教室・自然いろいろブログ

グループ彩雲の創作活動と身近な自然の観察記録

猛毒カエンタケを食べるセンチコガネと紫色の花々

2022年10月13日 | 自然

ナラ枯れ病がまん延し多くのコナラやクヌギやシイが伐採された森。
朽ちてゆく木々の周りでカエンタケが発生していました。


朱赤の指が地面から出ているようでいかにも毒々しい。


触れただけで激しい皮膚炎、小指の先ほど食べれば死に至るという
カエンタケがこんなにたくさん!

出始めの真っ赤なもの、オレンジ色のものといろいろある中で


傷んで崩れ始めたカエンタケにかぶりつくセンチコガネが!
大丈夫なのだろうか。。
カエンタケはキノコであるがカビに近い仲間だそう。

このセンチコガネが本当に食べているか観察しましたが
元気よく頭を上下させていました。今思えば動画を録ればよかった。


近くの切り株で別のセンチコガネがこんな体勢で静止していたのが
気になりました。まるで漂う香りを嗅いでいるような。。

やがて眠りからさめたように動き出すと、上のカエンタケへ一直線。
根元の方で動かなくなったので撮影できませんでしたが食事しているよう。
センチコガネにとって傷み始めのカエンタケがご馳走とは!


こちらは同じ森で出会ったオオセンチコガネ。
頭楯が長めの台形、背部中央の線が前の方まで伸びています。
前出のセンチコガネは頭楯が半円形、背中の線は半分。

見分けるためにいつも顔まわりを撮ろうと努力するのですが
センチコガネ類はすぐ土の中に潜ろうとするので難しい。

10月中旬の森には紫色の花がいろいろ咲いていて


トリカブトの花が見ごろ


トラマルハナバチが花から花へ飛びまわっていました。

人間にとっては毒のものが他の生き物には問題ない例は
たくさんあると知っていても何だか心配になります。


セキヤノアキチョウジ


リンドウ


イワシャジン


ノコンギクの仲間

紫色の秋の花は増えていましたが木々の紅葉は始まっておらず
食べられるキノコは見つけられず。秋の森の楽しみはこれからです。


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