3.11以後の日本

混迷する日本のゆくえを多面的に考える

ビートルズ結成50年に日本の50年をおもう

2012-07-03 08:52:05 | 音楽ノート
ビートルズが結成50年になるという。
1962年に結成。

ビートルズは来日時、すでに高校生ぐらいで、ナマで見たという人たち。
その後世代でHey Judeなどを聞いて育った世代。
そのあとのリバイバルでファンになった世代。だいたいこの世代は親から伝授されてファンになっていることが多いと思われる。

Hey Jude、Yesterday、そしてLet it beが好きである。

1960年代以降、日本の経済成長とともにビートルズは若者の心を捉えた。あれ以来、若者は既成概念を破ることを自由にやろうとしてきたと思う。

あの時の日本、みなが成長に希望をもっていた。原発も資源をもたない国の新しいエネルギーとして次第にエネルギー政策の中心になっていった。
日本はどこで切り替えたらよかったのだろう、とふと思う。
いや、エネルギー政策を切り替えることなど想像もできなかったように思う。
それは必然だったと思う。私たちはこの50年、原発に依存しそれを中心とした産業構造を作り上げ、その恩恵にまがりなりにも呑気に浸ってきたのである。

エレキギターにラジカセ、ウオークマン、巨大TV、大音響のスピーカー、シンセサイザー、音楽をやるには電気が必要になった。
ついでにいえば、三種の神器をはじめとし、生活そのものに電気が必要になったのだ。最低生活に電気は必需だ。


我が家に洗濯機が来た日
我が家にTV(白黒)が来た日
我が家に電気釜が来た日
我が家に冷蔵庫が来た日
を思い出してみよう。

我が家にカセットテープレコーダーがやってきた日、私は密かに自室にこもり、中原中也を朗読したことを覚えている。
森鴎外『舞姫』も朗読してみた。石炭をば 早や積み果てつ。中等室の卓のほとりはいと静にて、熾熱燈 の光の晴れがましきも 徒なり・・・・・ひどく懐かしい。

私の好きなポピュラーミュージックはビートルズのほかに、サイモン&ガーファンクル、アバも好き。

今の文化は既成概念崩壊後、行き場を失っているように思える。
既成概念があり、社会規範があるからそれを若者は破ろうとした。
今は、なんの規範もなく、崩壊しているから、規範を破る快感がない。
かつては、規範のそのむこうに権力など標的がみえるというわかりやすい時代だったのだ。
最近の若者は敵もみえず、自分に向かうか、刹那に生きるか、宗教に走るか・・どちらにしても大変である。

芸術にいれ込むのがいいと思うのだが。
歌曲なんて声がでて、ピアノ一台あればやれるんだから安上がり。
合唱のほうが効率がよい。50人でピアノ一台、満足度100%だから。
どちらにしても電気はいらない。



コメント
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