Cardigans


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