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2006W杯ドイツ大会終幕

2006-07-10 23:26:50 | サッカー
 2006W杯はイタリアの優勝で幕を閉じた。世界規模の祭典が終わり、また明日からは、それぞれの国の町と町の(クラブ同士の)戦いという日常に戻っていく。

 「サッカーは世界の共通言語」とよく言われる。国際サッカー連盟に加盟している国・地域の数は、国連に加盟している国の数より多いという事実。ボール一個あれば出来るスポーツであるため、国や地域の貧富に関係なく巧く強くなれるという要素。

 そんなサッカーというスポーツはシンプルなスポーツ故に、その国の国民性、町の気質、国の音楽性などがダイレクトに反映されるスポーツでもある。
 同じ東アジアの隣国同士ながら、日本と韓国でも、あるでスタイルは異なる。フィジカルの強さを前面に押し出したスタイルの韓国。協調性と技の日本。
 世界に目を向けてみても多彩だ。

 サンバの複雑なリズムを思わせるブラジルのフェイント、ドリブル。同じ南米でもタンゴの国アルゼンチンは、足元をスーッと流れるパスワーク。
 イタリアはカンツォーネ。オペラ会場にいるような錯覚を思わせる、サポーターの響きわたる歌声に乗せて、糸を引くような綺麗な弾道のボールが前線に飛んでいく。ドイツのスキのないしっかりとしたプレイとチームワークは、力強いオーケストラの如く。イングランドのサポーターの太い歌声と声量は、ブリティッシュロックのよう。
 アフリカの国のサポーターは、様々な打楽器をスタジアムに持ち込んでリズムを奏で、オーストラリアのサポーターは、カンガルーのぬいぐるみを掲げて応援する。

 W杯のスタジアムの観客の多くは、プレイをしている国の応援に訪れた人達だ。それは、ビッグイベントを見に来た観光客の類ではない。


 そして、W杯をテレビで観戦する人の数は、オリンピックを凌ぐ。世界最大規模の「国別対抗」のお祭りだから、それだけ多くの人々が熱狂するのだろう。

 世界規模の国同士の戦いという祭は、まさに非日常。四年に一度くらいがちょうどいい。明日からは、町対町の戦いというクラブのリーグ戦という日常が待っている。国と同じように、町にも色んな個性と歴史が詰まっている。そんな戦いが世界で再開される。日本も例外ではない。

 <約一ヶ月にわたってお送りしてきた、2006W杯記事は今回が最終回です。サッカーファンではない人向けに書いてきたつもりです。読んでいただいた方の心に、新しい発見があったなら嬉しいです。>
 

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