教室・自然いろいろブログ

グループ彩雲の創作活動と身近な自然の観察記録

ツツジに集まる

2014年05月21日 | その他

先日訪れた高原では少し前の季節の風を味わうことができました。


近所ではほとんど終わってしまったツツジもまだ咲いていて


木々の若葉色と合わさって素敵なアーチをつくっていました。

花の前に佇めば


大好きなカラスアゲハ!翅は傷んでいてもその優美さは損なわれていません。
縄張りを張る強気なルリタテハに何度も追い立てられていました。


真っ黒で分かりにくいですがジャコウアゲハのオスも。


オオマルハナバチでしょうか、マルハナバチの仲間がたくさんいて


クロハナバチなのかな?ブンブン賑やかです。


近くにあったサラサドウダンの花にもマルハナバチの仲間が。

ぼんやり眺めていたら、子供の頃ツツジの花の根元を吸ったことを
思い出しました。花の品種は確か、今でも庭にあるオオムラサキで
蜜は甘く指がベタベタになりましたっけ。
当時はツツジの仲間に有毒なものがあるなんて知りませんでした・・。
オオムラサキに関してはまったく問題はなかったように思います。




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草陰でひっそりと

2014年05月20日 | 生き物

教室のあった先日、上郷森の家まわりの草むらで出会った
小さな生き物たちを並べてみました。


日当たりのよい場所は暑いほどでカラカラに乾いていましたが


日陰に行けば過ごしやすい♪
若いコナラの枝先にいたのは可愛らしいシロホシテントウ
菌類をエサとしていて、木にとっては益虫なのだそう。


ハッとするほど鮮やかな蛾がいました。羽化したばかり!
調べてみるとオオギンスジアカハマキという名前のようです。


ビロードのような質感の蛾


クララの葉に今年もシロコブゾウムシが出現していました♪


同じ茂みに久しぶりの出会い♪ヒゲコメツキがいました。
長い羽毛のような触角のこちらはオス


同じような大きさのこちらはヒゲコメツキのメスかな?
この角度からしか撮影できなかったのでちょっとわかりません。

いつのまにか爽やかな5月もあと約10日。春よ行かないで~と
思いながら歩いています。

 


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涼しい風に吹かれる

2014年05月19日 | 自然

お休みだった日、あまりにも富士山がすっきりと綺麗に見えたので
西へ向かいました。


爽快なお天気。バイクに乗る人々も気持ちよさそうです。

高速道路を適当におり、のんびりと森を歩いてみました。


木漏れ日きらきら・・空気が乾燥していて日陰では肌寒いほどです。

優雅に舞っている半透明の蝶がいたので走りよると


久方ぶりのウスバシロチョウでした~♪
この春は諦めかけていたのでとっても嬉しい!


木陰ではこちらも久々のクロコノマチョウ♪枯葉にそっくり。


ハナイカダの花が咲いていました。実がなると気がつくけれど
花時はいつも見逃しがちです。


調べてみると、この花は雄花。
ハナイカダは雌雄異株なのだそうです!知りませんでした。


黄色くツヤのある花びら。ウマノアシガタのようです。
モンゴメリ作「赤毛のアン」シリーズの中で、アンが好む花として
たびたび登場するキンポウゲ。ずっとどんな花なのかと思っていたのですが
この花の仲間なのですね。

少しだけ季節を逆戻りして晩春を味わえた一日でした。


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Aさんの新作日本画

2014年05月18日 | 教室風景

Aさんは能「葵上」から想を得た作品の2作目を描かれました。


「不安」  日本画  F4

六条御息所が生霊となり、さらに恐ろしい鬼の姿に変化したときの
般若の面。今生えたような角、裂けた口に見開いて金色に光る目は
生々しく夢を見そうです。背景はまるで地下で熱くたぎるマグマのように
うごめき、嫉妬、怨念、苦しみそして悲しみまでもが表されています。

近づいてみました。


下地の色を大胆に入れ深く美しい色が出るまで岩絵の具を重ねました。
白い面に使われた赤みがかった影色が不気味さを増しています。
物語を超えたご自身のさまざまな思いをも描きこんでいるからこそ
作品が息づき、見る者にも考えさせ入り込ませる魅力があるのです。

Aさんの作品は幅広く表情豊か。少しずつ変化され続けています。
過去の作品はHP「上郷の森 日本画教室」内の“作品集”の中の
Aさんのページに制作順に掲載されています。ぜひこちらもご覧下さい。


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5月三回目の教室日

2014年05月17日 | 教室風景

5月に入ってからの教室は全てお天気に恵まれています♪
風に緑の香りが加わってより爽やかな一日でした。


今年の作品展は9月30日からで8月は夏休みなので逆算すると・・・
あれ、この作品完成するかな~?と思ってしまう時期。それでもただただ
目の前の課題に取り組むしかありません。描けばまた次の課題が
見えてきて、だから楽しいのですね♪


午後も制作しつつお茶しつつお話しつつで賑やかでした。
Aさんが日本画作品を完成させました。のちほどご紹介いたします
のでお楽しみに☆

森ではシャリンバイやガマズミなど白い木の花が咲き始めました。


暑くもなく寒くもなく本当に快適です。


向かって左側のスズメは青虫をもらっていました。
巣立ったばかりなのかもしれませんね。


とにかく声が大きく歌も長いのがガビチョウ。
そのためかガビチョウばかりいるような錯覚に陥ります。


ニシキウツギでしょうか、この花にはいろいろなハチが訪れていました。


咲き始めのシャリンバイにはカラスアゲハ!
あまりの美しさに見とれてまともに撮影できませんでした。

いろいろな花の香りが混ざり合う森。小さな生き物たちは大忙しです。


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Iさんの日本画完成

2014年05月16日 | 教室風景

Iさんは旅したグアムでの朝の情景を描かれました。


「投網漁の人」  日本画  F12

明るく輝く浜にコバルトブルーの澄んだ海。ご夫婦でしょうか、地元の方が
持つふんわりと細かい目の網、腰につけた魚籠を見れば小魚を狙った漁
のようです。南国の楽園の穏やかでゆるやかな時の流れがあらわされ
広大な海と空に優しく包み込まれるようなぬくもりのある作品です。

近づいてみました。


鉛筆デッサンで人物をしっかり描きこんだのち、長い時間をかけて
岩絵の具で下地づくりをしました。空とのやりとりには特に力を入れられ
見応えのある変化に富んだ表情となりました。濃い影色に強い日差し
が感じられ、自然と共に生きる素朴な人々の逞しさまで伝わってきます。

Iさんの作品には光があふれ、ますます深みと厚みが増しているのです。
過去の作品は制作順にHP「上郷の森 日本画教室」内の“作品集”の
中のIさんのページにされています。ぜひこちらもご覧下さい。


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麗しのトンボたち

2014年05月15日 | 生き物

今年もカワトンボの季節がやってまいりました♪


先日教室近くの通路で出会った麗しの君。
アサヒナカワトンボかニホンカワトンボか未だに分からないのですが
この森にはこの翅が透明なタイプと


翅が橙色のタイプ。比較すると、こちらの橙色タイプのほうが気配に
敏感で、なかなか近寄らせてもらえないように感じます。
ひらひらと舞う姿は夢のようで・・・時を忘れて見惚れてしまいます。


もっと西の森深くでは、ようやく出会えました♪


ミヤマカワトンボのメスに


ミヤマカワトンボのオス♪
前出のカワトンボよりもやや大きく動きも悠々としているように見えました。


華奢なヤンマのようなこちらは・・クロサナエなのかな?
トンボって撮影も名前を調べるのも難しいですね。


シオカラトンボのようでひとまわり小さいこちらはシオヤトンボのよう。

もう10年以上前、丹沢の渓流を訪れたときにうっとりするような
乱舞を見たのがカワトンボとの初めての出会いだったのですが
幻想的な時間は脛や足首に群がるヒルによって壊されましたっけ。
小さなヒルが脛に長ーく伸びて・・・それ以来足が遠のいてしまいました。

カワトンボがいるような場所を訪れる時はちゃんとした装備が必要ですね。




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Oさんの新作日本画

2014年05月14日 | 教室風景

Oさんは旅先で出会った情緒あふれる光景を描かれました。


「京都祇園 巽橋」  日本画  F8

桜が終わった頃の巽橋近辺です。晩春のあたたかな光が歴史ある
建造物や石畳に降り注ぎ、美しく保たれた町並みの清らかさをより
際立たせています。光と影、手前と奥とで描き方に大きな変化をもたせ
しっとり落ち着いた町並みをいきいきと力強く表現されています。

近づいてみました。


何度も繰り返し重ねられた岩絵の具はよく発色し、強弱をつけた
伸びやかでいさぎよい線とともに作品を迫力あるものにしています。
こだわりの細部と大らかな筆致が動きと生命感をもたらし、ここを
歩く舞妓さんや昔の人々の暮らしまで想像することができます。

同時にたくさんの作品を手がける多作なOさん。なんと170作目です。
過去の作品は制作順にHP「上郷の森 日本画教室」内の“作品集”の
中のOさんのページにされています。ぜひこちらもご覧下さい。



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5月二回目の教室

2014年05月13日 | 教室風景

5月二回目の教室日も素晴らしいお天気!爽やかな風が吹き渡り
天窓からは澄んだ光が降り注いで制作にぴったりの一日でした。


窓際にある大きな石楠花に入れ替わりたちかわり蝶が飛んできて
一心不乱に制作する皆さんを応援しているように見えました。


午後も賑やかで和やかな時間が流れました。
午前中、Iさんが日本画作品を完成させました。順次ご紹介して
まいりますのでお楽しみに☆

森ではいよいよノイバラやイボタの花が咲き始めました。


日差しが強くて汗ばみますが強い風が涼やかで気持ちいい!


のんびり羽づくろいしていたシジュウカラ

まだ残っているツツジは黒いアゲハたちに大人気


茂みの向こうにモンキアゲハがいました♪


羽化したてでしょうか、ピカピカのダイミョウセセリに


アオスジアゲハ♪咲き乱れるハルジオンの上を弾丸のように
飛び回っていました。

さまざまな蝶が飛び交う森はまるで楽園。何度同じ道を歩いても
心地よく喜びを感じます。


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アゲハたちの産卵

2014年05月12日 | 生き物

ここ数日で出会ったアゲハチョウの仲間の産卵シーンと
うみたて卵をご紹介いたします。

先日カワトンボを追いかけていたときに目の前に飛んできた
オナガアゲハ。


コクサギの若葉に産卵しました。


あとで見に行くと産みたて卵は優しい黄色でした♪
近くでカラスアゲハもコクサギに産卵していましたが、こちらは
足場が悪くて撮影断念。悔しいです~。

公園のフェンネルの若葉には


キアゲハが繰り返しやってきては


クリーム色の真珠のような卵をひとつずつ時間をかけて産んでいました。

今が盛りのハルジオンのお花畑では


ジャコウアゲハが嬉しそうに食事をしていました。はっきりとした
赤×黒の組み合わせはオス。


メスは黒×金茶色とやや地味。
ほの暗い地面近くを飛んでいたので良く見ると、ウマノスズクサに
産卵していました。


産みたて卵はこんな色!赤い球のまわりにオレンジ色のポツポツが。
幼虫や蛹の姿も強烈ですが、卵のときから個性的なのですね。

どの蝶も地面から30cm未満の若葉を選んで直径1mmほどの
卵をひとつずつ産んでいました。
母蝶の愛がどのように実をむすぶのか・・・成長段階をできれば
見てみたいと思います。


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