闘う社長の再起編

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ソニーはイノベーターにはなったが、ビジネスでは負けた

2014年06月18日 22時01分03秒 | Weblog
今日のダイヤモンドオンラインの記事
ソニーの背中を見ていたアップルがなぜ王者に?
日本企業に足りない“先行者不利益”という戦略的思考


ここではアップルとソニーを比較した内容。
記事ではソニーが先行開発・販売し、後発のアップルは期が熟した頃に
更に優れた同類の製品を出すという事が書かれている。
つまり「先行者不利益」もまた真実であるとくくっている。

確かに日本人の考え方の中に「先行者利益」というのがある。
つまり先行逃げ切りの考え方だ、先に出して圧倒的シェアを確保する。
確かにそれも真実であるところもあるが、
その記事が言っているように『「先行者不利益」もまた真実である』も
あると思いますね。

ソニーが窮地に陥っている理由を、私はもう一つ指摘したい。
それはソニーが技術志向の企業である点だと思いますね。
「良いもの、世の中にないもの、新しい技術の粋を集めたものを
世の中に送り出す」イノベーション企業そのものだ。

つまり世に送り出すまでで、一段落ついてしまう。
「いや、ウォークマン一つとっても、進化しているではないか」と
思われるかも知れませんが、それはあくまでウォークマンの延長。

確かにウォークマンの進化に、新しい技術を投入していますが、
どーも戦略に弱いように思えますね。
商売としてウォークマンを考えた場合、技術で勝って商売で負けた感がある。

私が以前から言っているように、素晴らしい技術で作り出された製品が
売れるとは限らない、その製品をもってしてどのように商売するか?
つまり、記事の中の言葉を借りて言えば、「戦い方」が重要です。

これまた私が言っているように、もし素晴らしい技術で作り出された製品が
売れるとすると、マイクロソフトのWindowsなんて売れるはずがない。
Windowsより優れた製品は、他に五万とあるし、
マイクロソフト躍進の礎になったMS-DOSなんて二流の製品だった。

でも最も優れている製品ではないWindowsがPCの世界では
スタンダードとなり得たのは、ビル・ゲイツの戦い方が上手かったからだ。

結局、ソニーはイノベーターにはなったが、ビジネスでは負けたのだ。
何とも日本らしいちゃぁ日本らしい。
それと同類に近いのがシャープ。
シャープもイノベーターとしては素晴らしい。
でも窮地を脱したとはいえ、いまだ厳しい状態である事は間違いない。

ちょっと前にこのブログで書いたが、日本の製品の品質・性能は素晴らしい。
これは日本が世界に誇るべきものであるのは間違いない。
しかし世界に目を転じると、そこまでの高品質や高性能を
必要としている人がどれだけいるかという事です。

結局、日本はその考え方から抜け出せないから、
サムスンやLG、ハイアールなどに足下をすくわれるんですよ。
日本企業はもっと戦い方を研究して、ビジネスで勝利するようにしないと
じり貧になる事は間違いない。


今日目についた記事:
 ・<韓国>首相候補に世論の厳しい風 大統領不支持も5割超に
  もう朴政権も斜陽ですね、自業自得だ。

今日の気持ちステータス:

今日の一言:
 まだ間に合う、日本企業は考えを大きく変える必要がある

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