闘う社長の再起編

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時期尚早!裁判員制度

2009年01月26日 10時12分31秒 | Weblog
昨日はちょっと私用が立て込んでいたので、ブログの更新ができませんでした。

ニッケイオンラインの世論調査によると、麻生内閣の支持率が19%に落ち
衆議院の比例代表の投票先調査では民主党が40%、自民党が21%と
殆ど倍くらいの開きが出ているようです、もう自民党は末期的な支持率。
国民のご機嫌をとる必要はありませんが、国民にもう少ししっかり
説明する必要があるのではないでしょうかね。


さてさて、今年5月から始まる裁判員制度をにらんで、
東京都江東区で発生した殺人事件を使って、
裁判所や検察側が試験的に様々な事を行い、賛否両論の論議を呼んでいる。
東京都江東区殺人事件、星島被告が一つおいて隣の女性を殺害し
バラバラにした遺体をトイレなどに流した事件だ。

ワイドスクリーンを使って生々しく事件を再現したり、
切り刻まれた遺体の一部を見せたりと、思わず目を覆いたくなるような場面が
何度も写しだされ、遺族の人が退廷する場面もあったとか。
これは、検察側が裁判員から有罪を引き出すための予行演習だと言われている。
それだけ生々しく残酷なものを見せられたら、普通の人は冷静に判断できず
感情的に死刑判決を出してしまうに違いない、それが検察の狙い。

ところがその実、事件発覚当初、星島被告の部屋でまだ女性が生きている時に
捜査当局が星島被告の部屋を訪れているにもかかわらず、
その後、女性が殺害されてしまうという失態を犯しているその事実を
覆い隠して死刑判決を引き出そうとしているという意見もある。

ワイドスクリーンは、原告側・被告側だけでなく、傍聴席にも見える形で
設置されているのも議論の対象だ。
すなわち、その残酷なものを傍聴席にいる人達に見せる必要があるかどうか。
これなどは、検察側のマインドコントロールのような気がする。

裁判所も、このような重大事案にもかかわらず、異例のスピード裁判だ。
裁判がスピ-ドアップされる事は、総じて良い事だと思うけれど、
重大事案については、検察側・弁護側双方の意見や立証方法、主張する法的根拠
過去の判例など、多くの事柄を総合して考え、判決を導き出さなければならない
従って、ある程度、そのための時間がおのずと必要になるはずだ。

そこへ阿弥陀くじでたまたま選ばれた人間が数日だけしゃしゃり出て
意見や考えだけを述べるならまだしも、判決を出さないといけないというのは
如何なものかと真剣に思ってしまう。 絶対冤罪も増えるに違いない。
冤罪を生んでしまっても法的には問題なくとも、倫理的、人道的には
問題が出てくるだろうし、その責任の重さに耐えられない人も出てくるはず。

アメリカなど裁判の陪審員制度を参考にして、広く一般の人の意見も取り入れ
市民感覚や常識を反映させる意味があるのだろうが、
歴史的に見て、西洋と日本での裁判の発生の仕方が異なるので
同じように「裁判」とは言うけれど、少々内実は異なるものだと思う。
従って、市民感覚を取り入れる方法をもっと研究すべきで
今年施行される裁判員制度なるものは、時期尚早だと思わざるを得ない。


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 ・紛争のガザ、子供たちに「心の傷」…おびえ・悪夢見る
  イスラエルはこの子たちに責任を取れ!!

今日の気持ちステータス:

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 不調な時には不調が重なり、更に不調に陥る

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