3.11以後の日本

混迷する日本のゆくえを多面的に考える

ディスカウの死をなげく真の音楽ファンは日本に何人いるのかークラシックが衰退する日本

2012-05-24 08:27:18 | 音楽ノート
ディスカウの訃報が告げられ本当に悲しかったということについてはすでに書いた。

その後、少しは新聞などで取り上げられている。しかし、どれもディスカウがとりあえず有名な歌手らしいのでとりあげているだけというのが見え見えであるような記事が多い。
ディスカウを聞き込み、ある時期いれ込んだ経験が少しでもある人が書いているか、というとそうではないような記事が多い。

すごい人だったんですね、初めて知りました、というようなトーンなのでがっかりする。
クラシック音楽関係者ならだれもが知っているのだろうと思うが、どうもそれもあやしい。

NHKなどでもクラシック関係の番組がバラエティ化し、恐ろしく低俗になっている。
多様な番組づくり、多様な層をターゲットにしなければならない苦労は認めるが、あまりに俗っぽい。

NHKの番組、クラシックにかぎらず、軽薄短小な番組づくりになってしまっているところがすでに日本の文化が衰退していっていることの証しである。

これからディスカウの追悼番組がどのような内容で作られるのか、新聞でどのように取り上げられるのか、見ものである。
見るたびに読むたびに落胆する気がするのだが。


コメント
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