真野ちゃんコンサートレポートの続き、今回は印象に残った曲の話です。
「ダレニモイワナイデ」
スタートは「OSOZAKI娘」。ノリの良い曲を初めの方に並べ、まずは会場を少しずつ熱くしていく真野ちゃん。実際この日の会場内は節電のためなのか空調の効きが悪く暑い。
しかし、真野ちゃんの曲の良さはミディアムテンポな曲もじっくり楽しめる事。スタンドマイクを用意して歌ったこの曲は前半のハイライトのひとつでした。スタンドマイクをなぞるような手の動きで歌う真野ちゃん。可愛いだけではない「二十歳の真野恵里菜」を色っぽさも交えて表現。可愛い色っぽさ、(エロカワではなく)カワエロとでも言いましょうか。歌の最後の「ダレニモイワナイデ」のつぶやきが素敵な妖しさな、でも可愛いウィスパーボイス。この魅力は誰にも言わないでおく事は出来ません。なのでこうして記します。観に行けなかった人もDVDが発売されたら必見な部分です。
ダレニモイワナイデ / 真野恵里菜
http://www.youtube.com/watch?v=XQEf_plLtbA
「マノピアノ」
久しぶりに特製マノピアノ(新調されていた感じ)が登場して弾き語りを三曲連続で行いました。「マノピアノ」~「ラララ ソソソ」~「乙女の祈り」。
真野ちゃんの魅力の一つが弾き語りが出来る事にあると思っているので、今回弾き語りをやってくれた事はとても嬉しいものです。そして、それは同時に成長を確かめるステージにもなった。たとえば、歌もだいぶ歌えるようになった。高音が伸びるようになった。この日会場には、モーニング娘。新人オーディション合宿の時のオカマなボイトレ先生こと菅井先生も来ていたそうで、真野ちゃんの歌唱力向上の陰に菅井先生あり!という事なのでしょうか。という事は真野ちゃんもさゆみたく箸を加えさせられて発声の練習をしたのかな?なんて事を思うくらい、声量も付いてきた。
そんな真野ちゃんの奏でる歌とピアノの音色を聴いていたら、三年の記憶がフラッシュバックされて胸が熱くなるのでした。「マノピアノ」が発売されてから来月で三年。「私にとって、とても大切な曲です」と紹介して歌った「乙女の祈り」でメジャーデビューしてからも二年が過ぎました。過ぎた年月の分だけ、重ねてきた努力の分だけ、奏でる音色は綺麗になっているのだと実感しました。それを「成長」と言うのだと思うのです。
マノピアノ / 真野恵里菜
http://www.youtube.com/watch?v=y-a7pd28dDU
「元気者で行こう!」
今回のコンサートは最後のサビ長めなロングバージョン。盛り上がりも最高潮に達したところで歌ったので、かなり客席はヒートアップ。サビの振り付けは見よう見まねでもなんとか出来る振り付けので会場はフリコピ大会に。そして跳ぶマノフレたち。
アイドルは持ち歌に大抵何曲かは会場を一つにするような激熱ナンバーを持っています。真野ちゃんもこうしてそれを手に入れた。自然と広がっていく熱き盛り上がりの輪が客席を包み、その余韻がアンコールでも連鎖していき、ミディアムテンポな曲でも観客が集中して良い空気を作っていきます。絶妙な流れのセットリストである事がソロ歌手の力量を上手くコントロールし、フォローに繋がっていく訳ですから、スタッフの緻密な計算をそこに感じます。
元気者で行こう! / 真野恵里菜
http://www.youtube.com/watch?v=H0te7bdKFIk
~次回、楽しい楽曲と演出について編に続く~