3.11以後の日本

混迷する日本のゆくえを多面的に考える

池袋の高齢ドライバーの暴走

2019-04-20 14:37:56 | 現代社会論
池袋で87歳の男性(飯塚幸一)が運転する乗用車が暴走して通行人らをはね、自転車の母子が死亡してしまうという事故が起きてしまった。
この事故をめぐっては、高齢ドライバーの問題、乗車していたプリウスに問題があったのではないか、という話も出ている。この高齢者ドライバー87歳が工業技術院の元院長で叙勲(返上すべきだ)で国際的な関係学会で会長をつとめたことのある人であったところから、加えてクボタの副社長でもあったので、そのせいか、マスコミが忖度して容疑者扱いしないことへも批判が集まっている。容疑者とはいわれず、さん付けであることなどどうなのかとう批判もあるようだ。その実、報道ステーションなどは、クボタがスポンサーなので、3分で終了したことについて批判が集まっている。

87歳になっても都内で普通に車の運転をしていたことがやはり問題である。どんなに偉くても知的に衰えていなくとも、反射神経は若者にはかなわないのだから、事故が起きる前に、やはり運転免許証は返納すべきであった。そもそも70歳ぐらいになったらもうやめると自ら自覚して自主的に車に乗ることをやめるべきだと思う。都内23区であれば、どんなに交通の便が悪い場所にすんでいても、だいたいバス(自治体でやっている100円バス)はあるし、少し歩けば私鉄、地下鉄の駅にたどり着くものである。自家用車なんかに頼らなくてもタクシーはあるし、十分生活は可能である。

新聞報道で、飯塚幸一容疑者とはいわず、なぜか、飯塚幸一さんの運転する・・・というように書いていて、非常に違和感があったのだが、この飯塚容疑者の経歴をみて、そんなことがあるのかと思って少し憤る。

プリウスについてももうすこしちゃんと調べるべきであるという意見もある。同じようなプリウスの事故がすでに福岡でおきているという。本当かどうかわからないが、トヨタはうやむやにせずにきちんとこの事故の検証をすべきだろう。高齢ドライバーはブレーキがきかないといっていたというが、もし本当なら欠陥車なのだから、リコールの対象であり、ことは重大である。ただの高齢ドライバーの問題に終わらせるわけには行かないだろう。

高齢になったら自家用車なんかに乗らず徒歩や交通公共機関を利用するのが賢い生き方である。
地方でバスが一日3本というようなところで、人はほとんどいなくて、農道を走るのであれば90歳ドライバーも成り立つかもしれないが、大都市東京で80歳後半になっても車を乗り回している神経がそもそも信じられないし、そういう不遜なスタイルは許しがたい。仮に車のほうに問題があったとしても高齢になったら、運転はやめたほうが良いと思うのである。人生の最後になってそれまでの輝かしい業績がご破算になって殺人者となるのはあまりに残念だと思うのである。

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