Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

暑い日々が続く

2013-07-10 | Weblog
東電福1原発の地下水に含まれる放射性物質の濃度が急上昇していたが、セシウム134の濃度が四日間で110倍になっているという。原子力規制庁は「汚染水が海に漏れた疑い」というが、それは漏れているに決まっているだろう。原発付近の海水におけるトリチウムの濃度がここしばらく上昇し続けていたのだから、間違いがない。放射性物質がどこから漏れ出ているのかは把握できていないというが、どこからって、それは決まっていて、漏れている箇所かわからないということだ。扱いきれないということだ。なのに原発セールスを積極的に行う安倍政権は異常だ。インドも現政権はそんな日本の「原発輸出」に応じているが、福島の原発事故以降、各地で反原発運動が起きているという。報道によれば、インドへの原発輸出は他国へ輸出するよりもリスクが大きいという。かの国には厳しい原子力損害賠償責任法が存在し、事故が起きればメーカーが汚染の被害を賠償する仕組みになっている。日本製の原子炉で大事故が起きれば、メーカーに対して莫大な損害賠償が請求される。目先のことだけ考えてはいけないことを、福島の現実からなぜ学ばないのか。
安全性といえば、2013年版防衛白書は、沖縄県が「安全性への懸念が払拭されていない」として配備中止を求めている垂直離着陸輸送機MV22オスプレイについて、「安全性は十分に確認された」と明記した。何を根拠に?
事故を起こした原発は決して「安定」することはないのだ。防止するには、原発を動かさない、その前に、原発を作らない。それしかない。落ちるかもしれない飛行物は飛ばさなければいいし、導入しなければいいのだ。

この日も暑かった。午前中、早稲田大学6号館内で、日韓演劇交流センターの会議。学食で冷やし担々麺。午後、小野講堂で日韓演劇交流センター関連のイベントが続く。呉泰栄作、津川泉訳、中村孝夫演出のリーディング公演『統一エクスプレス』、続いて早稲田大学演劇博物館企画展示「大学路1980's-韓国現代演劇とソウル」関連演劇講座として、シンポジウム「韓国現代演劇にとっての80年代と大学路」。パネラー=呉泰栄、金錫満、金明坤、西堂行人、司会=津川泉、通訳=石川樹里、馬政煕。『統一エクスプレス』ができるまで、80年代の演友舞台、80年代のマダン劇とその後、韓国現代演劇にとっての80年代と大学路、といったテーマ。
打ち上げでは、金明坤(キム・ミョンゴン)さんが、彼をスター俳優にした映画『風の丘を越えて』でおなじみのアリランを披露してくださる。サイン入りの新刊著書までいただいてしまった。
コメント
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