フリージア工房 国道723号店

ハロプロメンバーを応援してアイドル音楽を愛するエッセイブログ

しょうがない夢を

2009-04-30 21:27:01 | ハロプロ(娘。)

 モーニング娘。の新曲「しょうがない 夢追い人」、皆さんは聴きました?PV観ましたか? まだだという人はこちらを。

モーニング娘。 しょうがない 夢追い人


 最近の娘。PVは、ダンスショットバージョンそのものみたいな作りなPVばかりで、こちらとしてはそろそろダンスPV路線に飽きてきた訳ですが、今回は違います。と言っても、時々ダンスシーンが入ります。Buono!の「MY BOY」でも思いましたが、とってつけたようなダンスシーンは要りません(キッパリ)。
 今回のPVのコンセプトというかシチュエーションは、「モーニング娘。が大学生だったら」です。気がつけば、今年の11月にはモーニング娘。メンバー9人中7人が二十代。ベリキューとの差別化を図る意味でも、オトナなモーニング娘。をアピールしていく事は重要。その流れで今回は「大学生」なら、これは良いアイデアだと思いました。
 何しろ、見ていて違和感がない。Berryz工房のOL姿は多少違和感がありましたが(まあ、あれはあれで可愛かった)、娘。の大学生姿はリアリティがあります。ガキさんあたりは、娘。入りしていなければ今頃は大学生していたかもしれない雰囲気があるだけに尚更です。
 PVを見ていった感じでは、亀ちゃんと小春が似合ってました。「それって、お前の好きなメンバーそのものじゃん」と思われそうですが違います。さゆが入っていません(苦笑)。
 いや、さゆも悪くはなかったですが、亀ちゃんと小春はバッチリで~す!でした。やはり、この二人はビジュアル映えするという事なのでしょう。
 私的には、「歩いてる」以降は娘。PVで気に入ったのがないのですが、今回のはまあまあ良いなと思いました。「歩いてる」はグループとしての一体感という物が映像に強く投影されていて、それは当時のツアーでの会場の一体感であるとか、「モーニング娘。に一位を取らせよう」というヲタの熱気とか、そういう当時の空気までが詰まった一作であると思う訳です。グループの一体感が素敵に表現されているという、まさにアイドルグループのPVの正道。グループもののPVなのですから、グループとしての魅力を伝えるのは正解。全員の魅力が伝わってこそ、グループもののPVではないかとも思います。

 そう考えると、今のモーニング娘。の魅力って、どこまで浸透しているのでしょうか?

 私は以前、モーニング娘。のイメージを変えるためにシングル曲は暫くシリアス路線で行くべき、世間のイメージする「面白い歌を歌うモーニング娘。」という名刺を破り捨て、新しいイメージを作っていかなくては新たなブレイクはない!そのような事を書きました。
 そして、実際にモーニング娘。はシリアス路線をスタートさせて、リゾナントブルーはカッコイイとか、笑顔YESヌードはクールだとか、色々評価も受けました。ヲタに。
 そう、モーヲタには「娘。カッコイイじゃん!」とシリアス路線はウケが良かったのです。でも、それではダメです。カッコイイモーニング娘。をやるなら、それを外部に向けて発信していかなくてはダメなんです。ヲタが再評価したって、セールスも取り巻く状況も大きくは変わらない。

 今、モーニング娘。は非常に厳しい状況にさらされています。AKBというTVタレントを育てていくアイドルグループ(と、私は解釈しています)が目立っているだけに、モーニング娘。は何をやっているの?と思われても仕方がない現状。ヲタではない人の人気の判断基準がマスメディアへの露出ですから、これは致し方ないというしかありません。
 でも、私は思います。せめて音楽番組に出まくってほしいと。
 モーニング娘。の基本が歌やダンスにあるのなら、それを披露する場を作ってあげてほしい。いくら、カッコイイ路線を貫いても多くの人に見てもらわなければ宝の持ち腐れ。コンサートで、ヲタだけにカッコイイモーニング娘。を見せていてはダメです。

 音楽番組自体が衰退し、アイドルにとって大切な要素がバラエティ適応力みたいに思われている昨今、歌やダンスでブレイクするなんて、それこそ「しょうがない夢」かもしれませんが、せめてそんな夢を見られるくらいのプロモーションはしてほしいと、そんな事を願っています。
 勿論、夢を見るなら、夢が描けるような存在であれ。メンバーも夢を見ていなくては、我々も夢を見る事は出来ないのですから。

コメント (8)
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