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「ひたちなか」の悲劇は何故避けられなかったか

2010-11-25 23:43:06 | SC相模原日記
SC相模原は、地域リーグ決勝一次ラウンド・レノファ山口戦で敗れ敗退しました。この「ひたちなかの悲劇」に至るまで数々の伏線があったように思います。今日は、冷静に「何故あんな事になったのか」振り返ってみたいと思います。

1.過密すぎる試合日程
上のカレンダーをご覧ください。これが「ひたちなか」の悲劇までの、SC相模原の試合スケジュールです。全社・5連戦を戦い拓殖大学・横河武蔵野との練習試合を経て、県リーグ1部から関東リーグ昇格チームを決める関東社会人大会に参加。11月上旬、2連戦-2連戦を激しい試合を戦い抜いたその流れで、地域リーグ決勝大会に入りました。日本のサッカー大会でも類を見ない「過酷な大会」と言われる地域リーグ決勝大会の3連戦。SC相模原は、全社-関東社会人の連戦の流れの中でこの大会に臨まざるを得ませんでした。SC相模原は、夏場フィジカルを強化し連戦に耐えうるスタミナを身に着けていましたが、強豪相手に1試合も負けられない試合が続き、肉体的疲労、精神的疲労が選手を蝕んでいきました。これは試合の中で兆候が出ていました。
◎横浜猛蹴戦、延長後半10人の相手に同点ゴールを許しPK戦敗戦
◎HOYO Atletico ELAN戦 ロスタイムにまさかの同点弾を喫す。PKで辛くも勝利
◎そしてレノファ山口戦 終了3分前に逆転敗北。
このように、試合終盤、集中力が続かず体が動かなくなってしまうのです。FWはGKと1対1を、何度となくはずし決勝点を入れられませんでした。またDFラインは、疲労から集中力が落ち反射神経が鈍ります。結果、信じられないような「試合終了間際の痛すぎる失点」を3試合も続けてしまいました。結果論ですがHOYO戦の、ロスタイムでの失点がなければ決勝進出だったのです。

2.選手ローテーションが機能せず
      
通常、全社・地域リーグ決勝を戦う場合、選手のコンディション、累積警告による出場停止などを計算し、レギュラー・準レギュラー選手の出場・休養を上手く繰り返すローテーションにより、疲労の蓄積による選手のパフォーマンス低下が大きくならないよう最善を尽くします。しかしSC相模原の場合、上記の通りレギュラー選手が負傷による欠場が相次ぎ、選手のローテーション以前に、ポジションを務める中心選手が不在となり、苦しい選手起用が続きました。関東社会人では、若手の起用によってこれを乗り切ろうとしましたが、横浜猛蹴戦で一敗を喫してしまいました。相手のレベルが上がる地域リーグ決勝では横浜猛蹴戦の敗北から若手を起用するのでは対応できない、と判断。レギュラー陣のポジション変更でこれを乗り切ろうとしました。しかし十分機能したとは言い切れず、結果として体力の消耗を早める結果となってしまいました。

このようにレノファ山口戦の試合終盤では、選手は体力・精神力ぎりぎりのところで戦っていたと思います。よって過酷な地域リーグ決勝大会の魔力の洗礼を受ける結果となりました。来年に向けては、
1.10月、11月の全社・地域リーグ決勝という「連戦」を勝利するための選手編成
2.若手選手の育成方法の再検討。(試合に出さないと育たないが、負けたら終わりの試合が続くため出番が少なくなる)
3.メンタルの強化。競り合いの終盤を勝ちきる強靭な精神力。
などの課題をクリアすることが、「ひたちなか」の悲劇を繰り返さない第一歩かと思われます。

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