3.11以後の日本

混迷する日本のゆくえを多面的に考える

認知症と賠償をめぐって:名古屋地裁はバカか?

2013-10-17 17:04:46 | 現代社会論
名古屋地裁はバカか?

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2007年12月7日、愛知県大府(おおぶ)市のJR共和駅構内の線路上で、重い認知症の男性(当時91歳)が列車にはねられて死亡した。JR東海は男性を在宅介護していた遺族に対し、列車遅延による損害賠償720万円を請求。名古屋地裁は8月に「注意義務を怠った」として遺族に全額賠償を命じた。遺族は控訴した。

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「注意義務を怠った」だと?
こんな判決をだすなんて、認知症の高齢者を見たことも世話したこともないのではないだろうか。
それに、認知症の高齢者もどんどん自由に外出するようにしましょう、という時代。
家に閉じ込め、家族の監視のもとで世話をするなどと、時代遅れも甚だしい。
こんな判決どうかしている。

まず、認知症の高齢者の行動をどこまでも監視できると思っている幻想。
さらに、家族がその義務を担っているという時代錯誤。

こんな裁判官はいらない。
なにもわかっちゃいない。

施設だって、在宅だって、今は高齢者を閉じ込めておくなんてことはしない時代。
電車にひかれるというリスクはあるかもしれないが、だからといって、鍵をかけて閉じ込めておけというのか。
これは、認知症の高齢者が自由に外出をするという自由を奪う判決である。人権侵害だ。

福祉関係者はもっと怒ろう!

91歳の認知症の親を見ている家族は70歳代だろう。
老老介護がわかっていない。
こんな地裁は糾弾されるべきである。

JR東海は家族を訴えるのではなく、重い認知症の高齢者を家族のみにまかせていた配慮に欠けていた自治体でも訴えたほうがいいと思うよ。

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