3.11以後の日本

混迷する日本のゆくえを多面的に考える

決められない無責任体質の役所が惨事を招いたのか?伊豆大島町

2013-10-18 09:10:35 | 現代社会論
伊豆大島の今回の台風での大惨事、胸が痛む。

10年に一度の大型台風という情報は日本中の人に伝わっていたはずである。
当然、役所は、住民の生命と財産を守るために、惨事が起きないようにいろいろな対策を事前に練ったはずだろうと思う。

大雨と大風で町はどうなるのか。
山の斜面が崩れることはないのか、と想像力をだれかが働かせたかどうか。
町長がいなくても、ナンバー2、3が町長と連絡を取り合いさまざまな決定をする必要が当然だがあったはずである。

15日の午後の段階で、住民に避難するように伝えておけば・・・と、思うが、実際の現場では、そういう判断はなかなかできないものかもしれない。

火山はイメージできても、台風はイメージできない。

やはり、どんなときでも、最善の策を考え英断できる人材が自治体の前線には必要なのである。

今回は、そういう人材がいなかったということである。

従来のなかなか決められない無責任体質、日本のお役所はそういうところなのであるが、そういう体質がある以上、このような惨事はまた起きるだろう。

住民と自治体が一体となって、情報を集め、決定するシステムを構築する必要があるだろう。
地震津波、火山噴火、台風・・・、地域に根差した自治体の役割、住民との連携、人口の高齢化もあり、もっと足元から防災を考える時代になっている。

少子高齢社会で、災害立国、地震列島の防災計画は基本から叩き直さなければならないだろう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする