Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

クールダウンできない

2013-07-23 | Weblog
ここはなんという国だ。選挙が終わるまで隠されていた事実、控えていた策謀の露出、そのオンパレードである。

まず、沖縄の米軍普天間飛行場・野嵩ゲートで、夜になって、「反対運動封じ」のためのフェンス拡張工事が行われた。昨年9月オスプレイス配備に反対する住民らが「ゲート封鎖」の座り込みなどにも使っていたエリアを閉じてしまう狙いだ。防衛省は午後8時ごろ突然、工事に着手。まさに「闇討ち」である。日米両政府は同日の日米合同委員会で、野嵩ゲートにフェンス(境界柵)を設置することを承認していたという。防衛省は柵設置について「米側から第3ゲートからの出入りに当たり、支障が生じていることから、基地への円滑な通行を確保するためフェンスを設置してほしいとの要望があった。日本側も検討した結果、合意した」と説明。今月末までに完成させるという。柵は第3ゲートに隣接する国道330号の歩道沿いに約20メートルにわたり設置され、従来のフェンスと道の間のスペースをなくす、住民排除の出鱈目な施策だ。工事費用は約200万円。「基地を提供する責任から必要」(防衛省)とし、日本政府が施設管理測量等工事費として支出するという。8月上旬に予定されている米新型輸送機MV22オスプレイの追加配備を前に、ゲート前で再び抗議活動ができないようにしておく狙いだ。深夜、三選を果たしたばかりの糸数慶子参議院議員ら多くの沖縄県民が抗議に赴いたが、強行されている。

東京電力は、汚染された地下水が海に漏れ出ていることを認めた。既に今年5月、福島第一原発2号機の海側に掘った井戸から、海への流出が許される規定の8倍以上の放射性物質が検出されていた。新たに掘られた検査用の井戸等から周囲のデータを分析した結果の判断というが、選挙前にとうにわかっていたはずだ。福島の有権者が自民党を支持したことが私には理解できないが、「数が多くて強い政党のほうが復興を進めてくれるだろう」と、現政権に期待を込めたとされている。無惨だ。東電の発表した「タービン建屋東側における地下水および海水中の放射性物質濃度の状況について」は、以下の通り。
http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/handouts/2013/images/handouts_130719_06-j.pdf

報道によれば、安倍政権は武器禁輸政策の抜本見直しに向けた議論を8月から本格化させる方針を固めた。武器の国際共同開発が主流の現状にそぐわないとの判断から、これまで日本を守ってきた「武器輸出三原則」を事実上「撤廃」することも視野に入れているという。国内防衛産業を育成する狙いだ。民主主義=「非戦」という日本の常識は、霞んでしまっている。

昨夜は、高江で出会った西村茂樹さんのライブに顔を出した。この数十年のことを思い起こしつつ、クールダウン。その直後に野嵩ゲートのフェンス工事のことを知り、残念ながら意識は最沸騰である……。
コメント
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