日本対パラグアイ戦の話は別記事で書きます。
イングランドが「あっさり」と敗退した。誤審は気の毒だったけれど、内容的には完敗と言ってよいものでした。ドイツは上手い。改めてそう実感した試合です。試合後、スティーブン・ジェラードの悔しさを滲ませた何とも言えない表情が何とも言えず、彼を応援していた私は、不完全燃焼気味に南アフリカを去っていくイングランド代表を画面越しに寂しい気持ちで見つめるのでした。
グループリーグの試合で、NHKのアナウンサーによる「今日もスタジアムには、イングランドサポーターによるゴッド・セイブ・ザ・クイーンの大合唱が響き渡るのでしょうか?」とアナウンスを聞きました。試合前の国歌斉唱の時の話です。
イングランドサポーターと言えば、スタンドにこだまする大きな歌声というイメージ。それはまさに「ロックの国」に相応しい力強さに満ち溢れています。
1960年代のビートルズ、ローリングストーンズ。1970年代のディープ・パープルやレッド・ツェッペリンなどのハードロック。1980年代のパンクやニューウェーブ。ブリティッシュロックは世界をリードしてきました。英国のロックミュージシャンの多く、いやほとんどが、イングランドにひいきチームがあります。マンチェスター出身のオアシスのギャラガー兄弟みたく、好きが高じてマンチェスターシティの株主になったミュージシャンまでいます。マンチェスターシティは、アルゼンチン代表テベスやパラグアイ代表サンタ・クルスの所属するチームです。
こんな話もあります。ビートルズのベスト盤、通称赤盤と青盤と言われている作品。赤盤は初期~中期、青盤は中期~後期の作品が収められているのですが、この赤と青という色はビートルズのメンバーの出身地であるリバプールの街のチーム、リバプールFC(赤)とエバートンFC(青)から来ているという話があるのです。
私が以前にトヨタカップ(クラブの欧州王者と南米王者が対決する大会。日本の国立競技場で毎年開催されていた)を観に行った時、優勝したレアルマドリードの表彰式のバックに流れていたのは、クイーンの「ウイ・アー・ザ・チャンピオンズ」でした。ブリティッシュロックとサッカーはやはり似合います。
そんなブリティッシュロックの国のサポーターが奏でる応援スタイルは、大音量で響く歌声。雨の多いイングランドは、二部や三部のリーグのチームのスタジアムにさえスタンドには屋根が架かっています。その屋根に歌声が響き渡ります。ギネスブックに「スポーツにおける世界一ボリュームの高い応援」としてリバプールFCのサポーターの声援が認定されているように、イングランドのサポーターは大声で歌う。ひたすら歌う。
面白いのは、日本みたく誰かがリードをとって、それに合わせて歌う訳ではなく、スタンドの観客の誰かが歌い始めて、周りが「今その歌を歌うタイミングだよな」と同調すれば大合唱になり、「今その歌は違うだろ」となれば沈黙になる。そういうセッションが90分間行われているという事。
ハロプロの観客が行なうコールにも通じるような、コールリーダーがいない自由空間がイングランドの応援スタイルなのです。
ワールドカップにやってくるイングランドサポーターは、イングランドの旗である白地に赤い十字の「セント・ジョージ」の旗に、自分の応援するクラブの名前を入れてスタンドに掲げています。こんな事をしている国は珍しいので、画面に映るとついつい読んでしまいますが、有名なクラブ、たとえば「マンチェスターユナイテッド」や「アーセナル」や「チェルシー」や「リバプール」などは見かけず、聞いた事のないようなクラブ名が目立ちます。二部や三部のクラブかもしれません。
彼らにとってW杯は、日頃のホームスタジアムの何倍もの大観衆と、比較にならないほどのテレビ視聴者の舞台。そこに「愛するクラブ」の名前を示す事により、「我々だってイングランドのサポーターである」というアイデンティティーを誇示する場所なのかもしれないと思うと同時に、サポーターにとってのワールドカップという夢の舞台は、マイナーミュージシャンがアリーナやスタジアムクラスのステージに立つようなものであるのかもしれないとも思うのでした。
サポーターは12番目の選手であると同時に、オンリーワンなミュージシャンなのではないか?イングランドサポーターを見ているといつもそう思います。
イングランドが「あっさり」と敗退した。誤審は気の毒だったけれど、内容的には完敗と言ってよいものでした。ドイツは上手い。改めてそう実感した試合です。試合後、スティーブン・ジェラードの悔しさを滲ませた何とも言えない表情が何とも言えず、彼を応援していた私は、不完全燃焼気味に南アフリカを去っていくイングランド代表を画面越しに寂しい気持ちで見つめるのでした。
グループリーグの試合で、NHKのアナウンサーによる「今日もスタジアムには、イングランドサポーターによるゴッド・セイブ・ザ・クイーンの大合唱が響き渡るのでしょうか?」とアナウンスを聞きました。試合前の国歌斉唱の時の話です。
イングランドサポーターと言えば、スタンドにこだまする大きな歌声というイメージ。それはまさに「ロックの国」に相応しい力強さに満ち溢れています。
1960年代のビートルズ、ローリングストーンズ。1970年代のディープ・パープルやレッド・ツェッペリンなどのハードロック。1980年代のパンクやニューウェーブ。ブリティッシュロックは世界をリードしてきました。英国のロックミュージシャンの多く、いやほとんどが、イングランドにひいきチームがあります。マンチェスター出身のオアシスのギャラガー兄弟みたく、好きが高じてマンチェスターシティの株主になったミュージシャンまでいます。マンチェスターシティは、アルゼンチン代表テベスやパラグアイ代表サンタ・クルスの所属するチームです。
こんな話もあります。ビートルズのベスト盤、通称赤盤と青盤と言われている作品。赤盤は初期~中期、青盤は中期~後期の作品が収められているのですが、この赤と青という色はビートルズのメンバーの出身地であるリバプールの街のチーム、リバプールFC(赤)とエバートンFC(青)から来ているという話があるのです。
私が以前にトヨタカップ(クラブの欧州王者と南米王者が対決する大会。日本の国立競技場で毎年開催されていた)を観に行った時、優勝したレアルマドリードの表彰式のバックに流れていたのは、クイーンの「ウイ・アー・ザ・チャンピオンズ」でした。ブリティッシュロックとサッカーはやはり似合います。
そんなブリティッシュロックの国のサポーターが奏でる応援スタイルは、大音量で響く歌声。雨の多いイングランドは、二部や三部のリーグのチームのスタジアムにさえスタンドには屋根が架かっています。その屋根に歌声が響き渡ります。ギネスブックに「スポーツにおける世界一ボリュームの高い応援」としてリバプールFCのサポーターの声援が認定されているように、イングランドのサポーターは大声で歌う。ひたすら歌う。
面白いのは、日本みたく誰かがリードをとって、それに合わせて歌う訳ではなく、スタンドの観客の誰かが歌い始めて、周りが「今その歌を歌うタイミングだよな」と同調すれば大合唱になり、「今その歌は違うだろ」となれば沈黙になる。そういうセッションが90分間行われているという事。
ハロプロの観客が行なうコールにも通じるような、コールリーダーがいない自由空間がイングランドの応援スタイルなのです。
ワールドカップにやってくるイングランドサポーターは、イングランドの旗である白地に赤い十字の「セント・ジョージ」の旗に、自分の応援するクラブの名前を入れてスタンドに掲げています。こんな事をしている国は珍しいので、画面に映るとついつい読んでしまいますが、有名なクラブ、たとえば「マンチェスターユナイテッド」や「アーセナル」や「チェルシー」や「リバプール」などは見かけず、聞いた事のないようなクラブ名が目立ちます。二部や三部のクラブかもしれません。
彼らにとってW杯は、日頃のホームスタジアムの何倍もの大観衆と、比較にならないほどのテレビ視聴者の舞台。そこに「愛するクラブ」の名前を示す事により、「我々だってイングランドのサポーターである」というアイデンティティーを誇示する場所なのかもしれないと思うと同時に、サポーターにとってのワールドカップという夢の舞台は、マイナーミュージシャンがアリーナやスタジアムクラスのステージに立つようなものであるのかもしれないとも思うのでした。
サポーターは12番目の選手であると同時に、オンリーワンなミュージシャンなのではないか?イングランドサポーターを見ているといつもそう思います。
イングランドはW杯になると毎回、かりかりしてるように思えます。
プレミアリーグは選手もファンもプライドはぴか一、と聞いたことがあるのですが、
歌声の応援のお話を今回読ませてもらって納得しました。
試合の流れを会場が把握しながら歌うなんて、すごい。
大リーグの「Take Me Out to the Ball Game」とはまたちょっと違う感じなんだと今回知ることができました。
日本パラグアイ、テレビを消音にして観戦しました。こころひとつ、でしたね。
ちなみに私はセの青の球団も好きですが
基本パのファンです。
祖父の代からのファンで、埼玉にいってしまった球団と
地元に来た白い家族球団を応援しています(私は九州在住でして)
それにしても!管理人様。
ブリティッシュロックにも詳しいとは・・・
知識の幅に感服します。
音声を消して観た。サッカーは応援も楽しみのひとつなので、音声を消したくはないのですが、民放の放送だとそういう気持ちになりますよね。
「Take Me Out to the Ball Game」とはちょっと意味が違いますねイングランドの歌声は。自分は「Rake~」は千葉マリンスタジアムに何度か行っているうちに憶えてしまいました。アメリカみたくラッキー7で流れるんです。
あきさんはパファンですか。自分も子供の頃からパリーグびいきです。オールスターとか燃えてました(笑)。
そんな私のひいき球団は、昨日ひいき選手が11勝目を挙げたチームです。ようやく打線が固まってきましたが先発が足りないですよね(苦笑)。
http://blog.goo.ne.jp/seasonz/e/1a8d2e600441d0120bc26bce925a186c
鉄腕と呼ばれた方が亡くなった時に書いた記事です。
実は先日から元西鉄ライオンズの大下弘さんの本を読み始めています。大下選手をタイムマシンに乗って観に行きたいです。
http://blog.goo.ne.jp/seasonz/e/cea559cd5bda0fb59b5e5a500806d739
自分が日本一好きな球団歌の動画を貼った記事です。