教室・自然いろいろブログ

グループ彩雲の創作活動と身近な自然の観察記録

Uさんの新作水彩画(084)

2020年10月18日 | 教室風景

Uさんは身近な秋を描かれました。


「実りの秋」 水彩画 F6

ツルを編み込んだ籠に枝付きのイガ栗と柿。手前に鬼柚子、奥に葛を
添えて初秋の彩り満載です。自然な色でまとめた清々しい表現は
露のおりた秋の朝を思わせます。爽やかな風吹く心地よい作品です。

近づいてみました。

栗を主人公と決め蔓を使って試行錯誤、動きのある構成にしました。
鮮やかさを抑えた秋らしい色の響き合いを大切に、質感を描き分けた
果実はどれも生き生きとして豊穣の大地への感謝が感じられます。

水彩絵の具を心から楽しんでおられるUさんの過去の作品は
HP「上郷森の家絵画教室及川みほクラス」の“作品集”の中の
Uさんのページに制作順に掲載されています。
ぜひこちらもご覧下さい。

コメント (2)
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10月三回目の教室 セイタカアワダチソウ花盛り

2020年10月17日 | 教室風景

朝のうちは雲が厚く傘を持って森を歩きました。


セイタカアワダチソウがこんなに!
花を訪れる昆虫を探したものの気温が低かったためかあまり会えず。

10月三回目の教室でした。


Iさんが久しぶりに復帰され変わらぬ明るい笑顔にホッとしました。
メンバーどうし時折おしゃべりしたり制作過程を見学したり。
楽しい時間はあっという間ですね♪


午前中にUさんが水彩画作品を、Hさんが日本画作品を、
午後にはSさんが日本画作品を完成させました。
順次ご紹介してまいりますのでお楽しみに☆


雲間からお日様が出てくるとちらほら蝶が飛び始めました。


立派なハラビロカマキリ!お腹が大きい。


違う枝には新しい卵のうが。


ヒメコウゾの葉先にオオトリノフンダマシの卵のうが
合計5つもついていました。
近くに母グモを探したものの姿はなく、ひとつだけ大きな穴があいていたのは・・?


ウラギンシジミは日光浴


傘の径が15cmはある背高キノコ


テングタケのようです。

冬支度に走り回るタイワンリスによく出会いました。


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寒川神社とウラムラサキシメジ

2020年10月15日 | 散歩

午前中は晴れるというので母を誘い久しぶりに寒川神社へ行きました。


10月の平日、駐車場も境内も空いていました。
土日になると第一駐車場にすんなり入ることは難しいのでは。


荘厳な雰囲気に息をのみます。


可愛いね~♪
小さなお嬢さんに声をかけたらニッコリ微笑み返してくれました。

母に「あなたの七五三も寒川神社で着物はおばあちゃんが縫ってくれたのよ」
と言われて記憶の引き出しが少しあきました。
頭に載せたかんざしが重くてすぐにずれるのが嫌だったこと、
千歳飴が甘くて食べ応えがあったこと。
3~4歳のことでも覚えているものですね。本当に素敵な祖母で大好きでした。


参道でふわ~っと舞うオオアオイトトンボに出会いました。

池の鯉をしばらく観察した後、すぐ近くの産直店「わいわい市」へ。
ナス一袋と小菊一鉢を購入して珍しくお店でランチ。

腹ごなしに相模川沿いを少し歩きました。


姉とプレゼントしたウォーキングポールを両手に川の見えるところまで。
川岸の草が茂る風通しの悪い場所に来たら蚊の猛攻撃を受けました。

半袖で歩いたのを後悔しながら西を見ると


大山方面が黒い雲に覆われている!

干してきた洗濯物が心配になり引き返すことにしました。

途中、胴がふっくらしたアカガシの実を拾い


たくさん出ていたこのキノコを観察。
以前キノコ好きさんに「ウラムラサキシメジ」だと教えてもらった
キノコに似て、少し艶があるビロードのようなオレンジ色の表面。


裏を見たら綺麗な紫色!ウラムラサキシメジで合っているようです。

短い時間だけれど秋を味わえてよかった。
どこかへ出かけたいという母の要望。気軽に旅行気分を味わえる場所を検討中です。
その前にタイヤを交換しなければ!



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Aさんの新作日本画3点(060-062)

2020年10月14日 | 教室風景

Aさんの新作三点を続けてご紹介いたします。


「静かな時」日本画 P10

あえて鈍色で描き込んだ睡蓮池は静かな白黒映画の一場面のよう。
花の紅と浮かんでは消える水紋に温かみと生命を感じハッとします。
耳をすませば水音がきこえてくるような情趣あふれる作品です。

近づいてみました。

艶やかな葉は一つとして同じ表情はなく細やかに描き込まれており
生き生きとしています。岩絵の具を重ね、洗い、また重ねることを
繰り返した水も実感があり力強くそれぞれがひかり輝いています。

2点目です。


「蒼富士」 日本画 F10

朝の霊峰。頂にぐっと迫り、凍り付く山肌や流れゆく雲をほぼ白で
描こうと試みた意欲作です。あの質量、人を寄せ付けない厳しさを
岩絵の具をじっくり重ね密度をつくり描き込むことで表現されました。

近づいてみました。

胡粉、天然岩絵の具、新岩絵の具。半透明~不透明まで、それぞれ
異なる質の白色絵の具を使い分けました。険しい岩壁を立ち上げるのに
時間がかかりましたが多くの発見があり意義深い作品となりました。

3点目です。


「スダジイ」 日本画 F10

鬱蒼とした森奥に立つ大きなスダジイ。広く張った根、深く皺の刻まれた
木肌に遥かな年月を感じます。木を取り囲む雰囲気も深い味わいがあり
生き物の気配に満ちています。思わず根元の洞を覗き込みたくなります。

近づいてみました。

今なお新しい枝葉を伸ばしている老木の生命力とそれを支える森に
感じ入り、その秘密を探るように描き込まれたひとつひとつの表情は
生気に溢れています。すべてが今にも動き出しそうで目が離せません。

幅広いモチーフを描き様々な技法を試し世界を深めてきたAさんの
過去の作品はHP「上郷森の家絵画教室及川みほクラス」内の
作品集の中のAさんのページに制作順に掲載されています。
ぜひこちらもご覧ください。


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ナラ枯れ病が進む森

2020年10月12日 | 自然

少し前に訪れたミズナラの多い森はナラ枯れが進んでいました。


キノコや生き物を探し歩き腰を伸ばしてふと見上げると、衝撃!
薄茶色の葉をつけた木はすべて枯れているのです。


菌(カビ)によって感染木が急速に枯死するナラ枯れ病。
病原菌をカシノナガキクイムシが媒介するのだそうです。

6月初旬、菌を持ったカシノナガキクイムシに穿孔・産卵されると菌が広がり
道管が目詰まりをおこし水を吸い上げられなくなって木は枯れてしまう。

翌年6月に羽化した新成虫が健全な木に飛来、穿孔、産卵することで
菌が広がり枯死する・・と同じサイクルが繰り返され病は広がる。


猛毒のカエンタケがあちこちで見られました。
ナラ枯れで枯死した木の周りから発生する場合が多いそうです。


枯れた木に白っぽいキノコが生えていました。


ウスヒラタケかな?


裏側から見ると真っ白、虫もおらず美味しそうです。

期待していたツチアケビの実もなくうなだれていましたが


蝶が数種飛んでいてホッとしました。


ミドリヒョウモンの暗色型、だと思います。


敏捷なルリタテハ


アカタテハ


2頭でじっとしていたクロコノマチョウ
邪魔してしまったのかもしれません。

行くたびに出会う生き物が少なくなっているのを感じる。。
思い出深い森が変わってゆきます。


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Sさんの新作日本画(003)

2020年10月10日 | 教室風景

Sさんは思い出深い地を描かれました。


「ベニスの夕暮れ」日本画 F6

旅で訪れた水の都。しみじみと胸に響いた清らかな美を緻密な筆致で
描きあげました。日没直後の空に広がる快い変化と荘厳な雰囲気を
長い時間をかけて丁寧に表現されました。凛とした華麗な作品です。

近づいてみました。


どの部分にも繰り返し描き込まれた味わいがあり静かな中に迫力が
あります。細やかに表現されたひとつひとつが夢のような彩りと
相まって生命感にあふれこの地の長い歴史に思いを馳せられます。

鮮明な色の組み合わせで華麗な物語を描き出すSさんの
過去の作品はHP「上郷森の家絵画教室及川みほクラス」内の
作品集のなかのSさんのページに制作順に掲載されています。
ぜひそちらもご覧ください。

コメント (2)
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はじめての森歩き

2020年10月09日 | 散歩

お休みだった日、一年ぶりに友と近くの里山を歩きました。
虫が苦手な彼女だけ虫よけスプレーをたっぷり噴霧!
それでも不思議なほど蚊や蜂が寄ってきました。


一度訪れたいと思っていた水辺のある鎌倉の森


子亀は何を教わっているのかな?


2頭のアオスジアゲハがもつれるように飛んでいました。


ピンクのお花畑が広がっていてメルヘンチック


そんななか見るヤマトシリアゲは異星人のよう


タデ科の花が多く、このピンクのミゾソバや


ソバ?


遠くからソバ畑を眺めたことはあっても花を近くで見ることはまれ。
一瞬珍しい花では♪と思ってしまいました。


シロバナサクラタデ
この花は二つ目の公園で出会いました。

はじめての公園を満喫したあと余力があったので
なんと昨年秋にも歩いた公園へ、公園のはしご。


この森の奥には大きな桐があって昨年4月末の花を見ていました。
今頃は種子と来年の花芽がついているはず。


小さな川をのぞいたらアオサギの幼鳥がいたので見下ろすと

「大きなカニがいる!」と友が教えてくれました。
上のモクズカニはアオサギが飛び立ったのに驚いて逃げてしまいましたが


すぐ近くにもいました。
川で暮らすモクズガニは秋から冬にかけ産卵のため海に下るそう。

仕事にカメラに家族、これからのこと。
あれこれ話して久々に学生時代にもどった一日でした。

コメント (4)
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Uさんの新作水彩画(083)

2020年10月07日 | 教室風景

Uさんは旅の思い出を描かれました。


「あけののひまわり」 水彩画 F4

青い空に白い雲、見渡す限り黄金色の花畑。夏の高原で出会った光景を
美しいにじみを用いた透明感あふれる表現でのびやかに描かれました。
はるかな広がりと奥行きがあり蜂たちの羽音が聴こえてくるようです。

近づいてみました。


鉛筆デッサンは淡く軽やかに、水彩絵の具に入ってからは大胆に。
その筆遣いは力強く変幻自在です。様々な色の組み合わせを試し
時には洗い流して花を描き分け心地よい空気感を表現しました。

画材を研究しながら独自の世界を広げておられるUさんの
過去の作品はHP「上郷森の家絵画教室及川みほクラス」の
作品集”の中のUさんのページに制作順に掲載されています。
ぜひこちらもご覧下さい。


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10月二回目の教室 モズの高鳴き

2020年10月06日 | 教室風景

朝早いうちは雨がぱらついたものの
森を歩くころにはやんで、明るい曇りになりました。


蝉が元気をなくした頃から声を聴くようになったモズ
この冬の縄張りを決めるという高鳴きを繰り返していました。


10月2回目の教室日でした。

暑くもなく寒くもなく風は爽快♪最高の制作日和です。
集中して静かに熱く、作品とのやりとりを続けていきます。


来年の今頃は20周年記念展を開催しているはず☆
じっくりマイペースで楽しく進めてまいりましょう!

お昼になると日差しが出て気温が上がりました。


以前ジムグリやアサギマダラに出会った緑のトンネル
少し色が褪せてきました。


幼虫時代も美しいアシグロツユムシ


オンブバッタは恋の駆け引き


花盛りのヤブマメにイチモンジセセリ


やや小さめのクロコノマチョウ

他にはモンキアゲハとムラサキシジミとウラギンシジミを見かけたぐらい。
アザミやセイタカアワダチソウが咲いているのに蝶類が少なく心配になりました。


翅のついたこのアリは体長10mmほどでした。
結婚飛行に旅立つところかな?

次々と桜の葉が落ちてきて‥季節が進んでいるのを感じました。


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10月最初の教室 清々しい光

2020年10月03日 | 教室風景

朝の森は湿っていて白っぽく


光の筋がよく見え神々しく感じられました。

10月最初の教室日は秋晴れの一日


午前も午後も久しぶりに復帰された方がいらして
そのかわらずお元気そうな様子にホッとしました。


光が澄んでいて強く、室内は明るく色がよく見えます。
風も爽やかで心地よい♪制作にぴったりの季節が到来しましたね!

午前中Uさんが水彩画作品を、Sさんが日本画作品を完成させ
午後にはAさんの日本画作品を3点撮影しました。
順次ご紹介してまいりますので楽しみに☆


朝露がおりた森は静かで


煌めく蜘蛛の巣があちこちで見られました。


キンミズヒキの後ろにはチカラシバ
びっしり水滴がついています☆


ヌルデの虫こぶが落ちていました。
以前何気なく手にしたらベタベタしていたので今年は見るだけ。


出会った生き物はこのトビナナフシ


赤く美しいこのハチ


教室に飛び込んできたオオスカシバ

窓を全開にしているので日中はチョウやガ、午後遅くになると
黒っぽい大きなヤンマが飛び込んできて外へ出すのに苦労します。
このオオスカシバは指を差し出したらとまってくれました。
オオスカシバを初めて触った~♪

そういえば蝉の声をまったく聴きませんでした。すっかり秋ですね。

コメント (2)
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