Nonsection Radical

撮影と本の空間

食い道楽って

2012年08月08日 | Weblog
ふと頭に浮かんだ。
大阪人は食い道楽(食い倒れ)というが、大阪人の自慢する食い物と言えばたこ焼き、お好み焼き、串カツとか、どう考えても高級なものを食べている感じがしない。
その程度のリーズナブル(B級、ジャンク)なものを自慢して食い道楽といえるのだろうかと。
今はそうだけど、昔は違ったのか。
しかし、夫婦善哉を読んでも、話に出てくるのは、あそこはウマいけど”安い”という話ばかりだ。
確かにカニやフグのお店が大阪にはあるけれど、ではそこで毎月のように”みんな”が食べているのかというと、全然そんな感じはない。
毎月フグを食いに行っていると言う人に、まだ逢った事がない。
大阪人の大嫌いな(苦笑)京都人は着道楽(着倒れ)と言われ、高級な着物に”さりげなく”大金をかけているのは今も変わらない。
確かにあれは”道楽”と呼べるレベルではないだろうか、と思う話はいくらも聞く。

横浜・中華街の高級店聘珍楼の林社長の聞き書き本を以前読んだのだけど、林社長は観光客やフリで入って来る人は客ではないと言う。
客とは、定期的に何度も来てくれる人の事を言うのだ、と言い切る。
個人的な感覚では、そうやって通ってくる人を食い道楽と呼んでイイのだ。
ウマいわりには安い、ではなく、高いけれどウマいから通う。
それが道楽なのではないだろうか?
なんてことを考えていたのだけれど、結局、大阪の食い道楽って、どんなものを道楽だと言われるぐらい喰っている(いた)のかは思い浮かばないままであった。





灘中央市場 神戸市灘区
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 西へ行くよ | トップ | ガイドブックより地図がイイ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事